JPS5916340Y2

JPS5916340Y2 - 物品搬送装置

Info

Publication number: JPS5916340Y2
Application number: JP1976116603U
Authority: JP
Inventors: 日吉柴田; 重利石野; 嘉貞萩野; 幸一石川
Original assignee: 本田技研工業株式会社
Priority date: 1976-08-31
Filing date: 1976-08-31
Publication date: 1984-05-14
Also published as: JPS5334783U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は搬送ラインが高低差を有する場合に好適する物
品搬送装置に関するものである。

更に詳しくは、塗装工程から乾燥工程へ移行する如く搬
送ラインが高低差を有する場合において、ワークを垂直
状態を保持して搬送するようにし、ワーク相互の接触を
防止し、搬送効率を向上させるようにした物品搬送装置
に関するものである。

塗装工程は例えば第１図に示す如く構成され、ワークの
搬送コンベヤラインａのライン中に前処理室ｂ、静電塗
装室Ｃ１補正塗りのための手動吹き付は塗装室ｄ、これ
に連続して熱風乾燥室ｅを各配設し、塗装ラインを構成
している。

このような塗装ラインにおいて、熱風の逃げを防止する
構造上第２図に示す如く乾燥室ｅを他より上部位置に配
設し、従ってワークの搬送ラインはこの部分で他の部分
より上部に位置するように構成しなければならず、この
ように高低差のあるライン上をワークを支持して搬送す
る装置としてはワークを持ち上げて支持する所謂アンダ
ーホルダー型コンベヤが用いられる。

従来のこのようなラインの搬送に用いられるアンダーホ
ルダー型コンベヤにおいては、小物部品を一つの吊り掛
は治具に載せて垂直状態で搬送する場合、前記の如き高
低差を有する位置でコンベヤが上昇及び下降するため治
具が傾斜し、支持されたワーク相互が接触し、不良品を
多く発生する。

従ってワークを治具に対して１個づつ、或は極めて少数
しか支持せしめることができず、又複数個支持した場合
治具自身にワーク相互が接触しないような構造を採用し
なければなｔ、ず、ワークの種類が制限され、且つ治具
の構造か複雑となる。

又以上の他治具相互をワーク相互が接触しないように離
間させて配設する必要があり、搬送効率が低下し、搬送
ライン構成上、又量産上杆ましくない。

本考案者等は所謂アンダーホルダー型の搬送装置におけ
る以上の如き問題点に鑑み、これを有効に解決すべく本
考案を戊したものである。

本考案の目的とする処は、高低差を有するワークの搬送
ラインにおいて、ワークを下部位置から上部位置へ、又
上部位置から下部位置へ移動させるさい、ワークを常時
垂直状態で搬送支持し、複数個のワークを一つの治具で
支持してもワーク相互に接触の生じない搬送装置を提供
する。

又本考案の目的とする処は、以上によりワークを１つの
治具に多数支持せしめることが可能となり、且つ治具相
互を必要且つ充分に接近せしめることができ、搬送効率
を向上させ、量産上好ましい物品搬送装置を提供し、又
以−ヒによりワークの支持治具の構造に特別の構成や配
慮を必要とせず、支持治具の構造をも可及的に簡単化し
得る物品搬送装置をも提供する。

以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述す
る。

第３図乃至第７図は本考案にかかる物品搬送装置の実施
例を示している。

１はメインレールで、該レール１で例えば塗装工程にお
けるワークＷの搬送ラインを構威し、レール１は第３図
で明らかな如く低位の部分２、高位の部分３及びこれを
結ぶ傾斜した部分４を備え、レール１は例えば第５図に
示す如くチャンネル状の半体１ａ、ｌｂを向い合せて離
間させて対向させ、平行して配設するように構威し、該
レール半体１ａ、ｌｂは夫々の凹部１ｃ、１ｃを対面さ
せ、且つ半体１ａ、ｌｂには凹部１ｃ、ｌｃの各上下端
に垂直に上下方向へ延出片１ｄ、ｌｅ・・・を一体に形
成する。

