JPS60113614A - 放射線遮蔽壁用電気的貫通スリ−ブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は篩強度の放射線に対する遮蔽壁に使用される放
射線遮蔽性能に優れた貫通スリーブ（＝関する。

最近原子カプラントの設計においては安全面の考慮から
安全防護関連の機器系統が増加し、使用されるケーブル
の条数が著しく増加し、これ（二伴ない放射線遮蔽層を
貫通するいわゆる４気的貫通スリーブの使用個数が増加
し、またスリーブの各々においても貫通導体の本数が非
常に増えている。

近時国内外で開発が重要視されている液体ナトリウム冷
却両速壇殖炉の如く溶融金属冷却原子炉の周囲が極めて
高強反の放射線の環境（＝さらされる可能性がある場合
には放射線遮蔽に対する十分な考慮を行う必要がある。

従って放射線遮蔽壁用貫通スリーブ内；二条数本のケー
ブルを貫通せしめる場合、この放射線の漏洩がないよう
に、いかにして防止するかが極めて恵要な課題となって
いる。

従来この種の電気的貫通スリーブは、第／図Ａに鍔部か
ら見た側面を、第１図Ｂ（−縦断面の一部（絶縁導体７
本をとり上げて）を示す如く耐圧のスリーブ本体／例え
ば直径３００−４θθ馴、長さ／！θθ〜Ｊｏｏｏ間程
度のステンレス鋼パイプに段差部分！を設け、該パイプ
の一端に鍔部２を設け、この鍔部を介して遮蔽壁本体（
＝溶接或はボルト止めをしているものである。即ちこの
スリーブ本体／内に複数本（第１図Ａではと本）の絶縁
導体グを段差部！で折曲げて貫通せしめ且つ本体内に遮
蔽壁と同一の材料又はコンクリート、モルタル、鉛など
の遮蔽材３を充填してスリーブを形成している。このよ
うな構造では、直進性を有する放射線例えばγ線が導体
グと遮蔽材３との界面に沿って、直進しつつ漏出するこ
とを段麦部ｊで絶縁４体が折曲げられているので放射線
の直進は阻止されるのであるが、段差部分！を中心とし
て左右の絶縁導体の最外層の位置は異り、絶縁導体全体
の集合東経が大きなものとなるため、スリーブ本体も大
型となり、重量も増大し、遮蔽壁への取付は上及び経済
面で不利であった。

又スリーブ内にこのような段差部を多（の箇所設けるこ
とは上記不利な点を助長するため困難であり、従って段
差部を有するスリーブを前記のような浴融金属Ｎ却原子
炉に用いても、閥強反の放射極ζ；対する遮蔽迄二十分
な効果を得ることは内題であった。そこで上記の如さ不
利な点もなく、放射ＩＡ　ｉ’４丸効果を十分優られる
ようなスリーブが提案ｇルだ。即ち、スリーブ本体内；
二螢属製のシースまたは床護管を有する襞数本の絶縁導
体を、その長手方向（＝沿って９ｒ定１ｉｉＪ隔毎に所
望のピッチによる右巻き螺旋及び左巻きｉ旋を交互に形
成するように同心状１：撚回し、その外周に］％蔽材を
充填することにより超強度の放射線に対する遮蔽性能の
優れた磁気的頁通スリーブが得られたのである。

然し複数本の絶縁導体を螺旋状に撚回する加工処理が技
術的に回速であり、又１【４々の絶縁導体（−あらかじ
め螺旋状（二賦形処純を施こしておき、これらの仮式本
を同心状に控、回した形状：；組立てることは可能だが
、この場合でも螺ｄｉ状の賦形処理が比奴的容易でなか
っただけでなく、組立てに隙しても絶縁４体が相互に爪
なり千丁い゛など凶、−圧が伴なうものでありだ。

本願発明は叙上の点ををみてなされたものであって、従
来の技術を更（＝改善し、放射線遮蔽性能（二優れ、し
かも比奴的容易に製作でき得る心気的スリーブを得たの
である。即ち、放射線遮蔽壁貫通スリーブ本体内に複数
本の絶縁導体を貫通せしめる゛磁気的貫通スリーブにお
いて、一平面内で蛇行する形状の金属シース又は保護管
を有する絶縁導体をつくり、該絶縁導体の複数本をスリ
ーブ内に配置し、スリーブ本体内にこのように配置され
た絶縁導体の周囲に遮蔽材を充填したことを特長とする
放射線遮蔽壁用電気的スリーブである。

本発明における絶縁導体は一平面内に蛇行する形状−に
加工するので従来技術（＝おける如き螺旋形（二捻回加
工すること（二比べて加工は勿論組立自体も容易であり
、また加工歪も平均的に分布し電気的機械的に不安がな
く、従って長期信頼性（二ナオれている。

