JPH04248989A - 8−ヒドロキシカルボスチリル及び/または8−ヒド            ロキシクマリンの製造方法 - Google Patents

8−ヒドロキシカルボスチリル及び/または8−ヒド            ロキシクマリンの製造方法

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JPH04248989A
JPH04248989A JP7223991A JP7223991A JPH04248989A JP H04248989 A JPH04248989 A JP H04248989A JP 7223991 A JP7223991 A JP 7223991A JP 7223991 A JP7223991 A JP 7223991A JP H04248989 A JPH04248989 A JP H04248989A
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quinoline
hydroxycarbostyryl
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Hiroshi Kawashima
浩 川島
Hideki Sueyoshi
秀樹 末吉
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Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微生物が有する酵素反応
を利用した8−ヒドロキシカルボスチリル及び/または
8−ヒドロキシクマリンの製造方法に関する。
【0002】8−ヒドロキシカルボスチリル及び/また
は8−ヒドロキシクマリンはβ−アドレナリン作動神経
遮断作用を有する不整脈および狭心症に有効な治療薬の
合成中間体等として広く応用展開が期待される化合物で
ある。
【0003】
【従来の技術】従来、8−ヒドロキシカルボスチリルは
(a)8−ヒドロキシキリノンをカ性カリを用いてアル
カリ融解して製造する方法(J.Org.Chem.,
36,3490(1971) (b)8−ヒドロキシキ
ノリンを過酸でN−オキシド化した後、無水酢酸で転位
させてアセチルオキシカルボスチリルとし、次いで加水
分解して得る方法(J.Org.Chem.,33,1
089(1968)(c)アニシジンにβ−クロルプロ
ピオン酸ハライドを反応させて得られるN−アシル体を
フリーデルクラフト環化して、ヒドロキシ−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリルを得、次いで得られる化合物をア
シル化した後、ハロゲン系酸化剤で酸化し、さらに加水
分解してヒドロキシカルボスチリルを得る方法(特開昭
54−3077)(d)アニシジンに塩化シンナモイル
を反応させてN−シンナモイルアニシジンを得、この化
合物をルイス酸の存在下、フリーデルクラフト反応によ
り閉環し、ヒドロキシカルボスチリルを得る方法(特開
昭54−19985)等が知られている。
【0004】しかしながら(a),(b)法では、8−
ヒドロキシキノリンの入手困難性、過酸を用いる危険性
、原料をアルカリ融解させる危険性等、種々の悪条件が
伴う上に工業的規模で反応を行った場合多大な危険を伴
い、しかも分解反応が起こり目的物を低純度、低濃度で
しか得ることができない。(c),(d)法では反応工
程が長く、工業的には多大な費用を必要とし、経済的に
極めて不利である。
【0005】他方、8−ヒドロキシクマリンの製造方法
としては、従来、o−バニリンとシアノ酢酸をカップリ
ングし、さらに閉環して製造する方法(Gazz.Ch
im.ital.,84,843 (1954)が知ら
れているが、この方法では原料が高価な上、反応工程が
長く、工業化には多大な費用を必要とし、経済的に極め
て不利である。
【0006】また、キノリンに対する微生物の作用につ
いては、環境汚染防止の観点からキノリンの分解につい
て多少報告されている〔Biol.Chem.Hopp
er−Seyler,370,1183(1989)〕
。しかしながら、キノリン及び/またはカルボスチリル
を炭素源として8−ヒドロキシカルボスチリル及び/ま
たは8−ヒドロキシクマリンを生産することを目的とし
