JPH10259985A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH10259985A
JPH10259985A JP8576497A JP8576497A JPH10259985A JP H10259985 A JPH10259985 A JP H10259985A JP 8576497 A JP8576497 A JP 8576497A JP 8576497 A JP8576497 A JP 8576497A JP H10259985 A JPH10259985 A JP H10259985A
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JP
Japan
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heat insulating
partition
refrigerator
box
room
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Pending
Application number
JP8576497A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kato
隆 加藤
Hiroshi Tajima
博志 田島
Kazuhiko Kondo
和彦 近藤
Akihiro Nishida
明広 西田
Motoyuki Murakoso
基幸 村社
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱材内を上下に区画するために開口縁に取
り付けられる仕切前部材の組立性を改善した冷蔵庫を提
供する。 【解決手段】 冷蔵庫1は、内箱3と外箱2間に断熱材
4を発泡充填した断熱箱体6にて構成され、この断熱箱
体6内を開口縁部に取り付けられた仕切前断熱部材29
と、この仕切前断熱部材29の後側に設けられる仕切板
28とによって上下に区画して成るものであって、仕切
前断熱部材29は、断熱材4の充填前に取り付けられる
と共に、当該仕切前断熱部材29内は、その側面におい
て内箱3と外箱2間の空間に連通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体内を開口
縁部の仕切前部材とその後側の仕切部材によって上下に
区画して成る冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種家庭用冷蔵庫は、鋼板製
の外箱と硬質樹脂製の内箱間に発泡ポリウレタンなどの
発泡断熱材を現場発泡方式にて充填した断熱箱体から構
成されており、この断熱箱体内を区画することによっ
て、−20℃などの凍結温度に冷却される冷凍室や、+
5℃などの冷蔵温度に維持される冷蔵室、そして、野菜
などの乾燥を嫌う食品を保存するための野菜室などを形
成している。
【0003】特に、近年では例えば特開平8−3386
81号公報(F25D23/00)に示される如く、頻
繁に食品の納出が行われる冷蔵室や野菜室を上方に配置
し、長期保存を目的とした冷凍室は庫内の最下部に配置
した冷蔵庫が開発されている。この場合、冷蔵室は断熱
箱体内の上部に、野菜室は下部の冷凍室と上部の冷蔵室
の間に形成される。
【0004】ここで、上記各室を区画形成するための区
画部材は、通常開口縁の断熱性仕切前部材と、その後側
の仕切部材とによって構成される。また、仕切前部材の
前面には結露防止用の高温冷媒配管が取り付けられるな
どの関係上、仕切前部材は断熱材の充填前に内箱の開口
縁に取り付けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は仕切前部材内に発泡スチロールなどの成形断熱材を収
納していたため、部品点数が多くなると共に、断熱性能
も悪く、構造も複雑化する問題があった。
【0006】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、断熱材内を上下に区画す
るために開口縁に取り付けられる仕切前部材の組立性を
改善した冷蔵庫を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は、内箱
