JPS5912488B2 - 自動車用ル−フ・カバ−の作動装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スライド及び回動可能な自動車の天井部にあ
るルーフ・カバーの作動装置に関するもＤである。

この種公知の作動装置としては、たとえば、減車ギヤを
介して駆動力を伝える可逆電動モータと、スラスト力を
伝えるように案内されるとともにネジ部を有する可撓性
ケーブルによりルーフ・カバーを駆動するように設けら
れたピニオンとを備えている構造のものが見られる。

この構造において、前記モータの駆動方向を逆転するた
めの極変換スイッチないし極性反転スイッチが設けられ
、そのスイッチは自動的に中立位置に戻るように構成さ
れている。

又、この構造においては、モータにより動かされる制御
部材が設けられ、ルーフ・カバーが特定の位置に達した
ときにモータへの通電を切る。

すなわちスイッチ・オフするように作動する。

更は、モータと極変換スイッチの間の接続ラインの１つ
に制御スイッチが設けられているものである。

上記の公知装置において、インパルス・リレーが設けら
れ、それはモータ駆動の制御部材を介して作動されるス
イッチにより制御される。

この公知の構成では、制御部材、及びそれによって作動
されるスイッチ及びインルス・リレーを介して、カバー
の２つの開成運動の終端において、モータが自動的にス
イッチ・オフされることは認められる。

すなわち、カバーが最も外側に回動した位置に達したと
き、ならびにカバーが最もスライドした位置に達したと
きに、このようなモータの自動的なスイッチ・オフがな
されろ。

しかし、カバーが閉成した位置では、このモータの自動
的スイッチ・オフはなされない。

その代りに、モータの停止は、カバーが移動制限用停止
部材に達したときに極変換スイッチ開成することにより
実行される。

モータが拘束ないしロックされるのを防止するために、
スリップ・カンプリングが設けられ、それはモータがス
イッチ・オフされるまで機能する。

本発明の目的は、２つの最大開成位置に達したとき、及
び閉成位置に達したときにもモータが自動的にスイッチ
・オフされるとともに、更にカバーの運動が必要とされ
るときに、極変換スイッチの作動によって、モータが再
び作動状態を回復するように構成されたルーフ・カバー
の作動装置を提供するにある。

上記目的達成のために、スライド及び回動可能な自動車
用ルーフ・カバーのための本発明におけ ゛る作動装置
は、要約すると、可逆電動モータと、そのモータなルー
フ・カバーに連結する連結手段と、モータを励磁すると
ともにモータの回転における開閉方向を選択するために
制御スイッチと反転スイッチとを有するモータ励磁回路
と、前記モータに作動的に連結されるとともに、前記制
御スイッチによりモータが非励磁状態とされる特定位置
にあるカバーとそれぞれ共働する複数のカム面を有する
制御部材と、その制御部材に対して固定した位置におか
れるとともにその固定位置に前記カム面が位置するとき
にそのカム面により動かされる作動部材と、その作動部
材により動かされる作動要素と、前記制御スイッチに設
けられるとともに作動要素によって動かされて前記モー
タを非励磁状態とするように動作可能なスイッチ部材と
、作動部材を前記カム面の運動軌跡内に押し入れるよう
に作動要素を付勢するとともにスイッチ部材と相対的に
作動部材を付勢する弾性的付勢手段と、前記励磁回路に
設けられるとともに励磁時に作動要素に対し前記付勢手
段に作用する付勢力に抗して作動要素をスイッチ部材と
相対的に動かす電磁的手段とを備える。

そして前記電磁的手段により作動要素が第１の位置に保
持されるとき、作動要素がスイッチ部材を動かすととも
に、それによって制御スイッチにより、前記カム面によ
る作動部材の移動に応答してモータを非励磁状態とし、
更に、電磁的手段がモータの非励磁のために非励磁とさ
れた状態において、前記作動要素が付勢手段により付勢
される第２の位置において、励磁回路が再び励磁される
まで作動要素がスイッチ部材をその移動した位置に保持
するように構成されろ。

