JPS5918038B2 - 抗生物質bn−186−a物質の添加培養による高収率製造法 - Google Patents

抗生物質bn−186−a物質の添加培養による高収率製造法

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JPS5918038B2
JPS5918038B2 JP15493476A JP15493476A JPS5918038B2 JP S5918038 B2 JPS5918038 B2 JP S5918038B2 JP 15493476 A JP15493476 A JP 15493476A JP 15493476 A JP15493476 A JP 15493476A JP S5918038 B2 JPS5918038 B2 JP S5918038B2
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JP
Japan
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antibiotic
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strain
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滋朗 伊藤
和子 勝俣
慎二 宮道
雄次郎 山田
太郎 仁井田
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Meiji Seika Kaisha Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシュードモナス属に属するBN−186株を培
養し、抗生物質BN−186−AおよびBN−186−
B物質を得るに際し、特定の物質を添加して、BN−1
86−A物質を多量に産生取得する方法に関する。
本発明者らは医薬及びその原料として有効な抗生物質B
N−186−AおよびBN−186−B物質をシュード
モナス属に属するBN−186株が生産することを見出
し次のようにしてその構造を独自に決定した。
(特願昭51−47794、同5l−86565) その後特開昭51−91389に公開された抗生物質B
u−2183−AおよびBu−2183−Bと構造的に
同一であることが判明した。
さらにBN−186株の培養研究を進めた結果BN−1
86−Aを多量に産生取得する方法を確立し、本発明を
完成した。
本発明に使用されるBN−186株の通常の培養で生産
される抗生物質BN−186−AとBN−186−Hの
割合はおおよそ4:6であり、精製分離は両方の混合部
分が多く経済的に不利であるが、本発明による添加培養
により、抗生物質BN−186−Aを多量に蓄積せしめ
ることが可能となり、精製も容易となった。
本発明に使用されるBN−186株の通常の培養には、
炭素源としてグルコース、デキストリン、水あめ、デン
プンなど窒素源としてペプトン、肉エキス、粉末ブイヨ
ン、大豆粕、コーンステイープリカー、硫安、塩安など
が用いられ、培養方法としては振盪培養法、深部通気攪
拌培養法等の液体培地を使用する方法が適当である。
培養温度は20〜35℃、培養時間は2〜4日が適当で
ある。
このような培養条件で培養した時に得られる抗生物質B
N−186−AとBN−186−Bの割合はおおよそ4
:6であるが、培養基にあらかじ積r?I)0.1〜1
.0%のプロピオン酸アミド、1so−酪酸アミドを添
加して培養すると抗生物質BN−186−Aを多量に蓄
積させることができる。
培養物からの抗生物質BN−186−Ao抽出、精製は
その化学的性状にしたがって、陽イオン交換樹脂、ゲル
沢過剤、シリカゲル等の吸着剤を適宜組合せ行うことが
できる。
ここにBN−186株(虹研菌寄第3488号)を用い
て301ジヤーフアメンターを用いて28℃、140時
間培養した場合における添加物の種類の差異によるBN
−186−A及びB物質の収得量を示すと次表のとおり
である。
(添加量0.5%) 上記の表から、本発明によりプロピオン酸アミド又はイ
ソブチルアミドを培地に添加した場合には無添加に比べ
てBN−186−A物質の収得量が著しく増大すること
が判る。
本発明に使用されるシュードモナス属のBN−186株
は本発明者らによって広島市北部の土壌から新たに分離
され工業技術院微生物工業技術研究所に受理番号348
8号として寄託されているシュードモナス属BN−18
6株の菌学的性質は以下に示す通りである。
(a) 形態的性質 肉汁寒天上で培養した細胞は0.4〜0.6 X O,
8〜1.2ミクロンの桿菌であり極毛性のペン毛で運動
する。
胞子は作らず多形性も示さない。ダラム染色性、抗酸性
ともに陰性である。
(b) 培養的性質 (1)肉汁寒天培養:菌体は淡い茶褐色を呈して増殖し
集落はクリーム様で、顕著な粘稠性、遊走性は示さない
(2)キングB培地:黄緑色の螢光性水溶性色素を生産
し菌体はわずかに赤味をおびた茶色でクリーム様に増殖
する。
(3)肉汁培養:培地全体が濁り液面に薄い菌膜を形成
する。
(4)肉汁ゼラチン穿刺培養二層状に液化される。
(5)リドマスミルク培養二弱アルカリ性を示しながら
急速に液化される。
(C) 生理的性質 (1)硝酸塩の還元:陰性 (2)脱窒反応:陰性 (3)MRテスト:陰性 (4)VPテスト:陰性 (5)インドールの生成:陰性 (6)硫化水素の生成:陰性(鉛糖紙法)(7)デンプ
ンの加水分解:陰性 (8)クエン酸の利用:陽性(シモンズ法)(9)無機
窒素源の利用ニアンモニウム塩を唯一の窒素源として利
用する。
