JP3599946B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱箱体内を区画することによって冷凍室とそれよりも温度の高い貯蔵室を形成して成る冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種家庭用冷蔵庫は、鋼板製の外箱と硬質樹脂製の内箱間に発泡ポリウレタンなどの発泡断熱材を現場発泡方式にて充填した断熱箱体から構成されており、この断熱箱体内を区画することによって、−20℃などの凍結温度に冷却される冷凍室や、+5℃などの冷蔵温度に維持される冷蔵室、そして、野菜などの乾燥を嫌う食品を保存するための野菜室などを形成している。
【0003】
特に、近年では例えば特開平8−338681号公報(F25D23/00)に示される如く、頻繁に食品の納出が行われる冷蔵室や野菜室を上方に配置し、長期保存を目的とした冷凍室は庫内の最下部に配置した冷蔵庫が開発されている。この場合、冷蔵室は断熱箱体内の上部に、野菜室は下部の冷凍室と上部の冷蔵室の間に形成される。
【0004】
そして、前記公報にも示される如く、冷凍室の背方に画成した冷却室内に設けた冷却器からの冷気を、その上方の送風機によって前記各室に循環供給するものであるが、この場合、従来では先ず送風機からの冷気をダクトによって冷凍室へ向かうものと冷蔵室に向かうものとに分流し、冷凍室にはそのまま供給すると共に、冷蔵室へはダンパー装置を介して供給する。
【0005】
そして、各室内を循環した冷気は、冷却器の下側(吸込側)となる冷却室の下部に帰還させるものであるが、特に、冷蔵室・野菜室を順次循環した冷気は、上から降下する冷蔵室・野菜室冷気戻りダクトによって冷却室に戻していた。
【0006】
図8、図9に従来の冷蔵庫の係る部分の正面図を示す。各図中101は断熱箱体を構成する内箱であり、102はこの内箱101内下部に構成された冷凍室である。そして、103は図示しない仕切板によってこの冷凍室102の背方に画成された冷却室であり、この冷却室103内に冷却装置の冷却器104が縦向きに設置されている。
【0007】
尚、この冷却器104上方の冷却室103内に図示しない送風機が設置され、冷却器104と熱交換した冷気を吸い上げるものである。また、106は冷却器104下方の冷却室103内に取り付けられた除霜ヒータである。
【0008】
そして、図8の場合冷蔵室・野菜室冷気戻りダクト107は冷却室103の側方の断熱箱体(断熱材)内を降下し、冷却室103の下端部側面に形成された冷蔵室・野菜室冷気戻り口108にて開口しており、図9の場合には冷却室103の側方の内箱101に並設された冷蔵室・野菜室冷気戻りダクト107により冷却室103の下部に冷気を戻していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8の場合には冷気戻り口108と冷却器104とが近接してしまい、冷気戻り口108の周囲及びその近傍の冷却器104への着霜量が極めて多くなって霜閉塞を来す。また、除霜ヒータ106によって除霜した際に生じる露水(除霜水)が冷気戻り口108からダクト107側に容易に侵入してしまうため、この部分のシールが必要となり、構造が複雑化する。
【0010】
また、図9の場合には冷却室103と冷蔵室・野菜室冷気戻りダクト107間のシールが極めて難しくなるため、構造が複雑化し実用的ではない。
【0011】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、断熱箱体内を冷凍室とそれよりも温度の高い貯蔵室を形成して成る冷蔵庫において、前記貯蔵室から冷気戻り口部分の構造を改善したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は、外箱と内箱間に断熱材を充填して成る断熱箱体内を区画することにより、冷凍室と、それよりも温度の高い貯蔵室を形成すると共に、冷凍室の背方に画成した冷却室内の冷却器と熱交換した冷気を、送風機により各室内に循環して成るものであって、断熱材中に形成され、前記貯蔵室内を循環した後の冷気が帰還する冷気戻りダクトと、冷却室の側方に位置して冷却器の冷気吸込側となる当該冷却室下部に連続し、且つ、断熱材側に凹陥した凹部とを備え、冷気戻りダクトの冷気戻り口を凹部の上面において開口させたものである。
