JPS5926666Y2 - ラジオ受信機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラジオ受信機、特にオートサーチ機能を有す
るラジオ受信機の改良に係り、その目的とするところは
、オートサーチ中において、雑音等が大きく良好に受信
出来ない弱小電界局を受信することを防止する点にある
。

オートサーチ機能を有するラジオ受信機は、局部発振周
波数、アンテナ同調周波数、ラジオ周波増幅段の同調周
波数等を制御信号によりスイープし、放送局を受信した
ときに前記スイープを停止して受信状態に入る様に設計
されている。

しかして、半導体技術の発達やラジオ受信機のデジタル
化に伴い、最近のオートサーチ機能を有するラジオ受信
機は、弱小電界局も十分に受信出来る様に設計されてい
る。

しかしながら、弱小電界局は、雑音等が大である為、聴
取には不都合な場合が多く、特に電波の伝搬状態が良好
になる夜間には、オートサーチが停止する弱小電界局の
数が増加し、聴取を希望する中・強電界層を受信する迄
に、何度かのオートサーチを行なわなければならないと
いう欠点を、従来のラジオ受信機は有していた。

本考案は、上述の点に鑑み威されたもので、ラジオ周波
増幅回路の増幅トランジスタに制御信号を印加すること
により、雑音の多い弱小電界局の受信を拒否せんとする
ものである。

以下本考案の実施例に基き、図面を参照しながら説明す
る。

第１図において、１はアンテナ、２は一次コイル３、二
次コイル４、及び可変容量素子５から成るアンテナ同調
回路、６は２つのゲートを有するＭＯＳ−ＦＥＴ（メタ
ルオキサイドセミコンダクタ・フィールドエフェクトト
ランジスタ）７を含むラジオ周波増幅回路、８は前記Ｍ
Ｏ８，ＦＥＴの出力端に接続された可変容量素子を含む
ラジオ周波同調回路、９は混合回路、１０は中間周波増
幅回路、１１は検波回路で、前記混合回路９には局部発
振信号を発生する可変容量素子を含む局部発振回路１２
が接続されている。

又、１３はオートサーチ回路で、前記局部発振回路１２
、ラジオ周波増幅回路６、及びアンテナ同調回路５の可
変容量素子の容量値を可変する為の直流電圧を発生する
為に配置されている。

更に、１４は前記ＭＯ５−ＦＥＴ７の増幅率を制御する
為の制御回路で、コレクタが前記ＭＯ８・ＦＥＴ７の第
２ゲー）７ｂに接続され、エミッタが負の電源１５に接
続された第１トランジスタ１６、コレクタが前記第１ト
ランジスタ１６のベースに接続され、エミッタが正の電
源１７に接続された第２トランジスタ１８、及びエミッ
タが前記第２トランジスタ１８のベースに接続され、コ
レクタがアースに接続され、ベースが前記オートサーチ
回路１３に接続された第３トランジスタ１９から成る。

アンテナ１に受信された信号は、アンテナ同調回路２を
介してＭＯＳ −ＦＥＴ ７ （７）第１ゲート７ａに
印加されて該ＭＯ８，ＦＥＴ７で増幅される。

そして、前記ＭＯ５−ＦＥＴ７のソースからラジオ周波
同調回路８を介して混合回路９に印加され、局部発振回
路１２からの局部発振信号と混合されて、中間周波信号
に変換される。

前記中間周波信号は、中間周波増幅回路１０で増幅され
た後検波回路１１に印加され、該検波回路１１で検波さ
れて出力端子２０に検波出力信号が導出される。

いま、オートサーチ回路１３が不作動状態にあるとすれ
ば、該オートサーチ回路１３の第１出力端子Ａ及び第２
出力端子Ｂに得られる制御信号は、所定値となっており
変化しない。

