JPS5913874Y2 - 組立棚の取付け金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアングル鋼材からなる支柱と薄鉄板により形成
された棚板とを備えた組立棚の取付は金具に関するもの
である。

各種形鋼を支柱とし、薄金属板により形成された棚板お
よび該棚板の支柱への係止金具からなる組立棚について
は従来から種々な型式のものが知られている。

しかしながら、この種の既知の組立棚においては、棚板
を水平に、支柱を垂直に保持するために４本の支柱の少
なくとも上下を水平の補強材によって結合する手段がと
られ、更に支柱と補強材との結合交叉部にＬ形のプレー
トを止着して捩れや歪みの発生を防止しているのが現状
である。

かかる組立棚は、棚板の着脱が容易であり、比較的頑強
であるという利点を有しているが、反面、この種組立て
棚では上記の捩れや歪みの防止の特別な部材を必要とし
、材料費が嵩む上に組立作業が煩雑であるという欠点を
有している。

本考案は上記欠点を改善するためになされたものであっ
て、組立作業が容易でしかも支柱と棚板との結合により
支柱と棚板との直角性が保たれると共に捩れや歪み、そ
してがたつきのない強固な結合状態が得られる組立棚の
取付は金具を提供するものである。

以下、本考案の実施例を示した図面について説明すると
、１は支柱、２は棚板であって、前記支柱１は第２図に
示したごとく、そのコーナ一部に偏平化された平面部３
を有し両側縁に内方に向かって直角に屈曲したリップ４
を有するリップ山形鋼で構成され、前記平面部３の中央
部に支柱１長手方向適当間隔おきに複数の透孔８が穿設
されている。

棚板２は第３図及び第４図に略示したように薄金属板を
折り曲げて形成され、その四隅は上記した支柱１の平面
部３に対応して切除あるいは透孔による切除部９を有し
、垂直方向に折り曲げられた側面部１０．１０の端部に
は、後述する取付は金具１３の突起１６が嵌入される孔
１１．１１を有している。

該棚板２を支柱１へ固着するための取付は金具１３は、
その幅Ｗが該棚板２の側面部１０．１０の高さＴとほぼ
等しく形成されたＬ字状の部材からなり、そのコーナ一
部には上記支柱１の平面部３と対応した中央面１４を備
え、該中央面１４の左右に位置した側片１５，１５の外
側面にはそれぞれ突起１６．１６を有している。

そして該突起１６．１６の形状は、上記した棚板２の孔
１１が円形または長円形の場合には第５図に示したごと
く円柱状をなし、また上記孔１１が方形の場合には第６
図に示したごとく該取付は金具１３の端部を折り曲げて
形成した板状をなしていて、該突起１６は棚板２の板厚
寸法より大きく突出している。

そして取付は金具１３の中央面１４の中心部にはビス１
８が螺合可能なネジ孔１７が穿設されている。

なお、突起１６．１６は折り曲げや溶接によっても形成
できるが、これに代えて切り起しあるいは絞り出しなど
の加工によって形成するのが好適である。

続いて上記のごとき構造となした支柱１、棚板２および
取付は金具１３とからなる組立棚の組立要領について説
明すると、まず支柱１に対する棚板２の取付は位置を定
めたのち、該棚板２のコーナ一部の裏面から取付は金具
１３を孔１１．１１に突起１６．１６を嵌入せしめた重
合状態となし、次いで該棚板２のコーナ一部を支柱１の
所定の取付は位置に位置せしめて該棚板２の切除部９を
支柱１の平面部３の裏面に対向せしめ、しかるのち該平
面部３の表面から透孔８を通してビス１８を挿入して取
付は金具１３のネジ孔１７に螺合せしめて支柱１に棚板
２を結合固着し、この動作を４本の支柱１゜１のそれぞ
れに繰り返し、組立棚を形成するものである。

かくして組立てられた組立棚の支柱１と棚板２の結合固
着部は、第７図に示したごとく、棚板２は側面部１０．
１０の孔１１．１１と取付は金具１３の突起１６．１６
との保合によって支持され、その際突起１６の先端は、
リップ４の存在によって作られる棚板２の側面部１０と
支柱１の側面１’、１’との間隙１９内に突出する。

