JPS5829971Y2 - 抽斗の引手装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は金属板製抽斗などの取付部開口に合成樹脂製の
引手主体をその属性である弾性を利用してねし止め等を
必要とせず、簡単かつ確実に取付は得ると共にさらに使
用中、手掛部に容易に手が掛けられるようにした抽斗の
引手装置に関するものである。

次にその詳細を図について説明すると、１はほぼ下向き
コ字状に形成された合成樹脂材からなる引手主体で上板
部２、側板部３および後板部４を備え、上板部２の前縁
には手掛部５を構成する垂下縁６が設けられており、主
体１前面の上部と側部にはそれぞれ縁板部７，８．９が
各板部２，３に連続して設けられ、また側板部３，３の
外側にはそれぞれ係止突起９，９が突設されている。

また主体１の下縁１′は後上りに傾斜せしめて後板部４
の下縁に連続せしめである。

（第１図〜第４図）。６′は垂下縁６の適所に設けたリ
ブである。

これに対し、抽斗前面板１０の取付部開口１１の下縁に
は傾斜板部１２が前面板１０に連続してなだらかに内方
後上りに傾斜せしめて切起し設けられている。

（第７図）。この開口１１に引手を取付けるには、上板
部２を潜らせて引手主体１を開口１１に嵌合し、垂下縁
６と上部縁板部７の間の溝部に開口１１の上縁を挟装し
、さらに引手下部を後方に押付ければ、側板部３．３が
弾性的にやや内方に変形して係止突起９，９が開口１１
の側縁を通過し、復位した係止突起９と側部縁板部８の
間に開口１１の側縁が挟装されるので、止めねじ等を必
要とせず極めて簡単な操作で取付けることができ、抽斗
使用中も外れるようなことがなく、確実に取付けができ
る。

また同時に引手主体１側板部の傾斜下縁１′が開口１１
下縁の傾斜板部１２上に係合するので、これに支持され
て取付部が安定すると共に底部が塞がれるので見栄えが
よくなり、また開口１の下縁に前面板１０がら突出する
引手主体の縁板部を有せず、同下縁が前面板１０に連続
してなだらかに内方後上りに傾斜しているので、引手使
用時、下部縁板部が手指に接触する等のことがなく手掛
部５に容易に手が掛けられ、従って使用時の安定感が得
られる等の利点を有している。

前記係止突起９を通過させる際、側部縁板部８゜８の下
端部を手指をもってやや内方に変形すれば通過が一層容
易となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示し、第１図は引手の平面図
、第２図は正面図、第３図は側面図、第４図は斜視図、
第５図は取付状態を示す縦断側面図、第６図は同引手の
一部を断面で示す正面図、第７図は抽斗前面板の正面図
である。 １・・・・・・引手主体、２・・・・・・上板部、３・
・・・・・側板部、４・・・・・・後板部、５・・・・
・・手掛部、６・・・・・・垂下縁、６′・・・・・・
リブ、７，８・・・・・・縁板部、９・・・・・・係止
突起、１０・・・・・・抽斗前面板、１１・・・・・・
取付部開口、１２・・・・・・傾斜板部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前縁に手掛部５を構成する垂下縁６とこれに連設された
   縁板部７を有する上板部２と、前縁に縁板部８，８、外
   側に係止突起９，９を有し、下縁１′を後上りに傾斜せ
   しめた側板部３，３および各板部２，３に連設された後
   板部４を有する断面はぼ下向きコ字状の合成樹脂製引手
   主体１を抽斗前面板の取付部開口１１に、上記垂下縁６
   と上部縁板部７間の溝部に開口１１の上縁を、また上記
   係止突起９と側部縁板部８の間に開口１１の側縁をそれ
   ぞれ挟装すると共に、上記主体側板部３の傾斜下縁１′
   を開口１１下縁に前面板１０に連続してなだらかに内方
   後上りに傾斜せしめて切起し設けた傾斜板部１２上に係
   合せしめてなる抽斗の引手装置。