JP4793584B2 - 磁性体アンテナを実装した基板 - Google Patents

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Description

本発明は、通信を目的に磁界成分を利用した磁性体アンテナを実装した基板に関するものであり、該磁性体アンテナは、アンテナを添付する対象物が金属であっても、感度よく信号を送受信することができる磁性体アンテナである。
磁性体を使用し電磁波を送受信するアンテナ(以下、磁性体アンテナと称する)は、磁性体に導線を巻き線してコイルを作り、外部から飛来する磁界成分を磁性体に貫通させコイルに誘導させて電圧(または電流)に変換するアンテナであり、小型ラジオやTVには広く利用されてきた。また、近年普及してきたRFIDタグと呼ばれる非接触型の物体識別装置に利用されている。
周波数がより高くなると、RFIDタグにおいては、磁性体を使用せず識別対象物と平面が平行になるループコイルがアンテナとして使用され、さらに周波数が高くなると(UHF帯やマイクロ波帯)、RFIDタグを含めて磁界成分を検出するよりも、電界成分を検出する電界アンテナ(ダイポールアンテナや誘電体アンテナ)が広く使用されている。
この様なループアンテナや電界アンテナは、金属物が接近すると、金属物にイメージ(ミラー効果)ができて、アンテナと逆位相になるために、アンテナの感度が失われるという問題が生じる。
この欠点を回避するため、角型あるいは長方形状のコイルを、コイル断面が垂直になるように直接金属対象物に貼付するアンテナが開発されている(特許文献1)。
また、磁性体アンテナを貼付する金属面を積極的に生かして、コイルを対にして磁界を打ち消す方向に対向させ、金属面に垂直な方向に磁界を発生させる非接触式センサコイルが知られている(特許文献2)。
特開2003−317052号公報 特開2003−318634号公報
しかし、この種の磁性体アンテナは、巻線したコイルが金属物に接触する場合、巻線と金属板の接触面が不安定になり、その結果バラツキが発生する欠点がある。
またRFIDタグに使用する場合、金属プレートに貼り付けて一々周波数調整する必要がある。さらに巻線するアンテナは量産性に欠けるという問題があった。また、磁性体アンテナが金属物に近づくと、磁性体アンテナの特性が変化し、共振周波数が変化するという問題も発生する。
そこで、本発明は、磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナの巻線したコイルが金属物に接触した場合に、巻線と金属板の接触が不安定になることによって、アンテナとしての特性がばらつくのを防止することを課題とする。同時に、磁性体アンテナが金属物に近づくと、特性が変化して共振周波数が変化するのを防ぐことを課題とする。
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって達成できる。
即ち、本発明は、磁界成分を送受信するための磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性層を中心として電極材料がコイル状となるように形成され、コイル状の電極材料を形成した一方又は両方の外側面に絶縁層を形成し、前記絶縁層の一方又は両方の外側面に導電層を設けることを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明1)。
また、本発明は、磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁界成分を送受信するための磁性体アンテナであって、磁性粉末とバインダー樹脂との混合物をシート状に成形した単層の磁性層又は複数の層を積層した磁性層に、該磁性層を中心として電極材料を電気回路としてコイル状となるように形成し、コイル状の電極材料を形成した両方の外側面に絶縁層を形成し、該絶縁層の一方又は両方の外側面に導電層を形成して、各個片に切断して一体焼成する、又は一体焼成後に各個片に切断することを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明2)。
また、本発明は、磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは磁界成分を送受信するための磁性体アンテナであって、磁性粉末をバインダーと混合してシート状にした単層あるいは複数の層を積層した磁性層にスルーホールを開け、そのスルーホールに電極材料を流し込むとともに、スルーホールと直角になる両面に電極材料で電極層を形成し、該電極層とスルーホールとを接続して磁性層が角型あるいは長方形のコイルを作り、コイルを形成する磁性層の両端が磁性回路上開放となる構成で、電極層を形成したコイルの上下面に絶縁層を形成し、該絶縁層の一方あるいは両方の外側面に導電層を配置し、スルーホールとコイル開放端面で切断し一体焼成する、又は一体焼成後にスルーホールとコイル開放端面で切断することを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明3)。
また、本発明は、磁界成分を送受信するための磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルが、コイルの軸方向にほぼ均等な間隔でほぼ平面に放射状に複数個配置され、かつ向かいあった全てのコイルの内側の一端が放射状に配置された中心において磁性層で接続され、外側に向かう他端は開放となり、各々の向かい合ったコイルの一端の極性が同一となるよう直列又は並列に接続されていることを特徴とし、且つ、平面に配置したコイルの上下面の一方あるいは両方に絶縁層を設け、さらに一方の絶縁層の外側面に導電層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明4)。
また、本発明は、磁界成分を送受信するための磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルが、コイルの軸方向に放射状にほぼ均等な間隔でほぼ平面に放射状に複数個配置され、且つ、向かいあった全てのコイルの一端が放射状に配置された周囲において磁性層で接続され、内側に向かいあった他端は開放となり、各々の向かい合ったコイルの一端の極性が同一となるよう直列又は並列に接続されていることを特徴とし、且つ、平面に配置したコイルの上下面の一方あるいは両方に絶縁層を設け、さらに一方の絶縁層の外側面に導電層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明5)。
