JPS606148Y2 - ドア - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はドアに関し、特に詳述すれば、フラッシュパネ
ルタイプであって開閉自在なルーバーを備えるドアに関
する。

フラッシュパネルは、たとえハ、ペーパーハニカムの表
面にパネルを接着し、その周縁に額縁を固定させた構成
より戒るが、軽量であり、製法も簡単で且つ強度的にも
優れているので、ドアにも多用されている。

該フラッシュパネルを用いたドアは、一般的に、フラッ
シュドアと呼ばれ、主に、玄関口のドアとして利用され
ている。

一方、玄関口、或いは、勝手口等に用いるドアは、住宅
全体としての装飾性が重要視されると同時に、採光或い
は、遮光、通風性、防犯性、さらに、耐強風雨性がある
ことが望ましい。

しかしながら、これまでのフラッシュドアは、その全外
表面に篩板を嵌め込む構成となっており、採光、遮光、
或いは通風性を自由に調整できない。

このため、ドア附近の室内は、快適な状態に常に変える
ことができない欠点がある。

たとえば、勝手口に用いたドアの室内側は、通風を要す
る時にはドアを開放させなければならない。

これは、室外側から室内を視見できるため、防虫、プラ
イバシーの維持等が不可能となり、又、防犯上も好まし
くない。

遮光を必要とするときには、ガラス部の背後に、スダレ
とか、ルン等の他の物品を固定させているため、美観を
著しく損ねている。

これらの不具合は、玄関口に用いたドアについても同じ
である。

たとえば、夏期などでは、窓からの通風に加えて、玄関
口から通風を要する時が多い。

この場合、玄関ドアを開放させて外気を室内に送り込む
ことができるが、しかし、これは、勝手口ドアで経験さ
れる不具合を生じる。

加えて、玄関口ドアの開放は、勝手口ドアの開放と異な
り、その家の印象を極めて悪くするので、一般には、玄
関口ドアの開放は、好まれない、このため、玄関口ドア
からの通風や採光の調整は、制限されていた。

一方、開閉自在なルーバーが提供されている。

このルーバーは、室内側に位置するチェーン等を操作す
ることで、ルーバーの角度調整を威すが、これは、採光
、遮光、或いは通風性を調整できる利点がある。

本考案の目的は、開閉自在なルーバーをフラッシュパネ
ルタイプのドアに取付は可能にさせると共に、防虫網の
張設にも拘らず、ルーバー操作装置をルーバー框組の一
方の縦框に収納することにより、前述した従来技術の欠
点を解消させたドアを提供することにある。

本考案の一実施例を説明する。

第１図は、ルーバー框組１を備えたフラッシュパネルタ
イプのドア２を示す。

この例では、上下方向に長い長方形のルーバー框組１が
ドア２に設けられているが、本考案によるルーバー框組
の平面形状および取付位置は、第１図に示す例に限定さ
れることはなく、当業者には、種々の変更が可能である
。

第２図を参照する。

フラッシュパネル３には、開口部４を設ける。

フラッシュパネル３およヒ開ロ部４周縁には木枠５ａ〜
５ｄ、６ａ〜６ｄが固定される。

縦の木枠６ａ〜６ｄは、その両端が上下の木枠５ａ、５
ｂに固定される。

開口部４を除いた木枠内には、常法に従って、ペーパー
ハニカム７が装着される。

さらに、表面パネル８を７）ニカム及び木枠上に接着さ
せる。

フラッシュパネル３の周縁には、上下額縁９，１０およ
び左右縦額縁１１．１２が固定される。

該額縁は、アルミニウム合金押出型材で形威され、ビス
等を用いて木枠に固定される。

かようにして、フラッシュパネル３を構成させる。

尚、額縁の室内側部は、ドア枠に装着した気密材１３と
の接触を良好にするような壁面とさせる。

かくして、開口部４を備えたドア用フラッシュパネル３
が形威されるが、この開口部４には、ルーバー框組１が
挿入される。

ルーバー框組１の上框１４は、室内側に、木枠５Ｃに沿
う部分１５および防虫網１６を支持する溝１７を有し、
かつ室外側に、木枠５Ｃの下面と接する係止部１８およ
び分割框１９を保持するための溝２０を有する。

