JPS5922858Y2

JPS5922858Y2 - 家具等における引出しのラツチ装置

Info

Publication number: JPS5922858Y2
Application number: JP12732980U
Authority: JP
Inventors: 康夫山西
Original assignee: 株式会社岡村製作所
Priority date: 1980-09-09
Filing date: 1980-09-09
Publication date: 1984-07-07
Also published as: JPS5750557U

Description

【考案の詳細な説明】従来の家具等の引出しのラッチ装置は、確実に作動させ
るため、構成と形状が複雑となり、またラッチを鏡板内
に軸支する等の取付作業が面倒であるという欠点があっ
た。

本考案は、上述の欠点を解泪したラッチ装置に関するも
ので、以下添付の図面に基いて具体的に説明する。

家具の箱体１に押し入れられた、引出し２の鏡板３の前
板３ａの前面中央には、手掛は孔４が凹設されている。

手掛は孔４内には、左右方向を向く把手軸５の左端に固
着された下方を向く把手板６が、鏡板３の後板３ｂの前
面に固着された、前向コ字形の軸受板７をもって枢支さ
れている。

把手軸５の右端には、鏡板３の右端近くにおいて、下方
に向った後、右方に向う屈曲部５ａか゛連設されている
。

第３図は、ラッチ装置を示すもので、ラッチ取付具８は
、上下方向を向き、かつ後面か開ｌＪする半割円筒状の
軸受筒９の上下面層を、軸受片１０゜１０をもって閉塞
し、かつ各軸受片１０のほは゛中央に、軸孔１１を穿設
して形成されている。

各軸受片１０の外面後部には、左右方向を向き、かつ係
合溝１２を介して、互に平行をなす前方突片１３と後方
突片１４か゛突設されている。

前方の突片１３の遊端面中央には、外側方へ向かつて、
かつ後方へ向かって、次第に厚肉となって、係合溝１２
を覆う係合爪１５が突設されている。

１６はラッチで、前面形が上記軸受筒９の軸孔１１に遊
嵌しうる形状と寸法を有し、かつその両側面後部は、互
いに漸次近接する傾斜面１６ａ、１６ａに形成されてい
る。

ラッチ１６の前端には、上下方向を向くほは゛方形の貫
通孔１７が穿設されている。

ラッチ１６の後部には、左右方向を向く方形の大寸の係
合孔１８が貫通され、その前方には、方形の有底孔１９
が一側面より凹設され、その底部中央には、内向突起２
０か゛突設されている。

２１はラッチ軸で、下部の扁平部２１ａの若干上方に
、内側方に向った後、上方に向う屈曲部２１ｂを連設
して形成されている。

上記鏡板３の後板３ｂの右端部には、取付具８が遊通し
うる窓孔２２が切設され、その内側方には、左右幅が、
取付具８と等幅、かつ高さを、取付具８を一トニ下の係
合溝１２．１２において弛みなく嵌入させうる寸法とし
た取付孔２３が連設されている（第４図参照）。

しかして、後板３ｂにおける取付孔２３の−Ｌ方と下方
で、かつ取付具８の両係合爪１５．１５と対応する個所
には、係着孔２４．２４が切設されている。

取付具８は、後板３ｂの窓孔２２に後方より挿入され、
上下両係合溝１２．１２に取付孔２３の上下両縁を沿わ
せて、強制的に両係合爪１５．１５を若干前方に弾性屈
撓させつつ側方移動させて嵌め込み、各係合爪１５を係
着孔２４に嵌入係合させることにより、引出し２の鏡板
３に取付けられている。

ラッチ１６は、その前端部を軸受筒９に嵌め込み、ラッ
チ軸２１の扁平部２１ａを、上方より両軸孔１１．１
１と貫通孔１７に、着脱自在に挿通することにより、ラ
ッチ軸２１に対し相互回動不能として、取付具８に枢支
されている。

突起２０に巻装された圧縮コイルばね２５は、ラッチ１
６の有底孔１９の底部と、引出し２の側板２ａとを押圧
している。

ラッチ１６は、ばワ２５の付勢により、常時は、引出し
２の側板２ａと平行をなして後方を向くとともに、係合
孔１８が、家具の側板２６の内側面に固着された後向鉤
状のストッパー２７に係合し、ラッチ軸２１の屈曲部２
１ｂは、上記把手軸５の屈曲部５ａの前面に当接して
いる。

上述状態の引出し２において、第２図矢印で示すように
、把手板６を手前に引くと、把手軸５は回動して、その
屈曲部５ａが揺動し、ラッチ軸２１の屈曲部２１ｂを
前方に押圧する。