また、本発明は、磁界成分を送受信するための磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性粉末をバインダーと混合してシート状にした単層あるいは複数層の磁性層にスルーホールを開け、そのスルーホールに電極材料を流し込み、且つスルーホールと直角になる両面に電極材料で電極層を形成し、スルーホールの中心を通る線の延長線上を含みコイル部分を残すようにシートを打ち抜いて形成されたコイルで、該コイルの電極層を印刷した上面を覆う形状に打ち抜いた絶縁層で、下面を絶縁層で挟み込み、下面の絶縁層の下面に電極材料と同じ導電層を設け、個片に切断して焼成するか、または一体焼成後に個片に切断することを特徴とし、前記磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルがほぼ均等な間隔でほぼ平面に放射状に複数個配置され、且つ、向かいあった全てのコイルの内側の一端が放射状に配置された中心において磁性層で接続され、外側に向かう他端は開放となり、各々の向かい合ったコイルの一端の極性が同一となるよう直列または並列に接続されたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明6)。
また、本発明は、磁界成分を送受信するための磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性粉末をバインダーと混合してシート状にした単層あるいは複数層の磁性層にスルーホールを開け、そのスルーホールに電極材料を流し込み、且つ、スルーホールと直角になる両面に電極材料で電極層を形成し、スルーホールの中心を通る線の延長線上を含みコイル部分を残すようシートを打ち抜いて形成されたコイルで、該コイルの電極層を印刷した上面を覆う形状に打ち抜いた絶縁層で、下面を絶縁層で挟み込み、下面の絶縁層の下面に電極材料と同じ導電層を設け、個片に切断し一体焼成する、又は一体焼成後に個片に切断することを特徴とし、前記磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルがほぼ均等な間隔でほぼ平面に放射状に複数個配置され、且つ、向かいあった全てのコイルの外側の一端が放射状に配置された周囲において磁性層で接続され、内側で向かいあった他端は開放となり、各々の向かいあったコイルの一端の極性が同一となるよう直列または並列に接続されたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明7)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性体アンテナの絶縁層のいずれか一方又は両方にスルーホールを設け、該スルーホールに電極材料を流し込みコイルの巻始めと巻終わりの両端と接続し、前記絶縁層の表面に電極材料でコイルリード端子を印刷したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明8)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性体アンテナの絶縁層のいずれか一方又は両方にスルーホールを設け、該スルーホールに電極材料を流し込みコイル両端と接続し、前記絶縁層の表面に電極材料でコイルリード端子とICチップ接続端子を形成したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明9)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の外側面に形成した導電層のさらに外側面に絶縁層又は磁性層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明10)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の外側面に形成した導電層のさらに外側面に絶縁層を設け、さらに該絶縁層の外側面に磁性層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明11)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の外側面に形成した導電層のさらに外側面に磁性層を設け、さらにその外側面に絶縁層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明12)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の外側面に形成した導電層のさらに外側面に絶縁層を設け、さらにその外側面に磁性層を設け、さらにその外側面に絶縁層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明13)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、コイルの上下面を挟み込んだ絶縁層の一方あるいは両方の外側面にコンデンサー電極を配置し、コンデンサー電極を配置した外側面にさらに絶縁層を設け、該絶縁層の外側面に電極を印刷して該絶縁層を挟みこむようにコンデンサーを形成し、ICチップ接続端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明14)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の面に平行電極、もしくはくし型電極を印刷してコンデンサーを形成し、コイルリード端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明15)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性層にNi−Zn系フェライトを用いことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明16)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層にZn系フェライトを用いたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明17)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層にガラス系セラミックを用いたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明18)。
また、本発明は、前記のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層上面にICチップが接続できる端子構造を有し、コイルリード端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明19)。
また、本発明は、前記いずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層上面に可変コンデンサーを設ける端子をコイルリード端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板である(本発明20)。
