JP2739241B2 - 層状食品 - Google Patents

層状食品

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は層状食品、更に詳細には天然ガム類等の食物
繊維入り層状食品に関する。
〔従来の技術〕
近年、食物繊維は血液コレステロールの上昇抑制作用
や低下作用を有するという報告がなされ、食物繊維に対
する関心が高まり、食物繊維を無理なく多量に摂取でき
る食品の開発が進められている。中でも、水溶性食物繊
維が注目されており、グアガム等の天然ガム類等が見直
されている。
グアガム等の天然ガム等は、従来は一般に増粘剤とし
て広く利用されているほかに、アイスクリーム、シャー
ベット、ケチャップ、ドレッシング等の安定剤や即席
麺、和菓子、ビスケット、パン類等の硬化防止剤として
用いられている。かかる天然ガム類は生地中に添加混合
して用いられているが、その使用量は0.1〜1.0重量%
(以下、単に%で表示)と微量であり、加工上の物性の
改良や製品の食感の向上を目的としているものであっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、食物繊維を多量に摂取するために、該食物繊
維を食品中に大量に混入させると、違和感が大きく食品
の品質の低下につながるものであった。特に、水溶性食
物繊維はパン・菓子等の生地に多量に添加すると、生地
の物性を顕著に変化させ、生地の伸展性が劣り、製品の
品質が低下してしまうものであった。例えば、天然ガム
類は増粘効果が大きいため、生地中に添加混合せしめる
方法では、使用量を1%以上とすることは事実上不可能
であった。このように、小麦粉を主原料とするパン・菓
子類や麺類における当該増粘効果は顕著であり、天然ガ
ム類等の水溶性食物繊維の増量使用は極めて困難なこと
であった。
そのため、酵素処理により粘度を低下させた天然ガム
類も開発された(特開昭63−269993号)が、斯かる低粘
度ガム類でも小麦粉に対し5%程度が使用の上限であ
り、食物繊維の多量摂取には極めて困難なのが実状であ
った。
そこで、本発明者は斯かる従来の問題点を解決し、食
物繊維を無理なく多量に摂取し得る食品を提供すべく種
々研究を重ねた結果、層状食品の層間に、食物繊維を混
合した油脂を介在せしめれば、極めて効率的に多量の食
物繊維を使用し得るこを見い出し、本発明を完成した。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明は食物繊維混合油脂層を有する層状
食品である。
本発明において層状食品とは層状組織を有する食品を
いい、例えばクロワッサン、デニッシュペストリー、パ
イ、クラッカー等のパン類や菓子類等が挙げられるが、
特にクロワッサン、デニッシュペストリー、パイ等の油
脂をロールインする層状食品が好適である。
本発明に用いられる食物繊維とは、人間の消化酵素で
分解されない食物中の難消化性成分の総体を指称する
が、斯かる食物繊維としては、例えばセルロース、ヘミ
セルロース、リグニン、キチン、ペクチン質等の動植物
細胞壁の構造物質たる食物繊維:食物ガム質および粘質
物、海藻の多糖類、化学修飾多糖類等の植物細胞壁の非
構造物質たる食物繊維が挙げられる。
これらの食物繊維は水溶性、水不溶性の如何を問わな
いが、水溶性のものが好ましく、特にアラビアガム、カ
ラヤガム、トラガントガム、ガッティガム、カストビー
ンガム、グアガム、タマリンド種子ガム、キサンタンガ
ム、コンニャクマンナン、イサゴール、アルギン酸、寒
天、カラギーナン、ラミナラン、ペクチン等の天然ガム
類が効果的である。
本発明に於て、斯かる食物繊維の使用量は原料小麦粉
に対し5〜30%、特に10〜20%とするのが好ましい。
また、本発明に用いられる油脂としては、バター、マ
ーガリン、ショートニング等食品に利用されるものが挙
げられる。
本発明において層間に介在される食物繊維混合油脂
は、上記の如き食物繊維と油脂とを適宜混合機等で均一
に混合することによって得られる。
また、層間に斯かる食物繊維混合油脂を介在せしめる
具体的方法はその如何を問わないが、パン・菓子類の場
合、例えば別途作成した生地に折り込み介在せしめる所
謂ロールイン加工が簡便で効果的である。
本発明食品は当該食物繊維混合油脂の介在工程を除
き、製パン法、製菓法等層状食品に対応した常法に従っ
て製造される。
〔作用〕
本発明食品は食物繊維が生地中ではなく、層間に介在
せしめられ、しかも油脂で被覆せられた状態となってい
るため、生地中の水分を吸水して発生する増粘作用が阻
止せられ、当該増粘性に伴う悪影響を受けない。
