JPS59102048A

JPS59102048A - 鉄筋コンクリ−ト梁の剪断補強工法

Info

Publication number: JPS59102048A
Application number: JP21318882A
Authority: JP
Inventors: 鈴木　計夫; 常松　豪
Original assignee: Hasegawa Komuten Co Ltd
Current assignee: Haseko Corp
Priority date: 1982-12-03
Filing date: 1982-12-03
Publication date: 1984-06-12
Also published as: JPH0213701B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、鉄筋コンクリート（ＲＯ’）梁の剪断補強工
法に関する。

例えば地震等によって生じる強大な荷重を受けた場合に
発生するＲＯ梁の破壊状況を見ると、一般に、曲げによ
る破壊よりも剪断による破壊が先行する傾向があり、し
かも、その剪断破壊はＲＯ梁の柱に近い端部分において
クラックが発生した後で急激に進行するという性質を有
している。このような剪断破壊に対する几Ｃ梁補強手段
とじては、従来、（イ）　コンクリート強度を上げること、（ロ）梁の断
面積を大きくすること、（ハ）例えば特開昭４９−４４５１２号公報に示されて
いるように、梁の全長に亘って補強用鋼板を入れること
、等が知られている。

しかしながら、（イ）の手段にはコスト面からの制約や
技術的な限界があり、（ロ）の手段にはスペース面やコ
スト面等からの制約があり、また、（ハ）の手段には大
幅なコストアップや重量アップを招くという欠点がある
。

本発明は、上記従来実情に鑑みてなされたものであって
、その目的は、曲げ補強には殆ど寄与せずに剪断補強を
無駄なく行なえるとともに工事も極めて容易に行なえる
経済的な鉄筋コンクリート梁の剪断補強工法を提供せん
とすることにある。

上記目的を達成するために、本発明による工法は、主筋
とフープ筋とで梁用鉄筋籠を形成し、その鉄筋部の柱に
近い端部分にコンクリートに対して非親和性を有する緊
張材を上下方向に貫通させて配設し、次いでコンクリー
トを打設し、その打設コンクリートの固結後に前記緊張
材を締め付けることにより、鉄筋コンクリート梁の柱に
近い端部分にボストテンション方式による上下方向プレ
ストレスを与えておくことを特徴とする。

即ち、本発明は、剪断破壊が、先ずコンクリート梁の柱
に近い端部分に初期クラックが生じることから発生進行
するという性質を有していることに注目してなされたも
のであって、緊張材によりこの端部分のコンクリートに
上下方向プレストレスを与えておくことによって前記初
期クラックが生じ難いようにして、梁の曲げ強度は殆ど
増大させること無く剪断強度のみを、しかも、梁の端部
分の剪断強度のみを増大させるようにしたので、材料な
どの無駄が非常に少ない経済的な、かつ、容易な工事で
鉄筋コンクリート梁の剪断補強を行なえるに至ったので
ある。

又、本発明によれば、プレストレス導入による架構の２
次応力は全く生じないという利点がある。

以下、本発明工法の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図に示すように、先ず、ＲＯＯ１２１
間に亘って主筋２・・・とフープ筋８・・・とにより梁
４用の水平鉄筋１１１５を形成し、次に、その鉄筋篭５
の柱１，１に近い端部分５．５にのみ、その鉄筋１１！
５を上下に貫通する状態で、複数本のＰＣＩ／４材製の
ボルト・ナツト部材６・・・から成る緊張材７．７を細
い針金等を用いて固定配設する。

尚、前記緊張材７であるボルト・ナツト部材６・・・と
じては、第８図イ１口に示すようにボルト部分のほぼ全
長に亘ってグリス８等を塗布したアンボンド型のものや
、第８図へのようにボルト部分に梁４の上下方向厚さよ
りも短い筒９を遊嵌状に外嵌させたもののように、コン
クリートに対して直接接着しない、つまり、非親和性の
ものを用いるっそして、この状態においてコンクリート
１０を打設して、そのコンクリート１０が固結した後で
、前記ボルト・ナツト部材６・・・を締め付けることに
よって、鉄筋コンクリート梁４の柱１，１に近い端部分
に、ボストテンション方式による上下方向プレストレス
を与えておくのである。

第４図に示すのは、別実施例であって、梁４のコンク９
−１−１０上下両面夫々に一枚づつ比較的大きめの板材
１１．１１を設け、この上下両材ｉｔ、ｔｉ同志を複数
本のボルト・ナツト部材６−・・により締め付けるよう
にしたものである。これによれば、コンクリートに対す
るプレストレスが均一化される利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明工法の実施例を説明するためのものであっ
て、第１図はＲＣ梁の側面図、第２図はその横断面図、
第８図イ９口、ハは緊張材の種々の形態を示す一部断面
佃面図、そして、第４図は別実施例を示す横断面図であ
る。１・・・柱、２・・・主筋、８・・・フープ筋、４・・
・梁、５・・・鉄筋篭、６・・・ボルト・ナツト、７・
・・緊張材、８・・・グリス、９・・・筒、１１・・・
板材。

Claims

【特許請求の範囲】 ■　主筋とフープ筋とで梁用鉄筋籠を形成し、その鉄筋
ｎの柱に近い端部分にコンクリートに対して非親和性を
有する緊張材を上下方向に貫通させて配設し、次いでコ
ンクリートを打設し、その打設コンクリートの固結後に
前記緊張材を締め付けることにより、鉄筋コンクリート
梁の柱に近い端部分にボストテンション方式による上下
方向プレストレスを与えておくことを特徴とする鉄筋コ
ンクリート梁の剪断補強工法。 ■　前記緊張材としてアンボンドＰＣ鋼材を用いること
を特徴とする特許請求の範囲第０項に記載の工法。 ■　前記緊張材としてのアンボンドルｏ鋼材は、ボルト
・ナツト形式のものであって、そのボルト部分のほぼ全
長に亘ってグリスを塗布したものであることを特徴とす
る特許請求の範囲第０項に記載の工法。 ■　前記緊張材として、ボルト・ナツト形式のＰＣ鋼材
のボルト部分に梁の上下方向厚さよりも短い筒を遊嵌状
に外嵌させたものを用いることを特徴とする特許請求の
範囲第０項に記載の工法。 ■　前記ボルト・ナツト形式の緊張材を複数組用いて、
これら緊張材によってコンクリート梁の上下面に一枚づ
つ設けられた板材同志を締め付けることを特徴とする特
許請求の範囲第０項から第０項の何れかに記載の工法。