JPS5923188Y2 - 欄間 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、欄間部の構造に係り、特に玄関戸の欄間部
の構造に関するものである。

玄関口は一般家屋に於いて人の出入りをなす重要な場所
であるため、特に工夫を凝らし、装飾をするのが一般的
である。

特に玄関障子戸を豪華にするとともに、玄関戸の欄間部
を豪華にし、室外側には格子枠を、室内側にはガラス板
を取付けて二重に構威しであるのが近年発受けられる。

ところが、このような玄関戸の欄間部の製作はその組立
てにきわめて煩雑な手間を要するのみならず、室内側に
位置するガラス板が破損した場合には、玄関戸の欄間を
いちいち分解して、新しいガラス板を取付けなければな
らなかった。

この考案は、このような欠点を一挙に解消すべく案出さ
れたものであって、玄関戸の欄間を構成する各部品（た
とえば格子枠、ガラス板等）をユニット化し、欄間の取
付作業を容易にするのみならず、上記ユニット化した各
部品が破損した場合でも、欄間をいちいち分解すること
なく各部品の補修、取代えが可能な欄間の提供をその目
的とするものである。

以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて説明する
。

第１図はこの考案による欄間Ａを玄関戸に取付けた状態
を示す正面図である。

また、第２図、第３図はこの考案による欄間Ａを示す縦
断面図、横断面図である。

先ず、第２図、第３図を参考にして説明すると、図面に
於いて、１は上梓を示す。

また２は無目を示す。

３，３は両堅枠を示す。しかして、上枠１、無目２、両
堅枠３，３は、矩形状に囲んで枠組されている。

このように枠組された枠体内に、外周に額縁を取付けて
なるユニット化した室内側欄間素体４と同じくユニット
化した室外側欄間素体５とが並列して取付可能に設けら
れる。

ここに、室内側欄間素体４と室外側欄間素体５について
述べると、まず、室内側欄間素体４は、第４図に示すよ
うに矩形状のガラス６とその外周に取付けられた気密材
７と額縁８とからなっている。

また室外側欄間素体５は、第５図に示すように矩形状に
枠組みされた額縁８とその額縁８間にまたがって、格子
状に取付けられている複数の組子１２・・・・・・とか
らなっている。

以上のように、室内側欄間素体４と室外側欄間素体５は
あらかじめ組立てられており、ユニット化されている。

次に、あらかじめユニット化されである室内側欄間素体
４および室外側欄間素体５を上枠１、無目２、両堅枠３
，３で矩形状に枠組みされた枠体部分に取付ける取付は
方法につき第２図を参考にして述べる。

先ず、上枠１と無目２の対向面にそれぞれ対向側に向っ
て突出する取付片９，９を設け、そしてこの取付片９，
９を前記対向面の幅方向略中間に固定する。

すなわち、上枠１と無目２が対向する対向面の巾方向中
間にはそれぞれ取付片９，９の取付用凹溝１３．１３が
設けである。

かかる凹溝１３．１３の内壁に取付片９，９（本実施例
ではＬ型部材）を添接しビス止めするのである。

なお、前記凹溝１３．１３の開口部は室内側欄間素体４
の取付開口部ともなるため、凹溝１３．１３の両端から
張出片１４．１４が張出して狭くなっている。

よって、前記取付片９，９を凹溝１３．１３の内壁にビ
ス止めする際は、前記張出片１４を切り欠く必要がある
。

次いで、あらかじめユニット化しである室外側欄間素体
５を室外側から、上枠１、無目２および両堅枠３，３で
枠組みしである部分に嵌め込む。

そして、室外側欄間素体５の額縁８と前記取付片９．９
とをビス止めする。

なお、本実施例において、取付片９，９は、上枠１ある
いは無目２と別体の部材よりなるが、しかし上枠１ある
いは無目２と一体的にがっ対向して形成することも可能
である。

次いで、あらかじめユニット化しである室内側欄間素体
４を、室内側がら、上枠１、無目２および両堅枠３，３
の枠体内に差し込み、前記取付開口部に嵌め込む。

ところで、第２図に示すように、無目２の上枠１に対向
する対向面には、その室内側位置に、着脱可能な押縁１
０が取付けである。

よって、室内側欄間素体４を嵌め込むときは、前記押縁
１０を離脱した状態で嵌め込む。

しかる後、押縁１０を無目２に嵌着すればよい。

次いで、弾性部材からなる帯状のバッキング材１１を、
室内側欄間素体４の額縁８の外周面と、上枠１、無目２
、両堅枠３，３で枠組みした、その内周面間に嵌着すれ
は゛よい。

以上によって、欄間の取付けは完了する。

なお、前記のように、室内側欄間素体４、室外側欄間素
体５を取付けた際、側柵間素体４，５の額縁は、その内
周面が面一になるように形威しである。

かくて、この考案は以上述べた構成よりなり、この考案
による欄間であれば、欄間を構成する各部品（たとえば
格子枠、ガラス板等）をあらかじめユニット化してあり
、上梓、無目、両堅枠で矩形状に枠組みされた部分に上
記ユニット化した各部品を嵌め込むだけで欄間を形成で
きるから、その取付作業はきわめて容易である。

また、上記ユニット化した各部品が破損した場合でも、
欄間をいちいち分解することなく、破損した各部品だけ
新しいユニットに取代えればよい。

よって、欄間の補修も簡単に行える。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示したもので、第１図はこの
考案による欄間を玄関戸に取付けた状態を示す正面図、
第２図、第３図はこの考案による欄間を示す縦断面図、
横断面図、第４図、第５図は室内側欄間素体、室外側欄
間素体を示す正面図である。 Ａ・・・・・・欄間、１・・・・・・上枠、２・・・・
・・無目、３・・・・・・堅枠、４・・・・・・室内側
欄間素体、５・・・・・・室外側欄間素体、６・・・・
・・ガラス、７・・・・・・気密材、８・・・・・・額
縁、９・・・・・・取付片、１０・・・・・・押縁、１
１・・・・・・バッキング材、１２・・・・・・組子、
１３・・・・・・取付用凹溝、１４・・・・・・張出片
。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 上枠１と無目２と両堅枠３，３とにより矩形
   状に囲まれた枠体内に、前記上枠１と無目２の対向面略
   中間部においてそれぞれ対向状態に枠体内方へ突出する
   取付片９を設けると共にユニット化した室外側欄間素体
   ５を取付片９に固定し、同しくユニット化した室内側欄
   間素体４を前記室外側欄間素体５の室内側に並列して枠
   体内へ固定しであることを特徴とする欄間。
2. （２）前記のそれぞれ対向する取付片を上梓と無目より
   一体的に突出させてなる実用新案登録請求の範囲第（１
   ）項記載の欄間。
3. （３）枠体内周面に前記室内外欄間素体を取付けた際、
   側柵間素体の額縁は、その内周面が面一となる実用新案
   登録請求の範囲第（１）項又は第（２）項記載の欄間。