このレール半体１ａ、ｌｂ間にはキャリヤ１０が設けら
れ、キャリヤ１０は詳しくは第４図及び゛第５図に示す
如くである。

即ちキャリヤ１０はレール半体１ａ、ｌｂ間の隙間Ｓの
中央部に長さ方向へ嵌挿されたリンク１１ａ・・・の
組み合せ結合体である本体１１と、この本体１１の前後
に設けられ、各４個で一組のローラ１２・・・、即ち左
右の半体１ａ、１ｂの凹部１ｃ、１ｃに嵌合される左右
のローラ及び上下の延出片１ｄ、ｌｄ、ｌｅ、ｌｃ間の
隙間Ｓ１に嵌合する上下のローラよりなる。

このキャリヤ１０はレール１の長さ方向へ所定の間隔を
開けて多数配設され、各キャリヤ１０・・・はジヨイン
ト１３を介して前後に連結され、チェノ等で引張されて
レール１に案内されて駆動される。

各キャリヤ１０上には支柱１４を起立突起し、該支柱１
４の上部には支持杆２０の下部をピン２１で枢着し、該
支持杆２０の中間部には第８図に示す平面略Ｚ型で左右
両側に突出し、且つ前後に突出する同−水平高さを保持
する如く姿勢保持アーム２２、２３を直角に固設し、該
アーム２２．２３の先部には夫々姿勢を保持するローラ
２４．２５を転動自在に設けるものとし、このローラ２
４．２５で後述する如くサブレール３０．３１に載せ、
アーム２２．２３の水平、即ち支持杆２０の垂直な姿勢
を保持する如く設定する。

レール１の上には第７図及び第８図に示す如く左右に平
板状のサブレール３０．３１を配設し、該サブレール３
０．３１はレール１が低位の部分２にあって水平な状態
では夫々が同−水平高さを保持し、又高位の部分３にあ
って水平な状態では夫々が同−水平高さを保持する如く
設定する（第４図参照）。

高低の部分２，３を連結する傾斜した部分４にあっては
サブレール３０．３１は左右において高低差Ｈを設ける
ものとし、この高低差Ｈは第３図に示す如く終始端部４
５口では小さく、中間部では高低差Ｈを以って平行する
如く設定し、この高低差Ｈはサブレール３０．３１上に
載置され、転動するローラ２４．２５がアーム２２．２
３を水平に保持する如く設定し、従って支持杆２０は垂
直に保持される如く設定する。

支持杆２０頂部には細い係止部２６を形成し、この係止
部２６には第３図及び第４図で明らかな如く差し込み型
の支持治具４０を嵌挿して垂直に起立させて支持し、該
支持治具４０にはフック４１を複数個突設し、これにワ
ークＷを引っ掛けて支持するものとする。

次にその作用を詳述すると、キャリヤ１０はチェノ駆動
等で引張され、ローラ１２・・・が上下左右をレール１
で規制され、このレール１に案内されて進行する。

これにより支柱１４とピン２１で枢着された支持杆２０
も一体に進行し、支持治具４０に支持されたワークＷは
搬送される。

このキャリヤ１０による支持治具４０、ワークＷを含む
支持杆２０は、これに固設し、前後に突設したアーム２
２．２３に設けたローラ２４．２５が左右のサブレール
３０．３１上においてこれに支持され、案内されて転動
する。

低位及び高位の部分２，３では左右のサブレール３０、
３１が水平なメインレール１と平行して同−水平高さで
あるため、アーム２２．２３の水平を維持して転動し、
即ちアーム２２．２３と直角な支持杆２０の垂直状態を
保持し、垂直状態に支持治具４０を保持してワークＷを
搬送する。

キャリヤ１０の進行に伴いこれがメインレール１の傾斜
部４に達すると、キャリヤ１０はレール１に従って傾斜
して走行し、これと一体の支柱１４は第６図に示す如く
傾斜する。

他方支持杆２０は、前後に設けたアーム２２．２３のロ
ーラ２４．２５がサブレール３０．３１上を転動してこ
れに案内規制され、且つ支柱１４とピン２１で枢着され
ているため枢動し、サブレール３０．３１がアーム２２
．２３を水平に保持する如く高低差Ｈをもって設けられ
ているため、傾斜部４においてはサブレール３０．３１
Ｊ二を転動するローラ２４．２５の作用でアーム２２
．２３は水平に保持される。

