JP3535239B2 - 流量制御弁 - Google Patents

流量制御弁

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JP3535239B2
JP3535239B2 JP29130694A JP29130694A JP3535239B2 JP 3535239 B2 JP3535239 B2 JP 3535239B2 JP 29130694 A JP29130694 A JP 29130694A JP 29130694 A JP29130694 A JP 29130694A JP 3535239 B2 JP3535239 B2 JP 3535239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流量制御弁に関し、さら
に詳細にはポンプポートから供給された作動油を、例え
ば、パワーステアリング装置に連通する制御流ポート
と、荷揚げ装置に連通する余剰流ポートとに分流できる
流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の流量制御弁の構成を示す断
面図である。図に示すように本体80の左側からポンプ
ポート81、余剰流ポート82および制御流ポート83
の順に設けられている。本体80の内部には第1シリン
ダ室84が形成されており、この第1シリンダ室84内
には、メインスプール85が摺動自在に挿入されてい
る。このメインスプール85の中途部の外周には溝部8
6が形成されており、メインスプール85が右側に移動
した際にはポンプポート81と余剰流ポート82とを連
通できる。また、このメインスプール85は、その右端
側が制御流ポート83に臨むように設けられている。8
7はメインスプリングであり、常時はメインスプール8
5を溝部86がポンプポート81に臨むと共に余剰流ポ
ート82を塞ぐように制御流ポート83側からポンプポ
ート81側方向に付勢し、第1シリンダ室84でメイン
スプール85によって区画され且つポンプポート81と
連通する第1圧力室88に所定以上の圧力が付加された
際には溝部86によってポンプポート81と余剰流ポー
ト82が連通するようメインスプール85の移動を許容
する。なお、89は第2圧力室であり、第1シリンダ室
84でメインスプール85によって第1圧力室88の反
対側に区画されて形成されている。90は内部連通穴で
あり、メインスプール85内に制御流ポート83側に臨
む一端側で開口する穴状に形成され、この内部連通穴9
0を介してポンプポート81と制御流ポート83とを連
通するように、メインスプール85の溝部86に第1オ
リフィス91が設けられている。
【0003】92は第2シリンダ室であり、本体10内
部に第1シリンダ室84と並列されて形成されている。
この第2シリンダ室92内には、補助スプール93が摺
動自在に挿入されている。この補助スプール93の中途
部の外周には溝部94が形成されており、この溝部94
は常に分流路95を介してポンプポート81に開口して
おり、補助スプール93が右側に移動した際には、ポン
プポート81と連通路96と連通する。連通路96は第
1シリンダ室84と第2シリンダ室92との間を連通す
るように設けられており、メインスプール85の中途部
(余剰流ポート82と制御流ポート83との間に対応す
る部分)に形成された溝部97に常に開口している。こ
のメインスプール85に設けられた溝部97には、第2
オリフィス98が形成されており、補助スプール93が
図に示すように右側に移動した際には、この第2オリフ
ィス98によって分流路95、連通路96および内部連
通穴90を介して、ポンプポート81と制御流ポート8
3を連通できる。99は導入路であり、第2シリンダ室
92の補助スプール93によって区画された左側の圧力
室100に制御流ポート83からの圧油を導入できる。
なお、第2シリンダ室92の補助スプール93によって
区画された右側の圧力室101はタンク(図示せず)に
連通している。102は補助スプリングであり、前記右
側の圧力室101内に配されており、常時は補助スプー
ル93を溝部94がポンプポート81に臨むと共に連通
路96を塞ぐように左側へ付勢し、左側の圧力室100
に所定以上の圧力が付加された際には溝部94が連通路
96に連通するよう補助スプール93の移動を許容す
る。
【0004】このように構成された流量制御弁によれ
ば、ポンプポート81の圧力が上昇した際には、メイン
スプール85が右側に移動し、メインスプール85の右
