JPS62286939A - β−フエネチルアルコ−ルの精製法 - Google Patents

β−フエネチルアルコ−ルの精製法

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JPS62286939A
JPS62286939A JP12818686A JP12818686A JPS62286939A JP S62286939 A JPS62286939 A JP S62286939A JP 12818686 A JP12818686 A JP 12818686A JP 12818686 A JP12818686 A JP 12818686A JP S62286939 A JPS62286939 A JP S62286939A
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distillation
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cocatalyst
distillate
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Yoshiyuki Hirako
平子 慶之
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〈産業上の利用分野〉 本発明はβ−フェネチルアルコールの精製方法に関する
ものである。
本発明の方法によれば、純度の高いβ−フェネチルアル
コールを得ることが出来る。
β−フェネチルアルコールはバラ系香料として化粧品、
洗浄剤等に広く使用されている物質であり、その使用に
際しては高純度でかつ香気の優れた製品品質が要求され
る。
〈従来技術〉 および 〈発明が解決しようとする問題点〉 一般にスチレンオキシドを原料として接触還元によりβ
−7エネチルアルコールを%iする場合、製品中に含ま
れる異臭不純物としては原料のスチレンオキシドの他、
フェニルアセトアルデヒド。
スチレン、ベンジルアルコール、エチルベンゼン等があ
げられる。
これらの不純物のうら、β−フェネチルアルコールの精
留中に副生ずるものとしてフェニルアセトアルデヒドと
スチレンがありこれらはそれぞれ下式の反応によって生
成する。
式(1)、(2)で示される反応は粗β−フェネチルア
ルコールをそのまま精留しようとした場合、粗液中に微
量残留している接触還元触媒(例えばラネーニッケルな
どで触媒分離に沈降分離法を用いた場合、特に微粒子が
浮遊して残留する)や反応助触媒であるアルカリ水溶液
(例えば水酸化ナトリウム水溶液)によって加熱時に生
起させられる副反応であり、これらによって生じたフェ
ニルアセトアルデヒドやスチレンはそれぞれ特有の不快
臭を有しているのでこれらが不純物としてβ−フェネチ
ルアルコールに含まれることは香料として用いられる場
合、特に好ましくないことである。
従来スチレンオキシドの接触還元によりβ−7エネチル
アルコールを得る方法としては(1)フェニルアセトア
ルデヒドの生成を阻止する為に酸性物質を反応系に添加
してスチレンオキシドを水添する方法(特開昭58−8
3645) (2)粗製β−フェネチルアルコールにヒ
ドラジン化合物等を接触させる方法(特開昭56−43
226) (3)スチレンオキサイドの接触還元を水溶
媒中で行なう方法(特開昭58−34449)等が既に
知られているが、(1)の方法は添加物質の効果により
フェニルアセトアルデヒドが顕著に減少すると確認しな
がらも、更に次工程として生成したフェニルアセトアル
デヒドを還元していることから到底簡便な方法とは言い
難い。
(2)の方法に関しては、とドラジン化合物等の添加物
を添加したのち、不純物との反応を行なうための時間が
必要であり、又ヒドラジン水和物のような爆発の危険性
を有する添加物を使用する点で実施困難と言わざるを得
ない。
更に(3)の方法に関しては水溶媒の使用により、β−
フェネチルアルコールの精留に多大なエネルギー(ex
、加熱用蒸気)を必要とし、経済的とは言えない。
又スチレンオキシドの接触還元にアルカリ助触媒を使用
した場合には、還元触媒の除去法(沈降法、ろ過法)で
は同時に分離出来ないので−・般には反応終了後、酸に
より中和することが通常行なわれているが、操作の繁雑
さ、経済性、更に設備の腐蝕などの問題があった。
〈発明の目的〉 本発明者は、これら従来技術の欠点を解決すべく検討を
重ね、ついに本発明を完成するに至った。
即ち本発明に従ったβ−フェネチルアルコールの精製法
とはスチレンオキシドを接触還元用触媒及びアルカリ助
触媒の存在下に還元させて得られるβ−フェネチルアル
コール含有反応粗液を蒸留精製する方法において該反応
粗液より触媒を分離回収した後、まず単蒸留により微量
の触媒及び助触媒を分離除去し、その留出液を更に精留
分離することを特徴とするβ−フェネチルアルコールの
精製法である。
以下に本発明の構成を詳細に説明する。
先ず、スチレンオキサイドの接触還元反応によるβ−フ
ェネチルアルコールの合成は例えばカナダ特許512,
236(1955)に開示されているように以下の手順
で行なう。
スチレンオキサイドに1710〜172倍量の溶媒を加
え、触媒をスチレンオキサイドに対して1〜5wt%添
加し、助触媒として水酸化ナトリウムなどのアルカリ水
溶液を添加し、この混合物をオートクレーブに入れ、1
0〜50Kg / ci Gの水素加圧下、常温〜10
0℃で接触還元反応を行なう。
反応に要する時間は1〜5時間である。
この時用いる溶媒としてはメタノール、エタノール、イ
ソプロパツールなどがあるが、コスト面を考慮するとメ
タノールを用いるのが好ましい。
添加する溶媒のmがスチレンオキサイドに対して171
0710倍量ないと、触媒の分散性が悪く、また172
倍量より多いと溶媒の回収量が多くなるので好ましくな
