JP2983559B2 - Rf増幅回路 - Google Patents

Rf増幅回路

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、ラシオ受信機のRF(ラジオ周波)増幅回路
に関するもので、特に短波妨害を受けること無く、広帯
域RF信号と狭帯域RF信号とを発生することの出来るRF増
幅回路に関する。
(ロ)従来の技術 「'88三洋半導体データブック カーオーディオ用バ
イポーラ集積回路編」第73頁に記載されている如く、放
送局から送信されたAM放送電波(RF信号)を受信するAM
ラジオ受信機が知られている。前記AMラジオ受信機は、
第2図に示す如く、RF信号を受信するアンテナ(1)
と、該アンテナ(1)に受信されたRF信号を減衰するア
ンテナダンピング回路(2)、減衰されたRF信号を増幅
するFET(3)、及びベースにAGC信号が印加されるAGC
トランジスタ(4)を含むRF増幅回路()と、RF同調
回路()と、該RF同調回路()から得られるRF信号
と局部発振回路(7)から得られる局部発振信号とを混
合する混合回路(8)と、該混合回路(8)から得られ
るIF(中間周波)信号を増幅するIF増幅回路(9)と、
該IF増幅回路(9)の出力信号をAM検波するAM検波回路
(10)とを備える。
しかして、この様なAMラジオ受信機においては、RF同
調回路()の共振周波数と局部発振回路(7)の共振
周波数が、常にIF信号周波数(450KHz)分の差を有する
様に設計されなければならないが、通常のAMラジオ受信
機においては、受信周波数帯域(例えば522KHzから1629
KHz)内のトラッキングポイント(例えば600KHzと1400K
Hz)のみで調整が行なわれており、その他の周波数で
は、周波数差が正確に450KHzとならない。
その為、従来のAMラジオ受信機においては、RF増幅回
路の利得の低下、AMステレオ受信機においては、それに
加えてセパレーションの悪化を招き、更に自動選局時に
おける停止感度のバラツキを生じるという問題があっ
た。前記種々の問題は、第1トラッキングポイント(60
0KHz)より低い周波数(522KHz〜600KHz)及び第2トラ
ッキングポイント(1400KHz)より高い周波数(1400KHz
〜1629KHz)で特に顕著となっていた。
前記問題を解決する1つの方法として、第3図に示す
如き非同調方式のAMラジオ受信機が提案されている。第
3図において、FET(3)で増幅されたRF信号は、AGCト
ランジスタ(4)のコレクタから非同調の状態で第1混
合回路(8)に印加される。第1混合回路(8)におい
ては、RF信号と第1局部発振回路(7)の出力信号とが
混合され、第1混合回路(8)の出力端に10.7MHzの第1
IF信号が発生する。前記第1IF信号は、第2混合回路(1
1)において、第2局部発振回路(12)の出力信号と混
合され、前記第2混合回路(11)の出力端に450KHzの第
2IF信号が発生する。この第3図のAMラジオ受信機は、
ダブルコンバージョン方式により選択度を高めており、
RF同調回路を有さないので、トラッキングエラーを零に
することが出来る。また、第1IF信号周波数を10.7MHzに
設定している為、イメージ妨害が極めて少ない。
しかしながら、第3図に示す如きダブルコンバージョ
ン方式のAMラジオ受信機は、RF同調回路が配置されてい
ない為、第1混合回路(11)に妨害信号を含む受信帯域
内のすべての信号が印加され、妨害信号特性、特に混変
調妨害特性が大幅に悪化するという欠点を有していた。
トラッキングエラーを無くし、混変調妨害特性を改善
する為には、第4図に示す如く、AGCトランジスタ
(4)の負荷として、同調回路()と抵抗(13)とを
直列接続し、前記同調回路()から狭帯域RF信号を、
前記抵抗(13)から広帯域RF信号す取り出し、自動選局
時には前記広帯域RF信号を用い、自動選局終了後には前
記狭帯域RF信号を用いる様にすればよい。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら、広帯域RF信号を取り出す為には、前記
抵抗として2KΩ程度の比較的大きな抵抗を用いなければ
ならず、強電界妨害信号、特に同調回路()の帯域外
となる短波帯(2MHz〜30MHz)の強電界妨害信号が受信
されると、前記同調回路()のアイソレーションが悪
化し、前記抵抗(13)から前記同調回路()に信号が
