JPS5923700Y2 - 包装箱の支持片 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、包装箱の支持片、特に例えばフレラップ（商
標名、以下ラップという）等において包装箱からの引き
出しを便利にすべく改良された包装箱の支持片に関する
ものである。

近年、ラップの普及は目覚ましく家庭用品として大量に
市販されていることは周知である。

これを第１図々示になる従来品によって説明する。

図において１はラップ包装箱の全体斜視図である。

２は蓋体であって半開状態を示す。

３はラップであって第１図において図示されないロール
芯に巻回されている。

したがって使用するに際しては図示の如き状態において
ラップ３を引き出す操作が行なわれることとなるが、前
記ラップ３はロール芯に巻回されているため包装箱１内
において回転しながら巻戻される。

しかし包装箱内にはロール芯を軸着するための手段がも
うけられていないため前記包装箱内におけるラップの巻
戻しがスムースに行なわれず操作しにくいきらいがあっ
た。

また包装箱にはその左右端部に耳片４，４が折曲しても
うけられており、該耳片によってロール状ラップの飛び
出しを防止する如き構成にもなっているが、前記耳片は
単に折曲された状態であって固定されておらず、ために
充分に前記飛出防止機能及びスムースな回転機能をはた
し得ない。

そこで包装箱内各端部内面に相対峙して堅牢な軸着手段
をもうければこれらの問題は全て解決されてしまうこと
は明らかであるが、包装箱内に巻回されたラップのロー
ル長はたかだか１０ｍないし２０ｍであり、しかもこれ
らはすべて消耗品である。

したがって前記ロール長の使用時間内だけの充分な使用
に耐え、しかも簡単な構成を有する軸着手段を考慮する
必要性がある。

本考案は上記問題点を解決するためになされたものであ
り、従来使用されていた包装箱には何ら改変を要さず、
しかも充分なる軸着効果が遠戚できる包装箱の支持片を
提供することを目的とじている。

以下図面を参照しつつ実施例を説明する。

第２図は本考案による包装箱の支持片をもうける位置な
らびに形状を説明するための展開平面図、第３図は包装
箱の端部を示す一部切欠斜面、第４図ａは包装箱の内部
から支持片を見た図、同図すは平面状に支持片を見た図
、同図Ｃは底面側がら支持片を見た図を夫々示す。

第２図において符号２，４は第１図に対応している。

５，５は側壁であって点線部分を折曲することにより底
面６の各側面を形成する。

７は蓋体２に沿ってもうけられた側片である。

８，８は外側片であって底面６と連接され、包装体を構
成した場合に一番外側となる部分である。

９，９は内側片であって側壁５と連接され、包装体を構
成した場合に内側となる部分である。

１０．１０は糊代であって前記内側片９，９の端部に接
着される部分である。

１１．１１は舌片であって外側片８，８に切込まれ、し
がも舌片全体は傾斜してはパ外側片の中間位置を占める
如き形状を有する（後述する）。

１２、１２はＹ字型を有する切込みであって脚部に小切
込み１４を有し、又全体的には傾斜してもうけられる。

そして展開図に示される如く前記舌片１１゜１１とＹ字
型切込みとは両者の頭部が互に近接する平面配置をなし
ている。

そして脚部に小切込み１４を有するＹ字型切込み１２に
よって左右の扉部１２’、 １２”と残余の三角部分１
２″が形成される。

上記構成を有する展開図を点線で示される部分で折曲し
て包装箱を形成すると、第３図々示形状のものが出来上
るが、ここで舌片１１とＹ字型切込み１２との関係は図
示の如くなる。

一方、包装箱内に収納されるロール芯１３と該ロール芯
に巻回されたラップ３とＹ字型切込み１２との関係も図
示の如くなり、三角形部分１２ ’／’がロール芯１３
のはパ中心位置において傾斜して開口部方向に向ってい
ることがわがる。

したがって第３図々示状態において外側片８を図示矢印
にしたがって折曲し、舌片１１をＹ字型切込み部分に嵌
入すると左右扉１２’、 １２”が押し開がれて三角形
部分の２辺と扉１２’、 １２”とで挾まれる。

この状態を包装箱の内部がら見ると第４図ａの如くなる
。

即ち、舌片１１．１１は外側片８と内側片９とを貫通し
包装箱内に傾斜を有して突出する。

しかも前記舌片１１は左右扉１２’、 １２″と三角形
部分との間で極めて強固に固定される。

（第４図す、ｃ参照）。したがって今、ラップ３を図示
矢印の方向に引き出すとロール芯１３は回転すると同時
にその内壁に図示直線矢印にしたがった力が加わり、斜
め上方に浮上しようとする。

しがし斜めに突出した舌片１１の端部にほぼ９０°の角
度で当接する。

そこで強固な舌片端部がロール芯内壁を支承してスムー
スな回転を行なわせることとなる。

以上説明した如く、本考案によれば外側片にもうけた舌
片と内側片にもうけたＹ字型切込みとにより前記舌片を
包装箱内に傾斜させて突出させる如き構成としたので突
出舌片の強度を増加させることと共に、ラップの引き出
しにとってきわめて都合が良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は包装箱の従来品を示す斜視図、第２図は本考案
になる包装箱の支持片を示す展開平面図、第３図は包装
箱の端部を示す一部切欠斜視図、第４図ａは包装箱の内
部がら支持片を見た図、同図すは平面状に支持片を見た
図、同図Ｃは底面側から支持片を見た図である。 図中、２は蓋体、３はラップ、４は耳片、５は側壁、６
は底面、７は側片、８は外側片、９は内側片、１０は糊
代、１１は舌片、１２はＹ字型切込み、１２’、 １２
”は扉、１２／／／は三角形部、１３はロール芯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底面に対する両側壁と、該側壁の一方縁に連接してもう
   けられた蓋体と、前記側壁の両端に夫々連接された内側
   片及び底面の両端に夫々連接された外側片とを有する包
   装箱の支持片において、上記内側片には傾斜したＹ字型
   切込みをもうけると共に、上記外側片には傾斜した舌片
   を夫々そなえてなり、前記舌片をＹ字型切込みに外側か
   ら嵌入させることにより包装箱内に突出させＹ字型切込
   みの周囲に形成された三つの片により支持したことを特
   徴とする包装箱の支持片。