JPS585978B2 - 耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器 - Google Patents
耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器Info
- Publication number
- JPS585978B2 JPS585978B2 JP52009294A JP929477A JPS585978B2 JP S585978 B2 JPS585978 B2 JP S585978B2 JP 52009294 A JP52009294 A JP 52009294A JP 929477 A JP929477 A JP 929477A JP S585978 B2 JPS585978 B2 JP S585978B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum
- corrosion
- zinc
- heat exchanger
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は耐食性に優れたアルミニウム製熱公換器]こ
関する。
関する。
2枚のアルミニウム板のような金属板のいずれか一方の
板に接着防止剤を所要形状に印刷し、この面]こ他方の
板を圧着した後、流体圧を非接着部に導入してこれを管
状)□こ膨出せしめたものは、−−ル・ボンドと呼ばれ
、すで1こ熱交換器の分野]こ広く実用化されている。
板に接着防止剤を所要形状に印刷し、この面]こ他方の
板を圧着した後、流体圧を非接着部に導入してこれを管
状)□こ膨出せしめたものは、−−ル・ボンドと呼ばれ
、すで1こ熱交換器の分野]こ広く実用化されている。
ロール・ボンドを用いた熱交換器のうち、ガスを通じる
ものについては管内*め腐食の問題はないが、温水器、
風呂釜、瞬間湯沸器、ラジェーターのように銅または鉄
などの重金属の溶は込んだ水を通じるようなものでは、
アルミニウムの電極電位がこれらの金属のそれより低い
ため、局部電池の構成1こよって接触腐食が起り、孔食
が発生するのを防止し得なかった。
ものについては管内*め腐食の問題はないが、温水器、
風呂釜、瞬間湯沸器、ラジェーターのように銅または鉄
などの重金属の溶は込んだ水を通じるようなものでは、
アルミニウムの電極電位がこれらの金属のそれより低い
ため、局部電池の構成1こよって接触腐食が起り、孔食
が発生するのを防止し得なかった。
そこで、上記の問題を解決するため、先に亜鉛粉末を含
む接着防止剤を使用して、アルミニウム層またはインジ
ウムを含むアルミニウム層中)と亜鉛を拡散させ、管内
面1こアルミニウムより電極型;位の低いアルミニウム
ー亜鉛系合金層またはアルミニウムー亜鉛−インジウム
系合金層を形成し、これら合金層の犠牲的腐食1こより
管に孔食が発生するのを阻止する管内面に防食層を有す
るアルミニウム管板の製造法が提案されている(特公昭
44−29981号及び特開昭51−25466号各公
報参照)。
む接着防止剤を使用して、アルミニウム層またはインジ
ウムを含むアルミニウム層中)と亜鉛を拡散させ、管内
面1こアルミニウムより電極型;位の低いアルミニウム
ー亜鉛系合金層またはアルミニウムー亜鉛−インジウム
系合金層を形成し、これら合金層の犠牲的腐食1こより
管に孔食が発生するのを阻止する管内面に防食層を有す
るアルミニウム管板の製造法が提案されている(特公昭
44−29981号及び特開昭51−25466号各公
報参照)。
ところで、上記方法により形成されたアルミニウムー亜
鉛系またはアルミニウムー亜鉛−インジウム系のアルミ
ニウム基合金からなる防食層は、その初期腐食を防止す
る目的で、一般(こ沸騰水処理を施され、さら(ここれ
)こ続く加圧蒸気処理を施されるが、これら防食層lこ
含まれる亜鉛又はインジウムは、とも(こ水素過電圧の
高い元素であるため、上記処理)こより発生した水素は
、防食層の表面1こは出にくくて、主にアルミニウムの
結晶粒界を通って層内部)こ侵入するおそれがあった。
鉛系またはアルミニウムー亜鉛−インジウム系のアルミ
ニウム基合金からなる防食層は、その初期腐食を防止す
る目的で、一般(こ沸騰水処理を施され、さら(ここれ
)こ続く加圧蒸気処理を施されるが、これら防食層lこ
含まれる亜鉛又はインジウムは、とも(こ水素過電圧の
