JPS612551A - Ｔｉ基メガネフレーム用材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はろう材用Ｔｉ基線材に関し、Ｔｉ又はＴｉ基
合金の表面にＮｉ又はＮｉ基合金等のるう付性、メッキ
性の良い鞘材を被覆することにより、ろう付強度、メッ
キ強度を向上させたＴｉ基メガネフレーム用材料に関す
るものである。

Ｔｉは耐食性、加工性等に秀れた材料であり、加えて軽
量であるところから、最近高級サングラス尚きにメタル
製フレーム等の材料として注目を集めている。しかしＴ
ｉはろう付性およびメッキ性が悪いという欠点があり、
これが原因となっていまだ実用化されていない。

この点を解決するために、Ｔｉ芯材の表面にＣｕ合金を
クラッド圧着したＴｉ基線材が提案されている。

この種のＴｉ基線材にあっては、ろう材加工を施した後
上記Ｃｕ合金をエツチング等で除去する事により従来加
工面から実用不可能であったＴｉをメタル製メガネフレ
ーム等に活用しようとするものである。しかし上記した
Ｔｉ基線材では、ろう付時にＴｉとＣｕ合金との間に非
常に脆い金属間化合物が形成されるため、ろう付強度が
低いという欠点がある。

この発明は、上記した従来のＴｉ基線材の欠点に鑑み、
強度ろう付が可能でしかもメッキ性の良いＴｉ基メガネ
フレーム用材料を提供する事を目的とするものである。

即ちこの発明の要旨とするところは、Ｔｉの表面にＮｉ
基合金のようなろう付性およびメッキ性の良い鞘材をク
ラッド圧着させてやるものである。

以下添付の図面により更に詳細に説明する。

添付の図面はこの発明に係るＴｉ基メガネフレーム用材
料の実施例を示すものであり、芯材となる円柱状のＴｉ
又はＴｉ基合金に鞘材となるＮｉ又はＮｉ基合金をクラ
ッド圧着したものである。

ここでＴｉ基合金としてはＴｉを９０％以上含有したも
のが望ましい。９０％未満では該Ｔｉ合金の塑性加工性
が悪くなり、かつ添加成分により比重が増加し、軽量化
の効果を減殺するからである。またＴｉ基合金として添
加する成分元素としては、ＡＬ　、Ｍｎ、Ｆｅ、Ｃｕ、
Ｍｏ、Ｃｒ、Ｖ、Ｗ、Ｃの１種又は２種が有用であり、
複数種添加する場合にはその合計量を１０％より小にす
る。この際、Ｈ２，０２のガスがＴｉ又はＴｉ基合金中
に通常含有されている。

またクラツド比は体積比で全体積を１としたときＴｉ又
はＴｉ基合金が０．７〜０．９９とするのが望ましい。

即ちクラツド比を０．７より小ビすると重量が大となり
、０．９９より大とするとクラッド接合面の強度が低下
し、実用上好ましくない。

他方Ｎｉ基合金としてはＮｉを８０％以上含有したもの
が望ましい。Ｎｉ基合金として添加する成分元素として
はＣｒ、Ｃｕ、Ｆｅ、Ａｇ、Ｓｉ、Ｓ、Ｐｂ、Ｐｔ、Ａ
ｕ、Ｓｎ、Ｃｏ、希土類元素、Ｍｏ、ＡＬ、Ｎｂ、Ｔｉ
の１種又は２種以上が有用であり、これらを複数種添加
する場合にはその合計量を２０％より小にする。

次に、実際にこの発明に係るＴｉ基メガネフレーム用材
料を作製し、重量、ろう付強度、曲げ強度および耐食性
に関して行なった実験の結果を説明する。

先ず直径５０＋ｓｍで長さ１０００＋ｕ＋の純Ｔｉに外
径５０．５＋ｗｍで内径５０ｉ＋ｓかつ長さ１０００ｍ
ｍのＮｉ基合金管をかぶせ、これを約７０００°Ｃで熱
間静水圧押出機で押出して、直径１０ｍａ＋の線材を作
製した。更にこの線材を約６００〜７００°Ｃで焼鈍し
て軟化させ、爾後これを冷間線引して直径５ＩＩ１ｍと
した。更に該線材を上記の温度で再び焼鈍し、冷間線引
をして直径２．６ｍｍのＴｉ基線材を作製した。

このＴｉ基線材をもとにして製造したメタル製メカネフ
レームの重量、ろう付強度、曲げ強度、耐食性について
行なった実験結果を次の表に示す。

以下余白 尚、実験に用いた人工汗の組成は次の通りであり、５日
間浸漬された。

塩化ナトリウム　　　　９．８　　ｇ／ｌ。

尿　　　　　　　素　　　　　　１．７ｇ／えグルコー
ス　　　０．２　　ｇ／之 乳　　　　　　酎　　　　　０．８　　ｃｃ硫化ナトリ
ウム　　　　０．８　　ｇ／、１アンモニア水　　　　
　ｏ、０２ｇ／Ａ水　　　　　　　　　　残 ろう付強度は前の表に示す構成の材料を使用してメガネ
フレームを作り、そのブリッジ部分とリム部分とを引は
がす際の破断強さを測定したものである。また曲げ強度
は、厚さＱ、９ｍｍで幅３．５＋ａｍのメガネフレーム
のテンプルの一端を固定し、スパンを４５１］Ｉ１］に
とって他端に片持はり式で荷重を掛けて、変位１ｌＩｌ
■の永久歪みが生じるときの荷重を測定したものである
。

以−ヒの実験結果から明らかな様に、この発明のＴｉ基
メガネフレーム用材料は軽量でろう付強度も高く、かつ
汗に対する耐食性も非常に秀れている。更に曲げ強度も
、Ｔｉ単独構造では低すぎてメガネフレーム用としては
不充分であるが、この発明によれば向上して適度な値と
なるので、従来実用されている洋白やＮｉ合金とほぼ同
等に使用可能になった。また表面にはＮｉ又はＮｉ基合
金がクラッド圧着されているのでメッキ性においても秀
れている。従ってこの発明のＴｉ基メガネフレーム材料
は上記の様な効果を有することからメガネフレームに最
も適した性質を有するものである。

【図面の簡単な説明】

棒材の図面はこの発明に係るＴｉ基メカネフレーム用材
料の一実施例を示す断面図である。 １・・・Ｔｉ又はＴｉ基合金 ２・・・Ｎｉ又はＮｉ基合金

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［１］Ｔｉ又はＴｉ基合金からなる芯材の表面にＮｉ又
   はＮｉ基合金からなる鞘材が圧着されている 事を特徴とするＴｉ基メガネフレーム用材料。 ［２］特許請求の範囲第［１］項記載の材料において、 鞘材がＮｉ単体からなることを特徴とする 材料。