本発明を実施例の図によって更に詳細に説明する。

第２図は本発明の絶縁導体７本をとりあげ、その蛇行状
態を示す説明図で第２図Ａは導体の長手方向を側面から
見た側面図で、第２−Ｂはその横断面図である。図中グ
が径ａの絶縁導体で、平面ダグ上に振巾ｔで蛇行してい
る。第３図Ａは本発明の実施の一例を示すスリーブのＣ
部λからみた側面図であり、第３図Ｂは絶縁導体７体を
とり上げその蛇行面における縦断面図である。図によれ
ばスリーブ本体／内に複数個（図では７．２本）の絶縁
導体弘の蛇行面４ｔりがほぼ中心線ｇに向って配置され
ている。以上の第２図及び第３図かられかるように本発
明による絶縁導体は占有する空間容積が平板と同様で、
従来技術による螺旋状に撚回したもの（＝比べてその容
積は小さくて済む。従って本発明による絶縁導体を複数
本組立てるときはスリーブ内にどのよう（＝配置しても
よく、その配列（＝は限定はないが第３図（＝示す如く
蛇行面がスリーブのほぼ中心線に向くよう配置すること
が特に好ましく、配列が容易であり、しかも一定のスリ
ーブ本体内に多数の絶縁導体を貫通させることができる
。第グ図は第３図（＝示したものの絶縁等体７２本を同
心円状に蛇行するよう組立てた状態の斜視図である。第
を図は本発明による他の実施例を示した図であって、第
！図Ａは鍔部からみた側面図、第！図Ｂはその７群をと
り上げてその蛇行面（二おける縦断面図である。図によ
れば一本のスリーブ本体内に絶縁導体グの群を６つ持つ
例だが、いずれも蛇行面ｙａはスリーブの中心線乙の方
向（二はぼ向っていて貫通導体の本数を最大に毘めるこ
とを可緻にしている。

上述の如く本発明のスリーブは、性能面の信頼性が高く
、しかも製作上容易で且貫通スリーブ当りの絶縁導体収
納本数の著るしい増加を可能とする等多くの有利な特長
を持っている。

本発明において用いられるスリーブ本体はその形状寸法
は特に限定されないが通常は第３図に示すような鍔部コ
とスリーブ本体のパイプ／から構成され、その片端若し
くは両端を気密シール構造とする。パイプの外周と壁間
の放射線漏洩を防止するために第７図に示すような／ケ
所またはコケ所以上で外径の差を設けたパイプを使用し
てもよいが、本発明貫通スリーブを用いるときは絶縁導
体に沿った放射線漏洩が著しく少ないのでこのパイプの
外径差は比較的僅かな値にとっておけばよく、通常は半
径方向にｌＱｒｒｍｒ以内で十分な効果が得られる。

本発明に用いられる絶縁導体としては通常耐放射線性の
優れたゴム、プラスチック絶縁等体や、ガラスマイカな
どの無機絶縁導体を使用できるが本発明の目的に特に好
適なのは、導体心線の外側に所望の間隙部を設けて、ス
テンレス鋼、鋼、インコネルなどの耐食性の金属パイプ
からなるシースな被覆し、該間隙部に絶縁性無機物質と
して酸化マグネシウム、酸化アルミ、ニウム、シリカな
どの粉末を充填したケーブル（以後Ｍエケーブルと称す
）である。即ち無機粉末の充填率が高いＭＩケーブルを
用いればこの絶縁層目体は放射線を濶蔽するという利点
をもつ、しかしＭＩケーブルの金属シースと遮蔽材との
僅かな間隙を通しての漏洩のおそれがあるので、蛇行部
分を設けることによってこの放射線漏洩を容易に防止で
きる。

従って本発明のスリーブにおいて絶縁等体としてＭＩケ
ーブルを用いた場合は、絶縁層を通しての放射線漏洩は
なく、Ｍエケーブルの金属シースと充填遮蔽材との僅か
な間隙を通しての放射線漏洩のみを考慮すればよく、こ
れにはゆるやかな蛇行した部分を設ければ十分である。

更（二ＭＩケーブルの賦形性に富むことを利用できる点
も本発明に対して長所であり、Ｍ　Ｉケーブルからなる
絶縁導体を一平向上に蛇行させ、その蛇行面をスリーブ
のほぼ中心線に向って配置する組立加工を容易にする。

以上述べた理由により本発明の優れた効果はＭ、Ｉケー
ブルを用いた場合に最大となるものである。

尚絶縁導体として、ゴム、プラスチック絶縁等体を用い
る場合には、これをステンレスなどの金属製の保誂管に
通し、蛇行状に賦形することができる。この−場合にお
いても蛇行のピッチを局めることにより放射線迦蔽性能
の低下を防止することができる。

