JPS5918819B2 - シヤドウマスク取り外し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカラー受像管の製造工程において用いられるシ
ャドウマスクの取り外し装置に関するものである。

一般にカラー受像管の製造工程においては、パネル内面
に光吸収物質や、Ｒ，Ｇ、Ｂ３色の発光色を有するけい
光体ドツトあるいはストライプを形成するためにパネル
とシャウドマスクを何度か組み合わせて露光を行なう工
程が必要である。

従来はこのシャドウマスクの取り外しはは七んと全てが
人手による手作業によって行なわれていたため、作業能
率は極めて悪く非能率的であった。

本発明は以上のような事情に鑑みなされたもので、カラ
ー受像管の製造工程を自動化した自動化ラインの一環と
して配置されることを前桟としてパネルに装置されたシ
ャドウマスクを自動的に取り外すことのできる装置を提
供するものである。

以下、図面に示す実施例とともに本発明装置の詳細を説
明する。

第１図以下は本発明装置の一実施例を説明するもので、
図において符号１で示すものは基台で、適当なフレーム
を介して床面等に固定されている。

この基台１上には一定間隔はなして一対の載置台２．３
が固定されており、これら載置台２，３の対向端面の両
端部にはゴムなどの弾性体からなるパット４がそれぞれ
固定されている。

また、載置台２，３の対向端面側近傍で、かつ前記バッ
ト４間のほぼ中間の位置においてはガイドピン５がそれ
ぞれ植設されている。

されらガイドピン５，５間の距離は後述するパネルの長
径側外側両開距離よりもやや長い。

一方の載置台３上にはブツシャ６が取付けられており、
このブツシャ６は載置台３の下方に取付けられたエアシ
リンダ７によって進退させられる。

このエアシリンダ７は載置台３に取付けられているが、
このエアシリンダ７と並んでいるもう１台のエアシリン
ダ９は載置台３全体を保持する摺動台８上に取付けられ
ており、このエアシリンダ９のロッドの先端は第３図に
明らかに示すように摺動台８上に植設された支持片１０
にリンクモーションの回動支点を有するＬ字状の位置決
爪１１の一端にリンク結合されている。

摺動台８は前記基台１上に固定された支持台１２上に取
付けられたエアシリンダ１３の田ンドに固定されている
。

一方、前記一対の載置台２，３を結ぶ直線と直交する方
向に軸線を有する状態で支持枠１４が基台１上に門状に
植設されており、この支持枠１４の中実にはエアシリン
ダ１５が水平状態を保って取付けられ、そのロッドの先
端には支持板１６が固定されている。

この支持板１６は一対のがイドロッド１７を有し、これ
らガイドロッド１７は前記支持枠１４にエアシリンダ１
５の軸線と平行に摺動自在に支持枠１４に嵌合している
。

また、支持板１６の他側面には一定間隔はなして一対の
ブツシャ１８が固定されている。

他方、基台１上には前記支持枠１４の下方において、第
３図に明らかに示すように支持台１９が固定されており
、この支持台１９上にはエアシリンダ２０が取付けられ
ている。

エアシリンダ２０のロッドには摺動台２１が固定されて
おり、この摺動台２１上にはエアシリンダ２２が取付け
られている。

エアシリンダ２２のロッドの先端には、摺動台２１上に
植設された支持片２３に横架された軸上にリンクモーシ
ョンの回動支点を有するＬ字状の一対の位置決爪２４の
一端にリンク結合されている。

なお、上述した位置決爪１１および２４は比較的正確に
仕上げられたパネルの内側面を基準として位置決めでき
るように、目的とするパネルの内側面位置よりわずかに
内側に位置するようにあらかじめ設定されている。

さらに、前記載置台２，３および摺動台２１等によって
囲まれるようなして形成された空間中には平板状のマス
クホルダ２５が配置されている。

マスクホルダ２５は基台１に固定されたシリンダ２６に
よって昇降される昇降台２７上に複数本のがイドロッド
２Ｂによって昇降自在に取付けられ昇降台２７上に固定
されたエアシリンダ２９によって昇降されるように構成
されている。