本発明における磁性体アンテナは、金属層が付加されているため、磁性体アンテナが金属物に接近しても特性が変動するという欠点が解消でき、金属面貼付前後の共振周波数の変化が1MHz以下と少なく、13.56MHzのRFID用途では金属面に貼り付けても通信距離が3cm以上取れる。
本発明における磁性体アンテナは、導電層がLTCC(Low Temperature Co−fired Ceramics、低温共焼成セラミックス)技術によって形成されるため、積層された各層の密着性が良く、巻線と付加された金属層が安定して結合できる。
また、一つのシートから複数個の素子が安定して製作できることで、各素子のバラツキが押さえられ、素子単独で周波数調整ができるので、使用環境下で調整する必要がない。
また、グリーンシートの積層構造を中心から面に対して平行方向に対称のようにすることにより、焼成後の反りを焼成物の長辺1cm当たり0.5mm以下に抑制することが可能で実用的なアンテナを製造可能である。
本発明に係る磁性体アンテナを実装した基板は、磁性体アンテナが前述したような構造であるため金属の影響を受けることがなく、多層配線基板などの内部又は表面に導体で構成された配線が形成された基板であってもその影響を受けることがなく、共振周波数の変化が少なく、しかも、13.56MHzのRFID用途では通信距離を3cm以上確保することができる。
本発明に係る磁性体アンテナを実装した基板について述べる。
本発明に係る磁性体アンテナを実装した基板は、磁性層に巻線したコイルに絶縁層を介して導電層を積層した構造の磁性体アンテナを基板に実装したものである。
本発明における磁性アンテナは、磁性層(コア)を中心として電極材料がコイル状(巻き線状)となるように形成され、コイル状の電極材料を形成した一方又は両方の外側面に絶縁層を形成し、前記絶縁層の一方又は両方の外側面に導電層を設けることを基本構造とする(本発明1)。
本発明における磁性体アンテナは、図1に示すように磁性粉末をバインダーと混合した混合物をシート状にした単層あるいは複数の層を積層した磁性層5を形成し、該磁性層5にスルーホール1を開ける。前記スルーホール1のそれぞれに電極材料を流し込み、且つ、スルーホール1と直角になる両面に、スルーホール1と接続してコイル状(巻き線状)となるように電極層2を形成し、磁性層5が角型あるいは長方形のコアとなるようにコイルを形成する。このとき、コイル4を形成する磁性層5の両端が磁性回路上開放となる構成となる。
次いで、図2に示すように電極層を形成したコイル4の上下面に絶縁層6−1、6−2を形成する。
さらに、前記絶縁層6の一方あるいは両方の上面(外側面)に導電層7を形成する。
得られたシートを、所望の形状となるように、スルーホール1とコイル開放端面3で切断して一体焼成する、又は一体焼成後にスルーホール1とコイル開放端面3で切断することによって製造することができる(LTCC技術)。
また、本発明における磁性体アンテナは、図3に示すように電極層を形成したコイル4の少なくとも一方の面の絶縁層6−1にスルーホール1を設け、このスルーホール1に電極材料を流し込み、コイル4の両端と接続し、該絶縁層の表面に電極材料でコイルリード端子9とICチップ接続端子8を形成して一体焼成したことを特徴とするものである(本発明8、9)。
また、本発明における磁性体アンテナは、図3に示すように導電層7の外側面に絶縁層6−3を設けるか、又は絶縁層6−3に替えて磁性層5−2を設けて、一体焼成することを特徴とするものである。これによって、磁性体アンテナに金属物が近づいても磁性体アンテナの特性変化がより小さくなり、共振周波数の変化をより小さくすることができる(本発明10)。
また、本発明における磁性体アンテナは、図4に示すように導電層7を持つ絶縁層6−3の下面に磁性層5−2を設け一体焼成したことを特徴とするものである。これによって、磁性体アンテナに金属物が近づいても磁性体アンテナの特性変化がより小さくなり、共振周波数の変化をより小さくすることができる(本発明11)。
また、本発明における磁性体アンテナは、絶縁層の外側面に形成した導電層のさらに外側面に磁性層を設け、さらにその外側面に絶縁層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナである。これによって、磁性体アンテナに金属物が近づいても磁性体アンテナの特性変化がより小さくなり、共振周波数の変化をより小さくすることができる(本発明12)。
また、本発明における磁性体アンテナは、図5に示すように絶縁層6−3の上面に導電層7を形成するとともに、その下面に磁性層5−2を形成し、さらに該磁性層5−2の下面に絶縁層6−4を設け一体焼成したことを特徴とするものである。これによって、磁性体アンテナの層間に生じる応力をバランスさせ、反りを低減することができる(本発明13)。
また、本発明における磁性体アンテナは、図6に示すようにコイル4の上下面を挟み込んだ絶縁層の一方あるいは両方の外側面にコンデンサー電極11を配置し(図6では、絶縁層6−1の外側面に配置)、コンデンサー電極11を配置した外側面にさらに絶縁層6−4を設け、該絶縁層6−4の外側面にICチップ接続端子8を兼ねる電極を形成して該絶縁層6−4を挟みこむようにコンデンサーを形成し、ICチップ接続端子8と並列もしくは直列に接続したことを特徴とするものである(本発明14)。
また、本発明における磁性体アンテナは、図5に示すように絶縁層6−1の上面に平行電極若しくはくし型電極を印刷してコンデンサーを形成し、コイルリード端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とするものである(本発明15)。
また、本発明における磁性体アンテナは、図3に示すように絶縁層6−1上面にICチップが接続できる端子構造を有し、ICチップ接続端子8とコイルリード端子とを並列若しくは直列に接続し一体焼成したことを特徴とするものである(本発明19)。
また、本発明における磁性体アンテナは、絶縁層上面に可変コンデンサーを設ける端子を形成し、コイルリード端子とコイルリード端子とを並列若しくは直列に接続したことを特徴とするものである(本発明20)。
また、本発明における磁性体アンテナは、磁性層5にNi−Zn系フェライト磁性体を用い一体焼成したことを特徴とするものである。使用するフェライト粉末は、Fe 45〜49.5モル%、NiO 9.0〜45.0モル%、ZnO 0.5〜35.0モル%、CuO 4.5〜15.0モル%であるような組成が好ましく、使用する周波数帯で透磁率が高く、磁性損失が低くなるようなフェライト組成を選択すると良い。透磁率が低すぎると、LTCC技術で形成するのに必要なコイルの巻き数が大きくなりすぎ、製造が困難になる。透磁率が高すぎると損失が増えるのでアンテナに適さなくなる。