また、本発明の装置においても、ルーフ・カバーを可逆
電動モータに連結する手段には減速ギヤを介してモータ
により駆動されるピニオンを設け、そのピニオンがネジ
部を有するスラスト力を伝える可撓性ケーブルによって
カバーを駆動するように構成できる。

また、前記反転スイッチは手動操作可能であり、かつ、
励磁回路が非励磁状態となる中立位置に戻り得をように
弾性的に付勢されているよう構成するのが望ましい。

本発明の装置の具体的提案として、制御部材は減速ギヤ
を介してモータにより駆動される回転可能な制御ディス
クないし円板を有し、前記カム面ばそのディスクの回転
軸から半径方向にそれぞれ等距離の位置におかれ、それ
らカム面間の周方向に沿う距離は制御されるカバーの移
動量に比例するように構成される。

前記カム面はディスクに取付けた複数個のカム部材によ
り構成してもよい。

又、作動部材はプランジャーで構成し、そのプランジャ
を制御ディスクと相対的に半径方向に移動可能とすると
ともに制御ディスクに対する一定の周方向に沿う位置に
設けることができる。

前記弾性的付勢手段は、作動プランジャーをカム面の運
動軌跡中に押し入れろように作動要素を一方向に付勢す
るとともに作動部材を電磁的手段へ向って前記の一方向
に対して横方向に付勢するよう構成される。

電磁的手段はコアを有する誘導コイルより構成してよい
。

この誘導コイルは励磁回路内に設けられ、誘導コイルが
励磁されるとき作動要素を第２の位置に保持するために
コアが作動要素と共働するように構成する。

コアはそれと共働するピンを備えるようにし、誘導コイ
ルが励磁されたときにそのピンが作動要素に作用するよ
うに構成できる。

以下に説明するように、カム面、作動部材、作動要素、
制御スイッチ及びコアの間の共働関係により、カバーが
移動範囲の限界位置に達したときに、たとえ反転スイッ
チが作動状態にあるばあいでもモータが自動的に確実に
スイッチ・オフの状態となる。

カバーが再び作動する前に反転スイッチが不作動状態に
ならねばならない。

それは、更に所望の方向へのカバーの運動が反転スイッ
チをもう一度再び作動させることによって引起されろ前
になされる。

カバーが限界位置に達したときにモータが自動的に停止
するので、スリップ・カンプリングは必要でない。

更に、本発明の装置は次のように各部材が配列されるの
が望ましい。

すなわち、制御部材が多段平歯車よりなる減速ギヤの最
終段のピニオンとして構成されるとともに離間したスイ
ッチ・カムとして形成された少なくとも３つのカム面を
有し、そのスイッチ・カムのうちの１つは閉位置にある
カバーと共働し、又、他の各々は最大回動位置及び最大
スライド位置にあるカバーとそれぞれ共働するようにな
っている。

このように、制御部材を多段平歯車の減速ギヤの最終段
のピニオンとして形成することにより、一方ではそのピ
ニオン上の複数のスイッチ・カム間の距離を明確にする
ことができ、他方では、制御部材が比較的ゆっくりとし
た回転運動を行なう。

このような関係の結果、モータをスイッチ・オフする位
置をきわめて正確に決められ、従って、カバーが所望の
限界位置に達したとき、モータの停止が正確になされろ
。

カバーの中間位置を決めるためのスイッチ・カムも又、
制御部材に固定してよい。

これらのカムを設けることにより、カバーが所定の中間
位置に達したときに、その位置でモータが止められる。

カバーが前進移動すべきときには、この前進動作は反転
スイッチを単に新たに作動させればよい。

このようにできることは、カバーのごく短かい外方への
回動運動にとって、特に重要である。

中間位置が初めからスイッチ・カムを適宜設けることに
より設定されているなら、所望の外方への回動運動が自
動的に得られる。

一方、カバーが最大の外方回動位置に達したときにモー
タを単に停止させろ構成では、比較的高い調整速度での
運動されるべき調整距離が短かいために、中間位置を適
切に設定することは困難である。

作動要素を２方向共にバネ付勢力を与えるように構成す
ることは、その作動要素にリーフ・スプリングを取付け
、そのスプリングを静止フレームに固定された平行なり
一フースプリングアツセンブリに取付けろことにより可
能である。