従って支持杆２０は支柱１４が傾斜してもピン２１の部
分で枢動し、アーム２２．２３の水平状態の維持作用に
追従し、垂直に維持される。

このように傾斜部４でキャリヤ１０が斜めに走行しても
これと枢着きれた支持杆２０はサブレール３０、３１の
案内作用により垂直状態を維持し、ワークＷを支持治具
４０が垂直状態を維持して支持したまま搬送移行する。

低位の部分２から傾斜部４を越え高位の部分３に達する
とサブレール３０．３１の高さが同−水平高さに順次達
し、終には同−水平高さとなり、ローラ２４．２５とア
ーム２２．２３の作用でメインレール１が高低変化して
も支持杆２０、支持治具４０の垂直状態は維持され、第
４図に示す如き状態に復する。

高位の部分から低位の部分への移行も同様である。

以上図示実施例について詳述したが、サブレール３０．
３１は図示の如くフラットな板状態である必要はなく、
チャンネル状の素材としてこれにローラ２４．２５を係
合させて案内しても良い。

又キャリヤ１０は図示ではローラでメインレールに案内
されるようにしたがチェン式でも良い。

以上で明らかな如く本考案によれば、高低差を有するワ
ークの搬送ラインにおいて、ワークを低位の部分から高
位の部分へ傾斜部分を介して移動させるさい、ワークを
常時垂直状態で搬送支持し得るようにしたため、複数個
のワークを一つの支持治具で支持しても支持治具が傾斜
することがなく、ワーク相互に接触を生じることがなく
、従って多数のワークを一つの支持治具に支持すること
ができる。

又以上によりワークを垂直状態を維持して搬送し得るた
め、前記の如く一つの支持治具に多数のワークを支持す
ることができ、且つ支持治具相互を可及的に近接するこ
とが可能となり、搬送効率を向上させ、量産上置する処
頗る大である。

更に又本考案は、搬送ラインを構成するレールに案内さ
れ、走行するキャリヤに支持治具を支持する支持杆を枢
着し、該支持杆にローラを有するアームを設け、これを
レール上に設けた一対のサブレールと関係させ、レール
の傾斜部においては一対のサブレール相互間に高低差を
設けて前記アームにより支持杆を垂直状態に維持する如
く構成したため、構造が簡単であり、且つサブレール、
アームとの関係により確実な作動が得られ、信頼性に富
む搬送装置が得られるとともに、支持治具に傾斜吸収、
垂直状態保持機能をもたせることなく解決したため、ワ
ークの支持治具、支持手段も単にワークを引っ掛るのみ
で良く、これの構造も簡単化する等の諸特長を発揮し、
頗る実用性に富む。

【図面の簡単な説明】

第１図は搬送ラインの一例を示す説明的平面図、第２図
は同要部の側面図、第３図は本考案搬送装置の概略を示
す側面図、第４図は同要部の拡大図で要部を破断した図
、第５図は第４図５−５線断面図、第６図はレール傾斜
部の走行状態を示す第４図と同様の図、第７図は第６図
７−７線断面図、第８図は第６図８−８線断面図である
。尚図面中１はメインレール、１０はキャリヤ、２０は支
持杆、２２．２３はアーム、２４．２５はローラ、３０
゜３１はサブレールである。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

低位の部分、高位の部分及びこれを連結する傾斜を有す
る連続したチャンネル状のメインレール１と該メインレ
ール１の上方に左右に離間して設けられ、前記傾斜部の
み高低差Ｈを設けるように配設された平板状のサブレー
ル３０．３１と、メインレール１に案内されて走行する
キャリヤ１０と、該キャリヤ１０に揺動自在に枢着され
た支持杆２０と、該支持杆２０の中間部から左右両側に
平面路Ｚ型となる如く直角に突出した姿勢保持アーム２
２゜２３と、該保持アーム２２．２３の先端に固設され
上記サブレール３０．３１上を転動する２個のローラ２
４゜２５とからなることを特徴とする物品搬送装置。