例えば、RFIDタグ用途では13.56MHzでの透磁率が70〜120、民生FM放送受信用途では100MHzでの透磁率が10〜30になるようなフェライト組成を選択すると良い。
フェライトの焼結温度は800〜1000℃であり、好ましくは850〜920℃である。
なお、本発明においては、コイルのコアとなる磁性層5−1のフェライト組成と絶縁層の外側に形成する磁性層5−2のフェライト組成とは、同一でも異なるものであってもどちらでも良い。
また、本発明における磁性体アンテナは、絶縁層6にZn系フェライトを用い一体焼成したことを特徴とするものである。使用するフェライト粉末には、焼結体の体積固有抵抗が10Ωcm以上になるようなZn系フェライト組成を選択するとよい。Fe 45〜49.5モル%、ZnO 17.0〜22.0モル%、CuO 4.5〜15.0モル%である組成が好ましい。
また、本発明における磁性体アンテナは、絶縁層6にガラス系セラミックを用い一体焼成したことを特徴とするものである。ガラス系セラミックには、ホウケイ酸系ガラス、亜鉛系ガラス、鉛系ガラス等を用いることができる。
本発明の磁性体アンテナにおいては、コイルのコアとなる磁性層5−1の全体の厚みは0.1〜3.0mmであることが好ましく、絶縁層6−1、6−2の一方の膜厚は0.01〜0.2mmであることが好ましい。また、本発明の磁性体アンテナにおいては、コイルのコアとなる磁性層5−1と絶縁層6−1、6−2との膜厚の比(磁性層/絶縁層の一方)が0.5〜300であることが好ましい。
なお、本発明における磁性体アンテナでは、磁性層と電極層で形成されたコイルの外側に形成される磁性層5−2、絶縁層6−3の膜厚は、それぞれ、0.05〜0.5mmとすることが好ましい。
導電層はどのような手段で形成されても良いが、例えば、印刷、刷毛塗り等の通常の方法で形成することが好ましい。
導電層を形成する材料、また、スルーホールに流し込む電極材料としては、Agペーストが適しており、その他のAg系合金ペースト等、金属系導電性ペーストを使用することができる。
絶縁層の外側に形成する導電層7の膜厚は0.001〜0.1mmが好ましい。
また、本発明に係る磁性体アンテナを実装した基板は、磁性体アンテナを本発明4乃至7のいずれかの形状にすることができる。
本発明における磁性体アンテナは、磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルが、コイルの軸方向にほぼ均等な間隔でほぼ平面に放射状に複数個配置され、且つ、向かい合った全てのコイルの内側の一端が放射状に配置された中心において磁性層で接続され、外側に向かう他端は開放となり、各々の向かい合ったコイルの一端の極性が同一となるよう直列または並列に接続されたことを特徴とする磁界成分を送受信するための磁性体アンテナであって、平面に配置したコイルの上下面の一方あるいは両方に絶縁層を設け、かつ一方の絶縁層の外側面に導電層を設けたことを特徴とするものである(本発明4)。
本発明における磁性体アンテナは、磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルが、コイルの軸方向に放射状にほぼ均等な間隔でほぼ平面に放射状に複数個配置され、且つ、向かい合った全てのコイルの一端が放射状に配置された周囲において磁性層で接続され、内側に向かい合った他端は開放となり、各々の向かい合ったコイルの一端の極性が同一となるよう直列または並列に接続されたことを特徴とする磁界成分を送受信するための磁性体アンテナであって、平面に配置したコイルの上下面の一方あるいは両方に絶縁層を設け、かつ一方の絶縁層の外側面に導電層を設けたことを特徴とするものである(本発明5)。
本発明における磁性体アンテナは、磁性粉末をバインダーと混合してシート状にした単層あるいは複数層の磁性層にスルーホールを開け、そのスルーホールに電極材料を流し込み、且つスルーホールと直角になる両面に電極材料で電極層を形成し、スルーホールの中心を通る線の延長線上を含みコイル部分を残すようにシートを打ち抜いて形成されたコイルで、該コイルの電極層を印刷した上面を覆う形状に打ち抜いた絶縁層で、下面を絶縁層で挟み込み、下面の絶縁層の下面に電極材料と同じ導電層を設け、個片に切断して焼成するか、または一体焼成後に個片に切断することを特徴とし、前記磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルがほぼ均等な間隔でほぼ平面に放射状に複数個配置され、且つ、向かいあった全てのコイルの内側の一端が放射状に配置された中心において磁性層で接続され、外側に向かう他端は開放となり、各々の向かい合ったコイルの一端の極性が同一となるよう直列または並列に接続されたことを特徴とする磁性体アンテナである(本発明6)。
本発明における磁性体アンテナは、磁性粉末をバインダーと混合してシート状にした単層あるいは複数層の磁性層にスルーホールを開け、そのスルーホールに電極材料を流し込み、且つ、スルーホールと直角になる両面に電極材料で電極層を形成し、スルーホールの中心を通る線の延長線上を含みコイル部分を残すようシートを打ち抜いて形成されたコイルで、該コイルの電極層を印刷した上面を覆う形状に打ち抜いた絶縁層で、下面を絶縁層で挟み込み、下面の絶縁層の下面に電極材料と同じ導電層を設け、個片に切断して一体焼成する、又は一体焼成後に個片に切断することを特徴とし、前記磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルがほぼ均等な間隔でほぼ平面に放射状に複数個配置され、且つ、向かいあった全てのコイルの外側の一端が放射状に配置された周囲において磁性層で接続され、内側で向かいあった他端は開放となり、各々の向かいあったコイルの一端の極性が同一となるよう直列または並列に接続されたことを特徴とする磁性体アンテナである(本発明7)。
本発明における磁性体アンテナは、図14に示すように、コイル4の下面の絶縁層6−2、6−3と磁性層5−2にスルーホール1を設け、そのスルーホール1に電極材料を流し込み、コイル4両端と接続し、その下表面に電極材料で基板接続端子12を形成して一体焼成したことを特徴とするものである。
本発明おいては、セラミック、樹脂等の基板を用いることができる。なお、前記各種材料を複合化したもの、金属を含有するもの等を用いることができる。
また、本発明に係る磁性体アンテナを実装した基板は、接着剤、粘着剤、又ははんだ付け等の手段で基板14の表面に磁性体アンテナが固定されることを特徴とするものである。本発明では、多層配線基板へ部品を実装する際に一般に使用される手段で、磁性体アンテナを他の部品と同時に実装することができ、量産性が高い。
多層配線基板では導体で構成された配線が内蔵されており、アンテナに対して金属と同じ影響を与える。本発明に係る磁性体アンテナを実装した基板では、磁性体アンテナが前述したような構造であるため金属の影響を受けることがなく、多層配線基板などの内部又は表面に導体で構成された配線が形成された基板であっても、その影響を受けることがない。