又、本発明の装置の他の具体的提案として、制御スイッ
チをマイクロ・スイッチで構成し、それに第２の接点を
設け、スイッチ部材が作動要素により動かされたときに
、その第２の接点によりモータの２つの端子を短絡させ
るように構成する。

マイクロ・スイッチを使用すると、必要とされろ接点動
作量はきわめて短かいので、それだけスイッチ動作が迅
速となる利点がある。

モータがスイッチ・オフされろときに動作する第２の接
点を設けると、まだ少し前進駆動しているモータには両
端子の短絡に際して、ジェネレータ作用のためにそれ自
体で電気的にブレーキがかげられるようになるので望ま
しい。

更に、本発明の装置では、もし、減速ギヤを構成するピ
ニオンや制御部材が、隔壁により２つの室に分けられた
ハウジングの１つの室に配置されるとともにモータに連
結され、かつ、他方において、他方の室に制御スイッチ
、電磁的手段、作動要素及びそれらに関連するケーブル
が設けられ、更に、作動要素が前記隔壁にスライド可能
に案内される構成とするならば、全体をきわめてコンパ
クトで平坦な構造とすることができる利点がある。

以下、図面に示す本発明の詳細な説明する。

本発明の装置の基本構成をまず、第１図及び第２図につ
いて説明する。

１は電動モータ、２はそのモータにフランジ（図示せず
）により連結されたハウジングである。

モータ１は端子４４．４５（第３図）を有し、平板状の
構造の可逆直流モータにより構成されている。

モータ・ハウジングはハウジング２と一体に構成される
のが望ましい。

ハウジング２は蓋体３によりおおわれている。

この装置の取付はハウジングの突起４，５に設けられた
取付孔６を介してなされる。

モータ１のアーマチュア軸７上には、駆動ウオーム８が
キー止めされている。

そのウオーム８はウオーム・ピニオン９に係合している
。

ピニオン９はハウジング２及び蓋体３に軸受部１０，１
１のところで回転可能に支持されている。

軸受部１１は外方に突出していて、その外端部にはそれ
にキー止めされたピニオン１２が取付けられている。

このピニオン１２は、公知の方法で図示しないスラスト
力を伝達するネジ部を有する可撓ケーブルに駆動連結さ
れている。

この可撓ケーブルは自動車の天井部の開口をおおうルー
フ・カバーを駆動する役目をもつが、これらの部分は公
知であるから図示を省略しである。

ウオーム・ピニオン９に対して、ピニオン１３が一体に
形成されている。

そのピニオン１３は径の大きい中間歯車１４に係合して
いる。

この歯車１４と同軸的にそれに固着された小径のピニオ
ン１５が設けられている。

中間歯車１４及びピニオン１５はノ・ウジング２及び蓋
体３に軸１６により回転可能に支持されている。

ピニオン１５は制御要素に駆動的に係合している。

この制御要素は、ここでは制御ディスク１７で構成され
ている。

このディスク１７は外周部に歯を有し平歯車の態様をな
し、ノ・ウジング２及び蓋体３に軸１８により回転可能
に支持されている。

第１図かられかるように、上述したこれら種々の径をも
つ平歯車の組合せの構成は減速ギヤ列を提供する。

従って、制御ディスク１７は、モ−タ１が回転している
とぎ、比較的ゆっくりと回転する。

これら平歯車に潤滑油が与えられるので、隔壁１９が設
けられている。

この隔壁１９は第１図かられかるように平歯車列だけを
ハウジング２内で更に区画し、それによって、ハウジン
グ２内の室は２つの室２０．２１に分けられる。

室２１内にはスイッチ部材と作動要素が配置されている
。

すなわち、接点４７．４８．４９（第３図）を有しマイ
クロスインチで構成された制御スイッチ２２、ここにお
いて誘導コイル２３である電磁的手段、作動要素２４、
ここではプランジャ２５である作動部材等である。