【0013】
本発明によれば、冷凍室とそれよりも温度の高い貯蔵室を形成し、冷凍室の背方に画成した冷却室内の冷却器と熱交換した冷気を、送風機により各室内に循環して成る冷蔵庫において、前記貯蔵室内を循環した後の冷気が帰還する冷気戻りダクトを断熱材中に形成すると共に、冷却室の側方に位置して冷却器の冷気吸込側となる当該冷却室下部に連続し、且つ、断熱材側に凹陥した凹部を設け、冷気戻りダクトの冷気戻り口をこの凹部の上面において開口させたので、冷気戻り口と冷却器との間に充分な距離が確保される。従って、比較的温度の高い湿った冷気が冷気戻り口から冷却室内に吹き出されても、冷気戻り口周囲に着霜が生じ難くなる。
【0014】
また、冷却器の局部的な着霜も生じ難くなるので、霜閉塞による冷却効果の悪化も抑制される。そして、冷却器の除霜時にも露水が冷気戻り口に付着することが無くなると共に、冷気戻り口は冷却室底面から離間しているので、除霜時に冷却器から滴下した除霜水が冷気戻り口に流入する危険性も無い。これにより、冷気戻り口周囲の水シールが不要となり、構造が簡素化されるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例としての冷蔵庫1の各扉を除く正面図、図2は同じく扉を除く冷蔵庫1の一部切欠正面図、図3は冷蔵庫1の縦断側面図、図4は冷蔵庫1のもう一つの縦断側面図である。
【0016】
本発明の冷蔵庫1は、前方に開口する鋼板製の外箱2と、硬質樹脂製の内箱3間に発泡ポリウレタン断熱材4を現場発泡方式により充填して成る断熱箱体6により構成されており、この断熱箱体6の庫内は、略中央部に設けられた区画部材7によって上下に区画され、この区画部材7の上方を冷蔵温度(+5℃程)に維持される冷蔵室8としている。
【0017】
区画部材7の下方は更に断面略L字状の断熱仕切壁9にて上下に区画され、この断熱仕切壁9と区画部材7の間を野菜などの乾燥を嫌う食品を収納するための野菜室11とし、断熱仕切壁9の下方を凍結温度(−20℃程)に冷却される冷凍室12としている。
【0018】
前記冷蔵室8内には上下複数段の棚13・・が架設されており、その下部には上面に開口する氷温容器16が前後方向に納出自在に配置されている。この氷温容器16の上側は棚板17にて閉塞され、前面は氷温容器16の引き出し動作で開閉する蓋18にて閉じられており、これによって、氷温容器16内に氷温(0℃〜−3℃)に維持される氷温室19を構成する。また、冷蔵室8の前面開口は回動式の扉21にて開閉自在に閉塞されている。
【0019】
更に、冷蔵室8の背部には上部がY字状に分岐した冷蔵室ダクト24が上下に渡って形成されており、その左右には冷蔵室ダクト24の上端部と冷蔵室8内に連通した冷蔵室冷気吐出口26が上下に複数形成されている。また、前記氷温容器16内の氷温室19の背方にも冷蔵室ダクト24に連通した氷温室冷気吐出口25、25が形成されると共に、その奥部には冷蔵室冷気戻り口27が形成されている。即ち、氷温室19内を循環した冷気と冷蔵室8内を循環した冷気の一部はこの冷蔵室冷気戻り口27に流入する。
【0020】
一方、前記区画部材7は、後部の仕切板28とその前側の仕切前断熱部材29とから構成されている。仕切板28の前部には、冷蔵室冷気戻り口31が形成されており、氷温容器16の前部下側に位置している。この氷温容器16は仕切板28と仕切前断熱部材29上に間隔を存して架設されており、これによって、扉21の内側を降下して来た冷蔵室8内の冷気は、氷温容器16の前側から冷蔵室冷気戻り口31に流入可能としている。
【0021】
他方、仕切前断熱部材29の下面は後端部から前方に低く傾斜している。また、この仕切前断熱部材29の下面前部には上蓋32が前方から差し込まれて固定されている。この上蓋32は仕切前断熱部材29及び仕切板28の下側に位置し、その固定部分を除いて仕切前断熱部材29及び仕切板28との間に所定の間隔Gを形成する。そして、この間隔Gは少なくとも上蓋32の前端部で野菜室11内に開放している。
【0022】
この間隔Gの後端は連通孔33にてその後方のダクト空間34に連通しており、ダクト空間34の上部は前記冷蔵室冷気戻り口27に連通している。また、前記冷蔵室ダクト24からはバイパスダクト36が分岐して形成されており、このバイパスダクト36はダクト空間34の上部に連通している。
