JPS59109528A - 被覆ポリカ−ボネ−ト系樹脂成形物品 - Google Patents

被覆ポリカ−ボネ−ト系樹脂成形物品

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JPS59109528A
JPS59109528A JP57221664A JP22166482A JPS59109528A JP S59109528 A JPS59109528 A JP S59109528A JP 57221664 A JP57221664 A JP 57221664A JP 22166482 A JP22166482 A JP 22166482A JP S59109528 A JPS59109528 A JP S59109528A
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colloidal silica
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Fumitaka Nakayama
文孝 中山
Kazuo Sakiyama
崎山 和夫
Akira Fujioka
藤岡 顕
Akio Takigawa
滝川 章雄
Motoaki Yoshida
元昭 吉田
Noboru Otani
昇 大谷
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリカーボネート系樹脂基材にポリカーボネ
ート系樹脂に対して付着性の良い下塗り塗料を被覆硬化
し、その上に珪素系樹脂を含む上塗り塗料を被覆硬化し
てなる耐摩耗性が優れた被覆ポリカーボネート系樹脂成
形物品に関するものである。
一般にポリカーボネート系樹脂は、耐衝撃性透明性にす
ぐれているため透明プラスチック材料として広く使用さ
れているが、耐摩耗性、耐溶剤性に之しく表面に傷がつ
きやすく、また有機溶剤に侵されやすいという欠点があ
る。これらの欠点を改良する方法として、熱硬化性樹脂
で被覆する方法が種々提案されているが、十分満足でき
るものが得られていないのが現状である。
たとえはメチルトリアルコキシシランとフェニルトリア
ルコキシシランなどのトリアルコキシシラン、これにエ
チルシリケート、ブチルシリケートなどのテトラアルコ
キシシランを組み合せたもの、あるいは他の樹脂塗料と
の混合物などが知られているが、耐摩耗性、耐熱水性、
耐熱性、付着性及び塗料のポットライフ等諸物性が全て
良好なものは得られていない。また特公昭58−157
48、同5B−85589にはエポキシ基含有アルコキ
シシランにBFa、BF3エーテラート’4のルイス酸
またはその錯合体、HOI 、HBr 、 HI 、H
NOpj、 HClO4,H3PO4等のブ゛レンステ
ッド酸、ナフテン酸コ′バルト、ナフテン酸亜鉛等の有
機酸の金属塩等の硬化触媒を含有する被覆組成物を塗布
、硬化した物品が開示されているが、これらは塗料のポ
ットライフが短い、あるいは硬化に長時間を要し、実用
的でない。
更にポリカーボネート系基材との付着性が不良である。
特公昭52−89691にはコロイダルシリカとメチル
トリメトキシシランの加水分解物を主成分とするコーテ
ィング組成物が開示されており、この硬化塗膜は、充分
なる硬度を有しているが、可撓性が之しく、更にプラス
チック製基材への良好なる付着性を得るのは極めて難し
い。、特開昭58−111886にはエポキシ基並びに
シラノールおよび/またはシロキサン基の両者または一
方を含有する化合物から選ばれた1mまたは2種以上の
混合物と1〜100ミリミクロンのシリカ微粒子および
アルミニウムキレート化合物を含有するコーティング組
成物が開示されているが、これらの硬化塗膜は硬度が不
充分であり煮沸水浸漬等により硬度低下が生じ、またビ
スフェノールクイブのポリカーボネートに対する付着性
が不良である。
また、特開昭56−92059には熱硬化性アクリルポ
リマーおよび紫外線吸収性化合物を含む組成物を下塗り
層とし、熱硬化したコロイド状シリカ充填オルガノポリ
シロキサンを上塗り層としたポリカーボネート物品が開
示されているが、これとても付着性、耐熱水性、耐候性
などは十分満足できるものではない。
本発明者らは、このような欠点を除去し耐摩耗性、耐溶
剤性、耐薬品性、耐候性が改善されたポリカーボネート
系樹脂成形物品を提供することを目的とし、鋭意研究し
た結果ポリカーボネート系樹脂基材に側鎖にアルコキシ
シリル基を有するアクリル又はビニル共重合体、硬化触
媒、および架橋剤を含む下塗り塗料を塗布、焼付けるこ
とにより下塗り層を施し、ポリカーボネート系樹脂基材
に対する上塗り塗膜層の付着性を向上させ、更に前記下
塗り塗膜層の上にコロイダルシリカ含有オルガノポリシ
ロキサンを含む上塗り塗料を塗布し、焼付けて耐摩耗性
を向上させることによりポリカーボネート系樹脂成型物
品の耐摩耗性、耐溶剤性、耐薬品性及び耐候性等を改善
し得ることを見出した。
すなわち本発明は、(a)アルコキシシリル基を有する
アクリル又は/及びビニル単量体とこれらの単量体と共
重合可能な他の単量体との共重合体、(bl硬化触媒、
および(0)架橋剤を含む組成物を被覆硬化して下塗り
層となし、コロイダルシリカ含有オルガノポリシロキサ
ンを含む組成物を被覆硬化して上塗り膚とした耐摩耗性
が改善された被覆ポリカーボネート系楠脂成形物品を提
供するものである。
本発明において、上塗りとして用いるコロイルダルシリ
カ含有オルガノポリシロキサンを含む組成物とは、下記
(Alおよび(川から成る群より選ばれる少なくとも1
m、(C1および(Dl、(式中R′はエポキシ基を有
する有機基、几2は水累、炭素数1〜6の炭化水素基、
R3は炭素数1〜5の炭化水素基、アルコキシアルキル
基または炭素数1〜4のアシル基、aは1〜8、bはθ
〜2であってa + b≦8である。)で示されるエポ
キシ基を有する珪素化合物から選ばれる1種もしくは2
種以上の加水分解物 (B)一般式(2)  Rc−J −(og’)4−c
  (2)(式中FL4は炭素数1〜6の炭化水素基、
メタクリロキシ基、アミノ基、メルカプト基、フッ素ま
たは塩素を有する有機基、几5は炭素数1〜5の炭化水
素基、アルコキシアルキル基または炭素数1〜4のアシ
ル基、Cはθ〜8である。)で示される何機珪素化合物
