JPS5926252B2 - ビスケツト類 - Google Patents
ビスケツト類Info
- Publication number
- JPS5926252B2 JPS5926252B2 JP55132352A JP13235280A JPS5926252B2 JP S5926252 B2 JPS5926252 B2 JP S5926252B2 JP 55132352 A JP55132352 A JP 55132352A JP 13235280 A JP13235280 A JP 13235280A JP S5926252 B2 JPS5926252 B2 JP S5926252B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- biscuits
- powdered cellulose
- cellulase
- cellulose
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Confectionery (AREA)
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は食感の良いビスケット類に関し、さらに詳しく
は、セルラーゼにより部分分解された粉末セルローズを
配合してなるビスケット類に関するものである。
は、セルラーゼにより部分分解された粉末セルローズを
配合してなるビスケット類に関するものである。
従来、本願発明に関連するものとして、食品にセルロー
ズ微結晶聚合物を混合する方法(特公昭39−2018
1号)や食品に200メツシユ標準篩残の粒子を主体と
するセルローズ微結晶聚合体粉末を配合して食感を改良
した低カロリー食品の製造法がある(特公昭43−15
762号)。
ズ微結晶聚合物を混合する方法(特公昭39−2018
1号)や食品に200メツシユ標準篩残の粒子を主体と
するセルローズ微結晶聚合体粉末を配合して食感を改良
した低カロリー食品の製造法がある(特公昭43−15
762号)。
前者は、粉末セルローズを食品に配合する技術を、後者
は前者の欠点である食感の悪いことの解決として、粉末
セルローズの粒度を限定した発明である。
は前者の欠点である食感の悪いことの解決として、粉末
セルローズの粒度を限定した発明である。
さらに、例えば粉末セルローズをパンに配合した発明が
みられる(特開昭53−69843号)。
みられる(特開昭53−69843号)。
しかるに、いずれの場合でも、粉末セルローズを小麦粉
等の澱粉質粉末に代替使用するときは、その割合が増大
するにつれて、味覚、口感覚、咀噌感において満足しえ
ぬものとなり、不溶又は残余の物質が存在しているよう
な印象を与え、日中に溜まる傾向があり、囁下困難とな
ることもある。
等の澱粉質粉末に代替使用するときは、その割合が増大
するにつれて、味覚、口感覚、咀噌感において満足しえ
ぬものとなり、不溶又は残余の物質が存在しているよう
な印象を与え、日中に溜まる傾向があり、囁下困難とな
ることもある。
本発明者等は、これら欠点のない粉末セルローズを配合
したビスケット類を提供すべく鋭意研究を重ねた結果、
粉末セルローズをセルラーゼ処理して部分分解すること
により、上記欠点を解消できることを見出し本発明を完
成した。
したビスケット類を提供すべく鋭意研究を重ねた結果、
粉末セルローズをセルラーゼ処理して部分分解すること
により、上記欠点を解消できることを見出し本発明を完
成した。
すなわち、セルローズは、木材、綿、麻など植物の細胞
膜の主成分として知られているもので、水素結合で密に
凝集し、分子が比較的規則正しく平行に配列している結
晶領域と、分子の配列が乱れている非結晶領域とが交互
に並んでいる。
膜の主成分として知られているもので、水素結合で密に
凝集し、分子が比較的規則正しく平行に配列している結
晶領域と、分子の配列が乱れている非結晶領域とが交互
に並んでいる。
そして、一般的には、酵素反応の初期に非結晶領域が先
に分解するのに伴って長鎖状分子のあちこちが切断され
るため、重合度は急激に減少する。
に分解するのに伴って長鎖状分子のあちこちが切断され
るため、重合度は急激に減少する。
さらに、酵素反応が進むと、結晶領域の周囲に“ゆるん
だ構造“を形成してゆき、全体として吸湿性を増加させ
る。
だ構造“を形成してゆき、全体として吸湿性を増加させ
る。
この重合度の低下と“ゆるんだ構造“の形成により、日
中にて唾液との親和性が増加するなどの理由により、前
記の欠点が解消される。
中にて唾液との親和性が増加するなどの理由により、前
記の欠点が解消される。
本発明に使用される原料としての粉末セルローズは、市
場にて入手できるものでよく、これらは木材パルプから
製造されるものである。
場にて入手できるものでよく、これらは木材パルプから
製造されるものである。
その製造法としては種々の方法があるが、例えば酸加水
分解・機械処理併用法、機械的処理法などがある。
分解・機械処理併用法、機械的処理法などがある。
粉末セルローズは種々の性質をもつものがあるが、一例
をあげると、水分5係、灰分0.4 %、かさ比重約0
.3〜0.5 g/cyd 、 pH5〜7、平均鎖長
30〜35μである。
をあげると、水分5係、灰分0.4 %、かさ比重約0
.3〜0.5 g/cyd 、 pH5〜7、平均鎖長
30〜35μである。
本発明に使用されるセルラーゼは、国際生化学会の酵素
委員会の命名法でベーター1,4−グルカン−4−グル
カノヒドラーゼと呼ばれているものである。
委員会の命名法でベーター1,4−グルカン−4−グル
カノヒドラーゼと呼ばれているものである。
ベーター1,4−グルカンすなわちセルローズおよびそ
れに由来する多糖のベーター1゜4−グルコシド結合を
加水分解する酵素である。
れに由来する多糖のベーター1゜4−グルコシド結合を
加水分解する酵素である。
セルラーゼは一部の動物と植物で生産され、細菌、菌類
、高等植物のすべてはセルラーゼ生産能をもっている。
、高等植物のすべてはセルラーゼ生産能をもっている。
一般にアスペルギルス属菌、トリコデルマ属菌、リゾプ
ス属菌などから得られる酵素剤が市販されている。
ス属菌などから得られる酵素剤が市販されている。
本発明は、上記に規定されるセルラーゼならいずれのも
のでもよい。
のでもよい。
