JPS5918228Y2 - 圧縮機取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気調和機、冷蔵庫等の圧縮機取付構造に関
するものである。

従来の圧縮機取付構造を第１図により説明する。

１は圧縮機で、冷凍サイクルの一部を構成する。

圧縮機１に溶接されている圧縮橋脚２を圧縮機取付部材
３に防振ゴム４を介して、ボルト５により固定する。

この時、防振ゴム４が必要以上に、たわまないようにす
るため、金属製のバイブロを防振ゴム中空部４ｂに入れ
るか、或はボルト５を段付きにしたりして対処している
。

しかし、防振ゴム４はバイブロ又はボルト５に常に接触
している状態となっているため、空気調和機の始動、停
止の際に生じる振動で圧縮機１が防振ゴム４を介してボ
ルト５に振動を伝達し、空気調和機本体が振動したり、
騒音が発生するという欠点があった。

本考案はかかる欠点を改良するためになされたものであ
る。

即ち、圧縮機取付部材にスタッドを固着し、圧縮橋脚に
取付けた防振ゴムを該スタッドに挿入したものにおいて
、前記下スタッドの高さを前記防振ゴムの圧縮機脚取付
部の高さより低くしたスタッドを防振ゴム固定部材に固
着し、該スタッドを防振ゴム中空部に上部より挿入する
と共に、前記防振ゴム固定部材を圧縮機取付部材に着脱
自在に取付けてなるものである。

以下、本考案の詳細を第２図、第３図に示す一実施例に
より説明する。

圧縮機１に溶接されている圧縮橋脚２に防振ゴム４を取
付け、これを圧縮機取付部材３に固着した下スタッド７
に防振ゴム４の中空部４ｂを挿入する。

このとき下スタッド７の高さを防振ゴム４の圧縮機脚取
付部４ａより低くする。

さらに防振ゴム固定部材８に固着した上スタッド９を防
振ゴム中空部４ｂに上部より挿入して、該防振ゴム固定
部材８をボルト１０などで圧縮機取付部材３に着脱自在
に固定する。

かかる構造によれば、空気調和機据付けの際にボルト１
０をゆるめて、防振ゴム固定部材８を取外すことにより
防振ゴム４の動きは、スタッド７が、防振ゴム４の圧縮
機脚取付部４ａより低くしであるため、すべての方向に
その自由度が大きくなり、防振、緩衝効果を著しく向上
させることが出来る。

一方、空気調和機を輸送する際は、圧縮橋脚２に取付け
た妨振ゴム４の中空部４ｂを下スタッド７に挿入し、且
つ、防振ゴム固定部材８に固着した上スタッド９を該防
振ゴム中空部４ｂに上部より挿入するとともに、防振ゴ
ム固定部材平面部４Ｃで防振ゴム４上面を押さえるよう
にしたので圧縮機１の動きを制約させて輸送事故を防止
することが出来る。

以上説明した如く、本考案によれば圧縮機の防振効果が
大なる圧縮機取付構造を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空気調和機の圧縮機取付構造断面図、第
２図は本考案による空気調和機運転中における圧縮機取
付構造断面図、第３図は本考案による空気調和機の運送
中における圧縮機取付構造断面図である。 各図面を通じて同じ符号は同じ、又は相当部品１丁しコ
ー４ を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 圧縮機取付部材３に下スタッド７を固着し、圧縮橋
   脚２に取付けた中空の防振ゴム４を前記スタッド７に挿
   入したものにおいて、前記下スタッド７の高さを前記防
   振ゴム４の圧縮機脚取付部４ａの高さより低くし、スタ
   ッド９を防振ゴム固定部材８に固着し、該スタッド９を
   防振ゴム中空部４ｂに上部より挿入して防振ゴム４の上
   面を防振ゴム固定部材８にて押えると共に、前記防振ゴ
   ム固定部材８を圧縮機取付部材３に着脱自在に取付けて
   なる圧縮機取付構造。 ２ 防振ゴム固定部材８にフランジ部８ａを固着し、該
   フランジ部８ａをボルト１０などで圧縮機取付部材３に
   取付けた実用新案登録請求の範囲第１項記載の圧縮機取
   付構造。