また、マスクホルダ２５上にはトルクアクチュエータ３
０によって回動される円盤状の溝カム３１が設けられ、
この溝カム３１によって進退させられるシャドウマスク
のスプリングを押える係止爪３２が載置台２，３および
摺動台２１方向に向って取付けられ、さらに、摺動台２
１側と反対側においてマスクホルダ２５の側縁には幅広
の係止爪３３が取付けられている。

さらに、マスクホルダ２５の４隅にはそれぞれフレーム
ガイド３４が固定されている。

つぎに、以上のように構成された本発明装置の動作につ
き説明する。

本発明装置は前述したように自動化ラインの一環として
配置されるが、具体的には第２図に示すように一対のシ
ャトルコンベア３５間に位置している。

このような配置のもとに図示していない搬送手段によっ
てシャドウマスクが取付スプリングを介してパネルに取
付けられた状態で、本装置上に搬送されて来る。

そして、その搬送手段によって位置決め出来る限度内の
精度をもって概略位置決めされた状態で載置台２，３の
４上でかつガイドピン５の内側に載置される。

このとき、位置決爪１１．２４は下方回度限にあり、マ
スクホルダ２５も下降限にある。

この状態でエアシリンダ９，２２が作動し、位置決爪１
１ 、２４をパネルＰの内側面側に回動させる。

この状態で、さらにエアシリンダ１３．２０を作動させ
そのロッドを後退させて位置決爪１１゜２４によってパ
ネルＰをブツシャ６．１８側に引寄せる。

同時にエアシリンダ７．１５が作動しブツシャ６．１８
を前進させパネルＰの外側面を押圧させ、前記位置決爪
１１，２４との間でパネルＰの側壁を挟持した状態にす
る。

この結果、Ｘ−Ｙ平面内でパネルＰの内面基準による正
確な位置決めを行なう。

この状態が第３図に示す状態である。

このようにして位置決めが行なわれると、係止爪３２を
半開きにした状態でエアシリンダ２６が作動されること
によりマスクホルダ２５が上昇し、第３図に示すシャド
ウマスクＭの側面に一端を固定され、自由端側に形成さ
れた穿孔を介してパネルＰのパネルピンＰ１に嵌合せし
めたスプリングＳとパネルＰの内側面との間に係止爪３
２が入る。

このようにして、係止爪３２が所定の位置にまで上昇し
たとき、アクチュエータ３０が作動し、溝カム３１を回
動させ係止爪３２，３３を内側に引きこみ、スプリング
ＳをシャドウマスクＭの側面側に押圧し、スプリングＳ
をパネルピンＰ１ から離脱させる。

しかるのちエアシリンダ２６を作動させて昇降台２７を
下降させる。

この下降時においてはシャドウマスクＭはフレームガイ
ド３４上にそのマスクフレームの下端を接した状態であ
っても、あるいは係止爪３２，３３による挟持力によっ
てフレームガイド３４から浮いた位置に保持されていて
もよい。

一方、マスクホルダ２５の下降の前においてブツシャ６
．１８、位置決爪１１，１２は元の位置に後退させられ
る。

゛このようにして、シャドウマスクＭはパネルＰから取
りはずされ、図示していない搬送手段によってパネルＰ
は次の工程へ送られるべく、載置台２．３上から取り外
されて、第２図、第３図に示すように隣接する位置にお
いてシャトルコンベア３５上に移載される。

しかるのち、シャドウマスクだけを収納するダミーパネ
ル（図示省略）がその下側縁に穿設された透孔をガイド
ピン５に嵌合させて位置決めさせられた状態で載置台２
，３上に載置される。

このダミーパネルはその内側面に正確に位置決めされた
状態でピンが植設されているため、たとえばエアシリン
ダ２６と２９のストローク限度内においてシャドウマス
クＭのスプリングＳの嵌合孔とピンとが同一直線上に位
置させることが可能となる。