漏れ、ビート障害を生じるという問題があった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、上述の点に鑑み無されたもので、RF信号を
増幅する増幅素子と、該増幅素子の出力信号にAGCを施
こす第1AGCトランジスタと、該AGCトランジスタに差動
接続された第2AGCトランジスタと、前記第1AGCトランジ
スタの負荷となる同調回路と、前記第2AGCトランジスタ
の負荷となる第1抵抗とを備える点を特徴とする。
(ホ)作用 本発明に依れば、選局時に第2AGCトランジスタのベー
スにAGC信号を印加して前記第2AGCトランジスタをオ
ン、第1AGCトランジスタをオフにしているので、選局時
には前記第2AGCトランジスタのコレクタに得られる広帯
域RF信号を後段に伝送することが出来、トラッキングエ
ラーの防止を計ることが出来る。また、選局終了後に第
2AGCトランジスタをオフ、第1AGCトランジスタをオンに
しているので、選局終了後には前記第1AGCトランジスタ
の負荷として接続された同調回路から狭帯域RF信号を取
り出し、後段に伝送することが出来、混変調妨害を防止
することが出来るとともに、ビート障害を防止すること
が出来る。
(ヘ)実施例 第1図は、本発明の一実施例を示すもので、(14)は
アンテナ、(15)は増幅素子となるFET、(16)は第1AG
Cトランジスタ、(17)は該第1AGCトランジスタ(16)
のコレクタに接続された同調回路、(18)は該同調回路
17)と電源(+VCC)との間に接続された広帯域AGC信
号を発生する為の小抵抗、(19)はエミッタが前記第1A
GCトランジスタ(16)のエミッタと共通接続された第2A
GCトランジスタ、(20)は該第2AGCトランジスタ(19)
のコレクタ負荷となる抵抗(21)とコイル(22)の並列
回路であり、これらによってRF増幅回路が構成されてい
る。また、(35)はAGC信号発生回路、(36)は切換ス
イッチである。
次に動作を説明する。自動選局を行なう為、自動選局
釦(図示せず)を押圧したとすれば、PLL回路(23)が
自動選局状態となり、局間ステップに応じて第1局部発
振回路(24)の発振周波数が順次変化する。しかして、
PLL回路(23)が自動選局状態に入ると、自動選局状態
検出回路(25)がそれを検知し、切換スイッチ(36)を
第1の状態とし、第2AGCトランジスタ(19)に対してAG
C信号発生回路(35)の出力AGC信号を印加するととも
に、選択回路(26)に制御信号を印加する。第2AGCトラ
ンジスタ(19)は、そのベースに印加されるAGC信号に
応じてオンとなりAGC動作を行なう。また、第1AGCトラ
ンジスタ(16)は、前記第2AGCトランジスタ(19)と差
動接続されており、ベースにAGC信号が印加されないの
でオフとなる。一方、自動選局状態検出回路(25)から
発生する制御信号に応じて、選択回路(26)は広帯域RF
信号を選択する様に切換えられる。
従って、自動選局状態においては、アンテナ(14)に
受信されたRF信号が、FET(15)で増幅された後、第2AG
Cトランジスタ(19)でAGC制御され、該第2AGCトランジ
スタ(19)のコレクタから広帯域RF信号として選択回路
(26)に印加される。
選択回路(26)で選択された広帯域RF信号は、第1混
合回路(27)に印加され、第1局部発振回路(24)の出
力信号と混合される。その為、前記第1混合回路(27)
の出力端子には、10.7MHzの第1IF(中間周波)信号が発
生し、IFフィルタ(28)を介して第2混合回路(29)に
印加される。そして、前記第2混合回路(29)において
第2局部発振回路(30)の出力信号と混合され、450KHz
の第2IF信号となる。この第2IF信号は、IF増幅回路(3
1)で増幅され、検波回路(32)で検波されて低周波信
号となる。
自動選局により十分な電界強度を有する局が受信され
ると、電界強度検出回路(33)の出力信号レベルが所定
値以上になり、停止回路(34)から停止信号が発生し、
PLL回路(23)の自動選局動作が停止してラジオ受信機
が同調状態となる。PLL回路(23)が自動選局動作を停
止すると、自動選局状態検出回路(25)から制御信号が
発生しなくなり、切換スイッチ(36)が第2の状態とな
り、第1AGCトランジスタ(16)のベースにAGC信号を印
加する。その為、第2AGCトランジスタ(19)がオフ、第
2AGCトランジスタ(16)がオンになる。また、前記制御