の加水分解物 (0)コロイダルシリカ ■)硬化触媒 を含む組成物であり、好ましくは、 囚一般式(1)で示されるエポキシ基を有する珪素化合
物から選ばれるi3もしくは2種以上の加水分解物10
0重量部(但し、固型分で(81一般式(2)で示され
る有機珪素化合物の加水分解物56〜650重量部(但
し、固型分で計算し、Rj−8i −04−Cとして計
算する。)(01コロイダルシリカ4〜884重量部(
但し、固型分で計算し、8 i02  として計算する
。)ただしくBlと(C1の合計は567重虚部を越え
ず、好ましくは60〜567重量である、およびp) 
硬化触媒 を含む組成物である。
更に好ましくは、成分(A1100重量部に対し成分(
B)は105〜480重量部及び成分(0)が16〜2
00重量部で成分(Blと成分(0)の合計が121〜
47821〜478重量分(Blと成分FC+の合計が
60重量部未満であると、併用する効果が小さくなり、
また567重量部を越えると、硬化塗膜の可撓性が著し
く減少し、更に良好なる付着性を得るのが極めて難しく
なってくる。
本発明で使用される一般式(1)で示される成分(Al
のエポキシ基を有する珪素化合物としては、下記の様な
ものが挙げられる。グ、リシドキシ基を1ケ有する珪素
化合物の具体例としては、グリシドキシメチルトリメト
キシシラングリシドキシメチルトリエトキシシランβ−
グリシドキシエチルトリメトキシシランβ−グリシドキ
シエチルトリエトキシシランr−グリシドキシプロビル
トリメトキシシランr−グリシドキシプロビルトリエト
キシシランr−グリシドキシプロピルトリ(メトキシエ
トキシ)シラン r−グリシドキシプロピルトリアセトキシシランδ−グ
リシドキシブチルトリメトキシシランδ−グリシドキシ
ブチルトリエトキシシラングリシドキシメチルジメトキ
シシラン グリシドキシメチル(メチル)ジメトキシシラングリシ
ドキシメチル(エチル)ジメトキシシラングリシドキシ
メチル(フェニル)ジメトキシシラングリシドキシメチ
ル(ビニル)ジメトキシシラングリシドキシメチル(ジ
メチル)メトキシシランβ−グリシドキシエチル(メチ
ル)ジメトキシシラン、β−グリシドキシエチル(エチ
ル)ジメトキシシランβ−グリシドキシエチル(ジメチ
ル)メトキシシランr−グリシドキシプロビル(メチル
)ジメトキシシランr−グリシドキシプロピル(エチル
)ジメトキシシランr−グリシドキシプロビル(ジメチ
ル)メトキシシランδ−グリシドキシブチル(メチル)
ジメトキシシランδ−グリシドキシブチル(エチル)ジ
メトキシシランδ−グリシドキシブチル(ジメチル)メ
トキシシラングリシドキシ基を2ケまたは8ケ有する珪
素化合物の具体例としては、 ビス(クリシトキシメチル)ジメトキシシランビス(グ
リシドキシメチル)ジェトキシシランビス(クリシトキ
シエチル)ジメトキシシランヒス(クリシトキシエチル
)ジェトキシシランビス(クリシトキシプロピル)ジメ
トキシシランビス(クリシトキシプロピル)ジェトキシ
シラントリス(グリシドキシメチル)メトキシシラント
リス(クリシトキシメチル)エトキシシラントリス(グ
リシドキシエチル)メトキシシラントリス(グリシドキ
シエチル)エトキシシラントリス(グリシドキシプロビ
ル)メトキシシラントリス(グリシドキシプロビル)エ
トキシシラングリシジル基を有する珪素化合物の具体例
としては、 グリシジルメトルトリメトキシシラン グリシジルメチルトリエトキシシラン β−グリシジルエチルトリメトキシシランβ−グリシジ
ルエチルトリエトキシシランr−グリシジルプロピルト
リメトキシシランr−グリシジルプロピルトリエトキシ
シランr−グリシジルプロピルトリ(メトキシエトキシ
)シランr−グリシジルプロプルトリアセトキシシラン
脂環式エポキシ基を有する珪素化合物の具体例としては
、 8.4−エポキシシクロヘキシルメチルトリメトキシシ
ラン8.4−エポキシシクロヘキシルメチルトリエトキ
シシラン8.4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメ
トキシシラン8.4−エポキシシクロヘキシルプロビル
トリメトキシシラン8.4−エポキシシクロへキシルブ
チルトリメトキシシランを挙げることができる。
本発明で使用される成分(B)である前記一般式(2)
で示される有機珪素化合物としては、下記の様なものが
挙げられる。すなわち、 トリメチルメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン
、メチルトリメトキシシラン、テトラエトキシシラン、
フェニルトリメトキシシラン。
フェニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン
、ビニルトリアセトキシシラン、r−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、r−アミノプロピルトリエ
トキシシラン+ N−(β−アミノエチル)−r−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−ビス(β−ヒドロ
キシエチル)−r−アミノプロピルトリエトキシシラン
、N−(β−アミノエチル)−r−アミノプロビル(メ
チル)ジメトキシシラン。
r−クロロプロピルトリメトキシシラン、 r −メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、3゜8.8−トリ
フルオロプロピルトリメトキシシラン等がある。これら
は単独で使用してもよく、また2種以上併用してもよい
成分(Olのコロイダルシリカとは、分散媒、たとえば
水またはアルコール系分散媒に無水珪酸の好ましくは1
−iooミリミクロンの粒径の超微粒子を、分散せしめ
たコロイド溶液であり、周知の方法で製造され市販され
ているものである。
これら(I3)成分および+01成分を(Al成分と併
用することにより、塗膜の耐候性が向上し、かつ耐候性
テスト後の外観及び硬度が良好となる。
本発明において成分囚)として用いられる前記一般式(
1)で示されるエポキシ基を有する珪素化合物から選ば
れる1種もしくは2種以上の加水分解物および成分FB
+として用いられる前記一般式(2)で示される有機珪
素化合物から選ばれる1種もしくは2種以上の加水分解
