JPS62378Y2 - - Google Patents

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JPS62378Y2
JPS62378Y2 JP1981122172U JP12217281U JPS62378Y2 JP S62378 Y2 JPS62378 Y2 JP S62378Y2 JP 1981122172 U JP1981122172 U JP 1981122172U JP 12217281 U JP12217281 U JP 12217281U JP S62378 Y2 JPS62378 Y2 JP S62378Y2
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JP
Japan
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precast concrete
steel
frame
steel frame
shear wall
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JP1981122172U
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JPS5827447U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上下方向に連続して成型された現場
打ちコンクリートによる連層耐震壁と同様な力学
的性状が得られる耐力及び靭性の大きい連層耐震
壁を構築し得るプレキヤストコンクリート製耐震
壁を提供するものである。
一般に、RC造の高層独立連層耐震壁の耐力に
ついては、上下方向に連続して一体成型されたも
のは、第8図イに示すような曲げ変形が生じる鉄
筋コンクリート壁体架構として充分な耐力を有す
るが、逆にフレームに囲まれ耐震壁(従来一般の
プレキヤストコンクリート製の連層耐震壁はこの
ような架構とみなし得る。)は、第8図ロに示す
ような剪断変形が生じ、靭性に乏しい。前者が曲
げ変形型であるのに対し、後者は剪断変形型と言
われている。
従つて、プレキヤストコンクリート版で、現場
打ちコンクリートによる上下方向に連続した連層
耐震壁と同様な力学的性状をもつ連層耐震壁を構
築する場合、プレキヤストコンクリート製耐震壁
の靭性を確保することが必要であり、そのために
は、プレキヤストコンクリート版上、下の一体化
を図り、連続体としてプレキヤストコンクリート
版同士の接合部においても曲げ強度が期待できる
よう曲げ強度に対応した軸方向引張強度が期待で
きる工法でなければならない。
本考案者らは、このようなプレキヤストコンク
リート製耐震壁のジヨイント工法を既に提案して
いる。
このジヨイント工法は、プレキヤストコンクリ
ート版の周辺に、柱及び上下方向に隣接して位置
する他のプレキヤストコンクリート製耐震壁に対
するジヨイント部をもつた鋼製枠を設け、該鋼製
枠を介して柱及び上下方向に隣接する他のプレキ
ヤストコンクリート製耐震壁と接合する工法であ
る。
本考案は、この工法に好適に使用できる耐力の
大きいプレキヤストコンクリート製耐震壁を提供
するものであり、プレキヤストコンクリート版の
周囲四辺に、各辺の略全長にわたる長さの鋼製枠
を、前記プレキヤストコンクリート版の隅角部に
おいて互いに切り離された状態に埋設し、これら
の鋼製枠間にPC鋼材を格子状に張設して、前記
プレキヤストコンクリート版にプレストレスを導
入すると共に、左右の鋼製枠には横方向に開口し
たねじ筒状カツプラーを複数個適当間隔おきに固
着し、上下の鋼製枠には、上下方向に隣接して位
置する他のプレキヤストコンクリート製耐震壁に
対するジヨイント部を設けた点に特徴がある。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1〜4図は、本考案に係るプレキヤストコン
クリート製耐震壁Aを示し、1はプレキヤストコ
ンクリート版、2…はプレキヤストコンクリート
版1の周囲四辺に埋設された各辺の略全長にわた
る長さの鋼製枠であり、その隅角部は互いに切り
離されている。縦横格子状にダブル配筋された壁
筋3…の両端は鋼製枠2…に溶接されており、鋼
製枠2…には、柱、梁部材等に対するジヨイント
部4a…,4b…,4c…,4d…が溶接等の手
段により一体に設けられている。また、鋼製枠2
…のうち、左右両辺に位置する縦方向の鋼製枠の
上下両端はプレキヤストコンクリート版1よりも
上下に突出しており、これら各突出部2a…には
ボルト孔が設けられていて、上下に隣接して配置
される他のプレキヤストコンクリート製耐震壁A
における鋼製枠の突出部2aとボルト・ナツトで
連結されるように構成してある。2bは添え板で
ある。さらに、前記鋼製枠2…間には、PC鋼材
(PC鋼棒、PC鋼線、PC鋼より線のいずれでもよ
い。)5…が斜め格子状に張設され、これらのPC
