JPS5925308Y2 - 焼肉装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は焼肉料理の際に生ずる煙を強制的に室外へ排出
する機能を有した、コンパクトなテーブル型焼肉装置に
関するものである。

焼肉料理、特に焼肉専門店における焼肉料理の際にはそ
の量も非常に多いので、多量の煙が発生する。

この煙と臭は通常は部屋に備えた排気ファンによって室
外へと排気される。

しかし、これでは室内空気の汚れから部屋の壁とか室内
装飾品が汚れて着色したり、焼肉を食べる者の衣服へ臭
が耐着するのを防ぐことは出来ない。

又、排気ファン付近の汚れは不衛生の感を免れないので
ある。

本考案者はこのような従来の難点を、料理するテーブル
付近で煙を吸気することによって解決することを試み、
種々検討して本考案の完成をみたものである。

従って本考案の構造上の特徴は次のようになっている。

すなわち、箱体の上部を仕切つて前面及び上面開口のガ
スこんろ載置台を設け、箱体の上面は平坦な開口体とし
、開口枠体とガスこんろ載置台間及び箱体側壁とガスこ
んろ載置台間に間隙を設けて箱体下部内面へ連通構造と
し、箱体の下面（底面）は切開いて排気ダクトへの接続
開口部とし、箱体下部よりファンによって排気ダクト方
向へ送風するとガスこんろ上で発生した焼肉煙が室内に
出ることなく前記間膜を通って排気ダクトへ導びかれる
のである。

以下図面によって具体的かつ詳細に説明する。

図面は本考案の例示であって、第１図は焼肉装置の斜視
図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。

これらの図面にみられるように本装置は室内の床１とか
畳の下部に備えた排気ダクト２上に設置し、焼きながら
食べるのに適したものである。

本装置は箱体３の上部を仕切って、前面及び上面開口の
、そして断面がリップチャンネル状のガスこんろ載置台
４を設け、箱体の上面は平滑な開口枠体５としている。

第２図によって明らかなように開口枠体５とガスこんろ
載置台４間及び箱体側壁６とガスこんろ載置台４間には
本考案の最も特徴とする間隙７が設けられている。

この間隙７は従来のこの種の焼肉に使用する装置におい
てみられなかったものであり、焼肉によって発生する煙
はこの隙間から全て吸引されるのである。

間隙７は箱体下部に連なる連通構造であり、下部はファ
ン８の設置室９となっている。

ファン８は第２図ではこのファン設置室に取付けられて
いるが、例えば多数個の焼肉装置を集中排気する場合で
は、排気口付近に一ケ所大容量ファンを取付けることも
出来る。

ファン８の吸引力の大小は種々の現象をもたらす。

吸引力が小さい場合には煙が完全に吸引されないで室内
に漏れるし、吸引力があまりにも大きいと騒音の発生が
認められる上に室内空気の過大な排気が生じ、冷暖房の
効率を悪くする。

従って適当な吸引力のものを使用する必要がある。

箱体３の底面は段付とし更に切開いてダクト２への接続
開口部１０として、ダクト２上へ載置するのである。

このような構造であると装置内が脂汚れ状態となり掃除
の必要が生じた時でも、ダクトから単に持上げて外すの
みで掃除が出来て都合がよい。

従って常に清潔な状態で使用することが出来る効果があ
る。

本考案は以上詳述したような構造であり、ガスこんろ載
置台４に設けた上部のリップ部分に焼肉鉄板１１を載せ
ガスこんろ１２に点火して焼肉料理を行うと、焼肉装置
から煙が出ないので快適な部屋環境を維持したままで料
理を賞味することができ、部屋の汚れもなく、清潔を保
つことができる。

又、熱気が辺りに伝わらず暑くならないので食欲も増し
、冷房効率も良い。

焼肉鉄板を箱体内に収めた構造であるから、焼肉を食べ
る者の衣服に油が飛び散ることがなく安心して美味しい
焼肉を味わうことができるのである。

そしてダクトからの排気をスプレー塔等の脱臭装置に導
くことによって容易な脱臭が可能となっている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の焼肉装置の斜視図であり、第２図は第
１図のＡ−Ａ断面図である。 ３・・・箱体、４・・・ガスこんろ載置台、５・・・枠
体、６・・・箱体側壁、７・・・間隙、１０・・・接続
開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱体の上部を仕切って前面及び上面が開口のガスこんろ
   載置台４を設け、箱体の上面は平坦な開口枠体５とし、
   前記開口枠体５及び箱体側壁６とガスこんろ載置台間に
   間隙７を設けて箱体下部内面へ連通構造とし、箱体の下
   面は切開いて排気ダクトへの接続開口部１０としたこと
   を特徴とする焼肉装置。