JPS59116450A - 空気噴射式織機のノズル付案内子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空気噴射式織機のノズル付案内子に関する。

従来より、先すぼまりの緯糸搬送用空気の案内孔とこれ
に連なる緯糸脱出用間隙とを形成した案内子を所定の間
隔で緯入れ方向に並設し、前記案内孔により主ノズルか
らの噴出空気を拡斂ソ抑制しつつ誘導し、その誘導気流
に乗せて緯入れを行う緯入れ方式（単ノズル方式）はよ
＜妬られている。

この方式の利点は、緯糸章引用、すなわち貯留部側の引
出し抵抗に打謄って緯糸を引出すための噴出空気も緯糸
の順送気流に利用できるため、空気の噴出量が少なくて
済む点にある。

ところが、案内子によって空気流を案内し拡散を抑制す
るとは言っても、主ノズルから所定の距離離れると、拡
散により流速が低下してしまい、流速が緯糸の速度より
も低くなってしまう。このような状態では緯糸の先端部
はそれ自身の慣性のみにより飛走する結果となり、何ら
気流により牽引されないため、後から来る部分が追いつ
いてもつれを生じ、織朧の原因となる。このため、織巾
が制限されてしまう。

これらのことに鑑みなされたものが中間ノズル方式であ
り、空気流の流速が緯糸の速度を下回るようになる位置
付近にノズル付案内子を配置し、空気流を追加すること
により、主ノズルからの空気流を最大限利用しつつ織巾
を拡大し、かつ緯入れの確実化を期するものである。

ところで、このような中間ノズル方式のものには、ノズ
ル付案内子が必要であるが、このノズル付案内子は内部
に空気路を形成するため、半割りに形成する必要があり
、従来のノズル付案内子の半割り構造としては例えば実
開昭５６−１１２８１号公報に示されるものがある。

しかしながら、前記公報に記載のノズル付案内子は、第
１図に示す如（，２つの半割り部材５１゜５２を２箇所
の合わせ部Ａ、　　Ｂで溶接するが、一方の合わせ部Ｂ
にこれに沿って適当間隔で空気噴出口５３を形成するよ
うにしてあり、したがって合わせ部Ｂでの溶接は不連続
となり、これがため溶接作業が面倒であるという欠点を
有する。

本発明はこのような欠点を解消することを目的としてな
されたものであって、ノズル付案内子の略環状の腕を緯
入れ側部分と反綿入れ側部分とに半割にするが、反緯入
れ側部分をなす一方の半割り部材の側に案内孔内周部分
を一体に形成して、これらの両半割り部材を外周側の合
わせ部と緯入れ側の面の合わせ部とで溶着するようにし
、これらの両半割り部材の間に空気路を形成すると共に
、反綿入れ側部分をなす一方の半割り部材に空気噴出口
を穿設するようにしたものである。

以下、実施例を説明する。

第２図及び第３図を参照し、織機のフレーム１に支持さ
れたスレソードシャフト２に複数のスレー３が取付けら
れ、スレー３の上端部に筬保持体４が固定される。筬保
持体４の溝５には筬６の下枠と案内子保持体７とが挿入
され、ポル１−８により押圧されて固定される。案内子
保持体７の溝９には、略環状の腕により先すぼまりの緯
糸搬送用空気の案内孔］Ｏとこれに連なる緯糸脱出用間
隙１１とを形成した案内子Ｉ２を緯入れ方向に所定の間
隔で並べ、それらの基部を挿入して接着剤１３で固着し
である。

この案内子１２の列中の比較的反綿入れ側の部分には適
当数のノズル付案内子１４が適当間隔で配設される。

そして、ノズル付案内子Ｉ４には空気供給源１５に開閉
弁１６を介して連なる可撓性のバイブ１７が接続される
。開閉弁■６は、フレーム１に支持されたステー１８に
取付けられており、織機の主軸と同期して回転する回転
軸１９に固定したカム２０の高部２０　ａと弁棒２１に
取付りられたローラ２２とが当接して弁棒２１が押上げ
られることにより開放され、低部２０ｂとローラ２２と
が相対するときには閉止されるようになっている。

尚、２３は主ノズル、２４は緯糸、５は綜絖、２６は経
糸、２７は織前、２８は織布である。

次にノズル付案内子１４の詳細構造を説明する。

第４図〜第６図を参照し、ノズル付案内子１４は、通常
の案内子１２と同様、略環状の腕により先すぼまりの案
内孔１０と緯糸脱出用間隙１１とが形成され、るが、緯
入れ側部分と反綿入れ側部分とに平割りに形成される。

ここで、反緯入れ側部分をなす一方の半割り部材３１の
側に案内孔１０内周部分が一体に形成される。したがっ
て、この一方の半割り部材３１と、他方の半割り部材３
２とは、外周側の合わせ部Ａで溶接される他、緯入れ側
の面の側の合わせ部Ｂで溶接される。これにより、これ
らの両半割り部材３１．３２の間に空気路３３が形成さ
れる。