端で制御流ポート83の開度が絞られ、第2圧力室89
の圧力を高めるように作用する。このように、メインス
プール85の右端と制御流ポート83とで開度が可変す
る第1可変絞り103が構成される。また、ポンプポー
ト81の圧力が所定の圧力よりも上昇した際にはメイン
スプール85が右側に移動して圧油は余剰流ポート82
から流出され、そのポンプポート81の圧力が低下する
ように作用する。このように、溝部86と余剰流ポート
82とで開度が可変する第2可変絞り104が構成され
る。このため、第1圧力室88に付加される圧力に対し
て、第1オリフィス91および内部連通穴90を通過し
て第2圧力室89を満たした圧油の圧力にメインスプリ
ング87の付勢力を加えた力とが均衡することによって
メインスプール85がバランスする。従って、第1圧力
室88と内部連通穴90との差圧は略一定に保たれ、第
1オリフィス91の開口は一定であるから、制御流ポー
ト83からは第1オリフィス91を介して略一定の作動
油が流出できる。
【0005】そして、制御流ポート83に接続された装
置が作動して、制御流ポート83の圧力が所定以上に上
昇した際には、補助スプール93が補助スプリング10
2の付勢力に抗して分流路95と連通路96が開口する
ように右側に移動され、圧油は第2オリフィス98を通
過して内部連通穴90に供給される。この際、第2オリ
フィス98の前後の差圧は第1オリフィス91の前後の
差圧と同一であり、略一定の作動油が通過して制御流ポ
ート83に流出する。従って、このときに第1オリフィ
ス91と第2オリフィス96の開口が同一であれば、二
倍の作動油が制御流ポート83から流出できる。すなわ
ち、制御流ポート83側の装置が使用されていないとき
は、余剰流ポート82に流出する流量を多くし、制御流
ポート83側の装置が使用されるときは、これを優先増
量する流量制御弁となっている。この流量制御弁を、例
えば、制御流ポート83をパワーステアリング装置に連
通し、余剰流ポート82を荷揚げ装置に連通すれば、パ
ワーステアリング装置を作動させていないときに制御流
ポート83から流出する作動油をほぼ一定流量に低減で
き、パワーステアリングを作動させる際には作動油を規
定の流量に増量できる。このため、パワーステアリング
を作動させていないときの無駄な作動油の流出をなく
し、エネルギーの節約ができるという効果がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
補助スプール93は、制御流ポート83の圧力が補助ス
プリング102の付勢力よりも大きくなった場合に右側
へ移動するが、制御流ポート83の圧力が急激に上昇し
た際には、その差圧の変化によって急激に移動すること
になる。なお、圧力室101はタンクと連通しているた
め、補助スプール93は、圧力室101側からの圧力に
よってほとんど規制されず、専ら補助スプリング102
の付勢力によって規制される。従って、制御流ポートへ
の流量変化、および余剰流ポートへの流量変化のスピー
ドも速くなり、パワーステアリング装置または荷揚げ装
置等に予期しない急激な動作が発生し、使用者が操作し
ずらいという課題がある。
【0007】そこで、本発明の目的とするところは、制
御流ポートへの流量変化、および余剰流ポートへの流量
変化を抑制し、パワーステアリング装置または荷揚げ装
置装置等の急激な動作を抑制できる流量制御弁を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明は、
ポンプポート、余剰流ポートおよび制御流ポートがその
順に設けられた本体と、該本体の内部に形成された第1
シリンダ室と、該第1シリンダ室内に摺動自在に挿入さ
れ、中途部の外周に形成された溝部によってポンプポー
トと余剰流ポートとを連通できると共に、一端側が制御
流ポート側に臨むメインスプールと、常時は前記メイン
スプールを前記溝部が前記ポンプポートに臨むと共に余
剰流ポートを塞ぐように制御流ポート側からポンプポー
ト側方向に付勢し、前記第1シリンダ室でメインスプー
ルによって区画され且つポンプポートと連通する第1圧
力室に所定以上の圧力が付加された際には前記溝部によ
ってポンプポートと余剰流ポートが連通するよう該メイ
ンスプールの移動を許容するメインスプリングと、前記
メインスプール内に前記制御流ポート側に臨む一端側で
開口する穴状に形成された内部連通穴と、該内部連通穴
を介してポンプポートと制御流ポート側とを連通するよ
うに、メインスプールに設けられた第1オリフィスとを
