JPS5942929Y2 - ユニツト引出し - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テーブル等の天板下面に枠体を吊り下げて、
複数個の引出しを装着しうるようにしたユニット引出し
に関する。

すなわち、本考案は、必要に応じて、引出し数を自由に
増減できるようにしたユニット引出しに関し、特に、引
出し枠体の連結に際して、ねじ等を使用することなく、
相互同士を強固に連結することのできるユニット引出し
を提供しようとするものである。

以下本考案を、図示の一実施例に基づいて詳細に説明す
る。

図中１はテーブルで、水平な天板２と、この天板２から
垂下された４本の脚３と、これら脚３の内側間に橋架さ
れた脚板４、及び後面板５からなっている。

天板２の下面の一力側に取付けられた金具６（この金具
の構造は後で説明する）を介して、本考案によってユニ
ット引出し７が、３個上下に積み重ねた状態で吊り下げ
られている。

ユニット引出し７は、前方を開口した矩形状の枠体８と
、この枠体８に前後方向に出し入れ自在の筐体９とで構
成されているが、筐体９は、従来公知の引出しと同様の
構造であるから、説明を省略し、本考案の要部である枠
体８の構造について詳しく説明する。

第３図に示された１ ０ 、１０’は、間隔をへだてて
左右に配設された対称形をなす一対の側板である。

以下、左側の側板１０について主として説明し、右側の
側板１０ｊＩ′ｉ、同一部分については、符号にダッシ
ュを付すに留める。

薄鋼板からなり、長辺が前後を向くように起立された矩
形状の側板１０の前端部は、後向きに外側に折り返され
て、矩形柱状の鍔部１０ａが形成されている。

側板１０の上端部は、内側に直角に折曲されて水平縁１
０ｂとなっており、同じく下端部は、Ｕ状に内側へ折曲
げられた後で、道端が水平に再び折曲され、長手方向に
沿った下方ガイド１０ｃが連設されている。

この下方ガイド１０ｃの前端部には、所定の長さだけ後
方へ進んだ位置に、はぼ側板内壁に達する切込み溝１１
が穿設され、下方へ折り曲げ自在な抜は止め片１０ｄが
形成されている。

側板１０の長手方向に沿ったほぼ中央線上には、下向き
コ字形の長い切欠き１２が穿設され、この切欠き１２に
よって切起された切起し部上縁は、内側に直角に折曲さ
れ、上方ガイド１０ｅを形成している。

第４図に示すように、上記上方ガイド１０ｅと、前記下
方ガイド１０ｃとの間に、公知の引出しの筐体９の側面
に止着したコ字形のレール９ｃの上下面が摺動するよう
になっている。

第３図に示すように、左右の側板１０ 、１０’の水平
線１０ｂ 、 １０ｂ＠を橋架して、前後一対の矩形板
状の上部桟１３が止着されている。

すなわち、上部桟１３は、矩形状の薄板の長手方向の後
縁を、垂直に起立させた後、直角に折曲して、断面がク
ランク状になる一Ｅ方係合縁１３ａを備えており、その
両端部下面は、水平縁１０ｂ。

１０′ｂ上面に溶接によって固着されている。

側板１０ 、１０’の下端内側で、下方ガイド１０Ｃ２
１０′ｃ下面間を橋架して、前後一対の下部桟１４が、
前記上部桟１３と対向するように設けられている。

下部桟１４は、前記上方係合縁１３ａと逆向きで相似形
となる、断面がクランク状の下方係合縁１４ａを備え、
上下に２個の枠体８を積重ねたとき、前後のこれら下方
係合縁１４ａと上方係合縁１３ａが互いに係合して係着
され、枠体８相互が上下にがたつくことなく連結される
ようになっている。

このように、枠体８は一対の側板１０ 、１０’と、こ
の側板１０ 、１０’の上下に井桁状に橋架されるそれ
ぞれ一対の上部桟１３および下部桟１４とから矩形枠状
に構成されている。

この枠体８に、その左右それぞれの上方ガイド１０ｅ、
１Ｇ’ｅと下方ガイド１０ｃ、１０’ｃに案内されて、
前方から筐体９が挿入され、本考案ユニット引出し７が
構成されている。

次に、このユニット引出し７をテーブル１に取付ける要
領を説明する。

第２図に示すように、テーブル１下面に固着された金具
６には、前述した枠体８の下部桟１４と同じ構成の一対
の垂下片６ａと、この前の垂下片６ａの遊端面に対向し
てする位置まで下方に折曲し得る抜は止め片６ｂとが連
設されている。

第５図に示すように、それぞれ垂下片６ａに対して前方
より挿入された上部桟１３が係合し、金具６に枠体８が
係着される。

その後、抜は止め片６ｂを下方に折曲して、この抜は止
め片６ｂの後端面が、上部桟１３の前面を下部桟６ａに
押圧し、前方への移動を阻止できるように止着する。

第２図に示すように、上述の同様な手順で、複数の枠体
８を上下に積み重ね、それぞれ上部桟１３と前述の垂下
片６ａに相当する下部桟１４とを、係合した後、抜は止
め片１０ｄを下方に折り曲げて、互いに上下および前後
方向のがたつきなく連結し、複数のユニット引出しを一
体的に組立てることができる。

以上、詳細に説明したように、本考案による引出しユニ
ットは、左右一対の前後方向を向く側板の上下に井桁状
に上部桟および下部桟を橋架して枠体を構成し、上部桟
には前後方向を向く上方係合縁が連設され、上部桟には
、上方係合縁と逆向きで、これと係合し得る下方係合縁
が連設されている。

さらに、上下１組の枠体を連結するとき、上方係合縁と
、下方係合縁の保合状態を固着するため、下方係合縁の
近傍まで折曲し得る抜は止め片を設け、この抜は止め片
を枠体を重ねた後で折曲して、枠体相互の前後方向の移
動を阻止するように構成しである。

そのため、枠体の連結に際して、ねじ等を必要としない
で、組立てることができ、作業が容易となる利点を有し
ている。

さらに、枠体を組成する上部桟および下部桟に、それぞ
れ係合縁を設け、両者を係着するように構成したため、
連結の強度は増し、また構造も簡単となっており、組立
材料等を節約できるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例をテーブルに適用した状態
を示す正面図、第２図は、第１図のＸ−Ｘ線における縦
断面図、第３図は、本考案の要部である枠体の斜視図、
第４図は、第２図のＹ−Ｙ線における横断面図、第５図
は、第２図の保合部のみを示す拡大斜視図である。 １テーブル、２天板、６金具、６ｂ抜げ止め片、７ユニ
ツト引出し、８枠体、９筐体、１０ 、１０’側板、１
０ｂ、１０’ｂ水平縁、１０ｃ、１σＣ下方ガイド、１
０ｄ、１０’ｄ抜げ止め片、１０ｅ。 １０′ｅ上方ガイド、１３上部桟、１３ａ上方係合縁、
１４下部桟、１４ａ下方係合縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠体と、この枠体に出し入れ自在な筐体からなり、上記
   枠体が、左右一対の前後方向を向く側板と、この側板の
   上部間に橋架され、かつ前後方向を向く遊端部に上方係
   合縁を連設した少なくとも一対の上部桟と、側板の下部
   間に橋架され、かつ前記上方係合縁と係合する下方係合
   縁を連設した少なくとも一対の下部桟と、枠体相互を重
   ねて上部桟と下部桟とが互に係合し上下方向の移動を止
   めた際、下方係合縁との間に上方係合縁を挾圧獣枠体相
   互の前後方向の移動を止め得る抜は止め片とを具備する
   ことを特徴とするユニット引出し。