JPS5914014Y2 - 金型のクランプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は金型のクランプ装置に関するものである。

金型はプレスに使用されるもので、金型が取付られてい
る補助板なども含むものとする。

クランプ装置は、金型をボルスタに締付けるための装置
である。

金型をクランプあるいはアンクランプする前に、金型を
搬入、搬出する作業が行なわれるが、その際、ボルスタ
上面と金型の下面との間に若干の空間があればフォーク
リフトあるいはコロを利用することができ、便利である
ことは周知の事である。

本考案は、金型をボルスタ上に浮上させて、金型とボル
スタとの間に空間を生じさせ、この空間にフォークリフ
トの爪あるいはコロを入れて金型の搬入・搬出作業を行
ない、引続いて自動的に金型をボルスタにクランプある
いはアンクランプできる装置を提供する。

以下、本考案の一実施例である図面に基づいて詳説する
。

第１図、第２図及び第３図において、流体圧のシリンダ
３はボルスタ１に埋設されている。

ピストン４はシリンダ３内に昇降自在に設けられている
。

軸受部４ａはピストン４に固設され、金型２を支持する
ための支持部分４ｂを広くする目的でピストン４の軸心
に対して偏心させである。

爪６はピン７によりピストン４に回転自在に組付されて
いる。

爪６は金型の上面に掛ける頭部６ａを有している。

ブロック８はシリンダ部に固設され、爪６の側面に接触
して爪６の回動運動を規制している。

爪６の回動機構としてはラック、ピニオンあるいは他の
カムなどを使用してもよい。

ピン１０は爪６に固設され、ピン１１はシリンダ部に固
設され、両ピン１０．１１はバネ９で連結されている。

ロッド５はピストン４の軸心と偏心してシリンダ部に固
設され、ピストン４の穴に挿入されている。

ロッド５はピストン４の回り止めの役目をする。

ピストン４の回り止めは、ピストン４のピストンとロッ
ド部とを互いに偏心させる、コックを用いるなどの構造
でもよい。

以下、動作について説明する。

第４図において、金型を搬出する場合、シリンダ３の作
用でピストン４が上昇し、これに伴なって爪６は上昇す
るとともにバネ９の作用により回転する。

この一連の動作により、金型は上昇し、そのクランプ状
態は解除される。

第５図において、フォークリフトの爪１２で金型を支持
した後、シリンダ３を作動させ、ピストン４を下降させ
る。

途中、爪６はブロック８により回動する。

爪６はＡ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅ、Ｆの過程で回動し、金型２
の下方に移動する。

爪６がＦの位置にきたとき金型２を搬出する。

金型を搬入する場合は、シリンダ３を作動させ、ピスト
ン４を上昇させた状態で支持部分４ｂに金型２を乗せ、
あるいは金型２をボルスタ上に浮上させた状態で供給し
、ピストン４を上昇させて支持部分４ｂで金型２を受は
取る。

次に、ピストン４を下降させると爪６はブロック８によ
り回動し、。

金型２はボルスタ１にクランプされる。

本考案は以上のような構成であるので金型の搬入、搬出
が容易なりランプ装置を提供することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例の縦断面図、第２図は第１図
のＡ矢視図、第３図は第２図におけるＩＩＩ−ＩＩＩ断
面図、第４図は第１図のピストン上昇時の状態図、第５
図は作動説明図、１はボルスタ、２は金型、３はシリン
ダ、４はピストン、５はロッド、６は爪、７はピン、８
はブロック、９はバネ、１０はピン、１１はピン、１２
はフォークの爪である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金型をボルスタ部に固定する金型のクランプ装置におい
   て、ボルスタ部にシリンダを設け、該シリンダに適合し
   、回り止めされているピストンを設け、該ピストンに金
   型を受ける支持部分を設け、該ピストンにクランプ用の
   爪を枢着し、該クランプ用の爪を傾斜させる向きに作用
   するバネを設け、前記クランプ用の爪の側面部を規制し
   、前記ピストンの下降動作に伴ない、該クランプ用の爪
   を起立させる向きに付勢するブロックを設けたことを特
   徴とする金型のクランプ装置。