JPS606555Y2 - 面格子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、多数本の縦格子の高さ方向中間部における
背面に上・下の横桟を固着してなる面格子に関するもの
である。

この種の面格子はこれを窓枠に取付ける場合は上、千両
側部を上、下枠に固定するほかに左右両端部を縦枠に固
定することが防振、防犯のために望ましい。

一般に、面格子を縦枠に固定するには縦格子を直接縦枠
にねじ止めなどにより固着している。

そして、ねじを賊に緩められないように面格子内側、す
なわち、室内側からねじ込んでいる。

しかし、従来の面格子ではねじが縦枠螺着部において外
部に露出腰窓の外観を見苦しいものにしたり、横桟が縦
格子の背面から室内方向に突出しているため、縦格子を
縦枠にねじ止めする際にねじ隠し兼スペーサなど他の部
品を必要とし、固定作業が面倒であるとともに、固定後
も安定性がよくないなどの欠点があった。

この考案は縦枠への縦格子の固着作業が容易にでき、し
かも、固着部の外観が改善され、なおかつ、取付は後の
安全性、堅牢性が向上された面格子を提供することを目
的とする。

次に、図面に基いてこの考案の実施例を説明する。

面格子Ｇは左右両側端の縦格子１ａ、ｌａ’とその間に
配設した多数の縦格子１ｂのそれぞれの背面部２ａ、２
ａ’、２ｂに上、下の横桟３，４を当接し、各横桟の裏
側からねじ５・・・を前記各背面部にねじ込むことによ
り組立てられている。

左右両側端の縦格子１ａ、ｌａ’は対称形であるから左
側端の縦格子のみについて説明し、右側端の縦格子には
、ダッシュ付きの同一符号を付すのみに止める。

縦格子１ａはその背面部ａの他の縦格子１ａ′と互いに
近い側の部分から室内方向に突出し、かつ、外側に向け
て折曲された折曲部６ａを有するＬ形成付縁６を一体に
有し、かつ、背面部２ａの外側端に室内方向に延出する
隠蔽壁７を有している。

そして、前記り形取付縁６は上、下二個所において前記
上、下横様３，４を固着する高さにおいて切欠され、そ
の切欠部に上、下横様３，４を嵌合して上、下横様の表
面を縦格子の背面部２ａに当接した状態でねじ５を背面
２ａにねじ込んである。

上横様３は上部に係止縁３ａを、下部に当接縁３ｂを有
しており、下横様は上部に係止縁４ａを有している。

窓枠Ｆは上枠Ｈと、下枠Ｓど縦枠Ｊ、Ｊ’とから方形に
枠組みしてなり、その室内側部分を、まぐさ８、窓台９
、柱１０，１０’で形成された窓開口部１１に嵌合する
とともに、各粋に共通の垂直面において形成された取付
縁１２，１３，１４゜１４′を前記まぐさ、窓台、柱に
当接し、釘１５ねじ１６で固着することにより建物に取
付けてあり、引違い障（（ｉ、、 ｄ２を摺動自在に建
付けである。

上枠Ｈは取付縁１２から室外方向に延出する格子保持枠
１７ｈを有し、その室外側端部に上方開口のの係止溝１
８とその係止溝より垂下する案内縁１９が設けである。

また、下枠Ｓは室外方向に延出する格子保持枠２０ｓを
有し、その室外側端部に上方開口の係止溝２１を有して
いる。

さらに、縦枠Ｊ、Ｊ’は室外方向に延出する格子保持枠
２２ｊを重味その室外側端部近傍に窓枠内側に突出する
固着縁２３が設けである。

上述のような構成により、面格子Ｇを取付けるには面格
子を持ち上げ、縦枠の格子保持枠の室外側端部を隠蔽壁
７と取付縁６の間に挿入するとともに上横様３を上部格
子保持枠１７ｈに近接し、当接縁３ｂを案内縁１９に当
接し、かつ、下横様４の係止縁４ａを下部格子保持枠の
係止溝２１の上方に位置させたまま面格子を下降させて
、上横様の係止縁３ａ、下横様の係止縁４ａをそれぞれ
係止溝１８，２１に落とし込んで係止する。

そして、左右両端の縦格子１ａ、ｌａ’の取付縁６゜６
′を固着縁２３に重ね合わせて、固着縁にあらかじめ設
けである孔（図示せず）からねじ２４を貫通して、取付
縁６にねじ込むことにより、面格子Ｇが縦枠の格子保持
枠２２Ｊ９２２ｊ’に固定されている。

このようにして、面格子は上、下の格子保持枠１７ｈ、
２０ｓに支持されるとともに、左右の格子保持枠２２Ｊ
？２２Ｊ’に固着される。

そして、縦格子１ａの取付縁６がそのほぼ全長にわたっ
て固着縁２３に重ね合わせて、他の部分を用いずに直接
ねじ止めされるから、固着作業を容易に行なうことがで
きる。

