JPS59219819A - 多線束摺動接点用刷子線材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、摺動接点用刷子線材の改良に関するものであ
る。

従来、摺動接点用刷子線材としては、ＰＬ−Ａｕ−Ａｇ
−Ｐｄ−Ｃｕ−Ｚｎ、Ａｕ−Ｐｔ−Ａｇ−Ｃｕ−Ｚｎ、
Ａｕ−Ａｇ−Ｃｕなどの貴金属を主体とした合金より成
る刷子線材が使用されても）た。

ところで、これらの貴金属を主体とした合金より成る刷
子線材は、耐食性に優れているが、高価な上に高いぼね
特性を得るのに極めて面倒な熱処理が必要であった。ま
た得られたばね性は摺動接点に使用する上で決して満足
できるものではなく、使用するユーザーによってはさら
に高いばね性が要求されていた。

本発明は、斯かる事情に鑑みなされたもので、耐食性に
優れていることは勿論のこと、高いぼね特性を有してい
て安価な摺動接点用刷子線材を提供せんとするものであ
る。

本発明の摺動接点用刷子線材は、貴金属刷子線材に於い
て、その線材の中心にステンレス鋼又はばね用Ｃｕ合金
の線材をクラッドしたことを特徴とするものである。

ばね用Ｃｕ合金としては、Ｂｅ−Ｃｕ、洋白。

燐青銅等が採用される。

上記構成の本発明の摺動接点用刷子線材は、ステンレス
鋼又はばね用Ｃｕ合金の金属塊を芯材とし、これに貴金
属のパイプをかぶせ、両者を押出加工及び引抜加工にて
接合し、さらに伸線加工と焼なまし処理を繰返し行って
所要の太さの断面円形又は多角形の細線となすもので、
その後この刷子線材は多数並列に密着集束させてその一
端をベースプレートに溶接して摺動接点となすものであ
る。

こうして得られた摺動接点に於ける本発明の刷子線材は
、中心にステンレス鋼又はばね用Ｃｕ合金の線材が配さ
れているので、従来の貴金属合金単一の刷子線材のばね
特性よりも高いばね性を有するものである。また外周に
必要厚さの貴金属合金がクラッドされているので、接点
材としての使用目的を十分達成でき、優れた耐食性を備
えていることは勿論のこと、貴金属合金単一の刷子線材
よりも安価である。

次に本発明の摺動接点用刷子線材の効果を明らかにする
為に具体的な実施例と従来例について説明する。

〔実施例〕

直径３５ｍ、長さ５０ｍ　（７）　Ａ　ｇ　１０％　　
Ｐ　ｔ　１０％　　Ｐ　ｄ３５％＝Ａ　ｇ　３０％−Ｃ
ｕ　１４％−Ｚｎ１％の６元合金の金属塊に直径２０ｍ
＋＊の穴を明け、これに直径２０ｍｍ。

長さ５０ｍｍのステンレス鋼の金属塊を芯材として嵌め
込み、これを押出加工により直径１０ｍとなし、その後
伸線加工と焼なまし処理を繰返して直径０．１５鰭とな
した。この刷子線材を２０本並列に密着集束させてその
基端を厚さ０．５ｍｍ、　’Ｉ＠Ｌ、５．長さ４鵬のＣ
ｕ−Ｎｉより成るヘ−スプレートに溶接し、先端部を下
方に半円形に弯曲し接触部を形成して摺動接点を得た。

〔従来例〕

直径３５龍、長さ５０鶴のＡ　ｇ　１０％−ｐ　ｔ　ｔ
ｏ％−Ｐｄ３５％−Ａ　ｇ　３０％−Ｃｕ１４％−Ｚｎ
１％の６元合金の金属塊をロール圧延、伸線加工を行っ
て直径８．０龍となし、その復燐なまし処理を伸線加工
を繰返して直４０．１５＋ｕとなした。この刷子線材を
２０本並列に密着集束させてその基端を厚さＱ、５＋ｉ
、幅１．５ｍｍ、長さ４龍のＣｕ−Ｎｉより成るベース
プレートに溶接し、先端部を下方に弯曲し接触部を形成
して摺動接点を得た。

然してこれら実施例及び従来例の刷子線材のヤング率測
定と摺動接点の下記条件における摺動試験をした処、下
記の表に示すような結果を得た。

回転速度　　　３６００　ｒｐｍ 接触力　　　　　３０　ｇ 試験時間　　　５００ｈ 上記の表で明らかなように実施例の刷子線材は、ヤング
率が従来例の刷子線材のそれよりも高く、刷子線材の消
耗量については実施例の刷子線材が従来例の刷子線材よ
りも少ないことが判る。これ−ばひとえに実施例の摺動
接点に於ける刷子線材のばね特性が、従来例の刷子線材
のばね特性よりも高いからに他ならない。

以上の説明で判るように本発明の摺動接点用刷子線材は
、耐食性に優れ、またばね特性が高くて消耗量が少なく
、さらに貴金属の使用量が少なくて安価であるので、従
来の摺動接点用刷子線材にとって代わることのできる画
期的なものと云える。

出願人　　田中貴金属工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 貴金属刷子線材に於いて、その線材の中心にステンレス
   鋼又はばね用Ｃｕ合金の線材をクラ・ノドしたことを特
   徴とする摺動接点用刷子線材。　・