JPS589283Y2 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JPS589283Y2
JPS589283Y2 JP10728078U JP10728078U JPS589283Y2 JP S589283 Y2 JPS589283 Y2 JP S589283Y2 JP 10728078 U JP10728078 U JP 10728078U JP 10728078 U JP10728078 U JP 10728078U JP S589283 Y2 JPS589283 Y2 JP S589283Y2
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flow rate
orifice
valve
passage
control valve
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JP10728078U
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JPS5526718U (ja
Inventor
大江武
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自動車機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、流量の垂下特性(ドローピング、Droop
ing)、すなわちポンプ吐出流量の増加に伴って油圧
機器への供給流量が減少する特性を持った流量制御弁に
関し、油圧機器側の圧力変動が供給流量に殆んど影響を
与えることがな(、シかも流量の減少領域において滑ら
かな流量減少特性が得られる流量制御弁を提案するもの
である。
上記特性を備えた流量制御弁は、一般に車両の動力舵取
装置用に使用され、高速走行時の車両安定性、適当な操
舵感覚の付与に役立っているが、従来装置は、一般的に
ポンプ吐出通路から環流路に至る環流量の制御と、動力
舵取装置に至る供給流路の絞り量の制御とを、単一のス
プールバルブで行なうようにしているため、動力舵取装
置の操作による圧力変動によって供給流路の絞り量が変
化し、操舵時、すなわち圧力上昇時にその上昇の程度に
応じて供給流量が増加してしまうという現象があった。
また上記のタイプとは別に、動力舵取装置に至る供給流
路中に絞り量を変化させるメータリンブロンドを配設し
た弁装置も提案されているが、メータリンブロンドによ
る絞り量の制御は、メータリンブロンドの加工、メータ
リンブロンドと絞り口との同芯加工等において高精度を
維持することが難しく、あるいは前述のタイプと同様に
圧力変動に伴う流量変化が生ずる等の問題点があった。
このため本考案者等は、既に、ポンプ吐出通路または環
流路にオリフィスを設けると共に、動力舵取装置等の油
圧機器に至る供給流路に可変オリフィスパルプを設け、
この可変オリフィスパルプを流体の圧力変動の影響を受
けることが少ない上記オリフィス前後の差圧によって制
御し、この差圧の犬なるとき程、すなわち流量の大なる
とき程その開口面積が小となるようにすることによって
、流量の垂下特性が得られるようにした流量制御弁を提
案している(実願昭52−96014号)。
ところがオリフィス前後の差圧はそこを流れる流量の二
乗に比例するため、ポンプ吐出量が増す程一定の吐出量
変化に対するオリフィス前後の差圧の変動率が増し、こ
の結果上記制御弁では、流量を減少させる領域における
流量減少率がポンプ回転数の変化に対して鋭敏過ぎると
いう問題が生じ、したがってこれを動力舵取装置に使用
すると、車両の高速域での操舵力変化が急激で滑らかで
ないという欠点となって表われて来た。
またオリフィス前後の差圧が必要以上に大となるという
□ことは、ポンプに余計な負荷をかけることになり、し
たがつて消費馬力も犬となるので、省エネルギ対策の面
からも改善が望まれた。
本考案は、このような事情に鑑み、上記流量制御弁を改
良したもので、ポンプ吐出通路にオリフィスとともにこ
のオリフィスの迂回路を設け、オリフィス前後の差圧が
一定値を超えたとき開弁するチェックバルブをこの迂回
路に配設して、オリフィス前後の差圧の上昇を抑え、も
って滑らかな流量減少特性、低消費馬力の制御弁を得た
ことを特徴としている。
以下図示実施例について本考案を説明すると、第1図に
おいて、1はポンプ吐出通路、2,3はそれぞれこの通
路1から分岐した環流路と供給流路で、環流路2は図示
しないオイルタンクに直接連通し、供給流路3は動力舵
取装置(以下、P、Sという。
)を経てオイルタンクに連通している。4はポンプ吐出
通路1と環流路2との間の連通面積を変化させるスプー
ル弁、5は供給流路3に設けた可変オリフィスバルブで
あって、スプール弁4は通路6によって可変オリフィス
バルブ5前後の差圧を受けるように構成されており、供
給流路3を流れる流量が一定値に達して上記差圧が戻し
ばね4aの力に打ち勝つと、スプール弁4が図において
右行し、その2ンド4bが吐出通路1と環流路2との遅
閉を解いて両通路を連通させ始める。
可変オリフィスバルブ5は、供給流路3に交差させて形
成した弁孔T内に、ランド5aを有するスプール5bを