ICは、図14の上面のICチップ接続端子8に接続しても良いし、図15に示すように、磁性体アンテナ15の下面の基板接続端子14に接続された基板内配線15を介して接続しても良い。また、下面の基板接続端子14に接続された基板内配線15を介して、リーダライタと接続しても良く、リーダライタとして使用できる。
以下に添付図面を参照しながら、発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
[磁性体アンテナ1]
磁性層5用として、900℃焼結後に13.56MHzでの透磁率が100になるNi−Zn−Cuフェライト仮焼粉(Fe 48.5モル%、NiO 25モル%、ZnO 16モル%、CuO 10.5モル%)100重量部、ブチラール樹脂8重量部、可塑剤5重量部、溶剤80重量部をボールミルで混合しスラリーを製造した。出来たスラリーをドクターブレードでPETフィルム上に150mm角で、焼結時の厚みが0.1mmになるようにシート成型した。
また、絶縁層6用として同様に、Zn−Cuフェライト仮焼粉(Fe 48.5モル%、ZnO 41モル%、CuO 10.5モル%)100重量部、ブチラール樹脂8重量部、可塑剤5重量部、溶剤80重量部をボールミルで混合しスラリーを製造した。出来たスラリーをドクターブレードでPETフィルム上に磁性層と同様のサイズと厚みでシート成型した。
次に、図1に示すように、磁性層5用グリーンシートにスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる両面にAgペーストを印刷して5枚積層し、コイル4を形成した。
次に、図2に示すように、絶縁層6−1、6−2用グリーンシートをコイル4の上下面に積層し、一方の面にはAgペーストで導電層7を印刷した絶縁層6−3用グリーンシートを積層した。
積層したグリーンシートをまとめて加圧接着させ、スルーホールとコイル開放端面3で切断し、900℃で2時間、一体焼成して、横18mm×縦4mmのサイズのコイル巻き数32ターンの磁性体アンテナサンプル1を作成した。以上がLTCC技術を用いた磁性体アンテナのプロセスである。(図1及び図2ではコイル巻き数は図の簡略化のため、7ターンで表示している。また、磁性層の積層枚数は図の簡略化のため3層で表している。以下の他の図についても同様である。)
該磁性体アンテナのコイル両端にRFIDタグ用ICを接続してさらにICと並列にコンデンサーを接続して共振周波数を13.1MHzに調整してRFIDタグを作成し、金属板に貼り付けて出力10mWのリーダ/ライタで通信する距離を測定した。また、磁性体アンテナの反りを測定した。各測定方法を以下にまとめる。
[共振周波数の測定と調整方法]
共振周波数は、ヒューレットパッカード社製インピーダンスアナライザー4291Aに1ターンコイルを接続し、これとRFIDタグを結合させ、測定されるインピーダンスのピーク周波数をもって共振周波数とした。またその調整は、該磁性体アンテナの端面に露出するコイル電極の位置を選択することでインダクタンスを調整して行った。ICと並列に接続するコンデンサーの容量を変更することで共振周波数が調節できる。
[通信距離の測定方法]
通信距離は、出力10mWのリーダ/ライタ(株式会社エフイーシー製、製品名URWI−201)のアンテナを水平に固定し、その上方に金属板に貼り付けたRFIDタグを水平に位置させて、13.56MHzで通信が可能な限り高い位置の時のアンテナとRFIDタグの垂直方向の距離を通信距離とした。
[反りの測定方法]
平板状測定子を持つダイヤルゲージ(ミツトヨダイヤルゲージID−C112)をスタンド(ミツトヨスタンドBSG−20)に取り付け、ダイヤルゲージを定盤上で0点調整し、該磁性体アンテナを定盤と平板状測定子の間に挟むことによりダイヤルゲージで最高点を測定し、その高さからノギス(ミツトヨノギスCD−C)で測定した磁性体アンテナの厚みを引くことにより、反りの値を算出する。
その結果、磁性体アンテナの反りは0.6mmで実用範囲だった。磁性体アンテナを用いた該RFIDタグは金属板貼り付け前後の共振周波数変動が+1MHzと小さく、かつ金属面に貼り付けた状態で3cmの通信距離が得られた。
[磁性体アンテナ2]
実施例1と同様に製造した磁性層5用グリーンシートと、実施例1のZn−Cuフェライトに替えてガラスセラミックを用いた絶縁層6−1、6−2用グリーンシートを用いる。
図3に示すように、磁性層5−1用グリーンシートにスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる両面にAgペーストを印刷して5枚積層し、コイル4を形成した。
次に、コイル4の一方の面に、Agペーストで導電層7を印刷し構成した絶縁層6−3用グリーンシートを積層した。もう一方の面にはコイルの両端に接続するようスルーホールを開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる表層にコイルリード端子9とICを接続するICチップ接続端子8となる形状をAgペーストで印刷し絶縁層6−1用グリーンシートを積層した。以上のグリーンシートをまとめて加圧接着させ、スルーホール1とコイル開放端面3で切断し、900℃で2時間、一体焼成して横18mm×縦4mmのサイズのコイル巻き数32ターンの磁性体アンテナサンプル2を作成した。磁性体アンテナの反りは1.0mmで実用範囲だった。
該磁性体アンテナのコイル両端にRFIDタグ用ICを接続してさらにICと並列にコンデンサーを接続して共振周波数を13.1MHzに調整してRFIDタグを作成し、金属板に貼り付けて出力10mWのリーダ/ライタで通信する距離と共振周波数を測定した。
その結果該RFIDタグは金属板貼付時に3.1cmの通信距離だった。金属板貼付時の共振周波数は14.1MHzで、共振周波数の変動は+1MHzだった。
[磁性体アンテナ3]
実施例1と同様にして製造した磁性層5−1用グリーンシートと絶縁層6用グリーンシートを用いる。
図4に示すように、磁性層5−1用グリーンシートにスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる両面にAgペーストを印刷して5枚積層し、コイル4を形成した。
次に、コイル4の下面に、絶縁層6−2用グリーンシートとAgペーストで導電層7を印刷し構成した絶縁層6−3用グリーンシートを積層し、かつその下面に磁性層5−2用グリーンシートを積層した。
コイル4の上面にはコイルの両端に接続するようスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる表層にコイルリード端子9とICを接続するICチップ接続端子8となる形状をAgペーストで印刷し絶縁層6−1用グリーンシートを積層した。以上のグリーンシートをまとめて加圧接着させ、スルーホール1とコイル開放端面3で切断し、900℃で2時間、一体焼成して、横18mm×縦4mmのサイズのコイル巻き数32ターンの磁性体アンテナサンプル3を作成した。
