JP3338531B2 - 減衰力調整式ダンパ - Google Patents

減衰力調整式ダンパ

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JP3338531B2 JP27867493A JP27867493A JP3338531B2 JP 3338531 B2 JP3338531 B2 JP 3338531B2 JP 27867493 A JP27867493 A JP 27867493A JP 27867493 A JP27867493 A JP 27867493A JP 3338531 B2 JP3338531 B2 JP 3338531B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ダンパの発生減衰
力を電磁ソレノイドを用いて変化させる減衰力調整機構
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】減衰力調整式の油圧ダンパは従来例えば
図8に示すように構成されている。
【0003】この図において、油圧ダンパはシリンダチ
ューブ3A内を摺動するピストン6とピストン6に結合
してシリンダチューブ3Aから軸方向に突出するピスト
ンロッド2を備え、ピストン6によりシリンダチューブ
3A内に油室7と8が画成される。ピストン6にはピス
トン6の伸長作動に伴い油室7から油室8へ所定の抵抗
のもとで作動油を流通させる減衰弁16と、逆方向の油
通を抵抗なく許容するチェック弁17が設けられる。ま
た、シリンダチューブ3Aの底部にはピストン6の収縮
動作に伴って油室8の作動油を外部に設けた油溜室10
へ所定の抵抗のもとで流出させる減衰弁と、逆方向への
作動油の流通を抵抗なく許容するチェック弁からなるベ
ースバルブ11が設けられる。
【0004】これにより、ピストン6の伸縮に応じてシ
リンダチューブ3Aと油溜室10との間を作動油が流通
し、作動方向に応じて減衰弁16またはベースバルブ1
1の減衰弁において減衰力を発生させる。
【0005】一方、この作動油の流通経路をバイパスし
て油室7と油溜室10との間にバイパス通路35が設け
られ、その途中に可変オリフィス60が設けられる。こ
れにより、ピストン6の伸長動作時には収縮する油室7
の作動油の一部が可変オリフィス60を介して油溜室1
0に流出し、ピストン6の収縮動作時には油溜室10の
作動油の一部が可変オリフィス60を介して拡大する油
室7に流入する。
【0006】つまり、シリンダチューブ3Aと油溜室1
0の間の作動油の流通は減衰弁16やベースバルブ11
の減衰弁を通る経路以外に、バイパス通路35を介して
も可能であり、したがってバイパス通路35に介装した
可変オリフィス60の断面積を変えることで、伸縮両方
向の発生減衰力を調整することができる。
【0007】
【発明の課題】この可変オリフィス60の圧力−流量特
性は図9のグラフに示される。また、このグラフで流通
断面積を全閉a0から全開a4まで変化させた時のダンパ
の発生減衰力が図10のグラフにF0〜F4で示される。
【0008】この場合に、可変オリフィス6の流量はそ
の前後の圧力差に応じて変化し、流量の少ないピストン
6の低速動作時には前後の圧力差も小さくなる。このた
めに、低速域では可変オリフィス6の流通断面積を変え
ても圧力差はあまり変わらず、結果として低速域では発
生減衰力の調整可能範囲が狭いという問題があった。
【0009】また、図10に示すような特性X0を得る
にはピストン6の速度に対応してオリフィス60の流通
断面積を変化させる必要があるが、オリフィス60の断
面積をこのように応答良く高精度に制御することは困難
であった。
【0010】一方、バイパス通路35に可変オリフィス
60に代えて設定圧力を可変とした圧力制御弁(リリー
フ弁)と減衰弁とを並列に介装した油圧ダンパが特開平
5−180259号に開示されている。この圧力制御弁
は電磁ソレノイドの磁力に応じてリリーフ圧を変化させ
るように構成され、このリリーフ圧の変化により発生減
衰力を変化させている。
【0011】しかしながら、この構造においても作動油