【0023】
そして、前記野菜室11の右上奥部には野菜室冷気戻り口37が形成されており、この野菜室11の前面開口は引き出し式の扉38により開閉自在に閉塞される。この場合、扉38の後面左右には図示しない扉側レールが後方に延在して取り付けられており、内箱3側左右には内箱側レール42が取り付けられ、扉側レールがローラを介して内箱側レール42に滑動自在に支持されるものである。
【0024】
そして、この扉側レールには扉38の裏面に位置して上面に開口した野菜容器43が取り付けられる。この野菜容器43の上縁周囲は、扉38が閉じられた状態で上蓋32に密着し、それによって、上面開口は閉塞される。
【0025】
一方、前記冷凍室12の背部には仕切板44により冷却室46が画成されており、この冷却室46は冷凍室12の背方から野菜室11後面の断熱仕切壁9の背方まで渡っている。そして、この冷却室36内には冷却装置を構成する冷却器47が縦設されると共に、この冷却器47の上方の冷却室46内には、野菜室11背方の断熱仕切壁9背方に位置して送風機48が設置されている。尚、図5は仕切板44を装着した状態の冷凍室12の正面図である。図6は仕切板44を取り去った冷却室46の正面図で、図6中49は冷却器47の除霜ヒータである。
【0026】
この冷凍室12の前面開口は前述の扉38の場合と同様の方式で引き出し自在とされた上下二段の引き出し式の扉51、52により開閉自在に閉塞される。これら扉51、52の裏面にはそれぞれ上面に開口した容器53、54が取り付けられると共に、各容器53、54が冷凍室12内の上下に配置されて、冷凍食品やアイスクリームなどを収納するかたちとなる。
【0027】
前記仕切板44と冷却器47及び送風機48間には冷気分配用ダクト56が形成されており、仕切板44にはこのダクト56と冷凍室12とに連通する冷凍室冷気吐出口57、58が各容器53、54の上奥部に対応して開口している。また、断熱仕切壁9の下面にはダクト56に連通した冷凍室用冷気ダクト64が形成されている。冷凍室12内上部には自動製氷機61が取り付けられており、自動製氷機61には冷凍室冷気吐出口57から冷気が供給される。尚、62はこの自動製氷機61への給水管である。また、容器54の背方には冷却室46の下部に連通した冷凍室冷気戻り口63が形成されている。
【0028】
ダクト56の上部には送風機48の側方に位置して冷気分配口66が形成され、この冷気分配口66から上昇する連通ダクト67は、野菜室11の背方において冷蔵室ダクト24の下端に連通している。この連通ダクト67内には、前記各吐出口26、25やバイパスダクト36の手前に位置して、モータ駆動のダンパー68が取り付けられており、野菜室11の背方に位置している。
【0029】
また、冷却器47の右側方の断熱材4中には冷蔵室・野菜室冷気戻りダクト71が形成されており、その上端は前記野菜室冷気戻り口37に連通し、その下端は冷却室46の下部に開口した冷蔵室・野菜室冷気戻り口72にて冷却室46内に連通している。
【0030】
この場合、冷却器47下側の冷却室46には右方に突出した凹部46A(図6参照)が連続して形成されている。この凹部46Aは、図6に示す如く冷却室46下部の向かって右側に位置している。そして、冷却器47の冷気吸込側となる冷却室46下部に連続し、且つ、図7に示す如く断熱材4側に凹陥しており、前記冷蔵室・野菜室冷気戻り口72は、図7に拡大して示す如く、この凹部46Aの上面において、下前方に指向した状態で開放している。尚、図中81、82は凹部46A周囲の断熱材4内に設けられた成形断熱材で、83は断熱材4中を降下して成形断熱材81に連結されたダクト部材であり、前記冷蔵室・野菜室冷気戻りダクト71はこのダクト部材83と成形断熱材81内に構成される。
【0031】
一方、断熱箱体6の底壁は後部が階段状に立ち上がる形状とされており、この底壁の後部外側には機械室73が形成されている。この機械室73内には冷却装置を構成する図示しない圧縮機や蒸発皿コンデンサなどが設置される。
【0032】