さらに、ビス１８を締付けることによって、棚板２の側
面部１０．１０は取付は金具１３の側片１５，１５にて
リップ４，４の端面５に押し付けられると同時に突起１
６．１６と孔１１．１１との係合にて支柱１の中央面３
側へ引き付けられ、恰かも支柱に対する補強横桟のごと
く固定された状態となり、捩れや歪み、がたつき等が生
じない強固な結合状態が得られる。

また、上記実施例においては、取付は金具１３の突起１
６．１６は左右に各ｌ対設けた態様を示しているが、棚
板２の側面部１０．１０のコーナ一部寄りに左右各２対
の孔１１’、１１’を設けるとともに、取付は金具１３
側に第８図および第９図に示したごとく、該孔１１，１
１’と対応する左右２対の突起１６．１６’を設け、前
記同様にしてビス１８でもって装着すれば、その組立状
態は第１０図のごとくなり、棚板２の支持を一層強化す
ることができる。

またこれに代えて図示していないが上記左右２対の突起
１６．１６’のうち内側の１対の突起１６．１６を省略
し、外側の１対の突起１６’、１６’のみでもって支持
するようになしてもよい。

本考案の組立棚の取付は金具は、以上の説明から明らか
な様に、コーナ一部が偏平化された平面部３を有するリ
ップ山形の支柱１と、薄金属板を折り曲げて側面部１０
を形成しコーナ一部に切除部９を形成した棚板２のコー
ナ一部とを結合する組立棚の取付は金具１３であって、
コーナ一部に中央面１４を有するＬ字状の部材からなり
、前記中央面１４には前記支柱１の平面部３に間隔をお
いて穿設された透孔１８に対応するネジ孔１７を設け、
この中央面１４の左右に位置する側片１５，１５の外側
面に、前記棚板２の側面部１０の前記切除部９側端部に
穿設した孔１１．１１に嵌入可能な突起１６．１６を設
けてなるものであり、支柱１と棚板２のコーナ一部とを
この取付は金具１３を１本のビス１８によって締め付け
るだけで固定でき、その際に棚板２の側面部１０．１０
は取付は金具１３の側片１５，１５にて支柱１のリップ
４，４の端縁５，５に押圧されると同時に側面部１０．
１０の孔１１．１１と突起１６．１６との保合によりコ
ーナ一方向に引き付けられ、棚板のコーナ一部がＬ字状
の取付金具にて支柱のコーナ一部に向かって引き付けら
れながら支柱のリップ端面にくさび作用で強く押圧され
るため、支柱と棚板との直角性を保持しつつ支柱１と棚
板２のコーナ一部を極めて強固に結合固定でき、従って
各棚板２のコーナーをそれぞれ各１本のビス１８を配す
のみで捩れや歪み、そしてがたつきのない強固な結合状
態で固定することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示したものであって、第１図は
組立棚の簡略斜視図、第２図は支柱の横断面図、第３図
および第４図は棚板の１部省略斜視図、第５図および第
６図は取付は金具の異なる態様を示したそれぞれ正面斜
視図、第７図は支柱と棚板との結合固定部の横断平面図
、第８図および第９図は取付は金具に左右２対の突起を
設けた態様を示すそれぞれ正面斜視図、第１０図は第８
図の取付は金具による結合状態を示した水平方向の断面
図である。 １は支柱、２は棚板、３は平面部、４はリップ、８は透
孔、９は切除部、１０は側面部、１１は孔、１３は取付
は金具、１４は中央面、１６は突起、１７はネジ孔、１
８はビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コーナ一部が偏平化された平面部３を有するリップ山形
   の支柱１と、薄金属板を折り曲げて側面部１０を形成し
   コーナ一部に切除部９を形成した棚板２のコーナ一部と
   を結合する起立機の取付は金具１３であって、コーナ一
   部に中央面１４を有するＬ字状の部材からなり、前記中
   央面１４には前記支柱１の平面部３に間隔をおいて穿設
   された透孔１８に対応するネジ孔１７を設け、この中央
   面１４の左右に位置する側片１５，１５の外側面に、前
   記棚板２の側面部１０の前記切除部９側端部に穿設した
   孔１１．１１に嵌入可能な突起１６．１６を設けたこと
   を特徴とする組立棚の取付は金具。