磁性体アンテナの反りは0.8mmで実用範囲だった。該磁性体アンテナのICチップ接続端子8にRFIDタグ用ICを接続してさらにICと並列にコンデンサーを接続して共振周波数を13.1MHzに調整してRFIDタグを作成し、金属板に貼り付けて出力10mWのリーダ/ライタで通信する距離を測定した。
その結果該RFIDタグは金属板貼り付け前後の共振周波数変動が+0.5MHzとより小さく、かつ金属板貼付時に3.3cmの通信距離が得られた。
[磁性体アンテナ4]
実施例1と同様にして製造した磁性層5−1用グリーンシートと絶縁層6用グリーンシートを用いる。
図5に示すように、磁性層5−1用グリーンシートにスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる両面にAgペーストを印刷して5枚積層し、コイル4を形成した。
次に、コイル4の下面に、絶縁層6−2用グリーンシートとAgペーストで導電層7を印刷し構成した絶縁層6−3用グリーンシートを積層し、更にその下面に、磁性層5−2用グリーンシートを積層し、更にその下面に絶縁層6−4用グリーンシートを積層した。
コイル4の上面にはコイル4の一端に接続するようスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる表層にコイルリード端子9とICを接続するICチップ接続端子8の一方となる形状をAgペーストで絶縁層6−1用グリーンシートに印刷した。更に、コイル4のもう一端及び中間の数箇所に接続するようスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる表層にコイルリード端子9を引き出し、コイルリード端子9の端面に向かい合うような形でコイルリード端子9とICを接続するICチップ接続端子8の一方となる形状をAgペーストで絶縁層6用グリーンシートに印刷し積層した。
以上のグリーンシートをまとめて加圧接着させ、スルーホール1とコイル開放端面で切断し、900℃で2時間、一体焼成して横18mm×縦4mmのサイズのコイル巻き数32ターンの磁性体アンテナサンプル4を作成した。磁性体アンテナの反りは0.1mmと極めて小さかった。
上記磁性体アンテナのICチップ接続端子8にRFIDタグ用ICを接続してさらに表層に向かい合わせになったコイルリード端子9の任意の端面同士を導電性塗料などで短絡させ、インダクタンスを調節して共振周波数を13.1MHzに調整してRFIDタグを作成し、金属板に貼り付けて出力10mWのリーダ/ライタで通信する距離を測定した。
その結果、該RFIDタグは金属板貼付時に3.4cmの通信距離を示した。金属板貼り付け前後の共振周波数の変化は+0.5MHzと小さかった。
[磁性体アンテナ5]
実施例1と同様にして製造した磁性層5−1用グリーンシートと絶縁層6用グリーンシートを用いる。
図6に示すように、磁性層5−1用グリーンシートにスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる両面にAgペーストを印刷して5枚積層し、コイル4を形成した。
次に、コイル4の下面に絶縁層6−2用グリーンシートとAgペーストで導電層7を印刷し構成した絶縁層6−3用グリーンシートを積層し、更にその下面に磁性層5−2用グリーンシートを積層した。
コイル4の上面の絶縁層6−1用グリーンシートにはコイル4の両端に接続するようにスルーホール1を開け、その中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる面にAgペーストでコンデンサー電極11となる形状を印刷し、さらにその上に積層する絶縁層6−4用グリーンシート上のICチップ接続端子8との間でコンデンサーを形成するようにした。
以上のグリーンシートをまとめて加圧接着させ、スルーホール1とコイル開放端面で切断し、900℃で2時間、一体焼成して横18mm×縦4mmのサイズのコイル巻き数32ターンの磁性体アンテナサンプル5を作成した。磁性体アンテナの反りは0.3mmと極めて小さかった。
上記磁性体アンテナのICチップ接続端子8にRFIDタグ用ICを接続し、さらにICチップ接続端子8の一部を削り落として静電容量を調整して共振周波数を13.1MHzに調整してRFIDタグを作成し、金属板に貼り付けて出力10mWのリーダ/ライタで通信する距離を測定した。
その結果、該RFIDタグは金属板貼付時に3.3cmの通信距離を示した。金属板貼り付け前後の共振周波数の変化は+0.5MHzと小さかった。
[磁性体アンテナ6]
磁性層5−1用として、900℃焼結後に100MHzでの透磁率が20になるNi−Zn−Cuフェライト仮焼粉(Fe 48.5モル%、NiO 39モル%、ZnO 2モル%、CuO 10.5モル%)100重量部、ブチラール樹脂7重量部、可塑剤3重量部、溶剤100重量部をボールミルで混合しスラリーを製造した。出来たスラリーをドクターブレードでPETフィルム上にシート成型した。
また、絶縁層6用として同様に、Zn−Cuフェライト仮焼粉(Fe 48.5モル%、ZnO 40モル%、CuO 11.5モル%)100重量部、ブチラール樹脂7重量部、可塑剤3重量部、溶剤100重量部をボールミルで混合しスラリーを製造した。出来たスラリーをドクターブレードでPETフィルム上にシート成型した。
次に、図7に示すように、磁性層5−1用グリーンシートにスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる両面にAgペーストを印刷して5枚積層し、コイル4を形成した。
次に、絶縁層6−1、6−2用グリーンシートをコイル4の上下面に積層し、下面側にはさらにAgペーストで導電層7を印刷した絶縁層6−3を積層した。
以上のグリーンシートをまとめて加圧接着させ、スルーホール1とコイル開放端面3で切断し、900℃で2時間一体焼成して横18mm×縦4mmのサイズのコイル巻き数50ターンの磁性体アンテナサンプル6を作成した。磁性体アンテナの反りは0.6mmと小さかった。
該磁性体アンテナのコイル両端にFMラジオ10を接続してさらにコイル4と並列にコンデンサーを接続して共振周波数を82MHzに調整してFM放送受信用アンテナを作成し、携帯電話等の金属筐体の外側にアンテナを設置することを想定して、金属板に貼り付けてFM放送(82MHz)の受信を試みたところ、良好な受信状態が得られた。
[磁性体アンテナ7]
磁性体アンテナ1で製造した磁性体アンテナ1に対して、図8に示すように、導電層7を構成しない磁性体アンテナサンプル7を作成した。磁性体アンテナの反りは0.1mmであった。