鋼材5…によりプレキヤストコンクリート版1に
プレストレスを導入してある。この場合、四辺の
鋼製枠2…が各々独立しているため、コンクリー
ト部分の変形が妨げられず、プレストレスの導入
が効果的に行なわれるのである。また、PC鋼材
5…が斜め格子状で、斜め方向にプレストレスを
導入するため、プレストレスによる補強効果が大
きい。
プレストレスの導入は、PC鋼材5…にテンシ
ヨンを付与した状態で、コンクリートを打設し、
コンクリートの硬化後、PC鋼材5…へのテンシ
ヨンを解くプレテンシヨン方式によつて行なうこ
とも可能であるが、この実施例では、PC鋼材5
…の表面にグリースを塗布する等してコンクリー
トとの付着を防止しておき、コンクリート打設後
に、ナツト6…を締め付けることにより各PC鋼
材5…にテンシヨンを与えてプレキヤスト版1に
プレストレスを導入するポストテンシヨン方式を
採用している。7…はアンカープレート、8…は
各PC鋼材5…の両端近傍部に溶接されたスパイ
ラル筋であり、PC鋼材5…の両端近傍部におけ
るプレキヤスト版1のコンクリート部分に対する
プレストレスの導入を効果的に行なわせる役目を
果たす。9…は現場打ちによるスラブコンクリー
トに埋設されるスラブ筋である。
尚、鋼製枠2…としては、第3図に示す断面コ
字状の鋼材の他、第5図に示すような断面T字状
の鋼材あるいは平鋼など、任意の断面形状のもの
を使用できる。前記ジヨイント部4a…,4b
…,4c…,4d…のうち、柱Bに対するジヨイ
ント部4a…,4b…は、左右の鋼製枠2…に、
横方向に開口したねじ筒状カツプラーを複数個適
当間隔おきに固着することによつて構成されてい
る。即ち、柱Bに対するジヨイント部4a…,4
b…を、左右の鋼製枠2…に溶接されたねじ筒状
カツプラーによつて構成し、柱鉄骨Cのウエブを
貫通させたねじ鉄筋10の一端側を前記カツプラ
ーにねじ込み、他端側を定着ナツト11で柱鉄骨
のウエブに締付け固定すべく構成してある。上下
2辺のジヨイント部4c…,4d…は、鋼製枠2
…に溶接された平鋼によつて構成し、上下方向に
隣接して配置した耐震壁A…の相対向する平鋼同
士を溶接又はボルト・ナツト12で接合すべく構
成してある。また、この実施例では、柱鉄骨Cと
のジヨイント部4a…,4b…を上下両端近傍部
に集中的にの配設したが、上下方向全長にわたつ
て略同等の間隔に配設してもよい。
第6図は別の実施例を示し、PC鋼材5…を縦
横(垂直方向と水平方向の)格子状に配し、もつ
て、アンカープレート部の構成の簡略化を図ると
共に、プレキヤストコンクリート版1製造時の作
業性を向上した点に特徴がある。
尚、上記各実施例においては、プレキヤストコ
ンクリート版1が均一な厚さに成形されている
が、梁相当部(プレキヤストコンクリート版1の
上縁部)を厚く成形したものでもよい。また、上
記各実施例では、上下2辺のジヨイント部4c
…,4d…として、溶接又はボルト・ナツト12
で接合する平鋼を例示したが、第7図に示すよう
に、上下2辺の鋼製枠2…から鉄筋(これは鋼製
枠2に溶接したものでもよく、縦方向の壁筋3…
又はPC鋼材5…を延長したものでもよい。)を突
出させ、これら突出部分同士をフープクリツプ
(これは、2本の鉄筋に套嵌する鋼製スリーブ
と、該スリーブの外側から、該スリーブ内に挿入
された2本の鉄筋間に圧入されるウエツジとによ
つて構成される。)で接合してもよい。また、PC
鋼材5…の配筋密度によつては、壁筋3…を省略
してもよい。
本考案は上述した構成よりなるから次の如き効
果を奏し得るのである。
左右の鋼製枠には横方向に開口したねじ筒状
カツプラーを複数個適当間隔おきに固着し、上
下の鋼製枠には、上下方向に隣接して位置する
他のプレキヤストコンクリート製耐震壁に対す
るジヨイント部を設けてあるので、プレキヤス
トコンクリート製耐震壁を柱に接合するにあた
つては、柱鉄骨のウエブを貫通させたねじ鉄筋
の一端側を前記カツプラーにねじ込み、他端側
を定着ナツトで柱鉄骨のウエブに締付け固定す
ることによつて、柱と強固に接合することがで
き、上下に隣接するプレキヤストコンクリート
製耐震壁同士も、それらの上下の鋼製枠に設け
たジヨイント部同士を溶接、ボルト・ナツト、
機械継手等の手段で接合することにより強固に
接合することができる。従つて、プレキヤスト
コンクリート製耐震壁と周辺架構との一体化が
確実であり、プレキヤストコンクリート製耐震
壁が周辺架構と離隔する虞れがない。
しかも鋼製枠は、隅角部が互いに切り離され
ているので、コンクリート部分の変形の妨げと
ならず、フレームに囲まれた構造とならない。
従つて、上下のプレキヤストコンクリート製耐
震壁が一体化され、現場打ちコンクリートによ
り上下方向に連続して一体成型された場合と同
様な力学的性状を有する靭性の高い曲げ変形型
の連層耐震壁を構築し得る。
殊に、本考案では、プレキヤストコンクリー
ト版の周囲四辺に、各辺の略全長にわたる長さ
の鋼製枠を埋設し、これらの鋼製枠間にPC鋼