その為、各段の可変容量素子は、所定の容量値となり、
出力端子２０には、前記容量値に対応する放送局の信号
が得られる。

又、オートサーチ回路１３の第３出力端子Ｃに得られる
制御信号は、前記オートサーチ回路１３が不作動状態に
ある時、第２図に示す如く、Ｈとなる様に構成されてい
る。

その為、制御回路１４の第１、第２及び第３トランジス
タ１６．１８及び１９はオフとなり、前記制御回路１４
はＭＯＳ−ＦＥＴ７に対し、全く影響を与えない。

一方、前記ＭＯ３−ＦＥＴ７の第２ゲート７ｂは、中間
周波増幅回路１０からのＡＧＣ信号が印加される様に構
成されている。

その為、アンテナ同調回路えから前記ＭＯ３，ＦＥＴ７
の第１ゲート７ａに印加される入力信号は、所定の利得
制御を受ける。

次に選局の為、オートサーチ回路１３のオートサーチ開
始釦（図示せず）を押圧すると、前記オートサーチ回路
１３はオートサーチ状態に入り、第１及び第２出力点Ａ
及びＢに可変制御電圧が発生する。

その為、局部発振回路１２、ラジオ周波同調回路８及び
アンテナ同調回路２の可変容量素子が変化してオートサ
ーチ選局が行なわれる。

前記オートサーチ開始釦を押圧すると、第３出力点Ｃに
も制御電圧が発生する。

前記第３出力点Ｃに発生する制御電圧は、第２図図示の
如く、Ｌとなり、第１、第２及び第３トランジスタ１６
．１８及び１９がオンとなるから、負電源１５からの電
圧によりＭＯＳ・ＦＥＴ７の第２ゲー）７ｂは深く負に
バイアスされ、その為、前記ＭＯ３，ＦＥＴ７の入力信
号のうち、大きなものしか通過しなくなる。

中間周波増幅回路１０からのＡＧＣ信号の範囲は、Ｏ〜
４ｖ程度で最大２０ ｄＢ程度の減衰が行なわれるが、
第１トランジスタ１６を介しての制御電圧は、負電圧で
あり、４０ ｄＢ程度の減衰を行うことが可能である。

尚、第１トランジスタ１６のエミッタと負電源１５との
間に接続された可変抵抗２１によって、ＭＯＳ−ＦＥＴ
７の第２ゲー）−７ｂに印加される負電圧のレベルを自
由に設定出来、その結果、受信可能な局、すなわちオー
トサーチがストップする局の電界強度を自由に設定出来
る。

第２ゲー１−７ｂに負電圧が印加された状態で、オート
サーチが継続しているとき、強電界局の信号が受信され
ると、中間周波増幅回路１０からの信号によりオートサ
ーチが停止する。

そうすると、第１及び第２出力点Ａ及びＢの制御信号が
変化しなくなり、第３出力点Ｃの制御信号はＨとなるか
ら、ラジオ受信機は通常の受信状態に入る。

第２図において、ｔｌはオートサーチ開始時刻であり、
ｔ２はオートサーチ停止時刻であり、ｔｌからｔ２迄の
時間のみ、出力電圧はＬとなって制御回路１４とＭＯＳ
−ＦＥＴ７とが関係づけられる。

以上述べた如く、本考案に依れば、雑音の多い弱小電界
箱の受信が禁止され、中・強電界局のみ受信出来るとい
う利点を有する。

特に、本考案に依ればオートサーチ回路との組合せを行
うことにより、オートサーチ時のみ前記選択性を得る様
に成することが出来、オートサーチによる正常局選択機
能の向上を計ることが出来るという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るラジオ受信機の一実施例を示す回
路図、及び第２図は本考案の説明に供する為の特性図で
ある。 主な図番の説明 ７・・・・・・ＭＯＳ 、 ＦＥＴ、
１３・・・・・・オートサーチ回路、１４・・・・・・
制御回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. オートサーチ機能を有するラジオ受信機において、ラジ
   オ周波増幅段の増幅素子として用いられる２つのゲート
   を有するＭＯＳ、ＦＥＴと、オートサーチの開始時から
   前記オートサーチのストップ時迄の間負の制御信号を発
   生する制御回路と、前記ＭＯ３−ＦＥＴの第１ゲートに
   入力信号を印加する手段と、前記ＭＯ８，ＦＥＴの第２
   ゲートに前記制御回路からの前記負の制御信号を印加す
   る為の手段と、前記ＭＯ３−ＦＥＴの出力信号を後段に
   印加する手段とから成り、オートサーチ時に前記負の制
   御信号を前記ＭＯ８、ＦＥＴの第２ゲートに印加して前
   記ＭＯ３−ＦＥＴの利得を低下せしめ、弱小電界局で前
   記オートサーチが停止するのを防止したことを特徴とす
   るラジオ受信機。