JPS6216607Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は仕切壁内に形成した冷却室に設けられ
た冷却器により冷却された空気を送風機にて冷凍
室と冷蔵室に供給して冷却する冷凍冷蔵庫に関
し、前記冷凍室内下部に食品をより速く凍結させ
る為の専用室と、製氷皿を載置する為の棚を形成
した製氷室を設けたものに於いて、前記専用室と
製氷室及び該両室以外の冷凍室部分に冷気を供給
する為の吹出口を各々独立して形成し、送風機か
らの冷気を前述の３つの空間に直接吹き出す構造
を簡単な構成で提供することを目的とするもので
ある。

以下図面に従つて詳細に説明する。１は冷蔵庫
本体で庫内は仕切壁２によつて凍結温度に冷却さ
れる冷凍室３と、氷点以上に維持される冷蔵室４
とに区画されている。仕切壁２とそこから少許上
方に設けられた冷凍室底板５との間隔に形成され
た冷却室６内には冷却サイクルに含まれる冷却器
７が設置されている。この冷却器７により冷却さ
れた空気は送風機８によつて冷凍室３へはダクト
９を介し、冷蔵室４へはダクト１０を介して送出
されて両室を冷却する。１１は冷蔵室４内の温度
を感知して冷蔵室４への冷気吹出量を自動調節す
るダンパーサーモである。

冷凍室３の底板５上には区画室箱体１２が設置
される。この箱体１２は前面、後面及び下面を開
放されており、この箱体１２内を左右に仕切つて
専用室１３と製氷室１４が形成されている。この
箱体１２の天壁は冷凍室３の貯蔵物品載置面とな
り、且つこの天壁の後部の段差部１２ａには第３
図の分解図に示す如くダクト９を形成するダクト
部材１５が嵌め込まれている。このダクト部材１
５と冷凍室底板５及び区画室箱体１２で専用室１
３と製氷室１４の構成壁が形成されることにな
る。区画室箱体１２の段差部１２ａには上方に開
口した連通口としてのスリツト部１２ｂが形成さ
れ、又ダクト部材１５の上面のスリツト部１２ｂ
に対応する位置、及び専用室１３と製氷室１４の
製氷部１４ａに対応する位置には各々冷凍室吹出
口１６、専用室吹出口１７及び製氷室吹出口１８
が独立して形成されている。専用室１３の前方に
は例えば上部を回動自在に枢支されて開閉自在な
る扉体１９が設けられ、又製氷室１４の製氷部１
４ａには製氷皿２０が載置され下部の貯氷部１４
ｂにはアイスストツカー２１が収納されることに
なる。この様にして送風機８が運転されると図中
矢印の如く、専用室１３へは専用室吹出口１７よ
り、製氷室１４の製氷皿２０には製氷室吹出口１
８より、冷凍室１３内にはスリツト部１２ｂより
冷気が直接吹き出されて、専用室１３内では食品
等が、又製氷室１４内では製氷皿２０内の水を急
速に凍結せしめる。

本考案は以上の如く構成したことにより専用室
と製氷室及び両室以外の冷凍室部分に直接冷気が
吹き出されるので各室が均一に冷却される。又、
実質的な冷凍室の載置面となる区画室箱体の天壁
はスリツト部を除いて冷蔵庫の背壁まですべて利
用することが出来、冷凍室内容積が有効に利用出
来、しかも予め成形された区画室箱体にダクト部
材を嵌め込んだ状態でこの区画室箱体を冷凍室に
配設することにより、専用室、製氷室及び両室以
外の冷凍室部分を形成出来るので構造が簡単で部
品点数も少なく作業性にも優れたものである。

【図面の簡単な説明】

各図は本考案の実施例を示すもので第１図は冷
凍冷蔵庫の上部正面図、第２図は第１図の要部側
断面図、第３図は同分解斜視図である。 ３……冷凍室、１２……区画室箱体、１２ｂ…
…スリツト部、１３……専用室、１４……製氷
室、１５……ダクト部材、１６，１７，１８……
吹出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 庫内を仕切壁にて上下に冷凍室及び冷蔵室とに
   区画形成され、前記仕切壁内に形成した冷却室内
   に設けられた冷却器からの冷気を背部ダクト内に
   設けられた送風機にて前記両室に供給して冷却す
   る冷蔵庫に於いて、前記冷凍室内下部に設けられ
   天壁が冷凍室の載置面となる前後面を開口した区
   画室箱体と、該区画室箱体を左右に仕切つて形成
   された製氷室及び専用室と、前記区画室箱体背部
   に挿入係合され前記ダクトを形成するダクト部材
   とから成り、該ダクト部材は前記製氷室、専用室
   及び前記区画室箱体以外の冷凍室部分に連通対応
   する冷気吹出口を夫々穿設した事を特徴とする冷
   蔵庫。