係る構成で動作及び冷気循環を説明する。前記圧縮機と送風機48が運転されると、冷却器47が冷却作用を発揮する。この冷却器47にて冷却された極めて低温(−25℃〜−30℃)の冷気は上方の送風機48の運転により吸引され、前方の分配ダクト56に吹き出される。分配ダクト56に吹き出された冷気は冷凍室冷気吐出口57、58及び冷凍室用ダクト64から冷凍室12内の各容器53、54及び自動製氷機61内に吐出され、−20℃程の凍結温度に冷却すると共に、製氷を行う。そして、冷凍室12内の冷気は冷凍室冷気戻り口63から冷却器47の吸い込み側の冷却室46内に帰還する(各図に矢印で示す)。
【0033】
分配ダクト56に吹き出された冷気はまた、冷気分配口66から連通ダクト67及びダンパー68を経て冷蔵室ダクト24に流入し、そこを上昇した後、各冷蔵室冷気吐出口26・・及び氷温室冷気吐出口25より冷蔵室8及び氷温室19内に吐出される(図中矢印参照)。ダンパー68は冷蔵室8内の温度に基づき制御されて連通ダクト67を開閉し、それによって、冷蔵室8内を+5℃程の冷蔵温度に、氷温室19内は0℃〜−3℃程の氷温に維持される。
【0034】
尚、このダンパー68を経た冷気(冷却器47と熱交換した直後の低温の冷気)の一部は前記バイパスダクト36に流入し、直接ダクト空間34の上部に流入する。
【0035】
他方、冷蔵室8内を循環して扉21の内側を流下して来た冷気は、氷温容器16の前部下側の冷蔵室冷気戻り口31から上蓋32と区画部材7間の間隔G内に流入する。そして、前方に移動しながら仕切前断熱部材29下面の傾斜に沿って下方の野菜容器43周囲の野菜室11内の空間に流下する。
【0036】
また、氷温室19内を循環した冷気と、冷蔵室8内を循環した冷気の残りは後部の冷蔵室冷気戻り口27からダクト空間34内上部に流入し、そこで、バイパスダクト36を経て来た低温の冷気と混合される。その後、連通孔33から間隔Gの後部に流入し、前述同様に前方に移動し、途中冷蔵室冷気戻り口31からの冷気と混じり合いながら仕切前断熱部材29下面の傾斜に沿って下方の野菜容器43周囲の野菜室11内の空間に流下する。
【0037】
これによって、野菜容器43内を周囲から保冷する。そして、野菜室11内を循環した冷気は野菜室冷気戻り口37より冷蔵室・野菜室冷気戻りダクト71に流入し、そこを流下して冷蔵室・野菜室冷気戻り口72より冷却器47の吸い込み側の冷却室46内に帰還する(各図中矢印参照)。
【0038】
このとき、冷蔵室・野菜室冷気戻り口72は、冷却器47下側の冷却室46に連続して右方に突出形成された凹部46Aの上面において、下前方に指向した状態で開放されているので、冷却器56との間に充分な距離が確保されている。従って、比較的温度の高い湿った冷気が冷蔵室・野菜室冷気戻り口72から冷却室46内に吹き出されても、戻り口72周囲に着霜が生じ難くなる。
【0039】
また、冷却器56の局部的な着霜も生じ難くなるので、霜閉塞による冷却効果の悪化も抑制される。そして、除霜ヒータ49による冷却器47の除霜にも露水が戻り口72に付着することが無くなると共に、戻り口72は冷却室46(凹部46Aを含む)底面から離間しているので、除霜時に冷却器47から滴下した除霜水が戻り口72に流入する危険性も無い。これにより、冷蔵室・野菜室冷気戻り口72周囲の水シールが不要となり、構造が簡素化される。
【0040】
特に、以上のようにダンパー68を経た冷気の一部を、冷蔵室8や氷温室19内を経ること無く直接野菜室11に供給するバイパスダクト36を設けたので、このバイパスダクト36から野菜室11に冷蔵室8などを経ていない新鮮な(低温)冷気を供給することができるようになる。
【0041】
これにより、野菜室11には冷蔵室8からの戻り冷気に加えて低温の冷気が供給されるようになるので、冷蔵室8側の負荷の状況に拘わらず、野菜室11を安定的に冷却することができるようになる。
【0042】
また、区画部材7を、仕切板28とこの仕切板28の前側に設けられた仕切前断熱部材29とから構成し、仕切板28には氷温容器16の前部下側に位置して冷蔵室冷気戻り口31を形成すると共に、仕切前断熱部材29の下面を前方に低く傾斜させたので、冷蔵室8からの戻り冷気は氷温容器16の前部下側から区画部材7と上蓋32間の間隔Gに流入し、前方に移動しながら仕切前断熱部材29下面の傾斜に沿って下方の野菜容器43周囲に流下するようになる。
【0043】