た報告はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、常温
、常圧下で高い選択特異性を有する微生物酵素反応を利
用して、安価な工業原料であるキノリン及び/またはカ
ルボスチリルから8−ヒドロキシカルボスチリル及び/
または8−ヒドロキシクマリンを製造する方法を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らはキノリンを
微生物酸化する能力を有する微生物を自然界より探索し
たところ、福岡県北九州市のタール化学工場土壌より分
離されたシュードモナス属に属すると認められる菌株が
そのような能力を有しており、キノリン及び/またはカ
ルボスチリルを炭素源とする培地で培養すると培養物中
に8−ヒドロキシカルボスチリル及び/または8−ヒド
ロキシクマリンが生産されることを見いだし、本発明を
完成した。
【0009】すなわち、本発明はシュードモナス属に属
し、キノリン及び/またはカルボスチリルを8−ヒドロ
キシカルボスチリル及び/または8−ヒドロキシクマリ
ンに変換する能力を有する微生物をキノリン及び/また
はカルボスチリルを主炭素源とする培地に培養するか、
該微生物の培養物またはその処理物とキノリン及び/ま
たはカルボスチリルとを水性媒体中で接触させて、菌体
外に8−ヒドロキシカルボスチリル及び/または8−ヒ
ドロキシクマリンを生成蓄積させ、ついで生成蓄積した
8−ヒドロキシカルボスチリル及び/または8−ヒドロ
キシクマリンを採取することを特徴とする8−ヒドロキ
シカルボスチリル及び/または8−ヒドロキシクマリン
の製造方法に関する。
【0010】本発明に使用される微生物としては、シュ
ードモナス属に属し、8−ヒドロキシカルボスチリル及
び/または8−ヒドロキシクマリンを生産する能力を有
する菌であればいずれの微生物でもよいが、代表的な菌
として本発明者らが土壌より分離したシュードモナス・
プチダ(Pseudomonas putida) N
SCC209株を例示できる。
【0011】NSCC209株は次の菌学的性質を有し
ている。 I.形態的性質 (1) 菌形        :桿菌 (2) 大きさ      :0.5 〜0.8 μm
×1.0 〜2.0 μm(3) 運動性      
:有り (4) ベン毛      :極ベン毛(5) 多形性
      :なし (6) 胞子        :なし (7) グラム染色  :陰性
【0012】II.各種培地における生育状態(1) 
肉汁寒天平板培養    :生育良好、円形、淡黄褐色
(2) 肉汁寒天斜面培養    :生育良好(3) 
肉汁液体培養        :生育良好、白濁、被膜
形成(4) 肉汁ゼラチン穿刺培養:生育良好、表層部
で生育、ゼラチンを液化しない
【0013】III.生理学的性質 (1) 硝酸塩の還元        :陽性(2) 
脱窒反応            :陰性(3) イン
ドールの生成    :陰性(4) 色素の生成   
       :KINGB培地で黄緑色蛍光色素 (5) カタラーゼ          :陽性(6)
 オキシダーゼ        :陽性(7) DNa
se          :陰性(8) アシルアミダ
ーゼ    :陽性(9) リパーゼ        
    :陰性(10) ウレアーゼ        
  :陰性(11) アルギニンジヒドロラーゼ   
   :陰性(12) リジンデカルボキシラーゼ  
    :陰性(13) オルニチンデカルボキシラー
ゼ  :陰性(14) β−ガラクトシダーゼ:陰性(
15) O−Fテスト        :酸化的(16
) 41℃での増殖      :陰性(17) エス
クリン加水分解  :陰性(18) クエン酸培地での
生育:生育する(19) 生育の範囲        
  :温度25〜35℃、pH6〜9で良好に生育する
。 (20) 酸素に対する態度    :好気性(21)
 炭素源資化性    D−グルコース    +D−
フラクトース  + D−キシロース    + D−ガラクトース  + マルトース    − ラクトース    − シュクロース  − D−マンニトール  − IV.分離源 福岡県北九州市内タール化学工場土壌
【0014】以上の菌学的性質をもとにバージェイ・マ
ニュアル・オブ・システマチック・バクテリオロジー第
一巻(Bergey’s Manual ofSyst