物とは、該珪素化合物中のアルコキシ基、アルコキシア
ルコキシ基またはアシロオキシ基の一部または全部が水
酸基に置換されたものおよび置換された水酸基同志が一
部自然に縮合したものを含んでいる。
これらの加水分解物は、公知の様にたとえば水とアルコ
ールのごとき混合溶媒中、酸の存在下で加水分解するこ
とによって得られる。前記一般式(1)および(2)で
示される珪素化合物を加水分解しないで用いた場合は、
硬化塗膜が白化し、また耐犀耗性も不充分である。
一般式(1)及び(2)で示される珪素化合物を加水分
解物として用いる場合は、別々に加水分解するよりは、
混合して同時に共加水分解する方が良好な結果を与える
場合か多い。
本発明における上塗り履用のコーティング組成物中の成
分(filの硬化触媒としては、次の様な触媒を用いる
ことができる。すなわち過塩素酸アンモニウム、硝酸ア
ンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、チ
オシアン酸アンモニウム、過塩素酸、塩酸、硝酸、リン
酸、硫酸、スルホン酸、パラトルエンスルホン酸、三フ
ッ化ホウ素及びその電子供与体との錯体。
5nO14、ZnO13、Fe013 、 A1013
.5bO15゜Ti0J4などのルイス酸及びその錯体
8酢酸ナトリウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバル
ト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸スズ等の有機酸金属塩
。ホウフッ化亜鉛、ホウフッ化スス等のホウフッ化金属
塩類。ホウ酸エチル、ポウ酸メチル等のホウ酸有機エス
テル類。水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカ
リ類。
テトラブトキシチタン、テトライソプロポキシチタン専
のチタネートエステル類。クロムアセチルアセトネート
、チタニルア士チルアセトネート、アルミニウムアセチ
ルアセトネート、コバルトアセチルア士トネート、ニッ
ケルアセチルアセトネート等の金属アセチルアセトネー
ト類。ローブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、トリ
ーローブチルアミン、ジメチルベンジルアミン、トリス
−2,4,6−シメチルアミノフエノール、グアニジン
、ビグアニド、イミダゾール、1.5−ジアザビシクロ
(4,8,0)ノネン、1.8−ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンテセン−7等のアミン類およびその塩、ト
リフルオロメチルスルホン酸アンモニウム、トリフルオ
ロメチルスルホン酸ナトリウム、トリフルオロメチルス
ルホン酸カリウム等の筒フッ化脂肪族スルホン酸塩、N
H4(CF3S02)20−Br 。
K(CF3SO2)2CH1Ba〔(CF3S02)2
CH〕2等の高フツ化脂肪族スルホニル系化合物等が挙
げられる。
これらの硬化触媒の中で、塗膜の硬度、透明性等が良好
で、しかも塗料液のポットライフが長い硬化触媒として
過塩素酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモ
ニウム、硝酸アンモニウム、酢酸ナトリウム、イミダゾ
ール類およびその塩、トリフルオロメチルスルホン酸ア
ンモニウム及びビス(トリフルオロメチルスルホニル)
ブロモメチルアンモニウムに代表される過塩素酸塩、塩
酸塩、硫酸塩、カルボン酸塩、アミン類およびその塩、
高フツ化脂肪族スルホン酸塩及びフッ化脂肪族スルホニ
ル系化合物が適してい・る。
本発明における上塗り用組成物に含まれる硬化触媒とし
ては前記各種の硬化触媒の1種も[7くは2M以上を併
用して用いても差し支えない。
これら硬化触媒の添加量は、上塗り用コーティング組成
物の固形分に対して0.05〜10重量部%、より好ま
しくはO,1〜5重量部%である。
上塗り用組成物に含ませてよい浴剤としては、アルコー
ル類。ケトン知。エステル類、エーテル類、セロソルブ
類、□ハロゲン化物、カルボン酸類、芳香族化合物等を
あげることができ、これらのうちの1種または2種以上
の混合溶剤として用いることができる。特にメタノール
、エタノール、プロパツール、イソプロパツール、ブタ
ノール等の低級アルコール、メチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類:ギ酸
、酢酸、プロピオン酸等の低級アルキルカルボン酸類:
トルエン、キシレン等の芳香族化合物:酢酸エチル、酢
酸ブチル等のエステル類:及びアセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類等を単
独もしくは混合溶剤として用いることが好ましい。
更に必要に応じて平滑な塗膜を得るためにフッ素系界向
活性剤、アルキレンオキシドとジメチルシロキサンとの
ブロック共重合体などのフローコントロール剤を添加す
ることができる。
これらフローコントロール剤の添加量は、少量で充分で
あり上塗り組成物全体に対し0.O1〜5重意%、より
好ましくは0.08〜8重量部%である。また酸化防止
剤、紫外線吸収剤等を少量添加することもできる。
上塗り塗料のコーティングは、通常おこなオ〕れている
浸漬法、噴絣法、ローラコーティング法、またはフロー
コート法等のコーティング方法によって後述の下塗り塗
料をあらかじめ塗布焼付されたポリカーボネート系基材
にコーテイング後70℃以上で基材の変形温度(例えば
180℃)以下の温度で20分〜5時間焼付け、硬化さ
せることにより耐摩耗性、付着性、耐熱水性、および耐
候性が良好な塗膜が得られる。
この上塗り塗膜の好ましい厚味は、1〜80ミクロン、
より好ましくは3〜15Eクロンである。Itクロン以
下であると耐摩耗性が充分でなく、また80ミクロン以
上になるとクラックが発生しやすくなる。
本発明において、下塗りとして用いるアルコキシシリル
基を有するアクリル又はビニル単量体と、それと共重合
可能な他の単量体との共重合体とは、その分子中に、一
般式 (式中几6は氷菓又はメチル基、几7は炭素数1〜6の
炭化水素基、R8は炭素数1〜5の炭化水素基、アルコ
キシアルキル基又は炭素数1〜4のアシル基、dは0.