材を格子状に張設して、プレキヤストコンクリ
ート版にプレストレスを導入するので、鋼製枠
が支圧面となつてプレキヤストコンクリート版
の全域に効率よくプレストレスを導入でき、コ
ンクリート部分の強度が大きく、それでいて、
四辺の鋼製枠が各々独立しているため、プレス
トレツシングによるコンクリート部分の変形
(応力)の妨げにならず、プレストレスの導入
が効果的に行なわれ、耐力を向上し得るのであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は接合状
態を示す概略正面図、第2図は一部切欠正面図、
第3図は要部の縦断面図、第4図は要部の横断面
図、第5図は別の実施例を示す要部の縦断面図、
第6図は別の実施例を示す一部切欠正面図、第7
図は別の実施例を示す要部の縦断面図、第8図
イ,ロは連層耐震壁の力学的性状の説明図であ
る。 A……プレキヤストコンクリート製耐震壁、2
……鋼製枠、1……プレキヤストコンクリート
版、4a,4b,4c,4d……ジヨイント部、
5……PC鋼材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プレキヤストコンクリート版の周囲四辺に、各
    辺の略全長にわたる長さの鋼製枠を、前記プレキ
    ヤストコンクリート版の隅角部において互いに切
    り離された状態に埋設し、これらの鋼製枠間に
    PC鋼材を格子状に張設して、前記プレキヤスト
    コンクリート版にプレストレスを導入すると共
    に、左右の鋼製枠には横方向に開口したねじ筒状
    のカツプラーを複数個適当間隔おきに固着し、上
    下の鋼製枠には、上下方向に隣接して位置する他
    のプレキヤストコンクリート製耐震壁に対するジ
    ヨイント部を設けてあることを特徴とするプレキ
    ヤストコンクリート製耐震壁。
JP12217281U 1981-08-17 1981-08-17 プレキヤストコンクリ−ト製耐震壁 Granted JPS5827447U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12217281U JPS5827447U (ja) 1981-08-17 1981-08-17 プレキヤストコンクリ−ト製耐震壁

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12217281U JPS5827447U (ja) 1981-08-17 1981-08-17 プレキヤストコンクリ−ト製耐震壁

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Publication Number Publication Date
JPS5827447U JPS5827447U (ja) 1983-02-22
JPS62378Y2 true JPS62378Y2 (ja) 1987-01-07

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ID=29916100

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12217281U Granted JPS5827447U (ja) 1981-08-17 1981-08-17 プレキヤストコンクリ−ト製耐震壁

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS524871A (en) * 1975-06-30 1977-01-14 Toshiba Corp Flow-rate measuring method of ultra-low temperature fluid and its devi ce
JPS527261A (en) * 1975-06-16 1977-01-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Indicator

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS527261A (en) * 1975-06-16 1977-01-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Indicator
JPS524871A (en) * 1975-06-30 1977-01-14 Toshiba Corp Flow-rate measuring method of ultra-low temperature fluid and its devi ce

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JPS5827447U (ja) 1983-02-22

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