の流量が小さい時は圧力制御弁の開閉が発生減衰力に及
ぼす影響が極めて小さく、低速作動域での減衰力の調整
範囲は狭いままである。
【0012】また、電磁ソレノイドの磁力に基づく圧力
制御弁の閉弁力は、弁がリフトした状態では弁が閉じて
いる時より小さくなる傾向があり、その結果あるピスト
ン速度をピークとしてそれ以上の作動速度では発生減衰
力がかえって減少するという好ましくない特性をもたら
すことがあった。
【0013】本発明は、上記問題点を解決すべくなされ
たもので、油圧ダンパの低速作動域における減衰力調整
幅を拡大するとともに、減衰力調整機構の安定性と応答
性を高めることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダンパの作動
に伴う作動油の流通経路を迂回するバイパス流路を設
け、このバイパス流路に設定流量可変機構を備えた流量
制御弁を介装し、この流量制御弁は、流入ポートと流出
ポートを設けたバルブボディと、これらのポートの圧力
差に応じてバルブボディ内を摺動するスプールと、スプ
ールの摺動位置に応じて流通断面積を変化させるオリフ
ィスAと、スプールの内側において軸方向に作動油を流
通させるオリフィスBと、スプールを軸方向に付勢する
スプリングとを備え、流入ポートから流出ポートへ前記
オリフィスAとBを介して作動油を流通させ、スプール
の両端に流出ポートの作動油圧力を作用させるととも
に、オリフィスBの前後の圧力差と前記スプリングのば
ね荷重とのバランスによりスプールを軸方向に摺動させ
る構造を備える。
【0015】
【0016】流量可変機構は好ましくは励磁電流に応じ
て前記スプリングのばね荷重を変化させる電磁ソレノイ
ドで構成される。
【0017】
【作用】流量制御弁を用いたので弁の前後の圧力差によ
らず、バイパス通路の流量は一定となる。したがって、
小流量すなわち低速作動時においても設定流量に応じて
発生減衰力が広範囲に変化する。
【0018】また、スプールの両端に等しい圧力が作用
するので、スプールに作用する摺動力はオリフィスBの
上下流の圧力差とオリフィスBの断面積との積となり、
受圧面積が小さいために、流入ポートの圧力変動がスプ
ール摺動力に及ぼす変化も小さく、小さなばね荷重のス
プリングでスプールを支持することができる。
【0019】さらに、電磁ソレノイドがスプールに作用
するスプリングのばね荷重を変化させることにより、励
磁電流に対応してオリフィスAの流通抵抗が変化し、安
定した減衰力調整が行える。
【0020】
【実施例】図1〜図5に本発明の第1の実施例を示す。
【0021】図1に示す油圧ダンパは、シリンダ1と、
その内部に侵入するピストンロッド2とを備える。
【0022】シリンダ1は同軸的に配置されたインナチ
ューブ3と、その外側に位置するアウタチューブ4と、
さらにその外側に位置するシェル5からなる三重管構造
を有する。
【0023】ピストンロット2はシリンダ1の上端に設
けたベアリング8を介して摺動自由にインナチューブ3
の内側に侵入する。ピストンロッド2の先端にはインナ
チューブ3の内周に摺接するピストン6が固設される。
【0024】インナチューブ1の内部にはピストン6に
よりピストンロッド2側の油室7と反対側の油室8とが
画成され、それぞれに作動油が充填される。ピストン6
には伸側への作動時に所定の抵抗のもとで油室7から8
へ作動油を流通させる伸側減衰弁16と逆方向に抵抗な
く作動油を流通させるチェック弁17とが設けられる。
さらに、油室7の一定以上の圧力上昇時に開いて作動油
を油室8に流通させるリリーフ弁18がピストンロッド
2の先端に設けられる。
【0025】インナチューブ3とその外側のアウタチュ
ーブ4との環状隙間13は、インナチューブ3の上部に
形成したポート9を介して常時連通する。シェル5の外
周には環状隙間13に連通するポート14が形成され
る。
【0026】また、アウタチューブ4とその外側のシェ
ル5の間の環状の空間に油溜室10が設けられる。この
油溜室10はインナチューブ3の底部に設けたベースバ
ルブ11を介して油室8に連通する。ベースバルブ11
は油溜室10から油室8への作動油の流通を抵抗なく許
