JPS5828659Y2 - プレス機械におけるクランプ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 近年プレス作業に於いて、型をボルスタ又はボルスタを
ベッドに固定するのにクランパーを使用して型段取時間
を短縮し能率を上げようとする試みが広く採用されるよ
うになってきた。

従来下型のグランパーとして広く用いられているものは
締付部を回転する方法即ちボルスタがプレス定位置へ停
止して着床後、シリンダに油圧発生させクランプレバ−
を上昇させ、後に締付部を回転させてから締付部にクラ
ンプ圧を発生させるという構造のものであったため締付
に要する時間が多く必要であり同時にシリンダの上下ス
トローク量は被締付板（コモンプレート又はボルスタ）
の厚さ以上の寸法が必要でありクランパー自体が大型化
する傾向はまぬがれなかった。

又被締付板厚の変化に対処するのにはシリンダのストロ
ークをその時々に変更するという標準化しにくい構造を
有していた。

本考案はこれらの欠点を除去するためクランプレバ−な
揺動式にしてクランプレバ−を作動スるクランプ用シリ
ンダのピストンの少量上下作動をカムヲ使って楯太し締
付に要するシリンダのストロークを少なくして締付に要
する時間を短縮し、被締付板の厚さが変更された時でも
クランプレバ−の長さだけの変更ですみ、プレスにおけ
る型締の実稼動時間以外の時間、すなわち、段取時間が
短縮でき、更にボルスタ、型等の自重を利用しフランツ
所要時間の短かいボルスタ、ベッド等へのクランプ装置
を提供せんとするものである。

本考案を一実施例の装置の図面を参照して説明すれば、 連結ロッド７をボルスタに組込み、ロンドの上部にヘッ
ド５を固定し、ヘッド５の上端部は二叉状とし、内側に
クランプロッド１を適合させて、ピン２９でヘッド５に
クランプロッド１を回動自在に支持させる。

ヘッド５の外側面は上下に摺動自在に案内され、ボルス
タ側に固定されたピン２８の突出部分をヘッド５の外側
面に上下方向に設けた溝に適合させる。

ヘッド５の下面とボルスタ側に固定されたキャップ２７
の上面との間にばね８を組込む。

連結ロッド７の下部は段部が形成されて、連結ヘッド１
３の溝部と係合する。

ピン２９とクランプロッド１との間にはメタル３０が組
込１れている。

（第４図参照） 起倒用ロッド３９の上部に二叉ヘッド３８を固定し、ヘ
ッド３８の上部は二叉状にし、その内側にレバー３を適
合させる。

レバー３の中央部には長穴を設け、この長穴にピン４を
挿入し、二叉ヘッド３８と連結する。

レバー３の一端部はピン３４でボルスタ側に回動自在に
支持され、他端部にはピン２でコロを組付る。

二叉ヘッドの下面と突当ヘッドの上面との間にばね１０
が組込まれている。

起倒用ロッド３９の下部の段部は突当ヘッド１１の段付
穴に挿入され、起倒用ロッド３９と突当ヘッド１１とは
相対的に摺動自在とする。

突当ヘッド１１の下部はばね１０の力により常にボルス
タの下面から突出する向きの力を受けている。

ベッド３りＫガイド１２を固定して、ガイド１２の穴に
連結ヘッド１３を挿入し、上下に摺動自在とし、連結ヘ
ッド１３の外側面に固定したピン２６の突出部をガイド
１２の内面に設けた上下方向の溝に適合させる。

連結ヘッド１３はピストンロッド１４の上部に固定され
ている。

ピストンロッド１４の中央部にピストン１６をナツト１
８で固定する。

ピストン１６の外周部にはシール１５を組込み、ピスト
ン１６はシリンダに組込まれている。

ピストンロッド１４とピストン１６のはめ合い部にシー
ル１７を設ける。

キャップ２０をシリンダに組付、キャップ２０の中央の
穴はピストンロッド１４の下部をガイドする。

シリンダには２個の開口Ｐ、Ｑを設け、圧縮流体用配管
を接続する。

キャップ２０とシリンダの接合部およびキャップ２０の
挿入穴とピストンロッド１４との間には夫々シールが組
込まれている。

ピストンロッド１４の下部には板２２を固定して、キャ
ップ２０側に固定されたリミットスイッチと対応させる
。

ボルスタ３６にシリンダ３２を固定し、ピン３３を組込
み、ピン３３の後方にばね３１を設け、ピン３３はシリ
ンダ３２から突出する向きにばね力を受ける構造とし、
ピン３３はクランプロッド１の起立時に対応する位置に
設ける。