具備する流量制御弁において、前記内部連通穴内に摺動
自在に挿入された補助スプールと、該補助スプールの中
途部の外周に設けられ前記第1オリフィスを介して常に
ポンプポートに連通する溝部と、第1シリンダ室でメイ
ンスプールによって前記第1圧力室の反対側に区画され
た第2圧力室とを連通すべく、補助スプールに設けられ
た連通穴路と、該補助スプールの中途部の外周に設けら
れ前記第1オリフィスを介して常にポンプポートに連通
する溝部と制御流ポートとを連通すべく、補助スプール
に設けられた連通穴路と、前記第1シリンダとは別個に
設けられた第2シリンダ室と、該第2シリンダ室に摺動
自在に挿入されたパイロットスプールと、該パイロット
スプールを常時一方へ付勢するパイロットスプリング
と、前記制御流ポートの圧力が前記パイロットスプリン
グの付勢力よりも小さいときは、パイロットスプールの
切換弁作用によって、前記内部連通穴内で補助スプール
によって第1圧力室側に区画された第3圧力室と前記ポ
ンプポートとを連通する第1通路と、前記制御流ポート
の圧力が前記パイロットスプリングの付勢力よりも大き
いときは、パイロットスプールの切換弁作用によって、
前記第2圧力室と前記第3圧力室とを連通する第2通路
と、前記メインスプールに設けられ、前記第2通路によ
って前記第2圧力室と前記第3圧力室とが連通し、前記
補助スプールが第1圧力室側に移動することで開口する
少なくとも一つの第2オリフィスとを具備する。
【0009】また、前記第1通路の経路上に少なくとも
一つの絞りが設けられていることで、補助スプールの動
作を抑制して制御流ポートの流量が急激に変化すること
を防止できる。
【0010】また、前記第2通路の経路上に少なくとも
一つの絞りが設けられていることで、補助スプールの動
作を抑制して制御流ポートから作動油が急激に流出する
ことを抑制できる。
【0011】また、前記内部連通穴の開口に設けられ、
該内部連通穴から前記第2圧力室へ流れを許容し、その
反対の流れを阻止する逆止弁を備えることで補助スプー
ルの誤作動を好適に防止できる。
【0012】
【作用】本発明の流量制御弁によれば、制御流ポートに
連通された装置が作動しない際には、ポンプポートの圧
油が第3圧力室に供給され、補助スプールが第2圧力室
側へ移動することで、第2オリフィスを閉塞して、ポン
プポートから制御流ポートに流出する流量を減少させる
ことができる。この補助スプールの移動は、第3圧力室
と、ポンプポートに第1オリフィスによって連通された
内部連通穴の部分との差圧によってなされる。この差圧
はメインスプリングの付勢力にバランスする小さいもの
であり、補助スプールは急激に移動されない。従って、
制御流ポートに流出していた作動油が徐々に余剰流ポー
トへ流出することができ、余剰流ポートに連通された装
置が急激に作動することを抑制できる。
【0013】また、制御流ポートに連通された装置が作
動する際には、制御流ポートの圧力が上昇し、補助スプ
ールが第1圧力室側へ移動することで第2オリフィスが
開口してポンプポートから制御流ポートに流出する流量
を増加させることができる。この際の補助スプールの移
動は、制御流ポートの圧力が上昇することで移動するパ
イロットスプールの作用によって第2圧力室に連通した
第3圧力室と、ポンプポートに第1オリフィスによって
連通された内部連通穴の部分との差圧によってなされ
る。すなわち、第3圧力室の圧力のほうが、ポンプポー
トに第1オリフィスによって連通された内部連通穴の部
分の圧力よりも若干小さくなるため、その差圧によって
補助スプールが第1圧力室側へ移動するが、急激には作
動しない。従って、制御流ポートに流出する作動油の量
は徐々に増加し、余剰流ポートに流出していた流量が急
激に低下することを阻止し、余剰流ポートに連通された
装置が急激に作動することを抑制できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。図1は本発明にかかる流量制御弁の
一実施例を示す断面図である。10は本体であり、ポン
プポート12、余剰流ポート14および制御流ポート1
6がその順に設けられている。18は第1シリンダ室で
あり、本体10の内部に形成されている。20はメイン
スプールであり、第1シリンダ室18内に摺動自在に挿
入され、中途部の外周に形成された溝部22によってポ
ンプポート12と余剰流ポート14とを連通できると共
に、一端側20aが制御流ポート16側に臨んでいる。
【0015】24はメインスプリングであり、常時はメ
インスプール20を溝部22がポンプポート12に臨む
