JP2541296Y2 - 箱型収納展示台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、箱型に収納する機能を併用させた、箱型
収納展示台に関する物である。

〈従来の技術〉 従来の展示台に於いて、紙製の物に関して述べるなら
ば、矩形の筒状の形を成し、対角線上に補強板を入れて
台座の部分を補強し、これを郵送する為の収納方法は、
別個に設けられた段ボールケースに入れる方法であっ
た。

〈考案が解決しようとする課題〉 従来の技術に於いて、台座の補強は別個の補強板を設
け、郵送する為の収納方法に於いても、別個の段ボール
ケースを必要とするものであった。

本案は以上の様な内容を考慮に入れ、別個の補強板を
用いなくても台座を補強する事が出来、又、郵送の為の
収納方法に於いても、別個の段ボールケースを必要とし
ない様にするという課題を解決する為に為された物であ
る。

〈課題を解決する為の手段〉 第１図は本案の蓋を開けた状態で背面方向より示した
斜視図。第２図は本案を展示台として組み立て、側面壁
を透視した状態で示した、要部透視斜視図。第３図は本
案を箱型に収納して行く過程を、背面方向より示した斜
視図。第４図は本案を展示台として組み立て、表示板を
差し込んだトレーを乗せた状態で、背面方向より示した
斜視図。

本体（１）に於いて、前面壁（２）・対の状態で側面
壁（３）・背面壁（４）を設ける。

側面壁（３）へ側折り線（５）を設ける。

前面壁（２）の上部へ一本の谷折り線を介して蓋
（６）を設ける。

蓋（６）の上端へ谷折り線を介して、突片（７）と上
係止溝（８）を有した背面フラップ（９）を設ける。

蓋（６）の中央部へ並列折り線（10）を設ける。

並列折り線（10）を境界線として、その外側部分を側
面フラップ（11）とし、内面部を上面壁（12）として設
ける。

背面壁（４）と接する側面壁（３）の上部の角付近へ
下係止溝（13）を設ける。

背面壁（４）の上部へ入り込み片（14）を設ける。

〈作用〉 前面壁（２）・側面壁（３）・背面壁（４）を設けた
事によって、本体（１）を矩形の筒状にする事ができ
る。

側折り線（５）を設けた事によって、第２図で示す様
に側面壁（３）を折り曲げる事ができ、補強板として活
用する事ができる。

蓋（６）を設けた事によって、箱型に収納した場合は
蓋として活用できる他、展示台とした場合は台座として
の活用ができる。

背面フラップ（９）を設けた事によって、この部分を
折り曲げる事で、本案を展示台として活用する場合、並
列折り線（10）を伸ばして台座の部分を横に広くする事
ができる他、背面フラップ（９）の折れ曲がった長さの
分だけ、側面壁（３）を屈折させる事ができる。

突片（７）を設けた事によって、本案を展示台とした
場合、第４図で示す様にトレー（15）が後ろへずれ落ち
るのを防ぐ事ができる。

上係止溝（８）と下係止溝（13）を設けた事によっ
て、側面壁（３）を折り曲げた状態で固定する事ができ
る。

並列折り線（10）を設けた事によって、この部分を折
り曲げて箱型に収納する場合、第３図で示す様に側面フ
ラップ（11）を収納する事ができる。

側面フラップ（11）を設けた事によって、本体（１）
を展示台とする場合、台座部分を横方向へ広げる事がで
き、本体（１）の収納時に於いては、側面壁（３）の内
側へ差し込む事で、箱型に収納する事ができる。

上面壁（12）を設けた事によって、本体（１）を箱型
に収納した場合、蓋及び底の部分としての活用ができ
る。

入り込み片（14）を設けた事によって、本体（１）を
箱型に収納した場合、蓋（６）の内部への落ち込みを防
ぐ事ができる他、逆さにした状態で、中身の重みによっ
て蓋（６）の食み出しを防ぐ事ができる。

〈実施例〉 第１図は本案の実施例の蓋を開けた状態で背面方向よ
り示した斜視図。第２図は本案の実施例を展示台として
組み立て、側面壁を透視した状態で示した、要部透視斜
視図。第３図は本案の実施例を箱型に収納して行く過程
を、背面方向より示した斜視図。第４図は本案の実施例
を展示台として組み立て、表示板を差し込んだトレーを
乗せた状態で、背面方向より示した斜視図。

本案は適度に腰のあるコートボール及び、段ボールで
製造する。

本体（１）に於いて、同じ幅で前面壁（２）と背面壁
（４）を設け、対の状態で側面壁（３）を設ける。

側面壁（３）の中央部の縦方向へ、側折り線（５）を
設ける。

前面壁（２）の上端へ、一本の谷折り線を介して蓋
（６）を設け、この上下の長さは側面壁（３）の幅と略
同寸法にする。

蓋（６）の上端部へ、一本の谷折り線を介して背面フ
ラップ（９）を設ける。

並列折り線（10）を横切り、背面フラップ（９）から
側面フラップ及び上面壁（12）へ突出する形状をし、対
の状態で突片（７）を設ける。

蓋（６）の上端部に於いて、上面壁（12）と接する側
面フラップ（11）の角へ上係止溝（８）を設ける。

蓋（６）の中央部へ、前面壁（２）と同じ幅の２本の
谷折り線を平行に入れる事によって、並列折り線（10）
として設ける。

並列折り線（10）に挟まれた部分を、上面壁（12）と
して前面壁（２）と同じ幅で設ける。

並列折り線（10）の外側部分を側面フラップ（11）と
し、蓋（６）の上端部に於いて、側面フラップ（11）の
外側の角の部分は、弧を描く形状で丸みを付け、蓋
（６）の下端部に於いて、側面フラップ（11）の外側の
角の部分は直角にして設ける。