前記プランジャ２５は隔壁１９内に長手方向ないし軸線
方向に移動可能に挿着されている。

図示の実施例において、ディスク１７上には３つのスイ
ッチ・カム２６．２７゜２８が固着されている。

スイッチ・カム２６はルーフ・カバー（図示せず）の開
閉位置を指示し、カム２７はカバーの外方への最大回動
位置を、又、カム２８はカバーの最大移動位置を指示す
る。

これらスイッチ・カム２６ないし２８は第１図では中間
位置にある作動プランジャ２５との相対位置がわかるよ
うに示されている。

この中間位置において、ルーフ・カバーは閉成位置の近
くまで移動した位置にある。

矢印２９はカバーの開成動作の間におけるディスク１７
０回転方向を示す。

これとは反対に、矢印３０はカバーが外方へ回動する、
あるいはピボット運動する間のディスクの回転方向を示
す。

カバーが閉成動作するのは、これから自明の通り、矢印
３０の方向へのディスク１７０回転により引起こされる
。

一方、カバーが内方に向って回動ないしピボット運動す
るのは矢印２９の方向に沿う。

カバーが外方へ回動する間、２つのスイッチ・カム２６
．２７の間をディスク１７が矢印３０の方向、すなわち
反時計方向に回転するのには、ごくわずかの周方向に沿
う距離でよい。

一方、カバーの開成動作の間、ディスク１７は矢印２９
の方向、すなわち時計方向にスイッチ、力。

ム２６．２８の間で和尚に長い周方向に沿う距離゛運動
する。

第１図において、作動プランジャ２５が休止位置にある
とき、そのプランジャの内端部３１はスイッチ・カム２
６ないし之８の運動軌跡内に進入している。

これらスイッチ・カムのうちの１つがプランジャ２５の
内端部３１に到達して係合すると、プランジャ２５は外
方に、すなわちハウジング室２５の方へ動かされる。

そして、プランジャの頭部３２により作動要素２４を動
かす。

作動要素２４はその延長部３３のところでリーフ・スプ
リング３４に取付けられている。

リーフ・スプリングよりなる平行リーフ・スプリング・
アッセンブリ３５の一端部に連結されている。

このスプリング・アッセンブリ３５の他端はハウジング
２に設けられた取付台３６に固定されている。

スプリング３４．３５は共働して作動要素２４に対して
第１図において右方ならびに下方へ向けてプレストレス
ないし付勢力を与える。

作動要素２４は、その下端部において、ガイド・ピン３
７に当接している。

このピン３７は誘導コイル２３内のスライド可能なコア
（図示せず）に固着されている。

次に、第３図について電気回路を説明する。

ここに示した極変換スイッチ３８は中立位置にある。

そして、スイッチ３８は動作終了後自動的にこの中立位
置に戻る。

このスイッチ３８は接点３９．４０，４１．４２を有す
る。

そして、スイッチ３８は、接点４１．４２との接続をな
すために接点３９．４０に対してスイッチ３８のスイッ
チ部により引起こされる圧力により、直流電源に接続さ
れる。

スイッチ３８のスイッチ部を引張ると接点４３．３９に
接触する。

実際上、このスイッチ３８はフリップ・フロップ・スイ
ッチで構成するのが望ましい。

制御スイッチ２２は接点４３とモータ端子４４間の接続
ラインに接続されている。

モータ端子４５は接点３９に接続されている。誘導コイ
ル２３は接点４３．３９に接続されている。

すなわち、コイル２３はモータ１と並列になっている。

制御スイッチ２２は、スイッチ・ピン４６が押されてい
ないとき、ここに示すように常には閉成位置にある。

もし、スイッチ４６が押込まれると、接点４７と第２の
スイッチ接点４９との間の接続がなされ、モータ端子４
４．４５が短絡される。

もし、スイッチ３８がスイッチ部を引張ったり押したり
することにより動作されると、モータ１、誘導コイル２
３が励磁される。

コイル２３のガイド・ピン３７は延出しており、作動要
素２４がピン４６とプランジャ２５０頭部３２０間に位
置するまで、その作動要素２４を移動させる。

この位置関係は第４図に示されている。

もし、スイッチ３８の作動が続くと、モータ１がルーフ
・カバーを所望の運動方向ないし回転方向へ駆動する。

その駆動は、前述した平歯車列を介して同時に回転駆動
される制御ディスクが１つのスイッチ・カム、たとえば
、スイッチ・カム２８をプランジャ２５のところへ動か
すまでなされる。