〔発明の効果〕
以上従って本発明によれば、原料小麦粉に対し、最大
30%と多量の食物繊維を使用することができ、極めて効
果的な食物繊維入り食品を提供できる。特に、本発明に
よれば、従来品質の低下を招くものとして事実上その使
用が困難であった水溶性食物繊維を多量かつ効率的に使
用することができる。
〔実施例〕
以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。
実施例1 ロールイン油脂〔商品名ハイシートロイヤル70:月島
食品工業(株)製〕 50(重量部) グアガム〔商品名ネオソフトG−37:太陽化学(株)
製〕 20 小麦粉 100 イースト 6 イーストフード 0.1 食 塩 2 砂 糖 8 脱脂粉乳 3 マーガリン 5 水 70 上記の原料配合のものを以下の工程、操作によりクロ
ワッサンを得た。工程 操 作 前処理 ロールイン油脂とグアガムをボールに入れ、ビ
ーターで均一になるまで攪拌し、形を整え冷却し、グア
ガム入りロールイン油脂とする。
混 捏 ロールイン油脂とグアガム以外の原材料をミキ
サーに入れ、低速で2分間、高速で8分間ミキシングす
る(捏上温度27℃)。
発 酵 30分(温度28℃、湿度80%) 冷 却 2時間(温度−18℃) ロールイン 厚さ5mmに伸展した生地に前処理で得たグ
アガム入りロールイン油脂をはさんで厚さ5mmに伸展し
た後、4つ折りして厚さ5mmに伸展する操作を2回繰り
返す。
分 割 50g/個 成 形 三角形にカットし、底辺より頂点の方に向かっ
て巻き込む。
ホイロ 60分(温度32℃、湿度80%) 焼 成 12分(温度220℃) 実施例2〜4 グアガムの使用量を第1表に示した量とした以外は実
施例1と同様にしてクロワッサンを得た。
比較例1 ロールイン油脂(実施例1と同一) 50(重量部) グアガム(実施例と同一) 20 小麦粉 100 イースト 6 イーストフード 0.1 食 塩 2 砂 糖 8 脱脂粉乳 3 マーガリン 5 水 100 上記の原料配合のものを以下の工程、操作によりクロ
ワッサンを得た。工程 操 作 混 捏 ロールイン油脂を除く原材料をミキサーに入れ
る以外は実施例1と同一。
発 酵 実施例1と同一。
冷 却 実施例1と同一。
ロールイン ロールイン油脂のみを用いる以外は実施例
1と同一。
分 割 実施例1と同一。
成 形 実施例1と同一。
ホイロ 実施例1と同一。
焼 成 実施例1と同一。
試験例1 実施例1〜4および比較例1で得たクロワッサンの品
質を比較した結果は第1表の通りであった。
実施例5 ロールイン油脂(バター) 80(重量部) キサンタンガム 20 小麦粉 100 食 塩 2 全脂粉乳 3 マーガリン 5 水 100 上記の原料配合のものを以下の工程、操作によりパイ
を得た。工程 操 作 前処理 ロールイン油脂とキサンタンガムをボールに入
れ、ビーターで均一になるまで撹拌し、形を整え冷却
し、キサンタンガム入りロールイン油脂とする。
混 捏 ロールイン油脂とキサンタンガム以外の原材料
をミキサーに入れ、低速2分間、高速で5分間ミキシン
グする(捏上温度25℃)。
ねかし 30分(温度28℃、湿度80%) 冷 却 2時間(温度0℃) ロールイン 厚さ5mmに伸展した生地に前処理で得たキ
サンタンガム入りロールイン油脂をはさんで厚さ5mmに
伸展した後、4つ折りにして厚さ5mmに伸展する操作3
回繰り返す。
分 割 50g/個 成 形 四角形を対角線で折り曲げ、三角形とする。
焼 成 15分(温度220℃) 比較例2 ロールイン油脂(バター) 80(重量部) キサンタンガム 20 小麦粉 100 食 塩 2 全脂粉乳 3 マーガリン 5 水 100 上記の原料配合のものを以下の工程、操作によりパイ
を得た。工程 操 作 混 捏 ロールイン油脂(バター)を除く原材料をミキ
サーに入れる以外は、実施例5と同一。
ねかし 実施例5と同一。
冷 却 実施例5と同一。
ロールイン ロールイン油脂(バター)のみを用いる以
外は実施例5と同一。
分 割 実施例5と同一。
成 形 実施例5と同一。
焼 成 実施例5と同一。
試験例2 実施例5及び比較例2で得たパイの品質を比較した結
果は第2表の通りであった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食物繊維混合油脂層を有する層状食品。
JP1193520A 1989-07-26 1989-07-26 層状食品 Expired - Fee Related JP2739241B2 (ja)

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