背面壁（４）と接する側面壁（３）の上部の角へ、縦
方向の山折り線と平行して細長く切れ込んだ形状で、下
係止溝（13）を設ける。

背面壁（４）の上辺部へ一本の谷折り線を介し、上面
壁（12）と略同幅で入り込み片（14）を設ける。

トレー（15）へ表示板（16）を差し込んで設ける。

〈考案の効果〉 側折り線（５）を設けた事によって、側面壁（３）を
中央部より折り曲げて補強板として活用する事ができ
る。

背面フラップ（９）を設けた事によって、この折れ曲
がった長さの部分だけ側面壁（３）を屈折させる事がで
き、上係止溝（８）と下係止溝（13）を設けて係止せし
め合う事によって、この状態を固定する事ができる。
又、並列折り線（10）の折れ曲がり部分を伸ばして側面
フラップ（11）を上げる事ができるので、本体（１）を
展示台状に組み立てた状態に於いて、この台座部分を横
方向へ広げる事ができる。

蓋（６）の長さを側面壁（３）の幅と略同寸法にした
事によって、上面壁（12）の長さも側面壁（３）の幅と
略同寸法になるので、本体（１）を箱型に収納する場
合、ぴったりと蓋をして閉じる事ができる。

突片（７）を設けた事によって、背面フラップ（９）
を折り曲げるだけで突片（７）は起き上がるので、第４
図で示す様に、トレー（15）は後ろへずれ落ちなくな
る。

並列折り線（10）を設けた事によって、第３図で示す
様に、本体（１）を箱型に収納する場合、側面フラップ
（11）を側面壁（３）の裏面へ収納できる他、上面壁
（12）の部分をピンと伸ばして、ピッタリと蓋をして閉
じる事ができる。

側面フラップ（11）の上の外角部分を、弧を描く形状
で丸みを付けた事によって、本体（１）を収納する場
合、蓋（６）の角の部分が背面壁（４）に引っ掛から
ず、スムーズに収納する事ができる。

側面フラップ（11）の下の外角部分を直角にした事に
よって、本体（１）を収納した状態に於いて、側面フラ
ップ（11）の下辺部を前面壁（２）が塞き止めるので、
蓋（６）が内部へ落ち込むのを防ぐ事ができる。

入り込み片（14）を設けた事によって、蓋（６）の外
部の力による内部への落ち込みを防ぐ事ができる他、本
体（１）の収納時に於いて逆さにした場合、トレー（1
5）や表示板（16）の重みによる食み出しを防ぐ事がで
き、側面壁（３）との隙間へ側面フラップ（11）を差し
込む事によって、摩擦力で蓋（６）の部分をしっかり固
定する事ができる。

表示板（16）を設けた事によって、トレー（15）へ乗
せた商品の説明や、装飾効果を高める事ができる。

以上の様な考案の効果により、本案は別個の補強板や
収納ケースを設けなくて済むので、課題を解決した考案
である事を立証する事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案及び本案の実施例の蓋を開けた状態で背面
方向より示した斜視図。第２図は本案及び本案の実施例
を展示台として組み立て、側面壁を透視した状態で示し
た、要部透視斜視図。第３図は本案及び本案の実施例を
箱型に収納して行く過程を、背面方向より示した斜視
図。第４図は本案及び本案の実施例を展示台として組み
立て、表示板を差し込んだトレーを乗せた状態で、背面
方向より示した斜視図。 （１）……本体、（９）……背面フラップ （２）……前面壁、（10）……並列折り線 （３）……側面壁、（11）……側面フラップ （４）……背面壁、（12）……上面壁 （５）……側折り線、（13）……下係止溝 （６）……蓋、（14）……入り込み片 （７）……突片、（15）……トレー （８）……上係止溝、（16）……表示板

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】本体１に於いて、前面壁２・側面壁３・背
   面壁４を設け、側面壁３へ天地に貫く折り線で側折り線
   ５を設け、前面壁２の上部へ横方向の一本の谷折り線を
   介して蓋６を設け、蓋６の上端へ谷折り線を介して、突
   片７と上係止溝８を有した背面フラップ９を設け、蓋６
   の中央部を縦に貫いて並列折り線10を設け、並列折り線
   10を境界線として、その外側部分を側面フラップ11と
   し、並列折り線10に挟まれた内面部を上面壁12とし、背
   面壁４と接する側面壁３の上部の角付近へ下係止溝13を
   設け、背面壁４の上部へ入り込み片14を設け、本体１を
   展示台として使用する時には、背面フラップ９を折り下
   げて上係止溝８と下係止溝13とを係止せしめ合わせる様
   にした、箱型収納展示台。