ematic Bacteriologyvolume
 1) により同定を行うと、本菌株はシュードモナス
・プチダの菌学的性質と一致したため、シュードモナス
・プチダNSCC209株と命名した。本菌株は工業技
術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第11941号
として寄託されている。
【0015】本発明におけ8−ヒドロキシカルボスチリ
ル及び/または8−ヒドロキシクマリンの生産は前駆体
、すなわちキノリン及び/またはカルボスチリル、含有
培地で上記微生物を培養することによって行ってもよく
(以下、第1法という)、また微生物を通常の培地で培
養した後、引き続きもしくは集菌し水性媒体中で前駆体
と接触させることによって行ってもよい(以下、第2法
という)。
【0016】まず第1法について述べる。本微生物の培
養においては通常の細菌の培養法が用いられる。炭素源
としてはキノリン及び/またはカルボスチリル、窒素源
、無機塩類、ビタミンその他の栄養因子を適当に含有す
る培地であれば、天然培地でも合成培地でも使用し得る
【0017】炭素源はキリノン及び/またはカルボスチ
リルのみよりなるのが好適であるが、これに加え少量の
他の炭素源、例えばグルコース、フラクトース、スクロ
ースなどの炭水化物、グリセリン、ソルビトールなどの
糖アルコール、乳酸、酢酸、フマル酸などの有機酸、メ
タノール、エタノールなどのアルコール等、を適宜用い
ることができる。かかる他の炭素源の使用量は目的物で
ある8−ヒドロキシカルボスチリル及び/または8−ヒ
ドロキシクマリンの生産性に影響を及ぼさない範囲の使
用量であることが好ましく、通常キノリン及び/または
カルボスチリル100重量部に対し5〜50重量部であ
ることが好ましい。
【0018】窒素源としては、硫酸アンモニウム、塩化
アンモニウム、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、リ
ン酸アンモニウムなどの無機窒素源、ペプトン、肉エキ
ス、コーンスティープリカー、酵母エキス、カザミノ酸
、大豆粉などが単独または組み合わせて用いられる。 また窒素源を加えることなく、キノリン分子内の窒素を
窒素源として利用させることも可能である。
【0019】無機塩としては、リン酸カリウム、リン酸
ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸マンガン、硫酸鉄
、塩化第二鉄、硫酸亜鉛、硫酸銅、モリブデン酸アンモ
ニウム、ほう酸、ヨウ化カリウム、塩化ナトリウム等を
適宜選択して加えることができる。
【0020】さらに生育に必要な栄養因子としては、ビ
タミン類、アミノ酸、核酸およびその塩類が例示される
。またペプトン、肉エキス、コーンスティープリカー、
酵母エキス、カザミノ酸などの栄養因子を含有する天然
有機栄養物を適当に添加することができる。前述の各培
地成分を適当量混合して、8−ヒドロキシカルボスチリ
ル及び/または8−ヒドロキシクマリンの生産に適当な
培地を調製する。
【0021】培地は、好気的培養法、例えば振盪培養法
または通気攪拌培養法によって行うのが好適であるが、
適宜液体静置培養法を組み合わせることもできる。培養
温度は20〜40℃、特に25〜35℃が適当で、培地
のpHは6〜9であればよい。培地中のキノリン及び/
またはカルボスチリルの濃度は、通常 0.03 〜0
.3 %(w/v)でよいが好ましくは、0.05〜 
0.1%(w/v) が好適である。キノリン及び/ま
たはカルボスチリルを炭素源として培地 pH7.0付
近で30℃で振盪培養すると、8−ヒドロキシカルボス
チリル及び/または8−ヒドロキシクマリンは、培養2
日目頃から培養液中に生成蓄積される。 培養は通常4〜5日で完了するが、8−ヒドロキシカル
ボスチリル及び/または8−ヒドロキシクマリンの生産
量が最大に達した時点で終了する。
【0022】次に第2法について述べる。本発明使用微
生物の培養においては通常の細菌の培養法が用いられる
。炭素源としては第1法におけるキノリン及び/または
カルボスチリルを除く他の炭素源を用いるのが通常であ
るが、キノリン及び/またはカルボスチリルの併用また
は単独使用であってもよい。窒素源、無機塩、ビタミン
その他の栄養因子としては第1法におけると同様のもの