摺動可能べ嵌合させ、供給流路3に対するランド5aの
位置によって流路の絞り量、つまり開口面積を決定する
ようにしたものであって、戻しばね5cはこの開口面積
が犬となる方向にスプール5bを付勢している。
5d、5eはスプール5bの両端に突出させた第一、第
二の流量決定用ピンであり、スプール5bの両方向の摺
動端を規制して開口面積の最大と最小を決定する。
しかして、ポンプ吐出通路1にはオリフィス9とこのオ
リフィス9の迂回路10とが形成されており、上記可変
オリフィスバルブ5のスプール5bを嵌合させた弁孔7
の室8は、このオリフィス9の上流と通路11を介して
連通L1この室8と供給通路3の圧力差、すなわちオリ
フィス9前後の差圧が、上記戻しばね5cの力に抗して
スプール5bに及ぼされる。
一方上記迂回路10には、チェックバルブ12が配設さ
れており、このチェックバルブ12はオリフィス9前後
の差圧が一定値に達した後開弁し、吐出流体の一部をオ
リフィス9を通さずにスプール弁4側へ流す。
上記構成に係る本流量制御弁によれば、供給流路3に流
れる流量(制御流量)を例えば第2図のような垂下特性
とすることができ、特に流量を滑らかに減少させること
ができる。
まず第2図a領域、すなわち車両エンジンによって駆動
されるポンプの低速回転域(低流量域)においては、ス
プール弁4は戻しばね4aの力によりストッパ13に当
接してそのランド4bが吐出通路1と環流路2とを遮断
しており、他方可変オリフィスバルブ5は戻しばね5c
が第−流量決定用ピン5dを弁孔7端壁に当接させて最
大の開口面積(絞り面積)を保持している。
したがってポンプ吐出流量のすべてが供給流路3に流れ
、ポンプ吐出流量と制御流量とが比例する。
次にこの制御流量が一定値に託すると、可変オリフィス
バルブ5前後の差圧力によってスプール弁4が第1図に
おいて右行し始め、ランド4bが吐出通路1と環流路2
とを連通させ、余剰流量を環流路2に流す。
したがって、第2図す領域のように制御流量がほぼ一定
値となる。
なお、このときは可変オリフィスバルブ5のスプール5
bは移動しない。
さらにポンプ吐出流量が増加すると、今度はオリフィス
9前後の差圧力が可変オリフィスバルブ5のスプール5
bを押圧する戻しばね5cの力に打ち勝ってスプール5
bを第1図において右行させ、ランド5aが供給流路3
をさらに絞り始める。
このため供給流路3を流れる制御流量は減少すると共に
、可変オリフィスバルブ5前後の差圧が大きくなってス
プール弁4の開度が犬となり、環流量が大となる。
そしてオリフィス9前後の差圧はポンプ吐出流量が犬と
なる程大となるので、ポンプ吐出流量の増加に伴いスプ
ール5bがさらに流路を絞って制御流量を減少させるが
、オリフィス9前後の差圧がチェックバルブ12の戻し
ばね12aに打ち勝つ迄に達すると、迂回路10が開い
てポンプ吐出流量の一部をオリフィス9を通さずに迂回
させるため、ポンプ吐出流量と、これの二乗に比例して
上昇していたオリフィス9前後の差圧との関係が崩れ、
上記差圧の上昇が抑えられて制御流量の減少特性が滑ら
かとなる。
第3図はポンプ吐出流量とオリフィス9前後の差圧の関
係の例を示すもので、チェックバルブ12が開いた時点
Aより後、差圧の上昇は鎖線で示す二次曲線より低い割
合となり、したがって差圧に応じて閉じる可変オリフィ
スバルブ5の開度は、チェックバルブ12がない場合に
比して犬となるため、第2図C領域のように滑らかに流
量を減少させることができる。
なお上記C領域の鎖線はチェックバルブ12がない場合
の流量特性例を示している。
そして上記動作によってスプール5bが移動し、第二流
量決定用ピン5eが弁孔7の端壁と当接すると、以後可
変オリフィスバルブ5の開口面積は最小の一定値に保持
され、したがって制御流量はほぼ一定となる(第2図C
領域)。
なお第2図に破線で示したグラフは実際のポンプ吐出流
量であり、これと制御流量との差に相当する流量は、上
記各領域においてスプール弁4から環流路2へ環流され
る。
上記の本流量制御弁では、舵取操作によってP、Sが作
動し供給流路3内の圧力が上昇したとしても、吐出通路
1のオリフィス9部分の流量に変化が生じない限り、可
変オリフィスバルブ5のスプール5bが位置を変えるこ
とはない。
したがって供給流路3内の圧力変動によって制御流量が
変化することは理論上、なく、P、Sの安定した出力を
得ることができる。
なお、第2図に示した流量特性は模式化した代表的な流
量特性を示すに過ぎないもので、種々変更が可能である
例えば同図における第一流量Qlは、可変オリフィスバ
ルブ5の第−流量決定用ピン5dの長さを変えて初期絞
り量を変えることにより変更でき、同様に第二流量Q2
は第二流量決定用ピン5eの長さを変えて最終的な最小
絞り量を変えることにより変更できる。
また、可変オリフィスバルブ5の最大開口面積または戻
しばね5Cのばね定数を変えれば、第4図p + q
+ rのように垂下特性の傾斜を変更でき、戻しばね5
Cのばね定数は一定としてそのセソトカを変えれば第5
図s、t、uのように変曲点の位置を変更できることは
明白である。
そしてさらにチェックバルブ12の最大開口面積と戻し
ばね12aとを変えれば、第6図v、w、zに示すよう
に特に流量垂下部の低流量側の垂下特性の傾斜を変更す
