JPS5912645B2 - フェニルグリコ−ル又はそのメチル置換体の製法 - Google Patents

フェニルグリコ−ル又はそのメチル置換体の製法

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JPS5912645B2
JPS5912645B2 JP55128068A JP12806880A JPS5912645B2 JP S5912645 B2 JPS5912645 B2 JP S5912645B2 JP 55128068 A JP55128068 A JP 55128068A JP 12806880 A JP12806880 A JP 12806880A JP S5912645 B2 JPS5912645 B2 JP S5912645B2
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JP
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styrene
mol
hydrogen peroxide
formic acid
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JP55128068A
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JPS5651428A (en
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ゲルハルト・ケ−ビシユ
ホルスト・マリチウス
ジ−クフリ−ト・ラウパツハ
ル−ドルフ・トリユ−ベ
ハンス・ヴイツトマン
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Evonik Operations GmbH
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Degussa GmbH
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/03Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by addition of hydroxy groups to unsaturated carbon-to-carbon bonds, e.g. with the aid of H2O2

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスチロール、α−メチルスチロール又ク5 は
ビニルトルオールをヒドロキシル化し、フェニルグリコ
ール又はそのメチル置換体を製造するための方法に関す
る。
゛ヒドロキシル化’’とは場合により置換されたビニル
ニ重結合にヒドロキシル基2個が付加し、301個のビ
シナルジオールを形成することである。
本発明による方法はスチロール、α−メチルスチロール
又はビニルトルオールを40〜80℃の間の温度で、そ
れぞれ使用したスチロールもしくはスチロール誘導体1
モル当り2モルより少ない35蟻酸及び2モルより少な
い過酸化水素と反応させ、かつこの際20〜100重量
%の濃度の蟻酸及び50重量%より低い濃度の過酸化水
素を用い、かつ反応混合物の水相中の過酸化水素の濃度
を反応の全期間中15重量%より低く保持することを特
徴とする。
反応を有利に45〜60℃の間の温度で行なう。
蟻酸を使用したスチロールもしくはスチロール誘導体1
モル当り有利に0.2〜0.8モルの量で、過酸化水素
を使用したスチロールもしくはスチロール誘導体1モル
当り有利に1.1〜1.5モルの量で使用する。15〜
40重量%の濃度の過酸化水素を使用するのが有利であ
る。
本発明による方法により例えばスチロールをフエニルグ
リコールに、種々のビニルトルオールを相応するトルイ
ルグリコールに、α−メチルスチロールをα−メチルフ
エニルグリコールに変換することができる。
意外にもこの反応は比較的緩和な反応条件にもかかわら
ず非常に順調に進み、認容できる反応時間以内に所望の
ビシナルジオールの高い収率が得られる。本発明による
方法を実地に行なう場合使用すべき全蟻酸をあらかじめ
入れておくのが有利である。
使用すべき全過酸化水素もあらかじめ入れておくことが
できる。この場合にはヒドロキシル化すべきオレフイン
をゆつくりと添加する。しかしながら一般にはヒドロキ
シル化すべきオレフインの全量の1部、例えば%と蟻酸
の全量とを一緒に入れておき、過酸化水素とヒドロキシ
ル化すべきオレフインの残分をゆつくりと添加するのが
有利である。いずれの場合にも反応混合物を強力に攪拌
する。すべての反応成分を反応容器中で合した後、反応
率を良くするために適当な後反応時間をとることが好ま
しい。反応が終了した後、生じたビシナルジオールは通
常水相中に溶けて存在する。
いくつかの目的にはこの種の水溶液を直接この先使用し
てよい。しかし、多くの場合過酸化水素の残留分が妨害
するだけでなく、生じたビシナルジオールを純粋な形で
単離するという事も所望されているのである。この場合
、後処理のための種々の処置が考慮される。使用したオ