1又は2である。几8は同一の基であっても良いし、異
なる基の混合であっても良い。)又は/及び一般式 %式% ) (式中R9は炭素数1〜6の炭化水素基、RIQは炭素
数1〜5の炭化水素基、アルコキシアルキル基又は炭素
数1〜4のアシル基、eはO,l又は2である。RlO
は同一の基であっても良いし、異なる基の混合であって
も良い。)で示される構造を有する共重合体であって、
通常一般式(3)%式%(41 (式中、R6、R7、R8、R9,几10.dおよびe
は前記の意味を有する。)で示される単量体とこれらの
単量体と共重合可能な他の単量体を付加重合せしめるこ
とにより得られる。なおR8、FLI Oが夫々異なる
基の混合である場合は異なる基を有する単量体を重合せ
しめて共重合体を得てもよいし、同一の基を有する単量
体を重合せしめて共重合体を得た後、アルコールの存在
下Eこエステル父換することによっても得られる。
一般式(3)で示されるアルコキシシリル基を有するア
クリル単量体において、一般式中のR7としては例えは
メチル、エチル、プロピル、ブチルなどのアルキル基:
フェニルなどのアリール基;ビニル、アリルなどのアノ
1ケニル基など:R8としては例えばメチル、エチル、
プロピル。
ブチルなどのアルキル基:メトキシエトキシ。
エトキシエトキシ、ブトキシエトキシなどのフルコキシ
アルキル基ニアセチルなどのアシル基などが挙げられ、
几6.几7.R8の種類、dの数によって種々の化合物
か本発明において使用されるが、具体例としては例えば
以下の様なものが挙げられる。r−(メタ)アクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、r−(メタ)アクリロ
キシプロピルトリエトキシシラン、r−(メタ)アクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン、r−(メタ)
アクリロキシプロピルメチルジェトキシシラン、r−(
メタ)アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、
r−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルエトキシシ
ランなどである。
一般式(4)で示されるアルコキシシリル基を有するビ
ニル単量体において、一般式中の几としては前記几7と
同、様の基、R10としては前記R8と同様の基が挙げ
られ、几9.R10の種類とeの数によって種々の化合
物が本発明において使用されるが、具体例としては例え
ば以下の様なものが挙げられる。ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−
メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセトキシシラ
ン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジェ
トキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニル
ジメチルエトキシシランなどである。
一般式(3) 、 (4)で示される単量体と共重合可
能な他の単量体としては下記の様なものが挙げられる。
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル
、(メタ)アクリル酸プロピル、t ノ タ  ノ  
シ′ り  リ ル ri船 ノ ソ  ノl   、
   /   ノ タ  )  ノ′  タ  ソ ノ
IMg・・9%#+鴫\←1P魯、(−一′艷−争く−
r、−鴫(メタ)アクリレート、ヒドロキシエ千JI(
シタ)アクリレート、ヒト己キシプロピル(メタ)アク
リレート、ブチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジブチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルア
ミド、メチロール(メタ)アクリルアミド、ブトキシメ
チル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸、ク
ロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、スチレン、ビニル
トルエン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アリルアル
コールなどであるが、一般式(3) 、 (4)で示さ
れる単量体と共重合可能なものであればどの様な単量体
であってもよい。
一般式(3) 、 (4)で示される単量体はそれを重
合して得られる共重合体中に、1〜70重量%好ましく
は2〜40重量%さらに好ましくは2〜80重量%含ま
れる。1重量%より少ないと下塗り塗膜とコロイダルシ
リカ含有オルガノポリシロキサンを含む上塗り塗膜との
@着性が低下し、70重量%より多い場合には下塗り塗
膜のポリカーボネート系樹脂基材への付着性が低下する
と共に塗料液の安定性が低下する。
共重合体の重量平均分子量は1〜30万好ましくは2〜
20万である。1万より小さいとポリカーボネート系樹
脂基材への付着性が低下し、30万より大きいと塗膜の
外観が損なわれ好ましくない。
本発明の下塗り用塗料に用いられる硬化触媒としては、
塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、過塩素酸等の無機酸。ギ酸
、酢酸、プロピオン酸、パラトルエンスルホン酸、シュ
ウ酸等の有機酸、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト
、ナフテン酸鉛、オクチル酸亜鉛、オクチル酸スス等の
有機酸金属塩。n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミ
ン、ジェタノールアミン、8−1−リエトキシシリルプ
ロビルアミン、イミダゾール類等のアミン。三フッ化ホ
ウ素およびその電子供与体との錯体。ホウ酸メチル、ホ
ウ酸エチル等のホウ酸有機エステル類。テトラ−n−ブ
トキシチタンおよびそのオリゴマー、テトライソプロホ
キシチタンおよびそのオリゴマー、ジイソプロポキシビ
ス(ア士チルアセトネート)チタン、ジ−n−ブトキシ
ビス(トリエタノールアミネート)チタン等の有機チタ
ネート類@S n Ol 4、’1nc13、Fe01
3、AI!Oノ3.5bC15、T t Ol 4等の
ルイス酸およびその錯体。1,5−ジアザビシクロ(4
,8,0)ノネン−5、l。