と外箱間に断熱材を発泡充填した断熱箱体にて構成さ
れ、この断熱箱体内を開口縁部に取り付けられた仕切前
部材と、この仕切前部材の後側に設けられる仕切部材と
によって上下に区画して成るものであって、仕切前部材
は、断熱材の充填前に取り付けられると共に、当該仕切
前部材内は、その側面において内箱と外箱間の空間に連
通しているものである。
【0008】本発明によれば、内箱と外箱間に断熱材を
発泡充填した断熱箱体にて構成され、この断熱箱体内を
開口縁部に取り付けられた仕切前部材と、この仕切前部
材の後側に設けられる仕切部材とによって上下に区画し
て成る冷蔵庫において、仕切前部材を、断熱材の充填前
に取り付けると共に、当該仕切前部材内を、その側面に
おいて内箱と外箱間の空間に連通させているので、内箱
と外箱間への断熱材の発泡充填時に、仕切前部材内にも
側面から断熱材が入り込み、発泡充填されるようにな
る。
【0009】これにより、仕切前部材内に成形断熱材を
取り付ける必要が無くなり、部品点数の削減と生産性の
著しい向上を図ることができるようになる。また、仕切
前部材内にも内箱、外箱間の断熱材が一体に充填される
ことにより、仕切前部材の取付強度も著しく向上するも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例として
の冷蔵庫1の各扉を除く正面図、図2は同じく扉を除く
冷蔵庫1の一部切欠正面図、図3は冷蔵庫1の縦断側面
図、図4は冷蔵庫1のもう一つの縦断側面図である。
【0011】本発明の冷蔵庫1は、前方に開口する鋼板
製の外箱2と、薄肉硬質樹脂製の内箱3間に発泡ポリウ
レタン断熱材4を現場発泡方式により充填して成る断熱
箱体6により構成されており、この断熱箱体6の庫内
は、略中央部に設けられた区画部材7によって上下に区
画され、この区画部材7の上方を冷蔵温度(+5℃程)
に維持される冷蔵室8としている。
【0012】区画部材7の下方は更に区画部材10にて
上下に区画され、この区画部材10と区画部材7の間を
野菜などの乾燥を嫌う食品を収納するための野菜室11
とし、区画部材10の下方を凍結温度(−20℃程)に
冷却される冷凍室12としている。
【0013】前記冷蔵室8内には上下複数段の棚13・
・が架設されており、その下部には上面に開口する氷温
容器16が前後方向に納出自在に配置されている。この
氷温容器16の上側は棚板17にて閉塞され、前面は氷
温容器16の引き出し動作で開閉する蓋18にて閉じら
れており、これによって、氷温容器16内に氷温(0℃
〜−3℃)に維持される氷温室19を構成する。また、
冷蔵室8の前面開口は回動式の扉21にて開閉自在に閉
塞されている。
【0014】更に、冷蔵室8の背部には上部がY字状に
分岐した冷蔵室ダクト24が上下に渡って形成されてお
り、その左右には冷蔵室ダクト24の上端部と冷蔵室8
内に連通した冷蔵室冷気吐出口26が上下に複数形成さ
れている。また、前記氷温容器16内の氷温室19の背
方にも冷蔵室ダクト24に連通した氷温室冷気吐出口2
5、25が形成されると共に、その奥部には冷蔵室冷気
戻り口27が形成されている。即ち、氷温室19内を循
環した冷気と冷蔵室8内を循環した冷気の一部はこの冷
蔵室冷気戻り口27に流入する。
【0015】一方、前記区画部材7は、後部の仕切板2
8(仕切部材)とその前側の内箱3の開口縁部に取り付
けられた仕切前断熱部材29(仕切前部材)とから構成
されている。仕切板28の前部には、冷蔵室冷気戻り口
31が形成されており、氷温容器16の前部下側に位置
している。この氷温容器16は仕切板28と仕切前断熱
部材29上に間隔を存して架設されており、これによっ
て、扉21の内側を降下して来た冷蔵室8内の冷気は、
氷温容器16の前側から冷蔵室冷気戻り口31に流入可
能としている。
【0016】前記仕切前断熱部材29は、図7に示す如
く下面及び後面が開放した箱状の上部材76とこの上部
材76の前記下面及び後面を閉塞するよう下側から上部
材76に組み合わせられる下部材77とから構成されて
おり、上下部材76、77を組み立てた状態で内部は中
空となっている。
【0017】そして、上部材76の左右側面にはハーネ
ス(リード線)の配線孔78、78とウレタン注入用の
注入孔79、79がそれぞれ開口形成されている。下部
材77の下面は後端部から前方に低く傾斜しており、更