(10色素の生成:キングB培地で黄緑色の螢光色素を
生成する。
Uυ栄養要求性:ナシ @ オキシダーゼ:陽性 u3)生育温度二5〜37℃で生育できるが42℃では
生育できない。
I 嫌気条件下の増殖は認められない。
α5)OFテスト:O型(ヒューレイフンン法)αe
炭素源の利用性 利用する炭素源ニゲルコース、グリセリン、キシロース
、マンニット、D−酒石酸、L−オルニチン 利用できない炭素源:マルトース、スターチ、フコース
、セロビオース、D−アラビノース、サルチル酸、セル
バシン酸、レフリン酸、シトラコン酸、メサコン酸、2
.3−ブタンジオール 以上の菌学的性質を有するBN−186株をバーシャー
の微生物同定法便覧(第8版、1974)(Berge
y’s Manual of Determina−
tive Bacteriology 8th e
dition(1974))の記載と比較し、次の結論
を得た。
1 グラム陰性桿菌で胞子を作らす極毛によって運動す
るという形態的性質を有し絶対好気性であることからこ
の菌株はシュードモナス属(Pseudomonas
) に所属すると同定できる。
2 螢光性色素の生産、炭素源の利用性、ゼラチン氷解
陽性、脱窒反応陰性、生育温度などの特徴からこの菌株
はシュードモナス属の中でもいわゆるフローレノセント
群(Fluorescentgroup )に所属でき
ると同定できる。
これらの知見から本発明者らはこの菌株をPseud。
−monas sp BN−186と命名した。
次に本発明の実施例を記載するが、これは単なる例示で
あってなんら本発明を制限するものではない。
実施例 1 グリセリン3%、大豆粕1.5%、ペプトン0.4%、
炭酸カルシウム0.4%、塩化アンモニウム0.4%、
プロピオン酸アミド0.5%、消泡用シリコン油0.0
3%を含む、培養基15Aを301容培養槽に仕込んで
120℃、10分殺菌し冷却後あらかじめ同培地にて2
本の坂ロフラスコで2日間前培養したBN−186株の
種菌を培養槽に植菌した。
28℃にて通気攪拌培養(通気量151/分、攪拌数2
0Or−p−m−)L培養4日で3500μf/dの培
養液141を得た。
この培養液から固形分をP別しP液をアンバーライトI
RC−50(NH4型)(ローム・アンド・ハース社製
)lOlOカラムに通し、有効成分を吸着させ、水洗し
たのち、0.2規定アンモニア251にて溶出する。
溶出される活性区分を集め、減圧濃縮し25.6fの粗
粉末を得る。
この粗粉末を少量の水に溶解しアンバーライトCG−5
0(NH,型)(ローム・アンド・・・−ス社製)70
0rILlのカラムに通し有効成分を吸着させ、水洗し
たのち、0.075規定アンモニアにて溶出する。
溶出液を15tずつフラクションコレクターで分画し、
n−ブタノール−エタノール−クロロホルム−アンモニ
ア(4:5:2:8)の展開溶媒で薄層クロマトグラフ
ィーを行い、ニンヒドリン反応の発色で観察し、BN−
186−A物質の存在する201〜550画分を集め、
濃縮乾固し16、OS’のBN−186−A物質を得、
又BN−186−B物質の存在する551〜760画分
を集め、濃縮乾固し7.6 ftのBN−186−B物
質を得た。
実施例 2 グリセリン3%、大豆粕1.5%、ペプトン0.4%、
炭酸カルシウム0.4%、塩化アンモニウム0.4%、
イソ酪酸アミド0.5%、消泡用シリコン油0.03%
を含む培養基151を301培養槽に仕込んで、120
℃、10分殺菌し冷却後、あらかじめ同培地にて2本の
坂ロフラスコで2日間前培養したBN−186株の種菌
を培養槽に植菌した。
28°Cにて通気攪拌(通気量151/分、攪拌数20
0r−p−m−) し、培養4日で3000μ?/1r
Llの培養液151を得た。
この培養液から固形分を沢別しf液をアンバーライ)I
RC−50(NH4型)(ローム・アンド・)・−ス社
製)101のカラムに通し吸着、水洗したのち0.2規
定アンモニア251にて溶出する。
溶出される活性区分を集め、減圧濃縮し17.6 fの
粗粉末を得る。
この粗粉末を少量の水に溶解しアンバーライトCG−5
0(NH4型)(ローム°アンド°ハース社製)880
rfLlのカラムに通し有効成分を吸着させ、水洗した
のち0.075規定アンモニアにて溶出する。
溶出液を151ずつフラクションコレクターで分画し、
実施例1と同様な方法で薄層クロマトグラフィーを行い
、ニンヒドリン反応の発色で観察し、BN−186−A
物質の存在する401〜700両分を集め濃縮乾固し、
15.1’のBN−186−A物質を得、又BN−18
6−B物質の存在する701〜850両分を集め濃縮乾
固し1.1?のBN−186−B物質を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シュードモナス属に属するBN−186株を培養す
    ることによってBN−186−AおよびBN−186−
    B物質を得るに際し、プロピオン酸アミドまたはイソ酪
    酸アミドな添加培養して、培地中にBN−186−A物
    質を多量に蓄積せしめ、これを分離取得することを特徴
    とするBN−186−A物質の高収率製造方法。
JP15493476A 1976-12-24 1976-12-24 抗生物質bn−186−a物質の添加培養による高収率製造法 Expired JPS5918038B2 (ja)

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JPS5381690A JPS5381690A (en) 1978-07-19
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