と共に余剰流ポート14を塞ぐように制御流ポート16
側からポンプポート12側方向に付勢し、第1シリンダ
室18でメインスプール20によって区画され且つポン
プポート12と分流路26および絞り孔28を介して連
通する第1圧力室30に、ポンプポート12から所定以
上の圧力が付加された際には、溝部22によってポンプ
ポート12と余剰流ポート14が連通するようメインス
プール20の移動を許容する。なお、分流路26の通路
上に絞り孔28を設けることによって第1圧力室30に
急激に圧油が流入してメインスプール20を作動させる
ことを抑制している。
【0016】32は内部連通穴であり、メインスプール
20内に制御流ポート16側に臨む一端側で開口する穴
状に形成されている。また、34は第1オリフィスであ
り、内部連通穴32を介してポンプポート12と制御流
ポート16側とを連通するように、メインスプール24
の溝部22を形成する壁部を貫通して設けられている。
この構成により、従来の流量制御弁の作用と同様に、メ
インスプール20の図面上の右端と制御流ポート16と
で構成される第1可変絞り11と、溝部40と余剰流ポ
ート14とで構成される第2可変絞り21との作用等に
よって、第1圧力室30に付加される圧力に対して、第
1オリフィス34を通過して第2圧力室42を満たした
圧油の圧力にメインスプリング24の付勢力を加えた力
とが均衡することによってメインスプール20がバラン
スする。従って、第1圧力室30と内部連通穴32と間
の差圧は略一定に保たれ、第1オリフィス34の開口は
一定であるから、第1オリフィス34を通過する流量は
略一定であり、制御流ポート16からは略一定の作動油
を流出させることができる。
【0017】36は補助スプールであり、内部連通穴3
2内に摺動自在に挿入されている。38は連通穴路であ
り、補助スプール36の中途部の外周に設けられ第1オ
リフィス34を介して常にポンプポート12に連通する
溝部40と、第1シリンダ室18でメインスプール20
によって第1圧力室30の反対側に区画された第2圧力
室42とを連通すべく、補助スプール36に設けられて
いる。この連通穴路38は、第2圧力室42側に開口し
て補助スプール36の軸線方向に穿設された穴部38a
と補助スプール36の溝部40を形成する側壁を貫通す
る貫通孔38bとから構成されている。
【0018】46は第2シリンダ室であり、第1シリン
ダ室18とは別個に本体10内部に並列されて設けられ
ている。48はパイロットスプールであり、第2シリン
ダ室46に摺動自在に挿入されている。50パイロット
スプリングであり、パイロットスプール48を常時一方
に図面上では右側に付勢する。
【0019】52は第1通路であり、制御流ポート16
の圧力がパイロットスプリング50の付勢力よりも小さ
いときは、パイロットスプール48の切換弁作用によっ
て、内部連通穴32内で補助スプール36によって第1
圧力室30側に区画された第3圧力室54とポンプポー
ト12とを連通する。この第1通路52は、ポンプポー
ト12と第2シリンダ室46とを連通する第1絞り5
6、パイロットスプール48の外周に形成された溝部5
7、第2シリンダ室46と第1シリンダ室18を連通す
る通路58、および第2絞り59から構成されている。
二つの絞りを備えることで、補助スプール36が急激に
作動しないように、油の流れを規制できる。なお、第1
通路52の経路上に少なくとも一つの絞りがあれば、補
助スプール36の動作を好適に緩衝でき、作動装置の急
激な動作を抑制することができる。
【0020】60は第2通路であり、制御流ポート16
の圧力がパイロットスプリング50の付勢力よりも大き
いときは、パイロットスプール48の切換弁作用によっ
て、第2圧力室42と前記第3圧力室54とを連通す
る。この第2通路60は、パイロットスプール48がパ
イロットスプリング50の付勢力に抗して図面上を左側
に移動した際(第3図参照)に連通する通路であり、第
2絞り59、連通する通路58、溝部57、第2シリン
ダの内壁に設けられた溝部、パイロットスプール48に
設けられた第3絞り61と通路62と第4絞り63、お
よび連通路64から構成されている。三つの絞りを備え
ることで、補助スプール36が急激に作動しないよう
に、油の流れを規制できる。なお、第2通路60の経路
上に少なくとも一つの絞りがあれば、補助スプール36
の動作を好適に緩衝でき、作動装置の急激な動作を抑制
することができる。
【0021】また、第2シリンダ46は制御流ポート1