この場合、取付縁６は背面部２ａより横桟３，４の厚み
、すなわち、係止縁３ａ、４ａの先端よりも大きい突出
量を有しているので、縦格子の背面に横桟を配設した形
態の面格子でも、縦格子１ａ、１ａと格子保持枠との間
に外観を損うような隙間を生じさせずに取付けることが
できるとともに、取付縁が縦格子の長手方向に延長して
いるので、高さ方向の任意の複数個所でねじ止めできる
から、面格子の取付は強度が非常に大きい。

また、取付縁６は外向きの折曲部６ａを有してＬ形であ
って、ねじ２４の軸部が隠蔽されるので、格子固着部の
外観が簡素美麗である。

また、ねじは室内側からのみ緩めることができるので、
防犯性が高いことは言うまでもない。

なお、縦格子１ａは隠蔽壁７を有するから、縦格子と格
子保持枠との結合部が隠蔽され、外観装飾効果も得られ
る。

前記り形取付縁の折曲部６ａ及び固着縁２３が窓開口面
と平行であると、ねじ２４をドライバ等を用いてねじ込
む際に手が縦枠にぶつかり、作業がしにくいが、第３図
に示すように折曲部６ａ及び固着縁２３が窓開口部中央
側に面するように適宜傾けであるときは、ねじ込み又は
緩め作業を容易に行なえる。

また、隠蔽壁７の外側面に、任意の凹凸模様を施せば、
一層面格子の左右両端の装飾効果が増大される。

さらに、面格子Ｇに防虫網を張設するには、第４図及び
第５図に示すように、左右両側端の縦格子１ａには内周
側に溝２５を形成するとともに、上、下横様３，４にも
内周側すなわち上横様にあっては下端部、下横様にあっ
ては上端部にそれぞれ溝２６．２７を設けて、各溝に防
虫網２８の各辺を玉縁２９によって押込み嵌着すればよ
い。

その場合に、縦格子の溝２５は前記取付縁６の一部を構
成要素とし、また、上、横桟の溝２６は当接縁３ｂを、
下横様の溝２７は係止縁４ａをそれぞれ構成要素とすれ
ば、材料節減になる。

上述のように、この考案によれば、左右両側端の縦格子
及び中間の縦格子の高さ方向中間部における背面部に上
・下の横桟を当接して各横桟と各縦格子とを固着してな
る面格子において、前記左右両側端の縦格子の前記背面
部に、互いに近い側の部分において室内方向に前記横桟
の厚みよりも大きい突出量をもって突出し、かつ、先端
から外側に向けて折曲された折曲部を有するＬ形成付縁
を各縦格子の全長にわたって設け、前記上・下の横桟の
長手方向端部を前記周繞格子の取付縁に設けた切欠に嵌
合して前記背面部に当接してあり、前記取付縁の折曲部
を窓枠の縦枠に形成した格子保持枠の室外側端に全長に
わたって設けた固着縁に重ね合わせ、その固着縁の室内
側よりねじ込まれるねじで固着縁と取付縁とが接続され
るものであるから、縦格子の高さ方向中間における背面
に横桟を突設してなる形態の面格子を、スペーサ又は遅
閉部材を用いずに縦枠との間に外観を損う間隙及びねじ
軸部を露出させないで取付けることができ、取付けが容
易であるとともに、取付部の外観が向上し、かつ、取付
は強度が著しく向上する効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであり、第１図は第
一実施例の面格子を取付けた窓の横断面図、第２図は同
じく縦断面図、第３図は改良例を示す横断面図、第４図
は組付面格子を取付けた窓の横断面図、第５図は同じく
縦断面図である。 Ｇ・・・・・・面格子、１ ａ、 ｌａ’ｔ １
ｂ・・・・・・縦格子、２ａｔ ２ａ’ｔ ２ｂ・・・
・・・背面図、５・・・・・・ねじ、６・・・・・・取
付縁、６ａ・・・・・・折曲部、７・・・・・・隠蔽壁
、Ｊ・・・・・・縦枠、２２ｊ・・・・・・格子保持枠
、２３・・・・・・固着縁、２４・・・・・・ねじ、２
５，２６．２７・・・・・・溝、２８・・・・・・防虫
網。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右両側端の縦格子及び中間の縦格子の高さ方向中間部
   における背面部に上・下の横桟を当接して各横桟と各縦
   格子とを固着してなる面格子において、前記左右両側端
   の縦格子の前記背面部に、互いに近い側の部分において
   室内方向に前記横桟の厚みよりも大きい突出量をもって
   突出し、かつ、先端から外側に向けて折曲された折曲部
   を有するＬ形成付縁を各縦格子の全長にわたって設け、
   前記上・下の横桟の長手方向端部を前記両縦格子の取付
   縁に設けた切欠に嵌合して前記背面部に当接してあり、
   前記取付縁の折曲部を窓枠に縦枠に形成した格子保持枠
   の室外側端に全長にわたって設けた固着縁に重ね合わせ
   、その固着縁の室内側よりねじ込まれるねじで固着縁と
   取付縁とが接続されることを特徴とする面格子。