該磁性体アンテナのコイル両端にRFIDタグ用ICを接続してさらにICと並列にコンデンサーを接続して共振周波数を13.1MHzに調整してRFIDタグを作成し、金属板に貼り付けて出力10mWのリーダ/ライタで通信する距離を測定した。
その結果該RFIDタグは金属板貼り付け前後の共振周波数の変化が大きく、+1.5MHzであり、金属板貼付時には1.4cmの通信距離しか得られなかった。
[磁性体アンテナ8]
また、比較対照として、フィルム状の樹脂表面に渦巻き状に配線したアンテナコイルの両端にICを接続した一般的な市販のICカード型タグ(テキサスインスツルメンツ社製、製品名Tag−itTMHF)に、金属板に貼り付けて出力10mWのリーダ/ライタで通信する距離を測定した。
その結果、金属板貼付時の通信距離は0.1cmで、金属板貼付後の共振周波数は観測されなかった。
[実施例1]
得られた磁性体アンテナ1を多層配線基板表面に接着剤で貼り付けた場合、貼り付け前後の共振周波数変動が+0.9MHzと小さく、かつ多層配線基板に貼り付けた状態で3.2cmの通信距離が得られた。
[比較例1]
磁性体アンテナ7を用いた以外は、前記実施例1と同様にして磁性体アンテナを実装した基板を得た。基板貼り付け前後の共振周波数変動が+1.4MHzと大きく、かつ多層配線基板に貼り付けた状態では通信距離が1.7cmとなった。
[実施例2]
磁性体アンテナ1と同様にして、磁性層5−1用グリーンシートと絶縁層6用グリーンシートを製造する。図14に示すように、磁性層5−1用グリーンシートにスルーホール1を開けその中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる両面にAgペーストを印刷して5枚積層し、コイル4を形成した。
次に、コイル4の下面の絶縁層6−2用グリーンシートにコイル4の両端に接続するようにスルーホール1を設け、そのスルーホール1に電極材料を流し込む。更にその下面に、スルーホール1を設けて電極材料を流し込み、導電層7を印刷し構成した絶縁層6−3用グリーンシートを積層する。更にその下面に、スルーホール1を設けて電極材料を流し込み、下面に基板接続端子14を印刷し構成した磁性層5−2用グリーンシートを積層した。
コイル4の上面の絶縁層6−1用グリーンシートにはコイル4の両端に接続するようにスルーホール1を開け、その中にAgペーストを充填して、かつスルーホール1と直角になる表層にコイルリード端子9とICを接続するICチップ接続端子8を印刷し構成した。
以上のグリーンシートをまとめて加圧接着させ、スルーホール1とコイル開放端面で切断し、900℃で2時間、一体焼成して横18mm×縦4mmのサイズのコイル巻き数32ターンの磁性体アンテナを作成した。
得られた磁性体アンテナの基板接続端子14を樹脂製多層配線基板16にリフローではんだ付けし、多層配線基板16内の基板内配線15を介してICと接続しICタグを作成し、出力10mWのリーダ/ライタで通信する距離を測定した。
その結果、該RFICタグは多層配線基板16貼り付け前後の共振周波数変動が+0.5MHzと小さく、かつ多層配線基板16に貼り付けた状態で3.5cmの通信距離が得られた。
本発明における磁性体アンテナのコイル部分の積層構成図である。 本発明の実施例における磁性体アンテナ1の斜視図である。 本発明の実施例における磁性体アンテナ2の斜視図である。 本発明の実施例における磁性体アンテナ3の斜視図である。 本発明の実施例における磁性体アンテナ4の斜視図である。 本発明の実施例における磁性体アンテナ5の斜視図である。 本発明の実施例における磁性体アンテナ6の斜視図である。 導電層を構成しない磁性体アンテナ7の斜視図である。 本発明4の磁性体アンテナの模式図である。 本発明5の磁性体アンテナの模式図である。 図9あるいは図10の磁性体アンテナの三つのコイルを直列に接続し、その両端間に並列にコンデンサーを接続した例を模式的に示している。 図9あるいは図10の磁性体アンテナの三つのコイルを直列に接続し、その両端間に直列にコンデンサーを接続した例を模式的に示している。 図9あるいは図10の磁性体アンテナの三つのコイルを並列に接続し、それぞれの両端間に並列にコンデンサーを接続した例を模式的に示している。 実施例2における磁性体アンテナの斜視図である。 実施例2の磁性体アンテナを実装した基板の斜視図である。
符号の説明
1 スルーホール
1−2 スルーホール断面で形成されたコイル電極
2 電極層(コイル電極)
3 コイル開放端面
4 コイル
5、5−1、5−2 磁性層(5−1はコイル部磁性層)
6−1、6−2、6−3 絶縁層
7 導電層
8 ICチップ接続端子
9 コイルリード端子
10 FMラジオ
11 コンデンサー電極
12 コンデンサー
13 磁力線の方向
14 基板接続端子
15 基板内配線
16 基板
17 磁性体アンテナ

Claims (18)

  1. 磁界成分を送受信するための磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性層を中心として電極材料がコイル状となるように形成され、コイル状の電極材料を形成した一方又は両方の外側面に絶縁層を形成し、前記絶縁層の一方又は両方の外側面に導電層を設け、絶縁層上面にICチップが接続できる端子構造を有し、コイルリード端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  2. 磁界成分を送受信するための磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性層を中心として電極材料がコイル状となるように形成され、コイル状の電極材料を形成した一方又は両方の外側面に絶縁層を形成し、前記絶縁層の一方又は両方の外側面に導電層を設け、絶縁層上面に可変コンデンサーを設ける端子をコイルリード端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  3. 請求項1記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは磁界成分を送受信するための磁性体アンテナであって、磁性粉末をバインダーと混合してシート状にした単層あるいは複数の層を積層した磁性層にスルーホールを開け、そのスルーホールに電極材料を流し込むとともに、スルーホールと直角になる両面に電極材料で電極層を形成し、該電極層とスルーホールとを接続して磁性層が角型あるいは長方形のコイルを作り、コイルを形成する磁性層の両端が磁性回路上開放となる構成で、電極層を形成したコイルの上下面に絶縁層を形成し、該絶縁層の一方あるいは両方の外側面に導電層を配置し、前記絶縁層のいずれか一方又は両方にスルーホールを設け、該スルーホールに電極材料を流し込みコイル両端と接続し、前記絶縁層の表面に電極材料でコイルリード端子とICチップ接続端子を形成し、次いで、スルーホールとコイル開放端面で切断し一体焼成する、又は一体焼成後にスルーホールとコイル開放端面で切断することを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  4. 