高い元素であるため、上記処理)こより発生した水素は
、防食層の表面1こは出にくくて、主にアルミニウムの
結晶粒界を通って層内部)こ侵入するおそれがあった。
そのため、この水素によって結晶粒界が破壊され、破壊
された結晶粒界を通うて水分が層内部に浸入し、さらに
はこの水分が粒界近傍のアルミニウムとベーマイト反応
を起して粒界腐食を生じさせるおそれがあった。
された結晶粒界を通うて水分が層内部に浸入し、さらに
はこの水分が粒界近傍のアルミニウムとベーマイト反応
を起して粒界腐食を生じさせるおそれがあった。
したがってこのようなアルミニウム材で製作された熱交
換器は耐食性の優れたものではなかった。
換器は耐食性の優れたものではなかった。
この発明は、上記の実情1こ鑑みてなされたものであっ
て、沸騰水処理および加圧蒸気処理を施される際Iこ、
粗暴腐食が生じるおそれがないよう(こなされたアルミ
ニウム基合金防食層を有するアルミニラム材で構成せら
れた耐食性に優れた熱交神器を提供することを目的とす
るものである。
て、沸騰水処理および加圧蒸気処理を施される際Iこ、
粗暴腐食が生じるおそれがないよう(こなされたアルミ
ニウム基合金防食層を有するアルミニラム材で構成せら
れた耐食性に優れた熱交神器を提供することを目的とす
るものである。
この発明lこよる耐食性1こ優れた熱交換器は、■鉛0
.5〜2.0%および/またはインジウム0.01〜0
.05%と、鉄0.5〜1.21%および/またはニッ
ケル0.5〜1,0%と、残部アルミニウムおよび不可
避的不純物とからなるアルミニウム基合金防食層が、ア
ルミニウム芯材の表面に設けられてI/)るアルミニウ
ム材で構成されていることを特徴とするものである。
.5〜2.0%および/またはインジウム0.01〜0
.05%と、鉄0.5〜1.21%および/またはニッ
ケル0.5〜1,0%と、残部アルミニウムおよび不可
避的不純物とからなるアルミニウム基合金防食層が、ア
ルミニウム芯材の表面に設けられてI/)るアルミニウ
ム材で構成されていることを特徴とするものである。
なお、この明細書)こおいて百分率はすべて重量に関す
る。
る。
アルミニウム基合金に含まれる亜鉛および/またはイン
ジウムは、該合金の電極電位を低下させて該合金を犠牲
的陽極として作用させること]こよって該合金(こ優れ
た防食効果を付与するものである。
ジウムは、該合金の電極電位を低下させて該合金を犠牲
的陽極として作用させること]こよって該合金(こ優れ
た防食効果を付与するものである。
亜鉛の含有量が0.5〜2.0係の範囲1こ限定される
理由は、該含有量が0.5%未満ではアルミニウム基合
金の防食効果が十分1こ発揮されず、逆に2.0係を越
えるとアルミニウム基合金の犠牲的腐食が激しすぎて、
いずれの場合も好ましくないからである。
理由は、該含有量が0.5%未満ではアルミニウム基合
金の防食効果が十分1こ発揮されず、逆に2.0係を越
えるとアルミニウム基合金の犠牲的腐食が激しすぎて、
いずれの場合も好ましくないからである。
また、インジウムの含有量が0.01〜0.05%の範
囲に限定される理由は、該含有量が0.01%未満では
該アルミニウム基合金の防食効果が十分(こ発揮されず
、逆(こ0.051%を越えるとアルミニラ全基合金の
犠竺的腐食が激しすぎて、いずれの場合も好ましくない
からである。
囲に限定される理由は、該含有量が0.01%未満では
該アルミニウム基合金の防食効果が十分(こ発揮されず
、逆(こ0.051%を越えるとアルミニラ全基合金の
犠竺的腐食が激しすぎて、いずれの場合も好ましくない
からである。
アルミニウム基合金に含まれる鉄および/またはニッケ
ルは、亜鉛およびインジウムより水素過電圧の低い元素
である。
ルは、亜鉛およびインジウムより水素過電圧の低い元素
である。
従って、鉄および/またはニッケルは、沸騰水処理およ
び加圧蒸気処理の際(こ粒界腐食が生じるのを防止する
。
び加圧蒸気処理の際(こ粒界腐食が生じるのを防止する
。
鉄の含有量が0.5〜1.2係の範囲に限定される理由
は、該含有量が0.5係未満の場合には、アルミニウム
の粒界腐食を防止する効果が十分(こ発揮されず、逆に
鉄の含有量が1.2チを越える場合には、アルミニウム
基合金防食層の耐酸性が劣って、いずれの場合も好まし
くないからである。
は、該含有量が0.5係未満の場合には、アルミニウム
の粒界腐食を防止する効果が十分(こ発揮されず、逆に
鉄の含有量が1.2チを越える場合には、アルミニウム