い。
用いられる触媒としてはラネーニッケル、5%pd−炭
素、I)j02などが挙げられる。
触媒の聞が1wt%より少ないと反応速度が遅く、5w
t%より多いと反応性は良好ではあるが、経済的でない
水素加圧条件が10Ky10+fG以下では未反応ST
O,PHDの残留が多く、また、508g/criG以
上では反応は完結し、良好であるが危険でもあり、経済
的ではない。
反応温度が常温以下では温度コントロールが困難で、ま
た、100℃以上では反応性は変らないが、加熱の為の
エネルギー消費が大となるので好ましくない。
以上のようにして得られた反応粗液からデカンテーショ
ンなどにより、触媒を沈降分離し、上澄み液を以下の条
件で単蒸留処理する。
用い得る単蒸留装置としては多孔板塔、泡鐘塔。
充填塔などがあり、単蒸留は回分法でも連続法でも適用
可能である。
この単蒸留工程において最初に溶媒を減圧下で留出除去
する。
溶媒を除去した後の反応液の単蒸留を行なう際の条件は
以下の通りである。
この単蒸留工程における留出液の得率は90〜95%が
適切である。
90%以下では非経済的であり、逆に95%以上にする
と不純物含有量が増加するので好ましくない。
この単蒸留工程は通常50〜100Torrの減圧下で
行なうのが良い。
次にこの単蒸留留出液を精密蒸留処理するわけであるが
、以下のような条件で行なうのが良い。
本発明において用いる精密蒸留装置としては多孔板塔、
泡鐘塔、充填塔などがある。
段数は5〜30が適切であり、還流比は1〜5で行なう
のが良い。
先ず、低沸留分(塔頂温度60〜138℃)を留去させ
るわけであるが、この時の留出Rは溶媒留出後の液に対
して20〜30%にするのが好ましい。
留出液ωが20%以下では製品の純度が上がらず、また
、30%以上にすると収率が低下し経済的でない。
この低沸分の留出は50〜100TOrrの減圧下で行
なう。
低沸分の留出が20〜30%に達した時点で製品留分(
塔頂温度138〜139℃)の留出を行なう。
以上のような手順で行なえばスチレンやフェニルアセト
アルデヒドのような副生物の発生が抑制され、高純度な
β−フェネチルアルコールが10られる。
本発明の精製法は (1)β−フェネチルアルコールの精密中におけるフェ
ニルアセトアルデヒド、スチレンの副生を阻止し、従っ
て製品純度及び得率が高い。
(2)精製設備も既存の蒸留設備をそのまま使用するこ
とが可能であり、設備投資は不必要である。
どいつだ利点を有するものであり工業的応用範囲は広い
以下に本発明に従ったβ−フェネチルアルコールの精製
法につき実施例および比較例をあげてより詳しく説明す
る。
なお2本発明の内容は以下の実施例に何ら制限されるも
のではない。
参考例−スチレンオキシドの接触還元反応−スチレンオ
キシド1177gにメタノール236 LJを加え、触
媒としてラネーニッケル29.59、助触媒として48
%水酸化ナトリウム水溶液5.8gを添加したのち、こ
の混合物を電磁撹拌式オートクレーブに入れ水素加圧下
(20に9 / ci G )反応温度40〜50℃で
接触還元を行なう。
5時間後反応を終了し、かくして1qられた反応粗液を
ガスクロマトグラフィー分析したところ、β−フェネチ
ルアルコールは83.9%含有されていた。
分析結果を表−1に示した。
比  較  例 前述の参考例で1qられたβ−フェネチルアルコールの
反応粗液を一晩放置しデカンデーシコンにより上澄み液
を沈降した触媒より分離した。
このJ:澄み液700gを10段の回分式多孔板熱6ノ
塔を用いて減圧下(70Torr)還流比2で精密を行
なったところ、スチレン、フェニルアセトアルデヒドが
しだいに発生し、β−フェネチルアルコール留分(塔頂
温度138〜139℃)の純度を低下させていることが
判明した。
表−1にβ−フェネチルアルコール留分であるフラクシ
ョンNα−5及び7の分析値を示した。
なお、表−1におけるフラクションNO−3は留出率6
0.34〜70.9%のもの、フラクションN(1−7
は留出率80.9〜89.12%のものである。
実施例−1 前述の参考例と同様にして得られたβ−フェネチルアル
コールの反応粗液を一晩放置しデカンテーシヨンにより
上澄み液を沈降した触媒より分離した。
この上澄み液1235gを10段の回分式多孔板蓋61
塔を用いて減圧下(〜70丁orr)全留出にて111
蒸留を行ない1185gの留出液を得た(この留出液の
組成はTable−2に示した)。
次にこの留出液を前述の蒸留装置を用いて減圧下(70
Torr)還流比2で精留を行なった低沸点留分(塔頂
温度〜138°C)を留去させた後、652gの製品留
分(塔頂温度〜138〜139℃)を得た。
この場合、スチレン及びフェニルアセトアルデヒドも発
生することなく高純度なβ−フェネチルアルコールが1
qられた。
分析結果を表−2に示した。
なお、表−2におけるフラクションNα−5は留出率5
5.1〜69.7%のもの、フラクションNo、−7は
留出率83.5〜88.8%のものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. スチレンオキシドを接触還元用触媒及びアルカリ助触媒
    の存在下に還元させて得られるβ−フェネチルアルコー
    ル含有反応粗液を蒸留精製する方法において、該反応粗
    液より触媒を分離回収した後、まず単蒸留により微量の
    触媒及び助触媒を分離除去し、その留出液を更に精留分
    離することを特徴とするβ−フェネチルアルコールの精
    製法。
JP12818686A 1986-06-04 1986-06-04 β−フエネチルアルコ−ルの精製法 Expired - Lifetime JPH0662468B2 (ja)

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