導体としては電力、制御用、計測用など（二より銅合金
、コンスタンタン、アルメル、クロメルなどを選定する
。線心数（二ついては特に限定しないが前述したように
ＭＩケーブルの場合絶縁部体自体の放射線漏洩問題の解
決は比較的容易なので多心ケーブルを使用できる点が特
長である。

また本発明において、電気的貫通スリーブに要求される
重要な特性として、放射性物質を系外に逃さないための
気密性があるＭ　Ｉケーブルは絶縁層である無機粉末の
充填率が充分高いとケーブルの長手方向の気密が保たれ
るため比較的簡単な端末を気密シールして用いた場合ケ
ーブル自体をそのまま貫通させて使用できる点も大きな
長所である。即ちＶ−スとして金属パイプを持たない一
般の絶縁導体ではそれ自体を気密シールできないのでス
リーブ端部などで端末を加工しハーメチックシールなど
の気密構造をとる。

尚Ｍ　Ｉケーブルを用いない場合であっても、絶縁導体
として放射線痛洩量が比較的少ないもの例えばゴム、プ
ラスチック絶縁等体を選ぶとか、他の絶縁部体自体の漏
洩防止対策を併用することにより本発明の目的は達せら
れるので、本発明は、Ｍエケーブルに限定されないこと
はいうまでもない。

本発明において一平面内（二て賦形処理する絶縁導体の
蛇行の最適な度合については、導体の種類とサイズによ
るもので一部に決められないが通′結はその周囲を充填
遮蔽材により充満されている部分の絶縁導体が／ピッチ
以上の蛇行をしていて且つピッチの振幅（第コ図Ｂのｔ
）が絶縁導体の直径（第２図Ｂのｄ）に対し／θンｔ／
ａ　ト３であることが好ましい。めが３未満だと蛇行の
ピッチを上げても遮蔽効果が上りに＜＜、その周囲が充
填遮蔽材により充満されるべき部分を長大にしなくては
ならなくなるので、重量も増し、強度面の性質上及び経
済性で不利となる。一方めが／θを越すと中心線に同っ
て配置する上で困難を生じ、絶縁等体の収納本数を高め
ることが出来にくくなるので不利となる。

又絶縁等体の外周に充填する遮蔽材は密度が大きく均一
に充填できるものであればよく、且つその密度によりス
リーブ本体内の全長にわたって充填しなくてもよく、部
分的（二充填し十分な遮蔽効果をあげることもできる。

又絶縁導体を例えば蛍属管（二挿通せしめるなど他の薄
肉の物質を介在せしめて遮蔽材と接触せしめてもよい。

なお遮蔽材は単一種類のものでなく、二種類を混合した
ものを使用してもよい。

以上詳述した如く本発明は高強度の放射線に対し優れた
遮蔽性を有し、その信頼性が極めで筒いと共に製作上有
利であるなど顕著な効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第７図は従来の成気的貫通スリーブの７例を示すもので
、第／図Ａは鍔部から見た側面図で第１図Ｂは絶縁導体
７本をとり゛上げたものの一部縦断面図である。５ｒ４
２図は本発明（＝よる蛇行した絶縁導体の状態を示す説
明図で、第コ図Ａは側面図、Ｂは横断面図である。第３
図は本発明の実施例を示すもので第３図Ａは鍔部からみ
た側面図であり、ｍ３図Ｂはその一部縦断面図である。 第り図は本発明による絶縁導体を組立てた状態の斜視図
である。第！図は本発明による他の実施例を示すもので
、第！図Ａは鍔部からみた側面図であり、＠５図Ｂはそ
の一部縦断面図である。 ／ニスリーブ本体 ２：鍔　部 ３：遮蔽材 グ：絶縁導体 ４ｔグ：蛇行面 ！：段差部 ≦：中心線

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）放射線遮蔽壁貫通スリーブ本体内に複数本の絶縁
   導体を貫通せしめる電気的貫通スリーブにおいて、該絶
   縁等体として、一平面内で蛇行した形状の絶縁導体の複
   数本を、スリーブ内に配置し、それらの外周（＝遮蔽層
   を充填したことを特徴とする放射線遮蔽壁用電気的貫通
   スリーブ。
2. （２）絶縁導体が等体心線の外周に間隙部を設けて金属
   シースを被榎し、該間隙部（＝無機物質粉末を充填した
   ことを特徴とする特許請求の範囲第／項記載の放射線遮
   蔽壁用電気的ス〜す・−プ。
3. （３）絶縁等体が金属保護管内に挿通したゴム、プラス
   チック絶縁等体であることを特徴とする特許請求の範囲
   第／項記載の放射線遮蔽壁用電気的貫通スリーブ。