ることができ、結局上記の要素を組み合わせれば、はと
んど全ての車種の動力舵取装置に応じた流量特性を得る
ことができる。
なおチェックバルブ12は可変オリフィスバルブ5が最
小開口面積となった後に開くようにして、単に高速回転
域での消費エネルギの低減の目的のみに利用しても良い
第7図ないし第10図は、本考案の他の実施例を示すも
のであって、第1図の装置と共通の構成要素には同一の
符号を付している。
第7図に示す装置は、ポンプ吐出通路1に摺動可能に嵌
めた筒体21に固定オリフィス9と迂回孔(路)10を
穿設し、この迂回孔10を常時は戻しばね12aの力に
よって吐出通路1壁で閉塞することによりチェックバル
ブ12を構成している。
また第8図の実施例は、吐出通路1に摺動可能に嵌めた
外筒体22によって可変オリフィスバルブ5を形威し、
この外筒体22内に第7図と同様の内筒体21を嵌めて
固定オリフィス9とチェックバルブ12を設けたもので
ある。
第9図は第8図と同様に筒体23によって可変オリフィ
スバルブ5を構成するとともに、筒体23に固定オリフ
ィス9と迂回孔(路)10をそれぞれ穿設し、迂回孔1
0にボールからなるチェックバルブ12を設けている。
さらに第10図は、吐出通路1に摺動可能に嵌めた筒体
24に固定オリフィス9を穿設するとともに、これに可
変オリフィスバルブの機能を与え、さらにこの筒体24
外周面によって迂回路10を開閉するチェックバルブ1
2をも兼ねさせたことを特徴としている。
なお第9図1.第10図の実施例では可変オリフィスバ
ルブ5とチェックバルブ12の戻しばね5cと12aが
一つのばねで共用されている。
これらの各図に示す制御弁が、第1図の制御弁について
説明したのと同様の動作で流量の垂下特性を発揮するこ
とは明らかである。
以上の通り本考案に係る流量制御弁は、可変オリフィス
バルブとこれを制御するオリフィスによって任意の流量
垂下特性が得られ、しかもオリフィスの迂回路に設けた
チェックバルブによす、特に流量の減少特性を滑らかに
することができるとともに、ポンプ負担を軽減させてエ
ネルギ節減に寄与しうる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る流量制御弁の実施例を示す要部
断面図、第2図は、第1図の流量制御弁によって得られ
る代表的な流量特性を模式的に示すグラフ、第3図は、
ポンプ吐出流量とオリフィス前後の差圧の関係の一例を
示すグラフ、第4図。 第5図、第6図は、それぞれ本考案によって得られる流
量特性の他の例を模式的に示すグラフ、第7図、第8図
、第9図、第10図は、それぞれ本考案の他の実施例を
示す要部の断面図である。 1:ポンプ吐出通路、2:環流路、3:供給流路、4ニ
スプール弁、5:可変オリフィスバルブ、9ニオリフイ
ス、10:迂回路、12:チェックバルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポンプ吐出通路を油圧機器に連通ずる供給流路とオイル
    タンクに直接連通する環流路とに分岐させ、この環流路
    にポンプ吐出流量の増加に伴って開弁し、吐出流体の一
    部を環流させる制御弁を設けた流量制御弁において、上
    記ポンプ吐出通路にオリフィスとこのオリフィスの迂回
    路を設け、上記供給流路に、上記オリフィス前後の差圧
    を受けてこの差圧の犬なるとき程開口面積を小とする可
    変オリフィスパルプを配設し、かつ上記迂回路に上記オ
    リフィス前後の差圧が一定値を超えたとき開弁するチェ
    ックパルプを設けたことを特徴とする流量制御弁。
JP10728078U 1978-08-04 1978-08-04 流量制御弁 Expired JPS589283Y2 (ja)

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JP10728078U JPS589283Y2 (ja) 1978-08-04 1978-08-04 流量制御弁

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JP10728078U JPS589283Y2 (ja) 1978-08-04 1978-08-04 流量制御弁

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JPS5526718U JPS5526718U (ja) 1980-02-21
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JPS56146472A (en) * 1980-04-11 1981-11-13 Toyoda Mach Works Ltd Controlling device of flow rate of actuating fluid for power steering

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JPS5526718U (ja) 1980-02-21

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