容する一方、逆方向の作動油の流れに対しては所定の抵
抗を与える圧側減衰弁として機能する。シェル5の外周
には油溜室10に連通するポート15が形成される。
【0027】シェル5の外周には流量制御弁12が取り
付けられる。流量制御弁12はシェル5の外周に開口す
るポート14と15に接続され、環状隙間13からポー
ト14と15を介して油溜室10へ流出する作動油に流
通抵抗を与えて減衰力を発生させる。なお、環状隙間1
3及びポート14と15が図3に示すバイパス通路35
を構成する。
【0028】流量制御弁12は図2に示すように、ボデ
ィ20に摺動自由に収装された中空のスプール25を介
して、流入ポート28から流出ポート29に作動油を流
通させる。なお、流入ポート28が油圧ダンパのポート
14に接続され、流出ポート29が油圧ダンパのポート
15に接続される。
【0029】スプール25の一端は磁性材で構成された
プランジャ26に圧入される。プランジャ26はボディ
20に隣接して設けたソレノイト21のホルダ22の内
側に摺動自由に突出し、同じくホルダ22の内側に固設
した磁性材のコア23に相対する。プランジャ26とコ
ア23との間には皿ばね34が、スプール25とコア2
3との間にはスプリング31がそれぞれ介装される。
【0030】ソレノイド21は図示されない配線を通じ
た励磁電流の供給により、プランジャ26をスプリング
31に抗してコア23に向けて吸引する。
【0031】ボディ20の内側にはスプール25の外周
に摺接するガイド24が固設される。スプール25の側
面には内外を連通する開口部33が形成され、流入ポー
ト28の作動油はガイド24の端部とこの開口部33と
が構成するオリフィスAを介してスプール25の内側に
流入する。スプール25の内側にはスプール25の両端
に臨む室27と32を連通するパイプ30が設けられ、
スプール25の内側に流入した作動油は、このパイプ3
0の周囲の環状隙間によるオリフィスBを介して室32
に流出し、さらに室32に連通する流出ポート29に至
る。
【0032】次に作用を説明する。
【0033】油圧ダンパが圧縮方向に動作すると、ピス
トン3が油室8を縮小するのに伴い、作動油がチェック
弁17から油室7、ポート9、環状隙間13、ポート1
4を経て流量制御弁12に至り、ポート15を通って油
溜室10に流入する。また、油室8からの流出作動油の
一部はベースバルブ11を介して直接油溜室10に流入
する。
【0034】油圧ダンパが伸長方向に動作すると、ピス
トン3が油室8を拡大するのに伴い、ベースバルブ11
から油溜室10の作動油が抵抗なく油室8に流入する一
方、縮小する油室7の作動油はポート9、環状隙間1
3、ポート14を経て流量制御弁12に至り、ポート1
5を通って油溜室10に流入する。
【0035】したがって、油圧ダンパの伸縮いずれの動
作においても作動油は流量制御弁12の流入ポート28
から流出ポート29へと流通する。
【0036】流量制御弁12の内部では、流通作動油は
流入ポート28からオリフィスAを通ってスプール25
の内側に流入し、さらにオリフィスBを通って流出ポー
ト29に至る。
【0037】この時、スプール25の両端に臨む室27
と32には流出ポート29の圧力P2 が作用し、スプー
ル25の内側には流入ポート28の圧力P0 からオリフ
ィスAにおける圧力損失を減じた圧力P1 が作用する。
【0038】このため、圧力P1 とP2 の差にオリフィ
スBの流通断面積を乗じた力がスプール25に対して図
2の右向きに作用する。一方、スプール25にはスプリ
ング31と皿ばね34による合成ばね荷重が図の左向き
に作用しており、スプール25はこれらの相対する力の
釣り合い位置に保持される。
【0039】圧力P0 が上昇するとスプール25内のP
1 が上昇し、スプール25が図の右方向へ摺動し、オリ
フィスAの流通抵抗を増大させる。その結果、圧力P1
が低下する。
【0040】また、圧力P0 の低下時には圧力P1 が低
下するのに伴ってスプールが図示の左方向へ摺動し、オ
リフィスAの流通抵抗を減少させる。これにより、圧力
1が回復する。
【0041】このようにして、圧力P0 の変動に対して
スプール25はオリフィスBの前後の差圧を一定に保つ