クランプロッド１の上部は２段の段を有し、上部の段部
１ａはダイプレート３７をクランプし、下部の段部１ｂ
はボルスタ３６をクランプするのに用いる。

第２図はクランプロッド１が起立し、ダイプレート３７
およびボルスタ３６がクランプされた状態を示している
。

次に本装置の作用について説明すれば、 ボルスタ３６がプレス機械内に走行し、ベッド上の定位
置に来ると連結ロッド７の下部と連結ヘッド１３の上部
とが係合する位置関係となる。

ボルスタが着床すると突当ヘッド１１がペッド３５の上
面に当たりボルスタ３６の内部に押込まれる。

二叉ヘッド３８は、みかけ上ばね１０を介して突当ヘッ
ド１１に押される。

実際には、ボルスタ３６が下降するのでピン３４の位置
が下降し、ピン３４とピン４との相対位置が変化し、レ
バー３は左に回転してピン２で保持されているコロ２ａ
はクランプロッド１の側面を押し、クランプロッド１は
ボルスタの着床運動に従って起立する。

続いてシリンダの開口Ｐに圧縮流体が供給されて、ピス
トンロッド１４が下降するのでヘッド５およびクランプ
ロッド１も同時に下降し、段部１Ａでダイプレートとボ
ルスタが共線され、ダイプレートがない場合（段部１Ａ
部に）は段部１Ｂでボルスタがクランプされる。

アンクランプの動作は、上記の動作と逆になる。

すなわちシリンダの開口ＱＫ圧縮流体が供給され、開口
Ｐより圧縮流体を逃がしピン３３の作用でクランプロッ
ド１が倒れる方向に押され、ボルスタの浮上に従いばね
１０の力によりレバー３が右に回動し、クランプロッド
１はアンクランプの状態になる。

アンクランプの確認はリミットスイッチ２１で行なわれ
る。

本考案によれば下記の効果がある。

（イ）ばね１０（７）作用によりクランプ時の安全機能
を果たす。

（ロ）ボルスタの着床運動を利用してクランプロッド１
を起立させているのでクランプ動作がスピードアップで
き、特に複雑な装置および配管などを必要としない。

（ハ）クランプロッド１の段部ＩＡ、ＩＢによりダイプ
レートとボルスタの共線めとボルスタだけの締付の両方
が自在にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例説明用断面図、第２図はダイ
プレート３７およびボルスタ３６がクランプされた状態
図、第３図はロッド３９が起立した時のダイプレート３
７とボルスタ３６の関係位置説明用図、第４図は第１図
のＡ−Ａ断面図、第５図は第１図のＢ矢視図である。 １はクランプロッド、２はピン、３はレバー、４はピン
、５はヘッド、６はばね、７は連結ロッド、８はばね、
９は蓋、１０はばね、１１は突当ヘッド、１２はガイド
、１３は連結ヘッド、１４はピストンロッド、１５はシ
ール、１６はピストン、１７はシール、１８はナツト、
１９はシール、２０はキャップ、２１はリミットスイッ
チ、２２は板、２３はシール、２４はシール、２５はシ
ール、２６はピン、２７はキャップ、２８はピン、２９
はピン、３０はメタル、３１はばね、３２はシリンダ、
３３はピン、３４はピン、３５はベッド、３６はボルス
タ、３７はダイプレート、３８は二叉ヘッド、３９は起
倒用ロッドである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走行させてプレスのベッドの定位置に着床させるボルス
   タに、昇降自在で上限を規制され、かつ上向きに付勢さ
   れて保持され、その上端部の二叉状部にクランプロッド
   を回動自在に支持し、その下端部に保合用段部を有する
   連結ロッドを設け、前記ベッドの定位置に上下方向を向
   けてシリンダを埋設し、該シリンダに適合し上下に圧縮
   流体で駆動されるピストンのピストンロンドの上端部に
   、該ピストンが上限にあるとき前記連結ロッドの係合用
   段部と定位置において係合する連結ヘッドを設け、前記
   クランブロンドの傾倒方向で前記連結ロンドの近傍に、
   前記ボルスタにより昇降自在に案内された起倒用ロッド
   を障け、該起倒用ロンドには、その下部により昇降自在
   に案内され、下限を規制され、かつ下向きに付勢され、
   前記ベッド上面と対向する突当ヘッドを設けるとともに
   その上端部に二叉ヘッドを設け、前記起倒用ロンドと前
   記連結ロンドとの中間の前記ボルスタ上部にその一隅部
   を枢着され、他の一隅部に枢着したコロを前記クランプ
   ロッドの側面に接触させ、該両隅部の中間部からもう一
   つの隔部に向けて設けた長穴を前記二叉ヘッドに渡した
   ピンに係合させた三角形状のレバーを設け、前記クラン
   ブロンドの先端部の段部によりダイグレート及び前記ボ
   ルスタを、或は前記ボルスタをベッドに締付けるように
   したことを特徴とするプレス機械におけるクランプ装置
   。