磁界成分を送受信するための磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性粉末をバインダーと混合してシート状にした単層あるいは複数層の磁性層にスルーホールを開け、そのスルーホールに電極材料を流し込み、且つスルーホールと直角になる両面に電極材料で電極層を形成し、スルーホールの中心を通る線の延長線上を含みコイル部分を残すようにシートを打ち抜いて形成されたコイルで、該コイルの電極層を印刷した上面を覆う形状に打ち抜いた絶縁層で、下面を絶縁層で挟み込み、下面の絶縁層の下面に電極材料と同じ導電層を設け、個片に切断して焼成するか、または一体焼成後に個片に切断することを特徴とし、前記磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルが均等な間隔で平面に放射状に複数個配置され、且つ、向かいあった全てのコイルの内側の一端が放射状に配置された中心において磁性層で接続され、外側に向かう他端は開放となり、各々の向かい合ったコイルの一端の極性が同一となるよう直列または並列に接続されたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  5. 磁界成分を送受信するための磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性粉末をバインダーと混合してシート状にした単層あるいは複数層の磁性層にスルーホールを開け、そのスルーホールに電極材料を流し込み、且つ、スルーホールと直角になる両面に電極材料で電極層を形成し、スルーホールの中心を通る線の延長線上を含みコイル部分を残すようシートを打ち抜いて形成されたコイルで、該コイルの電極層を印刷した上面を覆う形状に打ち抜いた絶縁層で、下面を絶縁層で挟み込み、下面の絶縁層の下面に電極材料と同じ導電層を設け、個片に切断して一体焼成する、又は一体焼成後に個片に切断することを特徴とし、前記磁性層の形状が角型あるいは長方形のコイルが均等な間隔で平面に放射状に複数個配置され、且つ、向かいあった全てのコイルの外側の一端が放射状に配置された周囲において磁性層で接続され、内側で向かいあった他端は開放となり、各々の向かいあったコイルの一端の極性が同一となるよう直列または並列に接続されたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  6. 請求項4又は5に記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性体アンテナの絶縁層のいずれか一方又は両方にスルーホールを設け、該スルーホールに電極材料を流し込みコイルの巻始めと巻終わりの両端と接続し、前記絶縁層の表面に電極材料でコイルリード端子を印刷したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  7. 請求項4又は5に記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性体アンテナの絶縁層のいずれか一方又は両方にスルーホールを設け、該スルーホールに電極材料を流し込みコイル両端と接続し、前記絶縁層の表面に電極材料でコイルリード端子とICチップ接続端子を形成したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  8. 請求項1〜5のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の外側面に形成した導電層のさらに外側面に絶縁層又は磁性層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  9. 請求項1〜5のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の外側面に形成した導電層のさらに外側面に絶縁層を設け、さらに該絶縁層の外側面に磁性層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  10. 請求項1〜5のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の外側面に形成した導電層のさらに外側面に磁性層を設け、さらにその外側面に絶縁層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  11. 請求項1〜5のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の外側面に形成した導電層のさらに外側面に絶縁層を設け、さらにその外側面に磁性層を設け、さらにその外側面に絶縁層を設けたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、コイルの上下面を挟み込んだ絶縁層の一方あるいは両方の外側面にコンデンサー電極を配置し、コンデンサー電極を配置した外側面にさらに絶縁層を設け、該絶縁層の外側面に電極を印刷して該絶縁層を挟みこむようにコンデンサーを形成し、ICチップ接続端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層の面に平行電極、もしくはくし型電極を印刷してコンデンサーを形成し、コイルリード端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、磁性層にNi−Zn系フェライトを用いことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層にZn系フェライトを用いたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層にガラス系セラミックを用いたことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  17. 請求項4〜16のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層上面にICチップが接続できる端子構造を有し、コイルリード端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。
  18. 請求項4〜17のいずれかに記載の磁性体アンテナを実装した基板であって、前記磁性体アンテナは、絶縁層上面に可変コンデンサーを設ける端子をコイルリード端子と並列もしくは直列に接続したことを特徴とする磁性体アンテナを実装した基板。

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