6と通路66を介して図面上第2シリンダ46の右端で
連通している。その連通部には第5絞り68が設けられ
ており、制御流ポート16の圧油が急激に第2シリンダ
室46に流入することを抑制している。これにより、制
御流ポート16の圧力がパイロットスプリング50の付
勢力よりも大きいとき、パイロットスプール48を左側
に移動させることができる。
【0022】70は第2オリフィスであり、メインスプ
ール20の溝部40を形成する壁部を貫通して設けら
れ、第2通路60によって第2圧力室42と第3圧力室
54とが連通し、補助スプール36が第1圧力室30側
に移動することで開口できる。
【0023】また、72は逆止弁であり、内部連通穴3
2の開口に設けられ、内部連通穴32から第2圧力室4
2へ流れを許容し、その反対の流れを阻止する。この逆
止弁72は、図に明らかなように、メインスプリング2
4によってメインスプール20の開口端側に当接される
ように付勢されたケース72a内にボール72bが挿入
され、スプリング72cが通路を閉塞するようにボール
72bを付勢して構成されている。従って、リリーフ弁
としても作用するため、内部連通穴32の制御流ポート
16側の部分である第4圧力室74と第3圧力室42が
連通する際には、常に第4圧力室74の圧力が第3圧力
室42の圧力よりも高い状態とすることができ、誤作動
の発生を防止できる。
【0024】以上の構成からなる流量制御弁の作用につ
いて、以下に図1〜図3に基づいて説明する。第1図は
初期状態を示し、図2は制御流ポート16に連通された
例えばパワーステアリングが作動しておらず、余剰流ポ
ート14に連通した例えば荷揚げ装置に作動油を供給し
ている流量制御時の状態を示し、図3は制御流ポート1
6に連通されたパワーステアリング等が作動している流
量制御時の状態を示している。(パイロットスプ−ル4
8の作動圧)>制御流ポート16の圧力のとき、第3圧
力室54の圧力>第4圧力室74の圧力となり、メイン
スプール20は、ポンプポート12より流入する圧力が
絞り孔28を介して第1圧力室30に至って作用する力
1 と、第1オリフィス34より第2圧力室42を経由
して制御流ポート16に至る流れにおいて第1可変絞り
11によって発生する第2圧力室42の圧力により作用
する力F2 と、メインスプリング24による力F3
が、F1 =F2 +F3 となる位置にバランスする(図2
参照)。メインスプール20の受圧面積をAとすると、
ポンプポートの圧力PA =F1 /A、および第2圧力室
の圧力Pe =F2 /Aと表せる。第1オリフィス34か
ら逆止弁72に至る圧力差ΔP=PA −Pe =F3 /A
となり、緩やかに変化するメインスプリング24の力F
3 により圧力差ΔP≒一定となり、制御流ポート16よ
り流れ出る流量をほぼ一定に維持できる。なお、余剰流
ポート14より流出する流量は、ポンプポート12によ
り供給された全体流量から制御流ポート16より流出す
る流量を引いた余剰流量となる。
【0025】また、このときポンプポート12の圧油が
第3圧力室54に供給されているため、補助スプール3
6が第2圧力室42側へ付勢された状態で停止してお
り、第2オリフィス70を閉塞して、ポンプポート12
から制御流ポート16に流出する流量を減少させてい
る。すなわち、第1オリフィス34のみが開口してお
り、ΔPはほぼ一定であるため、制御流ポート16から
流出する流量は、略一定の低流量に維持することができ
る。また、補助スプール36が、図2に示すような第2
圧力室42側の位置への移動(図面上を左から右への移
動)は、第3圧力室54と、第4圧力室74(ポンプポ
ート12に第1オリフィス70によって連通された内部
連通穴32の部分)との差圧によってなされる。この差
圧はメインスプリング24の付勢力にバランスする小さ
いものであり、補助スプール36は急激に移動されな
い。従って、制御流ポート16に流出していた作動油が
徐々に余剰流ポート14へ流出することができ、余剰流
ポート14に連通された装置が急激に作動することを抑
制できる。
【0026】また、(パイロットスプール48の作動
圧)<制御流ポート16の圧力の時は、パイロットスプ
ール48は図3に示す位置となり、第3圧力室54の圧
力=第2圧力室42の圧力<第4圧力室74の圧力とな
って、補助スプール36の位置が変わり、制御流ポート
16より流出する流量は第2オリフィス70を通過する
流量分増加する。この際の補助スプール36の移動は、
制御流ポート16の圧力が上昇することで移動するパイ
ロットスプール48の作用によって第2通路60を介し