信号の停止に応じて、選択回路(26)が同調回路(17
の出力信号を選択する様に切換えられる。
従って、同調状態においては、アンテナ(14)に受信
されたRF信号が、FET(15)で増幅された後第1AGCトラ
ンジスタ(16)に印加され、狭帯域RF信号が同調回路
17)から選択回路(26)を介して混合回路(27)に印
加される。
尚、第1AGCトランジスタ(16)がオンしている同調状
態においては、抵抗(21)の値(約2KΩ)よりも小なる
値(約30Ω)の小抵抗(18)から広帯域RF信号が得ら
れ、この広帯域RF信号に応じた広帯域AGC信号がAGC信号
発生回路(35)から発生し、第1AGCトランジスタ(16)
のベースに印加されるので、ラジオ受信機に広帯域AGC
機能を持たせることが出来る。また、前記第1AGCトラン
ジスタ(16)のベースには、第1混合回路(27)の前段
部から発生する狭帯域AGC信号も印加される様に構成さ
れている。更に、第1図には図示されていないが、選局
動作の終了後、同調回路(17)から得られる狭帯域RF信
号を用いて前記同調回路(17)の微調整を行なった後、
回路全体の状態を固定し、受信状態に入る様にしてもよ
い。
(ト)発明の効果 以上述べた如く、本発明に依れば、自動選局時に第2A
GCトランジスタをオンさせ、RF増幅回路から広帯域RF信
号を発生させることが出来るので、この広帯域RF信号を
用いて自動選局を行なえば、トラッキングエラーの無い
選局を行なうことが出来る。また、自動選局終了後に、
第2AGCトランジスタをオフさせ、第1AGCトランジスタを
オンにしているので、RF増幅回路から狭帯域AGC信号を
発生させることが出来、この狭帯域RF信号を用いて同調
を行なえば、混変調妨害等の防止を計ることが出来る。
更に、同調時に第2AGCトランジスタをオフにし、広帯域
RF信号が発生しない様にしているので、同調回路の帯域
外の妨害短波信号が受信されたとしても、それが漏れて
ビート障害が発生するのを防止出来る。
また更に、第1AGCトランジスタの負荷として同調回路
とともに小抵抗を接続すれば、該小抵抗から広帯域AGC
信号として使用し得る広帯域RF信号を取り出すことが出
来、その際、小抵抗の抵抗値が十分小である為、同調回
路に漏れが生じる心配も無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す回路図、第2図、第
3図及び第4図は従来のRF増幅回路を示す回路図であ
る。 (15)……FET、(16)……第1AGCトランジスタ、(1
7)……同調回路、(18)……小抵抗、(19)……第2AG
Cトランジスタ、(21)……抵抗。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンテナに受信されたRF信号を増幅する為
    のRF増幅回路であって、 前記RF信号を増幅する増幅素子と、 該増幅素子の出力端に得られる出力信号にAGCを施こす
    為の第1AGCトランジスタと、 該第1AGCトランジスタに差動接続された第2AGCトランジ
    スタと、 前記第1AGCトランジスタの負荷となる同調回路と、 前記第2AGCトランジスタの負荷となる第1抵抗と、 から成り、選局時に前記第2AGCトランジスタをオンさせ
    て前記第1抵抗に生じる広帯域RF信号を後段に伝送する
    とともに、選局終了後前記第1AGCトランジスタをオンさ
    せて前記同調回路から狭帯域RF信号を後段に伝送する様
    にしたことを特徴とするRF増幅回路。
  2. 【請求項2】前記第1AGCトランジスタは、前記同調回路
    と直列接続された第2抵抗を有し、前記第2抵抗に生じ
    る広帯域RF信号を広帯域AGC信号として使用することを
    特徴とする請求項第1項記載のRF増幅回路。
  3. 【請求項3】前記第2抵抗の値は、前記第1抵抗の値よ
    りも十分小であることを特徴とする請求項第2項記載の
    RF増幅回路。
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WO2009032739A3 (en) * 2007-08-31 2009-05-07 Nanoamp Solutions Inc Cayman Variable gain amplifier

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