また、前記一方の半割り部材３Ｉの案内孔１０を囲む部
分の肉厚を厚くし、この部分に反緯入れ側の面に開口す
る空気噴出口３４を周方向に等間隔にして複数穿設しで
ある。ここで、これらの空気噴出口３４は案内孔１０の
中心軸線の延長線上の１点を指向するように設けられる
。また、これらの空気噴出口３４が開口する反綿入れ側
の面の案内孔１０を囲む部分は空気噴出口３４の軸線と
ほぼ直交するようなテーパ面３５としである。尚、この
テーパ面３５は必ずしも全周に亘って設けてなくてもよ
く、各空気噴出［」３４の回りに部分的に設けてもよい
。

また、ノズル付案内子１４には側方に膨出部３６を形成
してあり、前記空気路３３はこの膨出部３６内にも延び
ている。そして、この膨出部３６の先端にはこれと直交
する方向に継手管３７が溶接されており、この継手管３
７に前記パイプ１７が接続されるようになっている。

また、ノズルイ１案内子１４の内部には略環状の腕と前
記膨出部３６とのつながり部分の所定位置にて両半割り
部材３１．３２間に差し渡される補強用のステー（ピン
）３８が設けられる。

次に作用を説明する。

緯入れ時には主ノズル２３からの空気噴射により緯糸２
４が案内子１２の案内孔１０内に吹込まれ、案内孔１０
により誘導される気流に乗って飛走する。

そして、この緯糸２４の先端部がノズル付案内子１４の
部分に到達する直前に、カム２０の高部２０ａがローラ
２２に当接して弁棒２１を押上げ、これにより開閉弁１
６が開いて、パイプ１７からノズルイ１案内子１４に圧
力空気が供給される。

ノズル付案内子１４に供給された空気は、膨出部３６の
側から略環状の腕の内部の空気路３３へ流れる、この際
、補強用のステー３８を適当な位置に配置することによ
り、空気の分配を良好に行わせることができる。そして
、略環状の腕の内部の空気路３３へ流れた空気は、空気
噴出口３４より噴出する。この噴出空気は次位の案内子
１２の案内孔１０内で主ノズル２３からの気流に合流し
てこれを加勢し、これにより緯糸搬送用気流の流速を高
めて緯糸２４を更に搬送する。

ここにおいて、ノズル付案内子１４の両半割り部材３１
．３２の合わせ部Ａ、Ｂについてみると、これらの合わ
せ部Ａ、Ｂはいずれも連続しており、全周連続溶接可能
であるから、ノズル付案内子１４の製造に当って生産性
が向上し、製造コストの低減を図ることができる。

以上説明したように本発明によれば、ノズル付案内子の
半割り構造を変更して合わせ部を連続して溶接できるよ
うにしたため、生産性の向上と製造コストの低減とを図
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示すノズル付案内子の部分断面図、第
２図は本発明の一実施例を示す織機要部の正面図、第３
図は第２図のｍ−ｍ断面図、第４図は同上のノズル付案
内子の正面図、第５図は第４図のＶ−Ｖ断面図、第６図
は第４図の背面図である。 １０・・・案内孔　　１１・・・緯糸脱出用間隙　　１
２・・・案内子　　１４・・・ノズル付案内子　　２３
・・・主ノズル３１．３２・・・半割り部材　　３３・
・・空気路　３４・・・空気噴出口　　Ａ、Ｂ・・・合
わせ部 特許出願人　　日産自動車株式会社 代理人　　弁理士　笹　島　富二雄 ２８３− 第４図 第５図 ＝２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 略環状の腕により緯糸搬送用空気の案内孔（１０）とこ
   れに連なる緯糸脱出用間隙（１１）とを形成してなる案
   内子【１２）を所定の間隔で緯入れ方向に並設し、これ
   らの案内子（１２）間に空気噴出口（３４）を有するノ
   ズル４１案内子（１４）を少なくとも１１［１ｉ１配設
   してなる空気噴射式織機において、前記略環、状の腕を
   緯入れ側部分と反緯入れ側部分とに半割にし、かつ反綿
   入れ側部分をなす一方の半割り部分（３１）の側に案内
   孔（１０）内周部分を二体に形成して、これらの両半割
   り部材（３１，３２）を外周側の合わせ部鎮）と緯入れ
   側の面の合わせ部ｉＢｌとで溶着するようにし、これら
   の両半割り部材（３１゜３２）の間に空気路（３３）を
   形成すると共に、反綿入れ側部分をなす一方の半割り部
   材（３１）に空気噴出口（３４）を穿設するようにした
   ことを特徴とする空気噴射式織機のノズル付案内子。