ように変位し、圧力P0 の変動によらず一定流量の作動
油を流通させる。つまり、流量制御弁12は減圧弁とし
て機能する。
【0042】そして、ソレノイド21の励磁に応じてプ
ランジャ26がコア23に吸引されることで、スプリン
グ31がスプール25に及ぼすばね荷重が低下し、オリ
フィスBの前後の差圧に対するスプール25の釣り合い
位置が図の右方向にシフトする。これにより、オリフィ
スAの流通断面積が減少し、作動油の流通抵抗が増加
し、オリフィスBの前後の圧力差が減少する。これによ
り流量制御弁12の流量が減少して、流量の多くが減衰
弁16または減衰弁としてのベースバルブ11を通過す
ることになるので、発生減衰力が増加する。
【0043】この場合の流量制御弁12の圧力−流量特
性は図4に示すように、上下流の圧力差Pの大小に関係
なく、一定の電流値Iに対しては一定の流量Qとなる。
【0044】したがって、油圧ダンパの発生減衰力は図
5に示すようにソレノイド21の励磁電流値Iに応じて
ピストン速度Vの低い時点から広範囲に変化する。ま
た、減衰力調整に圧力制御弁を用いた場合のように、一
定速度を越えた高速作動時に発生減衰力がかえって減少
するという不安定な動作の恐れもない。
【0045】さらに、励磁されたソレノイド21はスプ
ール25を直接吸着せずにスプール25に作用する荷重
を制御するので、励磁電流に応じて応答性の高い減衰力
制御が行われる。このため、励磁電流制御により図5の
Xvに示すような好ましい特性を実現できる。
【0046】また、流量制御弁12においては室27と
32がパイプ30を介して常時連通しているため、スプ
ール25に流通作動油が及ぼす力はオリフィスBの前後
の圧力差にオリフィスBの流通断面積を乗じたものであ
り、受圧面積が小さいために、圧力変動に対するスプー
ル25の摺動力も小さい。したがって、スプリング31
に要求されるばね荷重は小さく、ばね荷重を変化させる
ためのソレノイド21も吸引力の弱い小型のもので良
い。
【0047】図6と7に本発明の第2の実施例を示す。
ここでは、流量制御弁12をロータリダンパ40の減衰
力調整に適用している。
【0048】ロータリダンパ40には揺動ピストン43
の揺動に応じて拡縮する油室41と42が形成される。
ピストン43が揺動すると油室41と42の作動油はケ
ース46とピストン43とのクリアランスを介して相互
に流通し、クリアランス通過時の絞り作用によって減衰
力を発生させる。
【0049】一方、この流通経路とは別に流量制御弁1
2を経由するバイパス通路35が設けられる。バイパス
通路35は油室41に連通するポート44と、油室42
に連通するポート45により構成され、これらのポート
間に流量制御弁12が介装される。
【0050】これにより、例えば図7の時計回りにピス
トン43が揺動すると、上述のクリアランスを介して図
7の矢印に示すような作動油の流通が行われるととも
に、油室41の作動油がポート44、流量制御弁12及
びポート45を介して油室42へと流入する。ピストン
43が逆方向へ揺動すると、クリアランスを介して図の
矢印と逆向きに作動油が流通するとともに、油室42の
作動油がポート45、流量制御弁12及びポート44を
介して油室41に流入する。
【0051】このロータリダンパでは揺動ピストン43
の揺動方向によりポート44と45の作動油の流通方向
が逆転するが、これらのポート44、45と流量制御弁
12との間には図7に示すチェック弁C1 〜C4 からな
る回路が設けられ、ポート44と45の作動油の流通方
向によらず、流量制御弁12内を作動油が一方向に流れ
るように構成される。
【0052】すなわち、ポート44が高圧の場合にはチ
ェック弁C3 から流量制御弁12の流入ポート28に作
動油が流入し、流出ポート29からチェック弁C2 を通
ってポート45に流出する。逆にポート45が高圧の場
合にはチェック弁C4 から流入ポート28に作動油が流
入し、流出ポート29からチェック弁C1 を通ってポー
ト44に流出する。つまり、この回路により油室41と
42との間の作動油の流通方向に関係なく、流量制御弁
12内の作動油の流通は一方向に限定される。これらの