が用いられる。
【0023】第2法における培養も第1法と同様な好気
的培養法によって行うことができ、温度、pH条件も第
1法と同様でよい。培養は対数増殖期の後半から定常期
まで行うのが好ましく、培養時間は通常2〜5日である
【0024】かくして得られる微生物の培養物をそのま
ま、または該培養物を種々処理して得られる処理物を前
駆体としてキノリン及び/またはカルボスチリルと接触
させる。処理物としては、培養物の濃縮物、培養物を遠
心分離等に付して得られる菌体、固定化菌体あるいは菌
体からの抽出酵素標品などがあげられる。
【0025】接触反応は水性媒体中であればいずれでも
行うことができるが、好適には使用菌の培養液またはそ
の濃縮液、または集菌後水または炭素源を除いた培地(
炭素源を欠く以外前段の培養におけると同様の培地でよ
い)に懸濁した懸濁液などにキノリン及び/またはカル
ボスチリルを存在せしめ、pHを6〜9に調節しつつ、
20〜40℃、特に25〜35℃で2〜5日通常振盪も
しくは通気攪拌下に反応させることにより8−ヒドロキ
シカルボスチリル及び/または8−ヒドロキシクマリン
を主として菌体外に蓄積させることができる。反応液中
における上記前駆体の濃度は0.03〜0.3%(w/
v) 特に0.05〜0.1%(w/v) が適当であ
る。
【0026】また、上記第2法は本発明使用菌を常法に
より固定化して得た固定化菌体を用いるバイオリアクタ
ー方式によって前駆体を目的物へ連続的に変換すること
によって行うこともできる。
【0027】第1法、第2法いずれの場合にも変換反応
終了液から8−ヒドロキシカルボスチリル及び/または
8−ヒドロキシクマリンの分離は、発酵生産された有機
化合物の培養液からの分離に通常用いられる方法で行え
ばよい。例えば、菌体除去後の培養液を適当な有機溶媒
で抽出し、減圧下で濃縮する。抽出の際、使用しうる有
機溶媒として酢酸エチル、ジエチルエーテル、アセトン
、ブタノール、テトラヒドロフランなどが挙げられる。 濃縮液をさらにTLC等に付して8−ヒドロキシカルボ
スチリル及び/または8−ヒドロキシクマリンを分離す
る。なお、目的物の同定はFD−MS、1 H−NMR
、IR、UV、融点等により行うことができる。
【0028】なお、8−ヒドロキシカルボスチリル及び
/または8−ヒドロキシクマリンとは微生物代謝経路上
いわゆる中間体と最終生成物の関係にあり、従って請求
項1中の8−ヒドロキシカルボスチリルの製造方法の発
明と8−ヒドロキシクマリンの製造方法の発明とは特許
法第37条第2号の関係を満足すると考えられる。また
、両化合物は共に不整脈及び狭心症に有効な治療薬の合
成中間体であり、共に安価なキノリン及び/またはカル
ボスチリルから容易に製造するものであるから、上記両
発明は、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が
同一であり、従って特許法第37条第1号の関係をも満
足すると考えられる。
【0029】
【実施例】次に本発明方法を実施例により具体的に説明
する。 実施例1 種培養は、大型試験管中のキノリン 0.03w/v%
を加えた表1に示す培地10mlにシュードモナス・プ
チダNSCC209株(微工研菌寄第11941号)を
接種し、30℃で2日間振盪培養することにより行った
。本培養は、キノリン0.05w/v %を加えた同組
成の培地を2L容ヒダ付き三角フラスコに350ml分
注し、種培養液10mlを接種し、30℃で44時間、
回転型振盪培養機で毎分80回転振盪培養することによ
り行った。培養終了液を12,000rpm で10分
間遠心分離し、菌体除去後、上澄液をHPLCで分析し
たところ、上澄液中に8−ヒドロキシカルボスチリル1
60mg/l及び8−ヒドロキシクマリン10mg/l
が含有されていた。
【0030】実施例2 本実施例では、カルボスチリルから8−ヒドロキシカル
ボスチリルの製造例を示す。大型試験管中のカルボスチ
リル 0.03w/v%を加えた、表1に示す培地10
mlにシュードモナス・プチダNSCC209株を接種
し、30℃で2日間振盪培養し、種培養液とした。本培
養は、カルボスチリル0.1w/v%を加えた、同組成
の培地を2L容ヒダ付き三角フラスコに350ml分注
し、種培養液10mlを接種し、30℃で74時間、回
転型振盪培養機で毎分80回転振盪培養することにより