8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等の
2環式アミジンおよびその塩。ジブチルスズジラウレー
ト、ジブチルススマレエート等の有機スズ化合物。テト
ラメチルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジル
アンモニウムブロマイド等の4級アンモニウム塩。クロ
ムアセチルア老トネート、チタニルアセチルアセトネー
ト、アルミニウムアセチルア士トネート、コバルトアセ
チルアセトネート、ニッケルア老チルアセトネート等の
金属アナチルアセトネート類等が挙げられる。これか硬
化触媒の中で、塗膜のポリカーボネート系樹脂基材への
付着性が特にすぐれ、しかも塗料液のポットライフが長
い触媒として、有機酸、アミン、金鵬アセチルアセトネ
ート類、有機チタネート等を挙げることができる。
前記各種の硬化触媒は1種もしくは2種以上を併用して
使用しても差し支えない。硬化触媒の添加量は前記共重
合体に対して0.01−10重社%好ましくは0.1〜
5京量%である。
0.01重量%より少ないと硬化触媒としての効果が認
められず、10重量%より多い場合は塗料液の安定性が
低下する。
本発明の下塗り用塗料に用いられる架橋剤としては、エ
チレングリコール、プロピレングリフール、ブタンジオ
ール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
、ジペンタエリスリトール1,4−シクロヘキサンジメ
タツール、水素添加ビスフェノールAおよびそのエチレ
ンオキサイド付加物等の1分子中に少なくとも2個のア
ルコール性ヒドロキシル基を有する化合物。メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチル
ジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、r−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、r−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン等のシラン化合物またはその
加水分解物は/および2゜6−トリレンジイソシアネー
ト、■、6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート等のジイソシアネート等が挙げら
れるが、これらの中で1分子中に少なくとも2個のアル
コール性ヒドロキシル基を有する化合物が最も好ましい
。これら架橋剤は1種のみ単独で、あるいは2種以上併
用して使用しても差し支えない。
架橋剤の添加量は前記共重合体に対しO,1重量%〜5
0重量%であるが、前記共重合体に含まれるアルコキシ
シリル基l当量に対し架橋剤の反応基(たとえば1分子
中に少なくとも2個のアルコール性ヒドロキシル基を有
する化合物においてはアルコール性ヒドロキシル基)が
o、 i〜1.0当量より好ましくは0.1〜0.6当
量となる様に添加量を決定するのがより好ましい。
下塗り用塗料とするためには上記した成分にさらに溶媒
、その地名種添加剤が加えられる。
溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパツ
ール、ブタノール、ダイア七トンアルコールなどのアル
コール類;エチルエーテル、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、イソプ
ロピルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのセロソルブ
類;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールジア
セテート、エチルセロソルブアセテートなどのエステル
類:アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、ジイソプロピルケトンなどのケトン類;ギ酸、
酢酸、プロピオン酸などのカルホン酸類;ローペンタン
、n−ヘキサン、n−へブタン等の脂肪族炭上水1uA
;ベンセン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類
;ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン
、トリクロロエチレン、l 、1.2−トリクロロ−1
,2,2−トリフルオロエタン等のハロゲン化炭化水素
類;ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロプロパン等の
ニトロ化合物類;アセトニトリル、プロピオニトリル、
ブチロニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;ホル
ムアミド、アセトアミド、N、N−ジメチルホルムアミ
ド等のアミド類を挙げることができ、これらを混合で用
いても良い。
添加剤としては、フローコントロール剤、紫外線吸収剤
、紫外線安・定剤、酸化防止剤等を挙げることができる
フローコントロール剤としては、市販のフッ素系界面活
性剤、アルキレンオキサイドとジメチルシロキサンのブ
ロック共重合体などが挙げられ、下塗り組成物中0〜5
重量%、より好ましくは0〜8重量%用いられる。
紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベン
ゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2
.2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンな
どのベンゾフェノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5′
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−5′−1−ブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5′−オクチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
8’ 、 5’−ジーt−ブチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−ジー1−−メチル
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールなどのベン
ゾトリアゾール類;エチル−2−シアノ−3,3′−ジ
フェニルアクリレートなどのシアノアクリレート類が挙
けられ、下塗り組成物中のアクリル共重合体文はビニル
共重合体100重量部に対しでl〜200重亀部用いら
れる。
上記した成分からなる下塗り組成物をポリカーボネート
樹脂成形物品の表面に塗布し、得られる塗膜を該樹脂成
形物品の熱変形温度より低い温度で焼付けることにより
下塗り塗膜が得られる。
塗布方法は通常行われている浸漬法、噴排法、ローラー
コート法、フローコート法などであり、焼付けは70〜
18o℃で20分〜5時間行う。
得られる下塗り塗膜の好ましい厚みは0.1〜5ミクロ
ンであり、所望の厚みが得られる様に塗布方法、条件に
応じて、上述した溶媒により下塗り組成物の固型分が調
整されるが、下塗り組成物の固型分はおおむね1〜20
重量%である。
本発明が適用できるポリカーボネート系樹脂としては、
例えば、4.4’−イソプロピリデンジフェノールポリ
カーボネートのようなビスフェノール型ポリカーボネー
トの他、米国特許第8805520 号およびクリスト
ファー、フォックス共著FポリカーボネートJ fft
i 161〜176頁(1962年発行)に記載されて
いる他のポリカーボネート類、ジエチレングリコールビ
スアリルカーボネート等が挙げられる。
これらは種々の成形品として、例えばメカネレンズ、ス
キーゴーグル、ドアー、自動車用窓、間仕切り等として
使用される。
前記本発明による被覆ポリカーボネート系樹脂成形物品
は、必要によりその塗膜層を染色して着色することがで
きる。その染色方法としては、例えば水に一般の分散染
料、分散剤およびP)l調製液等を添加した染浴中で、
85〜95℃の温度で5〜80分間の条件で浸漬処理す
ることにより行なわれる。この様にして耐摩耗性に優れ
た染色物品が得られる。
以下実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発
明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
なお実施例中の部、%はそれぞれ重量部、重量部%を示
オ。
また塗膜の性能評価は次の方法にておこなった。すなわ
ち、 耐摩耗性:#0θ00スチールウールで摩擦し傷のつき
にくさを調べ次の様に判定した。
A;強く摩擦しても傷がつかない。
B;強く摩擦すると少し傷がつく。
C;弱い摩擦でも傷がつく。
付−Xi 性:いわゆるクロスカットテープテストで塗
膜表面にナイフでl mmm隔隔縦横に各11本の平行
線を入れて100個のマス目をクロスカットし、その上
にセロファン粘着テープを付着させた後、テープを剥離
して100個のマス目の中で剥離しないマス目の個数を
もって表示した。
耐熱水性:煮沸水中に1時向浸漬後の塗膜の状態を調べ
た。
耐熱性:120℃の熱風乾燥炉中に100時間保存後の
塗膜の状態を調べた。
耐薬品性:下記薬品に室温で100時間浸漬後の塗膜の
状態を調べた。
3%硫酸、1%水酸化ナトリウム、95%エタノール、
アセトン、酢酸エチル四塩化炭素、 l−ルエン、n−
ヘフタン、10%食塩水。
実施例1 上塗り塗料および下塗り塗料の調製をそれぞれ次の様に
おこなった。
(1)上塗り塗料の調製;r−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン80部、メチルトリメトキシシラン1
44部、コロイタルシリカ(目顔化学工業■製、スノー
テックス−C1固形分20%)71部および0.1定定
現酸水溶液170部を混合し、80〜85℃で2時間還
流して加水分解を行なった。
す として計算されたr−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン加水分解物12.2%。
0H3Si01,5  として計算されたメチルトリメ
トキシシラン加水分解物15.3%及びS r 02 
 として計算されたコロイタルシリカ3.1%を含んで
いた。
この様にして得られた3元共加水分解物溶液410部に
エチルセロソルブ73部、過塩素酸アンモニウム1.8
g、フローコントロール剤中々を添加し上塗り塗料とし
た。
(2) 下塗り塗料の調整;エチルセロソルブ400部
、メタアクリル酸エチル190部、r−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン10部の混合物を窒素雰囲
気下で75℃に保ちつつベンゾイルパーオキサイド1.
0部をエチルセロソルブ200部に溶かした溶液を2時
間かかって加え、さらに6時間同温度に保った。その後
、エチルセロソルブ1486部、アルミニウムアセチル
アセトネート2部、l。
6−ヘキサンジオール2.4部、2,4−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン20部を加え下塗り塗料とした。
あらかじめ洗浄したポリカーボネート基材にこの下塗り
塗料を塗布し、熱風乾燥炉で、180℃、30分間加熱
乾燥した。
次にこの様にして得られた下塗り層で被覆されたポリカ
ーボネートに前記(1)で調整した上塗り塗料を塗布し
、熱風乾燥炉で180℃、60分間加熱乾燥し硬化させ
た。
この様にして得られた被覆ポリカーボネート成形物品は
、透明で耐摩耗性はA、付着性は100/100、耐熱
水性及び耐熱性は良好で、しかも耐熱水性テスト後の耐
摩耗性、付着性はそれぞれA、100/100と良好で
あった。
更にサンシャインウェザオフ−ターテスト1500時間
後の外観、硬度、付着性は極めて良好であった。また耐
薬品性はいずれの薬品においても良好でテスト後の外観
に異常は認められなかった。
比較例1 実施例1において、アルミニウムアセチルアセトネート
および1.6−ヘキサンジオールを使用せずに下塗り用
塗料を作成した以外は、実施例1と同様に行なった。こ
の様にして得られた被覆ポリカーボネート成形物品は透
明で耐摩耗性はA1付着性は100/100、耐熱水性
および耐熱性は良好であったが、すンシャインウェザオ
メーター1000時間で付着性はO/100であった。
比較例2− エチルセロソルブ40(lfB、メタアクリル酸エチル
200部の混合物を窒素雰囲気下で75℃に保ちつつベ
ンゾイルパーオキサイド1.0部をエチルセロソルブ2
00部に溶かした溶液を2時間かかって加え、さらに6
時間同温度に保った。その後エチルセロソルブ1400
部、2.4−ジヒドロキシベンゾフェノン20部を加え
下塗り塗料とした。
あらかじめ洗浄したポリカーボネート基材にこの下塗り
塗料を塗布し、熱風乾燥炉で180℃、80分加熱乾燥
した。