そして、カム２８はプランジャ２５を左方（第５図）へ
押し、それによって、スイッチ２２が作動要素２４によ
り押し込まれるスイッチ・ピン４６によって開成動作す
る。

従って、モータ１はスイッチ・オフされ、同時にモータ
端子の短絡によりモータには電気的ブレーキがかけられ
る。

スイッチ３Ｂが解放されると、コイル２３が非励磁状態
となり、作動要素２４は第５図の位置からスタートして
上述したスプリングの作用により下方向に移動する。

この移動は、第６図の状態になるまで続く。

ここで作動要素２４は制御スイッチ２２のスイッチ・ピ
ニオン４６を解放すると、スイッチ・ピン４６はバネ力
により外方に飛び出す。

ピン４６を乗り越えた作動要素２４は第６図で明らかな
ように、飛び出したピン４６により、戻り方向、すなわ
ち第６図において上方向へ移動しないように錠止される
。

この状態において、作動要素２４はガイド・ピン３７を
押圧する。

ここではまだ、プランジャ２５は延出した位置にある。

それは、要素２４に作用するスプリング３４゜３５はス
イッチ・カム２８が後方からプランジャ２５に当ってい
るためにこのプランジャ２５を押し込むことができない
からである。

第６図の位置からモータ１は再び駆動を開始するように
セットされ、モータが所望の方向に回転するようにスイ
ッチ３８が動作する。

ここで、コイル２３も又、すぐに励磁される。

しかし、コイルはガイド・ピン３７を突出させることが
できない。

それは、作動要素２４は、当初まだピン４６に当ってい
るからである。

しかし、モータ１は、すぐに前進方向に回転すると制御
ディスク１７を回転駆動するので、スイッチ・カム２８
がプランジャ２５を解放する。

これによりスプリングで付勢された作動要素２４がプラ
ンジャ２５を休止位置へと動かす。

従って、ピン４６と作動要素２４との係合が切離され、
コイル２３はガイド・ピン３７を突出させることができ
る。

このため、ガイド・ピン３７は再び作動要素２４をスプ
リング３４．３５の付勢力に抗して第４図の位置まで押
し上げる。

この状態において、モータ１は、スイッチ・カムが再び
プランジャ２５に作用するまでルーフ・カバーを駆動す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のルーフ・カバー作動装置の部分破断平
面図、第２図は第１図の■−■線断面図、第３図は本発
明の装置に用いられる基本的電気回路、第４図ないし第
６図は第１図において鎖線で囲った部分Ａの動作説明図
である。 １・・・電動モータ、１７・−・制御ディスク、１９・
・・隔壁、２３・・・誘導コイル、２４・・・作動要素
、２５・・・作動プランジャ、２６ 、２７ 、２８
、・・・スイッチ・カム、３５・・・平行リーフ・スプ
リング・アッセンブリ、３７・・・ガイド・ピン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ スライドならびに回転可能な自動車用ルーフ・カバ
   ーのために、可逆電動モータと、そのモータをルーフ・
   カバーに連結する連結手段と、モータを励磁するととも
   にモータの回転における開閉方向を選択するために制御
   スイッチと反転スイッチとを有するモータ励磁回路と、
   前記モータに作動的に連結されるとともに前記制御スイ
   ッチによりモータが非励磁状態とされる特定位置にある
   カバーとそれぞれ共働する複数のカム面を有する制御手
   段と、その制御手段に対して固定した位置におかれると
   ともにその固定位置に前記カム面が位置するときにその
   カム面により動かされる作動部材と、その作動部材によ
   り動かされる作動要素と、前記制御スイッチに設けられ
   るとともに作動要素によって動かされて前記モータを非
   励磁状態とするように動作可能なスイッチ部材と、作動
   部材を前記カム面の運動軌跡内に押し入れるように作動
   要素を付勢するとともにスイッチ部材と相対的に作動部
   材を付勢する弾性的付勢手段と、前記励磁回路に設けら
   れろとともに励磁時に作動要素に対し前記付勢手段に作