粉末セルローズのセルラーゼ処理は一般的には、粉末セ
ルローズを水に懸濁し、pH3,5〜6.5に調整し、
これにpH3,5〜6.5に調整したセルラーゼ液を加
え、温度30〜50°Cに保温しながら、攪拌下に1〜
48時間処理する。
ルローズを水に懸濁し、pH3,5〜6.5に調整し、
これにpH3,5〜6.5に調整したセルラーゼ液を加
え、温度30〜50°Cに保温しながら、攪拌下に1〜
48時間処理する。
ついで濾過、洗浄、乾燥、粉砕してセルラーゼにより部
分分解された粉末セルローズを得る。
分分解された粉末セルローズを得る。
本発明におけるビスケット類は、ビスケット、クラッカ
ー、クツキー、乾パン、プレクツエル、パイ、カットパ
ン等であって、このビスケット類の製造は、一般的製法
に準じて製造されるもので、使用される小麦粉にセルラ
ーゼにより部分分解された粉末セルローズを3〜50係
配合して低カロリービスケット類を得ることができる。
ー、クツキー、乾パン、プレクツエル、パイ、カットパ
ン等であって、このビスケット類の製造は、一般的製法
に準じて製造されるもので、使用される小麦粉にセルラ
ーゼにより部分分解された粉末セルローズを3〜50係
配合して低カロリービスケット類を得ることができる。
本発明によれば、小麦粉に対し50%ものセルラーゼに
より部分分解された粉末セルローズを配合したものを使
用して製造したビスケット類も、口感覚、咀咽感に殆ん
ど異常なく、これにより優れた低カロリービスケット類
が得られる。
より部分分解された粉末セルローズを配合したものを使
用して製造したビスケット類も、口感覚、咀咽感に殆ん
ど異常なく、これにより優れた低カロリービスケット類
が得られる。
次に実施例により本発明を説明する。
実施例 1
粉末セルローズのセルラーゼ処理
FD活性60分のセルラーゼ酵素液1000T/llを
常法によりpH4となし、これに粉末セルローズ200
gを浸漬し、40℃に保温しながら振盪し、4時間処理
した。
常法によりpH4となし、これに粉末セルローズ200
gを浸漬し、40℃に保温しながら振盪し、4時間処理
した。
ついで濾過、水洗後乾燥、粉体とした。
FD活性は濾紙片の崩壊に要する時間を測定するもので
、酵素液を1規定塩酸によりpH4,0に調整し、これ
をL字型試験管3本に7rIllづつ分注する。
、酵素液を1規定塩酸によりpH4,0に調整し、これ
をL字型試験管3本に7rIllづつ分注する。
これを40℃恒温水槽中に保温する。1×ICrrLの
濾紙片2枚づつを投入すると同時に振盪し測定を開始す
る。
濾紙片2枚づつを投入すると同時に振盪し測定を開始す
る。
濾紙片2枚の崩壊した時点を終点とし、3本の平均をF
D活性とする。
D活性とする。
実施例 2
上記配合に従ってショートニングに粉末セルローズを加
え、充分に攪拌混合する。
え、充分に攪拌混合する。
これに小麦粉、小麦グルテン粉末、脱脂粉乳、マルチト
ール、食塩を加え、攪拌混練する。
ール、食塩を加え、攪拌混練する。
さらに、膨張剤を水溶液となし、残りの水と共に添加し
、充分攪拌混練し、生地を得る。
、充分攪拌混練し、生地を得る。
生地はロールにて1.5〜21fL11Lの薄板状に圧
延し、金型を用いて型抜きを行ない、180°C,5〜
10分で焼き上げ低カロリービスケットを得た。
延し、金型を用いて型抜きを行ない、180°C,5〜
10分で焼き上げ低カロリービスケットを得た。
得られたビスケットは男女各15人、計30人からなる
パネルにて嗜好につき評価し表1の結果を得た。
パネルにて嗜好につき評価し表1の結果を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 セルラーゼにより部分分解された粉末セルローズを
配合してなるビスケット類。 2 ビスケット類はビスケット、クラッカー、クツキー
、乾パン、プレクツエル、パイ、カットパン等を含む特
許請求の範囲第1項記載のビスケット類。 3 セルラーゼにより部分分解された粉末セルローズの
配合が小麦粉に対し3〜50%である特許請求の範囲第
1項記載のビスケット類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55132352A JPS5926252B2 (ja) | 1980-09-25 | 1980-09-25 | ビスケツト類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55132352A JPS5926252B2 (ja) | 1980-09-25 | 1980-09-25 | ビスケツト類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5758845A JPS5758845A (en) | 1982-04-08 |
JPS5926252B2 true JPS5926252B2 (ja) | 1984-06-26 |
Family
ID=15079345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55132352A Expired JPS5926252B2 (ja) | 1980-09-25 | 1980-09-25 | ビスケツト類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5926252B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60113614A (ja) * | 1983-11-22 | 1985-06-20 | 古河電気工業株式会社 | 放射線遮蔽壁用電気的貫通スリ−ブ |
JP4933575B2 (ja) * | 2009-03-05 | 2012-05-16 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | 高蛋白・高栄養焼き菓子 |
-
1980
- 1980-09-25 JP JP55132352A patent/JPS5926252B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5758845A (en) | 1982-04-08 |
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