次にこの様にして得られた下塗り層で被覆されたポリカ
ーボネートに実施例1で用いた上塗り塗料を塗布し、1
80℃、60分加熱乾燥し硬化させた。
この様にして得られた被覆ポリカーボネート成形物品は
透明で耐摩耗性はA1付着性は100/100であった
が、耐熱水性テスト後の付着性はO/100であった。
比較例3 下塗り塗料の調整を次の様(こ行なった。
ブチルセロソルブ600部を窒素雰囲気下で100℃(
こ保ちつつ、メタアクリル酸メチル100部、メタアク
リル酸エチルtoo部、メタアクリル酸3部、アゾビス
イソブチロニトリル0.5部の混合物を2時間かかつて
加え、さらに2時間同温度に保った。その後、ブチルセ
ロソルブ200部に溶解したアゾビスイソブチロニトリ
ル0.5部を同温度で1時間かかって加えさらに3時間
同温度に保った。こうして得られた共重合体溶液80部
にブチルセロソルブ320部、ヘキサキスメトキシメチ
ルメラミン1部、パラトルエンスlレホン酸0.06m
、2 、4−ジヒドロキシベンゾフェノン86部を加え
て下塗り塗料とした。
あらかじめ洗浄したポリカーボネート基材にこの下塗り
塗料を塗布し、熱風乾燥炉で125℃、30分加熱乾燥
した。
次にこの様にして得られた下塗り層で被覆されたポリカ
ーボネートに実施例1で用いた上塗り塗料を塗布し、1
30℃、60分加熱乾燥し硬化させた。
この様にして得られた被覆ポリカーボネート成形物品は
透明で耐摩耗性はA1付着性は100/100であった
が、耐熱水性テスト後の付着性は0/100であった。
実施例2 上塗り塗料及び下塗り塗料の調整をそれぞれ次の様に行
なった。
(1)上塗り塗料の調整;r−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン60s1メチルトリメトキシシラン1
78部、コロイダルシリカ(日照化学工業■製、スノー
テックス−0゜固形分20%)71部および0.1規定
酢酸水溶液190部を混合し、80〜85℃で2時間還
流して加水分解を行なった。
として計算されたr−グリシドキシプロビルトリメトキ
シシラン加水分解物8.6%、aH3sio1.  と
して計算されたメチルトリメトキシシラン加水分解物1
7.3%及びS + 02  として計算されたコロイ
ダルシリカ2.9%を含んでいた。
この様にして得られた8元共加水分解物溶液450部に
エチルセロソルブ42部、過塩素酸アンモニウムo、s
、塩化アンモニウム0、5 m 、フローコントロール
創生々を添加し上塗り塗料とした。
(2)下塗り塗料の調整;ブチルセロソルブ300部を
窒素雰囲気下で100℃に保ちつつメタアクリル酸メチ
ル160部、r−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン40部、ベンゾイルパーオキサイド2.0部の混
合物を3時間かかって加え、さらに8時間同温度に保っ
り後エチレングリコールジアセテート860部を加えた
。こうして得られた共重合体215部にパラトルエンス
ルホン酸0.1部、*オペンチルグリコール1.0部、
2− (2’−ヒドロキシ−5′−オクチルフェニル)
ベンゾトリアゾール5.0 gおよびブチルセロソルブ
285部を加えて下塗り塗料とした。
あらかじめ洗浄したポリカーボネート基材にこの下塗り
塗料を塗布し、熱風乾燥炉で、180℃、30分間加熱
乾燥した。
次にこの様にして得られた下塗り層で被覆されたポリカ
ーボネートに前記(1)で調整した上塗り塗料を塗布し
、熱風乾燥炉で180”c、60分間加熱乾燥して硬化
させた。
この様にして得られた被覆ポリカーボネート成形物品は
、透明で耐摩耗性はA1付着性は100/ZOO1耐熱
水性テスト後の耐摩耗性、付着性もそれぞれA1100
/100と良好であった。更にサンシャインウェザオメ
ーターテスl−1500時間後の外観、硬度、付着性は
極めて良好であった。
実施例8 下塗り塗料の調整を次の様lこ行なった。
実施例2の下塗り塗料に用いた共重合体215部にナフ
テン酸コバルト(コバルト696含有品)1.7部、ト
リメチロールプロパン8.6部、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン20部およびブチルセロソルブ
285部を加えて下塗り塗料とした。
あらかじめ洗浄したポリカーボネー1−基材にこの下塗
り塗料を塗布し、熱風乾燥炉で120℃、30分加熱乾
燥した。
次にこの様にして得られた下塗り層で被覆されたポリカ
ーボネートに実施例2で用いた上塗り塗料を塗布し、熱
風乾燥炉で130℃、60分間加熱乾燥して硬化させた
この様にして得られた被覆ポリカーボネート成形物品は
、透明で耐斬耗性はA、付着性は100/100、耐熱
水性テスト後の耐摩耗性、付イを性はそれぞれA、10
0/lo。
と良好であった。更にサンシャインウニサオメーターテ
スト2000時間後の外観、耐摩耗性、付着性は良好で
あった。
実施例4 上塗り塗料および下塗り塗料の調整を次の様に行なった
(1)  上塗り塗料の調製 イソプロピルアルコール77部にr−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン60部、メチルトリメトキシシ
ラン115部、コロイダルシリカ(目顔化学工業■製、
スノーテックス−C1固形分20%)218部及び1規
定塩酸5部を添加し、80〜85℃で2時間還流して加
水分解を行なった。得られた溶液は、 として計算されたr−グリシドキシプロビルトリメトキ
シシラン加水分解物9.1%、0H3840□、6 と
して計算されたメチルトリメトキシシラン加水分解物1
2.1%及び5in2  として計算されたコロイダル
シリカ9.1%を含んでいた。
この様にして得られた8元共加水分解物溶液417部に
エチルセロソルブ66部、酢酸ナトリウム0.6部、フ
ローコントロール創生々を添加して上塗り塗料とした。
(2)  下塗り塗料の調整;酢酸n−ブチル320部
を窒素雰囲気下90℃に保ちつつメタアクリル酸メチル
90部、r−メタクリロキシ゛プロピルメチルジメトキ
シシラン10部、アゾビスイソブチロニトリル0.8部
の混合物を2時間かかって加え、さらに同温度に5時間
保った。その後ブチルセロソルブ760部、ジ−n−ブ
チルアミンのlO%水溶液5部、ジエチレング、リコー
ル1.1部、2−(2’−ヒドロキシ−5′−t−ブチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール20部を加え下塗り塗
料とした。
あらかじめ洗浄したポリカーボネート基材にこの下塗り
塗料を塗布し、熱風乾燥炉で、180℃、80分間加熱