行った。培養終了液を8,000rpmで15分間遠心
分離し、菌体除去後、上澄液を2倍量の酢酸エチルで3
回抽出した。抽出後5000mlをロータリーエバポレ
ーターで濃縮乾固し、8−ヒドロキシカルボスチリルを
含む粉末400mgを得た。粉末をメタノールに溶解し
、TLC(トルエン/酢酸エチル/酢酸=60/48/
8)で展開し、8−ヒドロキシカルボスチリルに相当す
るスポットを掻き取り、酢酸エチルで抽出し、抽出液を
濃縮乾固した。FD−MS、融点、IR、UV、1 H
−NMRにより8−ヒドロキシカルボスチリルであるこ
とを確認した。最終的に培養上澄液1リットルあたり2
00mgの8−ヒドロキシカルボスチリルを得た。
【0031】
【表  1】
【0032】実施例3 本実施例では、カルボスチリルから8−ヒドロキシクマ
リンの製造例を示す。大型試験管中のカルボスチリル 
0.05w/v%を加えた、表1に示す培地10mlに
シュードモナス・プチダNSCC209株を接種し、3
0℃で2日間振盪培養し、種培養液とした。本培養は、
カルボスチリル0.15w/v%を加えた、同組成の培
地を2L容ヒダ付き三角フラスコに350ml分注し、
種培養液10mlを接種し、30℃で160時間、回転
型振盪培養機で毎分80回転振盪培養することにより行
った。培養終了液を8,000rpmで15分間遠心分
離し、菌体除去後、上澄液を2〜3倍量の酢酸エチルで
3回抽出した。抽出液6000mlをロータリーエバポ
レーターで濃縮乾固し、8−ヒドロキシクマリンを含む
粉末370mgを得た。粉末をメタノールに溶解し、T
LC(トルエン/酢酸エチル/酢酸=60/48/8)
で展開し、8−ヒドロキシクマリンに相当するスポット
を掻き取り、酢酸エチルで抽出し、抽出液を濃縮乾固し
た。FD−MS、融点、IR、UV、1 H−NMRに
より8−ヒドロキシクマリンであることを確認した。最
終的に培養上澄液1リットルあたり20mgの8−ヒド
ロキシクマリンを得た。
【0033】
【発明の効果】本発明の方法によれば、医薬品合成中間
体等として有用である8−ヒドロキシカルボスチリル及
び/または8−ヒドロキシクマリンを安価な工業原料で
あるキノリン及び/またはカルボスチリルから常温常圧
下で、副生成物がなく高純度で製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  シュードモナス属に属し、キノリン及
    び/またはカルボスチリルを8−ヒドロキシカルボスチ
    リル及び/または8−ヒドロキシクマリンに変換する能
    力を有する微生物をキノリン及び/またはカルボスチリ
    ルを主炭素源とする培地に培養するか、該微生物の培養
    物またはその処理物とキノリン及び/またはカルボスチ
    リルとを水性媒体中で接触させて、菌体外に8−ヒドロ
    キシカルボスチリル及び/または8−ヒドロキシクマリ
    ンを生成蓄積させ、ついで生成蓄積した8−ヒドロキシ
    カルボスチリル及び/または8−ヒドロキシクマリンを
    採取することを特徴とする8−ヒドロキシカルボスチリ
    ル及び/または8−ヒドロキシクマリンの製造方法。
  2. 【請求項2】  微生物がシュードモナス・プチダNS
    CC209株(微工研菌寄第11941号)である請求
    項1の製造方法。
JP7223991A 1991-01-30 1991-01-30 8−ヒドロキシカルボスチリル及び/または8−ヒド            ロキシクマリンの製造方法 Withdrawn JPH04248989A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1108778A1 (en) * 1999-11-30 2001-06-20 Petroleo Brasileiro S.A. Petrobras Microorganisms useful for cleavage of organic C-N bonds
EP1106700A3 (en) * 1999-11-30 2001-10-10 Petroleo Brasileiro S.A. - PETROBAS Microbial cleavage of organic c-n bonds

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