て第2圧力室42に連通した第3圧力室54と、第4圧
力室74との差圧によってなされる。すなわち、第3圧
力室54の圧力のほうが、第4圧力室74の圧力よりも
若干小さくなるため、その差圧によって補助スプール3
6が第1圧力室30側へ移動するが、急激には作動しな
い。従って、制御流ポート16に流出する作動油の量は
徐々に増加し、余剰流ポート14に流出していた流量が
急激に低下することを阻止し、余剰流ポート14に連通
された装置が急激に作動することを抑制できる。
【0027】さらに、第1通路52および第2通路60
の経路上に少なくとも一つ以上の絞りを設けることで、
補助スプール36の応答スピードを緩衝し、制御流ポー
ト16の圧力変化による影響を抑制している。詳細に
は、先ず、制御流ポート16に連通した装置を使用して
いないとき、パイロットスプール48の作動圧は制御流
ポート16圧力よりも大きい。この場合、第3圧力室内
54へ液油が、ポンプポート12、第1絞り56、第2
絞り59、第3圧力室54の順の経路(第1通路52)
で流入する。ポンプポート12の圧力−第4圧力室の圧
力=ほぼ一定となる。また、制御流量ポート16に連通
した装置を使用するとき、パイロットスプール48の作
動圧が制御流ポート16圧力よりも小さい。この場合、
第3圧力室内54の液油が、第3圧力室、第2絞り5
9、第3絞り61、第4絞り63、第2圧力室42の順
の経路で流出する。第1圧力室30の圧力−第2圧力室
42の圧力=ほぼ一定となる。このようにして、各絞り
は制御流ポート16の圧力の変化に対してパイロットス
プール48を過敏に作動させないよう好適に作用する。
また、第1通路52および第2通路60では複数の絞り
を直列に配しており、これにより、一つの絞り径を大き
くすることができるため、コンタミに強い構成となって
いる。
【0028】ところで、余剰流ポート14の圧力と、制
御流ポート16の圧力の大きさが変化するごとに、第1
可変絞り11と第2可変絞り21の開度が調整されるよ
うにメインスプール20が移動するが、メインスプール
20が各位置にバランスするまでの時間遅れの間に次の
ような現象が生じる。 、第1可変絞り11が縮小し、第2可変絞り21が拡
大する。余剰流ポート14の圧力<制御流ポート16圧
力となると、ポンプポート12の圧力が一時的に低下し
て制御流ポート16の流量が減少し、制御流ポート16
圧力も一時的に下降する。 、第2可変絞り21が縮小し、第1可変絞り11が拡
大する。余剰流ポート14の圧力>制御流ポート16の
圧力となると、第2圧力室42の圧力の立上がりが一時
的に遅れ、ΔPが増加して制御流ポート16の流量が増
加し、制御流ポート16の圧力も一時に上昇する。 これらの減少を抑制するため、逆止弁74および逆止弁
76を設けている。以上、本発明の好適な実施例につい
て種々述べてきたが、本発明は上述の実施例に限定され
るのではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改
変を施し得るのはもちろんである。
【0029】
【発明の効果】本発明の流量制御弁によれば、制御流ポ
ートの圧力がパイロットスプールの作動圧より小さいと
きは、ポンプポートの圧油が第3圧力室に供給され、補
助スプールが第2圧力室側へ移動することで、第2オリ
フィスを閉塞して、ポンプポートから制御流ポートに流
出する流量を減少させることができる。この際の補助ス
プールの移動は、第3圧力室と、ポンプポートに第1オ
リフィスによって連通された内部連通穴の部分との差圧
によってなされる。また、制御流ポートの圧力がパイロ
ットスプールの作動圧より大きいときは、補助スプール
が第1圧力室側へ移動することで第2オリフィスが開口
してポンプポートから制御流ポートに流出する流量を増
加させることができる。この際の補助スプールの移動
は、制御流ポートの圧力が上昇することで移動するパイ
ロットスプールの作用によって第2圧力室に連通した第
3圧力室と、ポンプポートに第1オリフィスによって連
通された内部連通穴の部分との差圧によってなされる。
上記の各差圧は、制御流ポートとタンクの間の差圧等に
比較し小さく、略一定に維持されるものであり、補助ス
プールは急激に移動されたり、不規則に移動されること
がない。従って、制御流ポートへの流量変化、および余
剰流ポートへの流量変化を抑制し、一定の割合で変化さ
せることができ、パワーステアリング装置または荷揚げ