そして、野菜容器43周囲を循環した冷気は野菜室11の上奥部の野菜室冷気戻り口37に流入するので、これらによって、野菜容器43周囲を冷気が満遍なく円滑に循環できるようになり、野菜容器43内を斑無く良好に冷却することが可能となる。特に、冷蔵室冷気戻り口31は氷温容器16の下側にあるので、見え難く、扉21を開けた状態の外観にも支障を生じない。
【0044】
更に、氷温容器16後側に形成されたもう一つの冷蔵室冷気戻り口27から出た冷気がバイパスダクト36を経た冷気と混じり合い、区画部材7と上蓋32間の間隔G後部に流入するようにしたので、バイパスダクト36からの冷気が直接当たる区画部材7の仕切板28或いは上蓋32部分の野菜室11が過冷却されることを防止することができる。これにより、野菜室11の冷却効果を維持しつつ、仕切板28や上蓋32に断熱材を貼る必要性や、野菜室11内の温度斑の発生を一層効果的に解消することができるようになる。
【0045】
尚、実施例では断熱箱体6内に上から順に冷蔵室8、野菜室11、冷凍室12を形成したものに本発明を適用したが、それに限らず、冷凍室の上方に冷蔵室のみが形成されたものにも本発明は有効である。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、冷凍室とそれよりも温度の高い貯蔵室を形成し、冷凍室の背方に画成した冷却室内の冷却器と熱交換した冷気を、送風機により各室内に循環して成る冷蔵庫において、前記貯蔵室内を循環した後の冷気が帰還する冷気戻りダクトを断熱材中に形成すると共に、冷却室の側方に位置して冷却器の冷気吸込側となる当該冷却室下部に連続し、且つ、断熱材側に凹陥した凹部を設け、冷気戻りダクトの冷気戻り口をこの凹部の上面において開口させたので、冷気戻り口と冷却器との間に充分な距離が確保される。従って、比較的温度の高い湿った冷気が冷気戻り口から冷却室内に吹き出されても、冷気戻り口周囲に着霜が生じ難くなる。
【0047】
また、冷却器の局部的な着霜も生じ難くなるので、霜閉塞による冷却効果の悪化も抑制される。そして、冷却器の除霜時にも露水が冷気戻り口に付着することが無くなると共に、冷気戻り口は冷却室底面から離間しているので、除霜時に冷却器から滴下した除霜水が冷気戻り口に流入する危険性も無い。これにより、冷気戻り口周囲の水シールが不要となり、構造が簡素化されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例としての冷蔵庫の各扉を除く正面図である。
【図2】同じく扉を除く本発明の冷蔵庫の一部切欠正面図である。
【図3】本発明の冷蔵庫の縦断側面図である。
【図4】本発明の冷蔵庫のもう一つの縦断側面図である。
【図5】本発明の冷蔵庫の冷凍室部分の正面図である。
【図6】本発明の冷蔵庫の冷却室部分の正面図である。
【図7】本発明の冷蔵庫の冷蔵室・野菜室冷気戻り口部分の拡大断面図である。
【図8】従来の冷蔵庫の冷却室部分の正面図である。
【図9】もう一つの従来の冷蔵庫の冷却室部分の正面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫
2 外箱
3 内箱
4 ポリウレタン断熱材
7 区画部材
8 冷蔵室
9 断熱仕切壁
11 野菜室
12 冷凍室
24 冷蔵室ダクト
27、31 冷蔵室冷気戻り口
28 仕切板
29 仕切前断熱部材
32 上蓋
34 ダクト空間
36 バイパスダクト
37 野菜室冷気戻り口
43 野菜容器
46 冷却室
46A 凹部
47 冷却器
48 送風機
56 分配ダクト
67 連通ダクト
68 ダンパー
71 冷蔵室・野菜室冷気戻りダクト
72 冷蔵室・野菜室冷気戻り口

Claims (1)

  1. 外箱と内箱間に断熱材を充填して成る断熱箱体内を区画することにより、冷凍室と、それよりも温度の高い貯蔵室を形成すると共に、前記冷凍室の背方に画成した冷却室内の冷却器と熱交換した冷気を、送風機により前記各室内に循環して成る冷蔵庫において、
    前記断熱材中に形成され、前記貯蔵室内を循環した後の冷気が帰還する冷気戻りダクトと、前記冷却室の側方に位置して前記冷却器の冷気吸込側となる当該冷却室下部に連続し、且つ、前記断熱材側に凹陥した凹部とを備え、前記冷気戻りダクトの冷気戻り口を前記凹部の上面において開口させたことを特徴とする冷蔵庫。
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