JPS6018386Y2 - カセツトテ−プ収納ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カセットテープを収納するケースの構造に関
するものであって、カセットテープの巻きゆるみを簡単
に修正し得るようにすることを目的とするものである。

カセットテープに巻きゆるみがあると、テープの走行が
不良となり、折れ曲り、切断等の事故が生じ、更には音
質を劣化させてしまったりする不都合が存することは周
知である。

カセットテープの説明書等には、この巻きゆるみを修正
するべく、例えば鉛筆の如きをカセットテープのリール
孔に挿入して回転させる、といったことを示唆している
が、通常のテープのリール孔の直径は、一般の鉛筆の直
径よりも僅かに大きく、巻き取りがスムーズに行なえな
い憾みがあり、指によってもこの不満点は解消されない
。

また屋外にあっては、この鉛筆すら手元に用意されてい
ない。

ところでカセットテープは、所定のケースに収納しその
保存状態を維持しており、常にテープはケースと一体に
なっている。

本考案は、上述の欠点を解消するべく、ケースの一部を
利用してテープの巻き取りを遠戚するようにしたもので
あって、以下本考案の一実施例を図面に従って説明する
。

図中符号１は薄箱形状の本体であって、この本体１の底
板２基端部は切り欠かれており、両側板基端部には、螺
番３を介して蓋体４が開閉自在に連結される。

当該蓋体４は、平板状の頂板５の基端に背板と底板とを
略コ字形状に連設した構成であって、閉蓋状態では前記
底板が上記本体１の底板２の切り欠き部分に位置するよ
うになっており、更に上記蓋体４の頂板５先端隅部には
、切り欠かれて突起６が形成されている。

この突起６は、頂板５の先端隅部にあって、先端部と側
端部を切り欠いて形成されるものであるが、残存する突
起６の幅はカセットテープ７のリール孔８の直径とほぼ
等しく、リール孔８内に嵌入するものである。

尚、前記切り欠きは、第２図に示す如く予め成形してお
いてもよく、或いは第３図に示す如く、切り欠きを形成
する三角形部分を肉薄線、破断線により一体としておき
、使用に際しての必要に応じ該三角形部分を切除して突
起６を形成する構成としてもよい。

本考案は以上説明したような構成となっている。

従って、テープのゆるみを修正する場合には、前記蓋体
４の突起６をリール孔８に嵌入して所定方向に回転させ
るだけでよい。

故に本考案によれば、テープの巻きゆるみを確実且つ極
めて簡単に修正することができ、しかもその手段はカセ
ットテープと一体となるケースの一部を利用して遠戚す
るので、屋外等の場所を問わず、鉛筆等を必要とせず、
本考案は優れた作用効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はカセットテープと本考案に係る収納ケースの斜
視図、第２図、第３図は要部拡大図である。 符号の説明、１・・・・・・本体、４・・・・・・蓋体
、５・・・・・・頂板、６・・・・・・突起、７・・・
・・・カセットテープ、８・・・・・・リール孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 薄箱形状の本体の基端に平板状の頂板を有する蓋体を螺
   番を介して連結腰前記頂板の先端隅部を切り欠いて、カ
   セットテープのリール孔の直径とほぼ等しい幅を有する
   突起を形成して成るカセットテープ収納ケース。