チェック弁C1 〜C4 はリード弁(板弁)状に形成さ
れ、ロータリダンパ40と流量制御弁12との間に挟み
込まれる。
【0053】このように、流量制御弁12はロータリダ
ンパにも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明は、ダンパの作動に
伴う作動油の流通経路を迂回するバイパス流路を設け、
このバイパス流路に設定流量可変機構を備えた流量制御
弁を介装したので、弁の前後の圧力差によらず、バイパ
ス通路の流量は一定となる。したがって、小流量すなわ
ち低速作動時においても設定流量に応じて発生減衰力を
広範囲に変化させることができる。
【0055】さらに、スプールの両端に等しい圧力を作
用させるので、スプールに作用する摺動力はオリフィス
Bの上下流の圧力差とオリフィスBの断面積との積とな
り、受圧面積が小さいために、流入ポートの圧力変動が
スプール摺動力に及ぼす変化も小さく、小さなばね荷重
のスプリングでスプールを支持することができる。した
がって、小型の電磁ソレノイドにより応答良く減衰力を
調整できる。電磁ソレノイドはスプールに作用するスプ
リングのばね荷重を変化させるので、励磁電流に対応し
てオリフィスAの流通抵抗が変化し、安定した減衰力調
整が行える。
【0056】したがって、本発明によりダンパの減衰力
調整能力が向上するととも、流量制御弁の小型化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す油圧ダンパの縦断面
図である。
【図2】同じく流量制御弁の縦断面図である。
【図3】同じく油圧ダンパの油圧回路図である。
【図4】同じく流量制御弁の圧力−流量特性を示すグラ
フである。
【図5】同じく油圧ダンパの減衰力特性を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の第2実施例を示すロータリダンパの縦
断面図である。
【図7】同じくロータリダンパと流量制御弁との接続状
態を示す油圧回路図である。
【図8】従来例を示す油圧ダンパの油圧回路図である。
【図9】従来例における可変オリフィスの圧力−流量特
性を示すグラフである。
【図10】従来例の油圧ダンパの減衰力特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
12 流量制御弁 20 バルブボディ 21 ソレノイド 25 スプール 28 流入ポート 29 流出ポート 31 スプリング 35 バイパス通路 A,B オリフィス
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/00 - 9/54 F16K 17/00 - 17/168 F16K 39/00 - 51/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンパの作動に伴う作動油の流通経路を
    迂回するバイパス流路を設け、このバイパス流路に設定
    流量可変機構を備えた流量制御弁を介装し、この流量制
    御弁は流入ポートと流出ポートを設けたバルブボディ
    と、これらのポートの圧力差に応じてバルブボディ内を
    摺動するスプールと、スプールの摺動位置に応じて流通
    断面積を変化させるオリフィスAと、スプールの内側に
    おいて軸方向に作動油を流通させるオリフィスBと、ス
    プールを軸方向に付勢するスプリングとを備え、流入ポ
    ートから流出ポートへ前記オリフィスAとBを介して作
    動油を流通させ、スプールの両端に流出ポートの作動油
    圧力を作用させるとともに、オリフィスBの前後の圧力
    差と前記スプリングのばね荷重とのバランスによりスプ
    ールを軸方向に摺動させることを特徴とする減衰力調整
    式ダンパ。
  2. 【請求項2】 設定流量可変機構が、励磁電流に応じて
    前記スプリングのばね荷重を変化させる電磁ソレノイド
    である請求項1記載のダンパの減衰力調整機構。
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