基合金防食層の耐酸性が劣って、いずれの場合も好まし
くないからである。
また、ニッケルの含有量が0.5〜1.0%の範囲に限
定される理由は、該含有量が0.5係未満の場合にはア
ルミニウムの粒界腐食を防止する効果が十分に発揮され
ず、逆にニッケルの含有量が1.0係を越える場合1こ
はアルミニウム基合金防食層の耐酸性が劣って、いずれ
の場合も好ましくないからである。
定される理由は、該含有量が0.5係未満の場合にはア
ルミニウムの粒界腐食を防止する効果が十分に発揮され
ず、逆にニッケルの含有量が1.0係を越える場合1こ
はアルミニウム基合金防食層の耐酸性が劣って、いずれ
の場合も好ましくないからである。
アルミニウム材(こよる熱交換器の製作は常法による。
アルミニウム芯材の表面に防食層を備えたアルミニウム
材としては、アルミニウムー亜鉛および/またはインジ
ウム−鉄および/またはニッケル系合金よりなる防食層
を、アルミニウム芯材の表面1こクラッドしたものが代
表例として挙げられる。
材としては、アルミニウムー亜鉛および/またはインジ
ウム−鉄および/またはニッケル系合金よりなる防食層
を、アルミニウム芯材の表面1こクラッドしたものが代
表例として挙げられる。
その他の例としては、鉄および/またはニッケル含有ア
ルミニウム基合金よりなるアルミニウム芯材の表面(こ
、塩化亜鉛等の亜鉛化合物を含む溶液を塗付するかスプ
レーし、またはアルミニウム芯材を同溶液Iこ浸漬し、
ついでアルミニウム芯材を約550℃(こ加熱して、表
面に付着した亜鉛を内部1こ拡散させ、アルミニウム芯
材の表面層にアルミニウムー鉄および/またはニッケル
ー亜鉛系合金よりなる防食層を形成せしめたものが挙げ
られる。
ルミニウム基合金よりなるアルミニウム芯材の表面(こ
、塩化亜鉛等の亜鉛化合物を含む溶液を塗付するかスプ
レーし、またはアルミニウム芯材を同溶液Iこ浸漬し、
ついでアルミニウム芯材を約550℃(こ加熱して、表
面に付着した亜鉛を内部1こ拡散させ、アルミニウム芯
材の表面層にアルミニウムー鉄および/またはニッケル
ー亜鉛系合金よりなる防食層を形成せしめたものが挙げ
られる。
後者の例の場合、亜鉛拡散層の深さは、加熱温度および
加熱時間]こよるが、約100〜300μである。
加熱時間]こよるが、約100〜300μである。
そして亜鉛付着量および加熱条件は、防食層fこおける
亜鉛濃度が0.5〜z、o%の範囲になるよう)こ設定
される。
亜鉛濃度が0.5〜z、o%の範囲になるよう)こ設定
される。
この発明は以上のとおり構成され、アルミニウム基合金
防食層には、水素過電圧の小さい鉄および/またはニッ
ケルが含まれているので、発生した水素を外部)こ放出
させることができ、そのため沸騰水処理および加圧蒸気
処理の際に、粒界腐食を生じるおそれが全くないもので
ある。
防食層には、水素過電圧の小さい鉄および/またはニッ
ケルが含まれているので、発生した水素を外部)こ放出
させることができ、そのため沸騰水処理および加圧蒸気
処理の際に、粒界腐食を生じるおそれが全くないもので
ある。
つぎ(こ、この発明の実施例を示す。
実施例
下表1と示す組成割合のアルミニウム基合金防食層をア
ルミニウム芯材の表面に備えたアルミニウム材で、常法
により熱交換器を製作した。
ルミニウム芯材の表面に備えたアルミニウム材で、常法
により熱交換器を製作した。
表面処理試験
実施例1〜9および比較例の各アルミニウム材を、トリ
エタノールアミン0.3%を含む沸騰水溶液1こ20分
間浸漬して各アルミニウム材1こ沸騰水処理を施す。
エタノールアミン0.3%を含む沸騰水溶液1こ20分
間浸漬して各アルミニウム材1こ沸騰水処理を施す。
ついて、沸騰水処理品に、4kg/iの圧力を有する蒸
気によって20分間加圧蒸気処理を施す。
気によって20分間加圧蒸気処理を施す。
実施例1〜9のアルミニウム材のアルミニウム基合金の
表面状態は均一であった。
表面状態は均一であった。
他方比較例のアルミニウム基合金の表面には全面にアル
ミニウム酸化物よりなる白粉が生じた。
ミニウム酸化物よりなる白粉が生じた。
また、それぞれのアルミニウム基合金表面を顕微鏡写真
(倍率300倍)1こ撮り、それぞれの写真を比較した
ところ、比較例のアルミニウム基合金表面(こは粒界腐
食が生じているのに対し、実施例のアルミニウム基合金
表面には粒界腐食が全く生じていないことが確認された
。
(倍率300倍)1こ撮り、それぞれの写真を比較した