   用する付勢力に抗して作動要素をスイッチ部材と相対的
   に動かす電磁的手段とを備え、前記電磁的手段により作
   動要素が第１の位置に保持されるとき、作動要素がスイ
   ッチ部材を動かすとともに、それによって制御スイッチ
   により前記カム面による作動部材の移動に応答してモー
   タを非ｍ状態とし、更に電磁的手段がモータの非励磁の
   ために非励磁とされた状態において、前記作動要素が付
   勢手段により付勢されろ第２の位置において、励磁回路
   が再び励磁されるまで作動要素がスイッチ部材をその移
   動した位置に保持するようにしたことを特徴とする自動
   車用ルーフ・カバーの作動装置。 ２ 前記連結手段は、減速ギヤを介してモータにより駆
   動されるピニオンを有し、そのピニオンは、ネジ部を有
   し、かつスラスト力を伝える可撓ケーブルを介してルー
   プ・カバーを駆動してなる特許請求の範囲第１項に記載
   の作動装置。 ３ 前記反転スイッチは手動操作可能であり、励磁回路
   が非励磁状態になる中立位置に戻るように弾性的に付勢
   されてなる特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の作
   動装置。 ４ 前記制御部材は減速ギヤを介して前記モータにより
   回転駆動されるディスクを有し、前記それぞれのカム面
   はそのディスクの回転中心から半径方向に等しい距離に
   あるとともに互いの周方向の距離は制御されるべきルー
   フ・カバーの移動量に比例してなる特許請求の範囲第１
   項ないし第３項のいずれか１に記載の作動装置。 ５ 前記のそれぞれのカム面はディスクに取付けられた
   カム部材よりなる特許請求の範囲第４項に記載の作動装
   置。 ６ 前記作動部材は、制御ディスクに対して半径方向に
   移動可能に、かつ、ディスクに対して固定した周方向に
   沿う位置に設定された作動プランジャよりなる特許請求
   の範囲第４項又は第５項に記載の作動装置。 ７ 前記弾性的付勢手段は、作動プランジャをカム面の
   運動軌跡内へ押し入れるために作動要素を一方向に付勢
   するとともに前記の一方向に対して横方向に前記電磁的
   手段へ向けて作動要素を付勢してなる特許請求の範囲第
   ６項に記載の作動装置。 ８ 前記電磁的手段は、コアを有する誘導コイルを備え
   、当該コイルは前記励磁回路に配置され、コアは作動要
   素と共働して、コイルが励磁されたときに作動要素を第
   ２の位置に保持してなる特許請求の範囲第１項ないし第
   ７項のいずれか１に記載の作動装置。 ９ 前記コアはピンを有し、そのピンは誘導コイルが励
   磁されたときに作動要素に作用してなる特許請求の範囲
   第８項に記載の作動装置。 １０ 制御部材は多段平歯車より構成された減速ギヤの
   最終段のピニオンで構成され、そのピニオン上には互い
   に離間したスイッチ・カムとして構成された少なくとも
   ３つのカム面が支持され、そのうちの１つは閉成位置に
   あるルーフ・カバーと、他の１つは外方への最大回動位
   置にあるルーフ・カバーと、又、他の１つは最大スライ
   ド位置にあるルーフ・カバーとそれぞれ共働する特許請
   求の範囲第１項ないし第９項のいずれか１に記載の作動
   装置。 １１ ルーフ・カバーの中間位置を定めろカム面が制
   御部材に固定されてなる特許請求の範囲第１０項に記載
   の作動装置。 １２前記作動要素は、リーフ・スプリングに固着され、
   そのスプリングは静止本体に設けられた互いに平行なリ
   ーフ・スプリングよりなるアッセンブリに固着されてな
   る特許請求の範囲第１項ないし第１１項のいずれか１に
   記載の作動装置。 １３ 前記制御スイッチはマイクロ・スイッチにより構
   成されるとともに第２の接点を有し、作動要素によりス
   イッチ部材が動かされたとき、当該第２の接点がモータ
   の２つの端子を短絡させてなる特許請求の範囲第１項な
   いし第１２項のいずれか１に記載の作動装置。