乾燥した。
次にこの様にして得られた下塗り層で被覆されたポリカ
ーボネートfこ前記(1)で調整した上塗り塗料を塗布
し、熱風乾燥炉で180℃、60分間加熱乾燥して硬化
させた。      実この様にして得られた被覆ポリ
カーボネート成形物品は、透明で耐摩耗性はA、付着性
は100/100、耐熱水性テスト後の耐摩耗性、付着
性もそれぞれA、100/100と良好であった。更に
サンシャインウェザ−メーターテスト1500時間後の
外観、硬度、付着性は極めて良好であった。
実施例5 実施例8の下塗り塗料の調整において、r−メタクリロ
キシプロビルメチルジメトキシシランの替わりにビニル
トリエトキシシランを用いる以外は全〈実施例8と同様
に行なった。
得られた被覆ポリカーボネート成形物品は透明で耐熱水
性テスト後の耐摩耗性、付着性はそれぞれA、100/
100であった。更にサンシャインウェザオフ−ターテ
スト1500時間後の外観、耐摩耗性、付着性は極めて
良好であった。
施例6 上塗り塗料および下塗り塗料の調整を次の通り行なった
(1)上塗り塗料の調整:r−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン80部、メチルトリメトキシシラン8
6部、コロイダルシリカ(目顔化学工業■製、スノーテ
ックス−C1固形分20%)213部イソプロピルアル
コール90部及び0.1規定塩酸水溶液35部を添加し
80〜85℃で2時間還流して加水分解を行なった。得
られた溶液は、 れたr−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン加水
分解物11.3%、0H3SiO,5として計算された
メチルトリメトキシシラン加水分解物8.5%及びS 
s O2として計算されたコロイダルシリカ8.5%を
含んでいた。
この様にして得られた3元共加水分解物溶液  □41
7iにエチルセロソルブ66部、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール1.8i、フローコントロール創生々を
添加し、上塗り塗料とした。
(2)下塗り塗料の調整;エチルセロソルブ    1
400部、メタアクリル酸エチルt 40 部、メタア
クリル酸グリシジル40部、r−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン20部の混合物を窒素雰囲気下8
0℃に保ちつつベンゾイルパーオキサイド1.0部をエ
チルセロソルブ200部に溶かした溶液を2時間がかっ
テ加え、さらに8時間同温度に保った。
その後エチルセロソルブ1400部、テトライソプロポ
キシチタン4部、ジエタノールアE ン1.4部を加え
下塗り塗料とした。
あらかじめ洗浄したポリカーボネート基材にこの下塗り
塗料を塗布し、熱風乾燥炉で180℃、30分加熱乾燥
した。
次にこのようにして得られた下塗り層で被夏されたポリ
カーボネートに前記(1)で調整した上塗り塗料を塗布
し、熱風乾燥炉で120℃、60分間加熱乾燥して硬化
させた。
この様にして得られた被覆ポリカーホネート成形物品は
、透明で耐熱水性テスト後の耐馴耗性、付着性は各々A
S 100/100と良好であった。更にサンシャイン
ウェザオ/−ター1000時間後の外観、硬度、付着性
は極めて良好であったが、1500時間後には付着性が
80/100に低下した。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  (alアルコキシシリル基を有するアクリル
    又は/及びビニル単量体とこれらの単量体と共重合可能
    な他の単量体との共重合体、(bl硬化触媒、および(
    C1架橋剤を含む組成物を被覆硬化して下塗り1−とな
    し、コロイダルシリカ含有オルガノポリシロキサンを含
    む組成物を被覆硬化して上塗り層とした耐摩耗性が改善
    された被覆ポリカーボネート系樹脂成形物品。
  2. (2)前記コロイダルシリカ含有オルガノポリシロキサ
    ンを含む組成物が、下記囚)および(Blから成る群よ
    り選ばれる少なくとも1m、(C1および(1)l、 叶 囚一般式(1)   Ra−8i−(OR) 4a b
     (1)(式中R1はエポキシ基を有する有機基、R2
    は水素、炭素数1〜6の炭化水素基、R3は炭素数1〜
    5の炭化水素基、アルコキシアルキル基または炭素数1
    〜4のアシル基、aは1〜物 (Bl一般式(2)  R3s r  (OR5) 4
    −((21(式中R4は炭素数1〜6の炭化水素基、メ
    タクリロキシ基、アミノ基、メルカプト基、フッ素また
    は塩素を有する有機基、R5は炭素数1〜5の炭化水素
    基、アルコキシアルキル基または炭素数1〜4のアシル
    基、Cはθ〜3である。)で示される有機珪累化合物の
    加水分解物 tClコロイダルシリカ および (Dl硬化触媒 を含む組成物である特許請求の範囲第1項記載の被覆ポ
    リカーボネート系衝脂組成型物品。
  3. (3)  a記コロイダルシリカ含有オルガノボリシロ
    キサンを含む組成物が、前記(Al加水分解物1oox
    量部(但し、固型分で計算し、几乙 tBl加水分解物56〜550重里部(但し、固型分で
    計算しRj−8i−0□として計算する。)前記(Cl
    コロイダルシリカ4〜834重量部(但し、固型分で計
    算し5i02  として計算する。)ただしくBlと(
    C1の合計は567重量部を越えない、および前記■)
    硬化触媒を含む組成物である特許請求の範囲第2項記載
    の被覆ポリカーボネート系樹脂成型物品。
  4. (4)前記fB)加水分解物の含有量が105〜480
    重量部であり、前記(0)コロイダルシリカの含有量が
    16〜200重量部であり、(B)と(C)の合計が4
    78重量部を越えない特許請求の範囲第8項記載の被覆
    ポリカーボネート系樹脂成形物品。
  5. (5)前記山)硬化触媒が有機酸、アミン、金属アセチ
    ルアセトネート類、有機チタネート類から選ばれる硬化
    触媒である特許請求の範囲第1項記載の被覆ポリカーボ
    ネート系樹脂成形物品。
  6. (6)  前記(01架橋剤が1分子中に少なくとも2
    個のアルコール性ヒドロキシル基を有する化合物である
    特許請求の範囲第1項記載の被覆ポリカーボネート系樹
    脂成形物品。
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