JPS585905Y2 - 二温度式冷蔵庫の製氷装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷気を強制循環する二温度式冷蔵庫の製氷装置
に関し、特に少なくとも上下２段製氷皿を載置するよう
にした製氷装置の改良に関するものである。

従来この種の冷蔵庫の製氷装置においては、冷凍室の後
方上部に設けた冷気の吐出口に対応して前後面及び底面
を開口した断面略ｎ形状の製氷コーナを配設し、同製氷
コーナ上壁と内箱との間に前記吐出口と連通ずる、空間
部を形成すると共に、その上壁に吐出口からの冷気を空
間部を介して製氷コーナ内に導入するための透孔を穿設
し、この製氷コーナ内に上下２段製氷皿を載置するよう
にしていた。

しかしながらこの構造によると、上部製氷皿には製氷コ
ーナの後面開口及び土壁の透孔から冷気を多量に吹き付
けられるので製氷時間が極めて短時間ですむが、下部製
氷皿には前記上部製氷皿に遮られるため後面開口かられ
ずかに吹き付けられるのみで、製氷するに十分な冷気を
得ることができず、製氷時間が極めて長いものであった
。

本考案は上記点を除去するもので、以下図に示す本考案
の一実施例を説明すると、１は外箱２と内箱３間に断熱
材４を充填発泡した冷蔵庫本体で、その庫内を仕切壁（
図示せず）にて冷凍室Ａと冷蔵室（図示せず）とに区画
している。

なお、前記本体１内には冷却器及びファン（いずれも図
示せず）を装備し、前記冷凍室Ａと冷蔵室（図示せず）
内に冷気を強制循環している。

５は前記冷凍室Ａ背面に配設した仕切板で、前記内箱３
との間にダクト６を形成する一方、その上部に冷気を冷
凍室Ａ内に吐出するための吐出ロアを形成している。

８は前記吐出ロアに対応して冷凍室Ａのコーナ部に配設
した前後面及び底面を開口してなる断面略ｎ形状の製氷
コーナで、その前面周縁から庫内側の側壁上縁に連続し
てフランジ９を設は同製氷コーナ８の上壁１０及び側壁
１１と内箱３との間に前記吐出ロアと連通ずる空間部１
２を形成すると共に、同製氷コーナ８の上壁１０及び側
壁１１には吐出ロアからの冷気を前記空間部１２を介し
て製氷コーナ８内に導入するため透孔１３，１４を穿設
している。

また、前記製氷コーナ８の庫内側の側壁１５には同製氷
コーナ８内に導入された冷気を冷凍室Ａ内に吐出するた
めの透孔１６を形威している。

１７．１８は前記製氷コーナ８の側内側面に相対向して
上下に形成した後述する製氷皿を載置するためのレール
、１９は同製氷コーナ８の前面上方に形成したサーモス
タット本体２０を収納するための収納部、２１．２２は
前記レール１７．１８上に前面開口より引出し自在に載
置する製氷皿である。

以上の構成により、吐出ロアから冷凍室Ａ内に吐出され
る冷気は、製氷コーナ８の後面開口より同製氷コーナ８
内に流入し上下製氷皿２１．２２に吹き掛かると共に、
空間部１２を通って製氷コーナ８の上壁１０及び側壁１
１に形成した透孔１３，１４から同製氷コーナ８内に流
入し同じく上下製氷皿２１゜２２に吹き掛かる。

そして、この冷気は庫内側の側壁１５の透孔１６及び前
面から冷凍室Ａ内に吐出する。

従って、上部製氷皿２１はもちろん下部製氷皿にも冷気
が多量に吹き掛かり、製氷を促進する。

尚、上記実施例においては製氷コーナ８の側壁１１に形
成した透孔１４を上下製氷皿２１．２２に対応して形成
し、同透孔１４から製氷コーナ８内に流入する冷気を同
製氷皿２１．２２に夫々吹き掛けるようにしているが、
下部製氷皿２２に対応して形威し同製氷皿２２にのみ吹
き掛かるようにしてもよい。

また、製氷コーナ８の冷凍室Ａ内側側壁１５に同コーナ
８内の冷気を冷凍室Ａ内に吐出する透孔１６を形成して
いるが、これは必要に応じて形成してもよい。

以上の如く本考案では、冷凍室の後方−１部に冷気の吐
出口を設けると共に、同吐出口に対応して前記冷凍室の
コーナ部に後面に吐出口からの冷気を内部に導入するた
めの開口部を形成し、且つその内部に少なくとも上下２
段製氷皿を載置した製氷コーナを配設してなる二温度式
冷蔵庫の製氷装置において、前記製氷コーナの土壁及び
側壁と内箱との間に吐出口と連通ずる空間を形成すると
共に、同製氷コーナの土壁と側壁に吐出口からの冷気を
前記空間を介して製氷コーナ内に導入するための透孔を
穿設したものであるから、従来下部製氷皿に後面から冷
気を吹き付けていたのに比し、後面からはもとより側面
からも冷気を吹き付けることができ、よって、下部製氷
捕は十−分な冷気を得、製氷時間を大巾に短縮すること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す要部正面図、第２図は
第１図の縦断正面図、第３図は第１図の横断面図、第４
図は従来例を示す第２図の対応図で゛ある。 同図中、３は内箱、７は吐出口、８は製氷コーナ、１０
は上壁、１１は側壁、１２は空間、１３．１４は透孔、
２１゜２２は製氷皿である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）冷凍室の後方上部に冷気の吐出口を設けると共に
   、同吐出口に対応して前記冷凍室のコーナ部に後面に吐
   出口からの冷気を内部に導入するための開口部を形成し
   、且つその内部に少なくとも上下２段製氷皿を載置した
   断面略口形状の製氷コーナを配設してなる二温度式冷蔵
   庫の製氷装置において、前記製氷コーナの土壁及び側壁
   と内箱との間に吐出口と連通ずる空間を形成すると共に
   、同製氷コーナの土壁と側壁に吐出口からの冷気を前記
   空間を介して製氷コーナ内に導入するための透孔を穿設
   した事を特徴とする二温度式冷蔵庫の製氷装置。
2. （２）前記製氷コーナの側壁に形成した透孔を下部製氷
   皿に対応して形成するようにした事を特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項に記載の二温度式冷蔵庫の製氷
   装置。