上框１４の室内外部を連結する片２１と溝１７゜２０を
作る壁とによって、ルーバー組体を受ける空間２２を形
威させる。

尚、室内側の壁面からは、木枠５ｃの内面と接する係止
片２３を突出させる。

ルーバー框組１の下框２４は、上框１４と実質的に対称
形に成形する。

第４図を参照する。

左縦框２５は、上下框１４．２４と、連絡片２１の位置
を異にするのみで、実質的に、同断面形状を有する。

その室内側壁面は、木枠６ｂに沿う部分１５と防虫網１
６用の溝１７および係止片２３を有し、又、室外側には
分割框１９を受ける溝２０および木枠６ｂの内面と接す
る係止片１８を備える。

ルーバー框組１の右縦框２６は、ルーバー操作装置（図
示なし）を収容する空間２７および、木枠６ｃの周縁に
沿う壁部２８を有する第１の部分２９と、この第１の部
分２９の内周壁面に係止され且つ防虫網用溝１７および
分割框１９を受ける溝２０を有する第２の部分３０とよ
りなる。

前述した上下框１４，２４および左右縦框２５．２６は
、通常の施工により組立てられ、その内部にはルーバー
３１が組込まれる。

開口部４を有するフラッシュパネル３へのルーバー框組
１の取付けについて述べる。

ルーバー框組１を、フラッシュパネル３の開口部４を郭
定する木枠５ｃ、５ｄ、６ｂ、６ｃに沿って開口部４内
に、ルーバー框組の室内側の壁面が木枠に固定された表
面パネル８と接する迄挿入する。

この状態では、係止片が木枠の内壁面に接する。

次いで、表面パネル８と接するルーバー框組１の壁面と
を介して、止めネジ３２をねじ込むか、或いは、クギを
打込み、ルーバー框組１とフラッシュパネル３とを固定
させる。

ネジやクギは木枠内に入るので、この固定は強固である
。

ルーバー框組１の室外側には、分割框１９を装着させる
。

この装置は、本実施例に示すように、分割框１９の内側
突片を溝２０に弾力的に挿入することで容易に威される
、防虫網１６は、その周縁を溝１７内に入れ、押縁３３
を溝１７に止めることで威される。

かようにして形威されたフラッシュドアは、ヒンジ３４
を用いてドア枠組３５に開閉自在に装着される。

又、左縦額縁には、第４図に示すように、隙間隠し板３
６を装着する。

こめ考案によれば、ルーバー框組を、室内外框組とで形
威し、室内側框組の防虫網張設溝より側外方に位置する
ように、一方の縦框にルーバー操作装置の収容空間を設
け、この空間にルーバー操作装置を配しているので、防
虫網があってもルーバー操作は何の支障もなくでき、又
、ルーバー操作装置は縦框によって覆れ、外部に露出す
ることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図はドアの正面図、第２図はドアに組込まれた木枠
を示す正面図、第３図は第１図の矢視■−■よりみたド
アの縦断面図、第４図は第１図の矢視ＩＶ−ＩＶよりみ
たドアの横断面図である。 図中、１・・・・・・ルーバー框組、２・・・・・・ド
ア、３・・・・・・フラッシュパネル、４・・・・・・
開口部、７・・・・・・ハニカム、８・・・・・・表面
パネル、１４，２４，２５，２６・・・・・・左右上下
框。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フラッシュパネルの一部に設けた開口部にルーバー框組
   を配設させたドアにおいて、前記ルーバー框組を室内側
   框組と室外側框組とに分割形威し、前記室内側框組は、
   その室内側面に防虫網張設用溝、該溝より外周側に延在
   し且つ締結具の取付を可能にする長さの固定縁１５およ
   び室外側に前記室外側框組用の係止受部２０を有し、前
   記室外側框組は、前記室内側框組の前記係止受部に係止
   される係止部および該係止部より外周側に延在する固定
   縁１９を有する略板状に形成され、且つ前記室内側框組
   の一方の縦框は、前記防虫網張設用溝よりも側外方に位
   置するルーバー操作装置の収容空間を有することを特徴
   とするドア。