レフインが完全に反応しなかつたり、又は反応の間にわ
ずかに重合する場合、反応混合物から第2の相が分離す
るので、先ず相分離を行なう。
反応しなかつたオレフインを留去することもできる。多
くの場合、水相中になお含まれる過酸化水素を十分に分
解することが勧められる。
この分解は高めた温度での長時間の放置(浸漬)により
又は好適な触媒(例えば接触白金固定床上への導入)の
作用により又はこの両者の組合せにより行なわれる。さ
て反応混合物を場合により含まれる蟻酸の中和後水の留
去により濃縮するのが有利である。
含まれている蟻酸を中和した場合、次いで好適な溶剤、
例えば酢酸エチルでの抽出が続けて行なわれる。抽出物
から溶剤を留去し、残留した粗ジオールの残留物から場
合により減圧下に加熱することによりまだ含まれている
水を除去する。反応混合物中に含有される蟻酸の中和を
放棄してもよい。その場合は濃縮を水蒸気蒸留の方法に
より連続的に行ない、蒸留物がわずかな量の蟻酸のみを
含有するまで続けるか、又は蟻酸の除去を蟻酸の主量を
留去した後この残分にもう1度水を加え新たに濃縮し、
そしてこの処置を何回か繰り返すというように非連続的
に行なう。残つた粗ジオールの残留分から再び減圧下に
加熱することによりなお含まれている揮発性の残分を除
去することができる。こうして得られた粗ジオールは純
度88〜96%である。更に精製が必要である場合、こ
れを常法で再結晶により又は減圧下での分留により行な
う。次に実施例につき本発明を詳細に説明する。
他に記載のないかぎり例中の「%」は「重量%」を表わ
す。例1 攪拌機、還流冷却器、滴下ロード及び温度計を有する5
0℃に恒温保持した21一多頚フラスコ中で過酸化水素
(15%)5907(2.6モル)及び蟻酸(98%)
141r(3.0モル)を強力に混合する。
この混合物中にスチロール(ヒドロキノン0.5yで安
定化)208y(2.0モル)を、最初の70fを10
分以内に残りを4時間かけて添加する。全体で10時間
後反応混合物を先ず冷却し、スチロール(及びポリスチ
ロール)8tを濾過により除去する。変換率はこれによ
り96.2%であつた。その後反応混合物を常圧で水蒸
気蒸留し、水性蒸留物中の最初の蟻酸濃度7.8%が0
.8%に下がるまで続ける。減圧下に加熱することによ
り水及び蟻酸の残留分を除去する。フエニルグリコール
含量89.5%の残分2717が得られる。例2 例1による撹拌装置中にスチロール(2・6ジ一Ter
t−ブチル−4−メチルーフエノールで安定化)104
7(1.0モル)及び蟻酸(98%)1417(3.0
モル)を入れる。
この攪拌混合物中に50℃で1時間かけて過酸化水素(
20%)2557(1,5モル)を添加する。
引き続き50℃で更に1時間撹拌する。その後55℃で
スチロール(前記のように安定化)2087(2.0モ
ル)及び過酸化水素(20%)595y(3.5モル)
を同時に4時間かけて添加し、更に4時間後攪拌する。
反応混合物からスチロール257を留去する。
変換率は約92%であつた。反応混合物を水酸化ナトリ
ウム水溶液(40%)3007で中性とし、水300m
1を留去し、わずかに濃縮する。次に二相混合物を固定
床触媒(バールくら型(Berlsatteln)上白
金0.1%)上に導入し残留過酸化水素を除去し、その
つど酢酸エチル200m1で5回抽出する。
合した酢酸エチル抽出物を濃縮する際、90%のフエニ
ルグリコール一粗収率に相応する残分3427が残る。
再結晶又は減圧下に全蒸留することにより、粗フエニル
グリコールを容易に66〜67℃の融点を有する純粋な
生成物にすることができる。例3 例2を繰り返すが全スチロール312V(3.0モル)
のかわりにビニルトルオール(市販のメタ/パラ一異性
体混合物)354y(3.0モル)を使用する。
反応終了後、ビニルトルオール28Vが回収される。
これにより変換率は約92%であつた。酢酸エチル抽出
物の濃縮の際に粗トリルグリコール4117が生じ、こ
れは98%の収率に相応する。0.111Hgでの蒸留
により純粋なジオール318y(沸点123〜126℃
)が得られる。
例4例1に記載の攪拌装置中にα−メチルスチロール(
2−フエニルプロペン)118y(1.0モル)及び蟻
酸(98%)1417(3.0モル)を入れる。
この攪拌混合物中に5時間かけてα−メチルスチロール
2367(2.0モル)及び過酸化水素(20%)85
07(5.0モル)を添加する。
更に2時間の後反応時間後α−メチルスチロール177
を反応混合物から留去する。こうして変換率は95%で
あつた。反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液(40%
)2857で中和し、水300m1を留去することによ
り濃縮する。二相にわかれた混合物が残留する。有機相
を分離し、前に留去した水で少量宛洗浄する。洗浄水を
水相と合し、残つた過酸化水素を触媒により除去し、そ
のつど200m1の酢酸エチルで5回抽出する。
合した酢酸エチル抽出物を濃縮し、純度96%のジオー
ル707が得られる。分離した有機相を減圧下に全蒸留
する。
この際、次の留分が生じる:留分1:水907 留分2:737(アセトフエノンとして同定)留分3:
ジオール2477(90%:沸点104〜106℃/0
.1mmHg)残留分:387(確認せず)。
こうして全体で純度99%の2−フエニルプロパンジオ
ール一1・2247y−2457(100%)及び純度
96%の2−フエニルプロパンジオール一1・2707
−67y(100%)が得られるので、あわせて72%
の収率に相応する3127(100%)が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フェニルグリコール又はそのメチル置換体を製造す
    るために、40〜80℃の間の温度でスチロール、α−
    メチルスチロール又はビニルトルオールをそれぞれ使用
    したスチロールもしくはスチロール誘導体1モル当り2
    モルより少ない蟻酸及び2モルより少ない過酸化水素と
    反応させ、かつこの際20〜100重量%の濃度の蟻酸
    及び50重量%より低い濃度の過酸化水素を用い、かつ
    反応混合物の水相中の過酸化水素の濃度を全反応期間中
    15重量%より低く保持することを特徴とするフェニル
    グリコール又はそのメチル置換体の製法。 2 反応を45〜60℃の間で行なう特許請求の範囲第
    1項記載の方法。 3 使用したスチロールもしくはスチロール誘導体1モ
    ル当り0.2〜0.8モルの量で蟻酸を使用する、特許
    請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。 4 使用したスチロールもしくはスチロール誘導体1モ
    ル当り1.1〜1.5モルの量で過酸化水素を使用する
    、特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載
    の方法。 5 15〜40重量%の濃度で過酸化水素を使用する、
    特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に記載の
    方法。
JP55128068A 1979-09-19 1980-09-17 フェニルグリコ−ル又はそのメチル置換体の製法 Expired JPS5912645B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE2937768A DE2937768C2 (de) 1979-09-19 1979-09-19 Verfahren zur Herstellung von Diolen bzw. Triolen durch Hydroxylierung von Styrol und Styrolderivaten
DE29377682 1979-09-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5651428A JPS5651428A (en) 1981-05-09
JPS5912645B2 true JPS5912645B2 (ja) 1984-03-24

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JP55128068A Expired JPS5912645B2 (ja) 1979-09-19 1980-09-17 フェニルグリコ−ル又はそのメチル置換体の製法

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US (1) US4308408A (ja)
EP (1) EP0025892B1 (ja)
JP (1) JPS5912645B2 (ja)
AR (1) AR226071A1 (ja)
AT (1) ATE4700T1 (ja)
AU (1) AU533937B2 (ja)
BR (1) BR8005947A (ja)
CA (1) CA1134867A (ja)
DE (1) DE2937768C2 (ja)
ES (1) ES493221A0 (ja)

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Also Published As

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DE2937768A1 (de) 1981-04-16
EP0025892B1 (de) 1983-09-21
AU533937B2 (en) 1983-12-22
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ES493221A0 (es) 1981-04-16
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AR226071A1 (es) 1982-05-31
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ATE4700T1 (de) 1983-10-15
US4308408A (en) 1981-12-29
CA1134867A (en) 1982-11-02

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