装置装置等の急激な動作を抑制できるという著効を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる流量制御弁の一実施例を示す断
面図。
【図2】図1の実施例の作動状態を説明する断面図。
【図3】図1の実施例の作動状態を説明する断面図。
【図4】従来技術を説明する断面図。
【符号の説明】
10 本体 11 第1可変絞り 12 ポンプポート 14 余剰流ポート 16 制御流ポート 18 第1シリンダ室 20 メインスプール 21 第2可変絞り 22 溝部 24 メインスプリング 30 第1圧力室 32 内部連通穴 34 第1オリフィス 36 補助スプール 38 連通穴路 40 溝部 42 第2圧力室 46 第2シリンダ室 48 パイロットスプール 50 パイロットスプリング 52 第1通路 54 第3圧力室 60 第2通路 70 第2オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 13/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプポート、余剰流ポートおよび制御
    流ポートがその順に設けられた本体と、 該本体の内部に形成された第1シリンダ室と、 該第1シリンダ室内に摺動自在に挿入され、中途部の外
    周に形成された溝部によってポンプポートと余剰流ポー
    トとを連通できると共に、一端側が制御流ポート側に臨
    むメインスプールと、 常時は前記メインスプールを前記溝部が前記ポンプポー
    トに臨むと共に余剰流ポートを塞ぐように制御流ポート
    側からポンプポート側方向に付勢し、前記第1シリンダ
    室でメインスプールによって区画され且つポンプポート
    と連通する第1圧力室に所定以上の圧力が付加された際
    には前記溝部によってポンプポートと余剰流ポートが連
    通するよう該メインスプールの移動を許容するメインス
    プリングと、 前記メインスプール内に前記制御流ポート側に臨む一端
    側で開口する穴状に形成された内部連通穴と、 該内部連通穴を介してポンプポートと制御流ポート側と
    を連通するように、メインスプールに設けられた第1オ
    リフィスとを具備する流量制御弁において、 前記内部連通穴内に摺動自在に挿入された補助スプール
    と、 該補助スプールの中途部の外周に設けられ前記第1オリ
    フィスを介して常にポンプポートに連通する溝部と、第
    1シリンダ室でメインスプールによって前記第1圧力室
    の反対側に区画された第2圧力室とを連通すべく、補助
    スプールに設けられた連通穴路と、 前記第1シリンダ室とは別個に設けられた第2シリンダ
    室と、 該第2シリンダ室に摺動自在に挿入されたパイロットス
    プールと、 該パイロットスプールを常時一方へ付勢するパイロット
    スプリングと、 前記制御流ポートの圧力が前記パイロットスプリングの
    付勢力よりも小さいときは、パイロットスプールの切換
    弁作用によって、前記内部連通穴内で補助スプールによ
    って第1圧力室側に区画された第3圧力室と前記ポンプ
    ポートとを連通する第1通路と、 前記制御流ポートの圧力が前記パイロットスプリングの
    付勢力よりも大きいときは、パイロットスプールの切換
    弁作用によって、前記第2圧力室と前記第3圧力室とを
    連通する第2通路と、 前記メインスプールに設けられ、前記第2通路によって
    前記第2圧力室と前記第3圧力室とが連通し、前記補助
    スプールが第1圧力室側に移動することで開口する少な
    くとも一つの第2オリフィスとを具備することを特徴と
    する流量制御弁。
  2. 【請求項2】 前記第1通路の経路上に少なくとも一つ
    の絞りが設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の流量制御弁。
  3. 【請求項3】 前記第2通路の経路上に少なくとも一つ
    の絞りが設けられていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の流量制御弁。
  4. 【請求項4】 前記内部連通穴の開口に設けられ、該内
    部連通穴から前記第2圧力室へ流れを許容し、その反対
    の流れを阻止する逆止弁を備えることを特徴とする請求
    項1、2または3記載の流量制御弁。
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