すると、ラッチ軸２１が回動し、扁平部２１ａと係合
するラッチ１６は、第５図想像線で示すように、ばね２
５に抗して揺動し、スＩ〜ツバ−２７との保合が解除さ
れるので゛、引出し２を自由に引出すことができる。

引出された引出し２を箱体１に押し入れると、ラッチ１
６の後端の傾斜面１６ａが、ストッパー２７の内後方
に向う傾斜・面２７ａに当接するので、ラッチ１６は
、ばわ２５に抗して内方に揺動させられ、その外側面が
ス１ヘツパー２７の先端と摺動しつつ進入し、ストッパ
ー２７が係合孔１８に突入すると、ラッチ１６は、ばね
２５の付勢により復帰して後方を向き、ストッパー２７
と係合して引出し２か゛自動的にロックされる。

−Ｌ述構成の本考案装置は、その構成と部材の形状が簡
単であり、かつその主要部材で゛ある取付具８及びラッ
チ］６は、プラスチックの一体成形により簡単に多量製
産することかで゛きるので、安価に提供でき、しかも動
作が円滑かつ静粛である。

また、家具等への組付けに際しては、取付具８を取付孔
２３に嵌め込むだけで、ビス等を使用することなく簡単
に取付けることができ、しかも、窓孔２２をのぞき窓と
して、取付具８にラッチ１６を、ラッチ軸２１をもって
容易に枢支させうるので、作業が極めて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案装置を使用した家具の斜視図、第２図
は、引出しの鏡板の要部を、その前板を取りタトして示
す斜視図、第３図は、ラッチ装置の分解斜視図、第４図
は、鏡板の要部後面図、第５図は、家具の要部横断拡大
平面図である。１・・・・・・箱体、２・・・・・・引出し、２ａ・・
・・・・側板、３・・・・・・鏡板、３ａ・・・・・・
前板、３ｂ・・・・・・後板、４・・・・・・手掛は孔
、５・・・・・・把手軸、５ａ・・・・・・屈曲部、６
・・・・・・把手板、７・・・・・・軸受板、８・・・
・・・ラッチ取付具、９・・・・・・軸受筒、１０・・
・・・・軸受片、１１・・・・・・軸孔、１２・・・・
・・係合溝、１３．１４・・・・・・突片、１５・・・
・・・係合爪、１６・・・・・・ラッチ、１６ａ・・・
・・・傾斜面、１７・・・・・・貫通孔、１８・・・・
・・係合孔、１９・・・・・・有底孔、２０・・・・・
・突起、２１・・・・・・ラッチ軸、２１ａ・・・・
・・扁平部、２１ｂ・・・・・・屈曲部、２２・・・
・・・窓孔、２３・・・・・・取付孔、２４・・・・・
・係着孔、２５・・曲ばね、２６・・・・・・側板、２
７・・・・・・ス１〜ツバ−１２７ａ・・・・・・傾斜
面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】引出しの鏡板の裏面側端部に切設された窓孔と、同じく
窓孔の内側縁に連設された、高さが窓孔よりも底寸の取
付孔と、同じく取付孔の上方及び下方に切設された係着孔と、後面中央に設けた縦長孔の上方と下方に前向軸受片を備
え、該軸受片の後部上下面に、左右方向を向く係合溝を
備えるとともに、上部保合溝の上方及び下部係合溝の下
方に、それぞれ、側方へ向かって次第に厚肉となる係合
爪が設けられ、上記窓孔に挿入して側方移動させること
により、前記各保合溝が、それぞれ、上記取付孔上下両
縁に係合し、かつ上記係合爪が上記係着孔に係合して、
鏡板に取付けられたプラスチック製のラッチ取付具と、下部が、ラッチ取付具の上下両軸受片に、回動自在、か
つ着脱可能に枢支され、上部に屈曲部を備えるラッチ軸
と、前端か、上記上下の両軸受片間においてラッチ軸に、相
互回動十能、かつ着脱可能に取付けられ、後部に側方を
向く係合孔が穿設され、常時は、適宜のタト向付勢手段
により後方を向くプラスチック製のラッチと、箱体の側板の内面に設けられ、ラッチの揺動により、そ
の係合孔と係合し、あるいは保合が解除するストッパー
と、側方を向いて鏡板に枢支され、一端に設けた屈曲部が上
記ラッチ軸の屈曲部と係合するとともに、他端が鏡板の
適所に設けた適宜の把手装置に連係され、その操作によ
りラッチ軸を回動させるようになっている把手軸とよりなる家具等における引出しのラッチ装置。