JPS6124867Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷気強制循環方式の冷凍冷蔵庫の冷凍
室天井部に制御箱、製氷皿載置レール、食品収納
室を並列に配したものに係り、特に食品収納室前
面開口部を覆うフタの取付構造の改良に関するも
のである。

従来食品収納室を配し、食品収納室の前面開口
を覆う蓋を設け、この蓋の両端にピンを摺動支持
する溝部を両側に設けたものにおいて、蓋の取り
つけ、取り外し方法として、蓋自身を左右方向に
たわませ、蓋のピンを溝部より外すようにしてい
るが、強くたわませると割れるという問題があつ
た。又他の実施例として溝部前面側の一部を切欠
き、蓋を水平状態にして、前記切欠きより蓋のピ
ンを外す方法もあるが、切欠きが意匠上好ましく
ないという問題があつた。

本考案は上記欠点を除去することを目的とした
ものである。

以下図示実施例について説明すると、１は冷蔵
庫本体、２はABS等のプラスチツクの材料にて
真空成形加工により成形された内箱で、内部を中
仕切部５により冷凍食品などを収納する冷凍室４
および生鮮食品等を保存する冷蔵室５の上下２室
に区画形成している。６，７は冷凍室、冷蔵室の
前面開口部を気密に覆うように設けた冷凍室扉、
冷蔵室扉である。８は上記冷凍室４の背面に設置
したフアングリルで冷気は上部に開口した冷気吹
出口９より冷凍室４内部に吹き出される。１０は
冷凍室４の天井一側に装着された制御箱で、内部
に温度調節器が内蔵され、この温度調節器のシヤ
フトにダイヤル２０が装着されている。このダイ
ヤル２０を操作することにより、冷凍室４内部は
所定温度に冷却保持される。１１は前記制御箱１
０と並列に配置された製氷皿載置レールで制御箱
１０と一体成形され、このレール上に上下の製氷
皿１２，１３を装着し、前記フアングリル８の冷
気吹出口９よりの冷気の一部を送風して製氷を行
う製氷室を形成している。２１は前記載置レール
の前面上部の側面にリブ２２を突出させて形成し
た水平部と垂直部からなる「状溝部で、水平部後
方の下面の一部に切欠き２３が設けられている。
１４はこの溝部２１と対応する冷凍室内壁に設け
られたＬ状溝部である。１５は前記載置レール１
１側面下方に一体成形されたレール部で、このレ
ール部と対向して冷凍室内箱側面にもレール部１
６が設けられている。１７は固定棚で前記レール
部１５，１６に装着し、載置レール側面とフアン
グリル８と内箱２により食品収納室１８を形成し
ている。１９は両側端上方にそれぞれ２本ずつ並
設したピン１９ａを突出させた蓋で、該ピン１９
ａを前記溝部２１，１４に装着摺動させることに
より、食品収納室１８の前面開口を開閉自在に覆
つている。以上の構成で、蓋１７を取り外す際は
蓋１９を水平状態にし、ピン１９ａを載置レール
１１側面の溝部２１の切欠き２３より外し、奥方
に押し込む、そして載置レール１１側を下にさげ
傾け、他端のピン１９ｂを内箱側溝部１４より外
す。取りつける時は逆の手順で行う。

本考案は以上述べたように構成したから、蓋を
容易に取り付け取り外すことができるとともに載
置レールの前面等に蓋のピン挿入用の切欠きを設
けていないので、蓋と載置レールおよび蓋と内箱
の合わせ部が意匠上見栄えがよくなるなど、実用
的効果が大なる冷凍冷蔵庫を提供するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例を示すもの
で、第１図は冷蔵庫の扉開放時の要部正面図、第
２図は制御箱と製氷皿載置レールの斜視図、第３
図は蓋の取外し要領を示す説明図である。 図中、４は冷凍室、１０は制御箱、１１は載置
レール、１５，１６はレール部、１９は蓋、１９
ａ，１９ｂはピン、２１は溝部、２２は凸部リ
ブ、２３は切欠きである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷凍室の天井部の一側に製氷室を区画する製氷
   皿載置レールを配置し、この載置レールの反製氷
   室側の下方と前記冷凍室の側壁に対向してレール
   部を形成し、これらレール部に固定棚を配設して
   食品収納室を区画形成し、この食品収納室の前面
   に開閉自在に閉塞する蓋を設けるとともに食品収
   納室に冷気の一部を送風するようにした冷気強制
   循環方式の冷凍冷蔵庫において、前記製氷皿載置
   レールの前面上部の食品収納室側とこれに対応す
   る前記冷凍室の側壁に水平部と垂直部からなる
   「状溝部を形成するとともに載置レール側の溝部
   の水平部後方下面の一部に切欠きを形成し、かつ
   この溝部内に前記蓋の両側端上方にそれぞれ２本
   並んで突設させたピンを摺動させるようにしたこ
   とを特徴とする冷凍冷蔵庫。