ところ、比較例のアルミニウム基合金表面(こは粒界腐
食が生じているのに対し、実施例のアルミニウム基合金
表面には粒界腐食が全く生じていないことが確認された
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1亜鉛0.5〜2.0%および/またはインジウム5係
と、鉄0.5〜1.2係および/ま たはニッケル0.5〜1.o%と、残部アルミニウムお
よび不可避的不純物とからなるアルミニウム基合金防食
層が、アルミニウム芯□材の表面lこ設けられているア
ルミニウム材で構成されていることを特徴とする耐食性
(こ優れたアルミニウム製熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52009294A JPS585978B2 (ja) | 1977-02-01 | 1977-02-01 | 耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52009294A JPS585978B2 (ja) | 1977-02-01 | 1977-02-01 | 耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5395114A JPS5395114A (en) | 1978-08-19 |
JPS585978B2 true JPS585978B2 (ja) | 1983-02-02 |
Family
ID=11716443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52009294A Expired JPS585978B2 (ja) | 1977-02-01 | 1977-02-01 | 耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS585978B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5451918A (en) * | 1977-09-30 | 1979-04-24 | Showa Aluminium Co Ltd | Cathodeeanticorrosive aluminum base alloy for use in vacuum brazing |
JPS56137096A (en) * | 1980-03-27 | 1981-10-26 | Mitsubishi Alum Co Ltd | Heat exchanger of a -alloy |
JPH0379737A (ja) * | 1989-08-23 | 1991-04-04 | Nippon Light Metal Co Ltd | 熱伝導性および耐食性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1997165A (en) * | 1933-10-20 | 1935-04-09 | Aluminum Co Of America | Duplex metal article |
JPS5125414A (ja) * | 1974-08-28 | 1976-03-02 | Showa Aluminium Co Ltd | Netsukokankyotaishokuaruminiumuawasezai |
-
1977
- 1977-02-01 JP JP52009294A patent/JPS585978B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US1997165A (en) * | 1933-10-20 | 1935-04-09 | Aluminum Co Of America | Duplex metal article |
JPS5125414A (ja) * | 1974-08-28 | 1976-03-02 | Showa Aluminium Co Ltd | Netsukokankyotaishokuaruminiumuawasezai |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5395114A (en) | 1978-08-19 |
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