この場合、パネルＰのシール面（側端縁）とパネルピン
Ｐ１まで距離はバラツキがあるので、このバラツキに影
響されないように、たとえば、昇降台２７が下降中にア
クチュエータ３０を作動させ、係止爪３２，３３を外側
へ開き、シャドウマスクＭをフレームガイド３４に収め
た後、再びアクチュエータ３０を作動させてスプリング
Ｓをたわませることにより、シャドウマスクＭはフレー
ムガイド３４を基準に高さ方向を一定にすることが可能
となる。

このような状態でダミーパネルが載置台２，３上に載置
されると、スプリングＳをたわませた状態で下降位置に
あるシャドウマスクは昇降台２７とともにエアシリンダ
２６．２９によって上昇し、このダミーパネル内に至り
、トルクアクチュエータ３０が作動し、係止爪３２が開
きスプリングＳを解放し、スプリングＳの嵌合孔をダミ
ーパネルのピンに嵌合させ、しかるのち、昇降台２７の
みが下降する。

このようにしてパネルからのシャドウマスクの取り外し
動作の１サイクルは終了し、以後同一のサイクルを繰返
えす。

以上の説明から明らかなように本発明装置によれば、対
向配置された一対の載置台と、これら一対の載置台を結
ぶ直線と直交する状態で摺動台を配置し、載置台の一方
および摺動台上に位置決爪を駆動装置によって回動でき
るように取付け、これら一対の載置台および摺動台によ
って形成される空間中にマスクホルダを昇降自在に配置
し、このマスクホルダ上に伸縮可能なシャドウマスクの
スプリングを押圧する係止爪を設け、前記載置台の一方
および摺動台側には前記係止爪と協動してパネルの側壁
を抑圧挟持するブツシャを備えた構造を採用しているた
め、パネルをＸ−Ｙ平面内において正確に位置決めした
状態でシャドウマスクを自動的に取り外し、しかるのち
、ダミーパネルへ自動的に装着することができる。

従って、従来のような手作業による位置決め及び取り外
し作業は皆無となり、カラー受像管の製造工程の一環を
完全に自動化することができ作業効率は大幅に向上する
。

なお、以上の説明はパネルの内面を基準として内面基準
による位置決めを行なっているが本発明は°これに限定
されることなくパネルの外面基準による位置決めを行な
ってもよいことはもちろんである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例の斜視図、第２図は平面
図、第３図は一部切截側面図である。 １・・・・・・基台、２，３・・・・・・載置台、４・
・・・・・バット、５・・・・・・ガイドピン、６，１
８・・・・・・ブツシャ、７゜９．１３，１５，２０．
２２・・・・・・エアシリンダ、１０．２３・・・・・
・支持片、１１，２４・・・・・・位置決爪、１２．１
９・・・・・・支持台、１４・・・・・・支持枠、１６
・・・支持板、２１・・・・・・摺動台、２５マスクホ
ルダー、２７・・・・・・昇降台、３０・・・・・・ト
ルクアクチュエータ、３１・・・・・・溝カム、３２，
３３・・・・・・係止爪、３４・・・・・・フレームガ
イド、３５・・・・・・シャトルコンベア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 対向して配置され、その一方にはエアシリンダによ
   って回動される位置決爪を有する一対の載置台と、これ
   ら一対の載置台を結ぶ直線と直交しテ装置されエアシリ
   ンダによって回動される位置決爪と、前記載置台および
   これと直交した位置にある位置決爪とによって形成され
   る空間中に昇降自在に設けられたマスクホルダと、この
   マスクホルダ上に設けられ前記載置台上に位置決め載置
   さレルハネルの内側に植設されたパネルピンにスプリン
   グを介して取付けられたシャドウマスクのスプリングと
   パネルの内側面との間に挿入される伸縮自在な少なくと
   も３個の係止爪と、前記載置台の位置決爪側およびこれ
   を直交配置された位置決爪側に配置され、されら位置決
   爪と協動してパネルの側壁を挟持するように作動するブ
   ツシャと前記載置台に載置されるダミーパネルを位置決
   めする複数のガイドピンとを備えパネルからシャドウマ
   スクを取り外し、ダミーパネルにシャドウマスクを装着
   することを特徴とするシャドウマスク取り外し装置