にこの傾斜面には、その下縁が下部材77前端部の下面
の後方延長上に存する複数のリブ81・・が前後方向に
左右所定間隔で一体に突出形成されている。尚、図7に
おいて82、82は扉21のヒンジ止め板である。
【0018】また、この仕切前断熱部材29の下面前部
には上蓋32が前方から差し込まれて固定されている。
この上蓋32は仕切前断熱部材29及び仕切板28の下
側に位置し、その固定部分を除いて仕切前断熱部材29
及び仕切板28との間に所定の間隔Gを形成する。そし
て、この間隔Gは少なくとも上蓋32の前端部で野菜室
11内に開放している。
【0019】この間隔Gの後端は連通孔33にてその後
方のダクト空間34に連通しており、ダクト空間34の
上部は前記冷蔵室冷気戻り口27に連通している。ま
た、前記冷蔵室ダクト24からはバイパスダクト36が
分岐して形成されており、このバイパスダクト36はダ
クト空間34の上部に連通している。
【0020】そして、前記野菜室11の右上奥部には野
菜室冷気戻り口37が形成されており、この野菜室11
の前面開口は引き出し式の扉38により開閉自在に閉塞
される。この場合、扉38の後面左右には図示しない扉
側レールが後方に延在して取り付けられており、内箱3
側左右には内箱側レール42が取り付けられ、扉側レー
ルがローラを介して内箱側レール42に滑動自在に支持
されるものである。
【0021】そして、この扉側レールには扉38の裏面
に位置して上面に開口した野菜容器43が取り付けられ
る。この野菜容器43の上縁周囲は、扉38が閉じられ
た状態で上蓋32に密着し、それによって、上面開口は
閉塞される。
【0022】他方、前記区画部材10は断熱材V(図
8)を内蔵した断面略L字状の断熱仕切壁9(仕切部
材)と、その前側の内箱3の開口縁部に取り付けられた
仕切前部材83とから構成されている。この場合、仕切
前部材83内には成形断熱材が取り付けられると共に、
この仕切前部材83後方の内箱3の側壁には野菜室11
下面の断熱仕切壁9の側方に位置して突状84が形成さ
れ、この突状84の外面には止め板86が取り付けられ
ている。
【0023】この止め板86は比較的(内箱3に比し
て)圧肉の硬質合成樹脂にて成形されており、突状84
部分の内箱3の外面形状に合致した形状を呈しており、
前後は仕切前部材83の後側から内箱3の後面まで後方
に延在し、上下は断熱仕切壁9の側方からその上下の野
菜室11及び冷凍室12まで渡る寸法を有している。そ
して、断熱仕切壁9は内箱3の突状84上に両測縁を載
置し、野菜室11側からネジ87にて止め板86に固定
されている(図8)。
【0024】一方、前記冷凍室12の背部には仕切板4
4により冷却室46が画成されており、この冷却室46
は冷凍室12の背方から野菜室11後面の断熱仕切壁9
の背方まで渡っている。そして、この冷却室36内には
冷却装置を構成する冷却器47が縦設されると共に、こ
の冷却器47の上方の冷却室46内には、野菜室11背
方の断熱仕切壁9背方に位置して送風機48が設置され
ている。尚、図5は仕切板44を装着した状態の冷凍室
12の正面図である。図6は仕切板44を取り去った冷
却室46の正面図で、図6中49は冷却器47の除霜ヒ
ータである。
【0025】この冷凍室12の前面開口は前述の扉38
の場合と同様の方式で引き出し自在とされた上下二段の
引き出し式の扉51、52により開閉自在に閉塞され
る。これら扉51、52の裏面にはそれぞれ上面に開口
した容器53、54が取り付けられると共に、各容器5
3、54が冷凍室12内の上下に配置されて、冷凍食品
やアイスクリームなどを収納するかたちとなる。
【0026】前記仕切板44と冷却器47及び送風機4
8間には冷気分配用ダクト56が形成されており、仕切
板44にはこのダクト56と冷凍室12とに連通する冷
凍室冷気吐出口57、58が各容器53、54の上奥部
に対応して開口している。また、断熱仕切壁9の下面に
はダクト56に連通した冷凍室用冷気ダクト64が形成
されている。冷凍室12内上部には自動製氷機61が取
り付けられており、自動製氷機61には冷凍室冷気吐出
口57から冷気が供給される。尚、62はこの自動製氷
機61への給水管である。また、容器54の背方には冷
却室46の下部に連通した冷凍室冷気戻り口63が形成
されている。
【0027】ダクト56の上部には送風機48の側方に
位置して冷気分配口66が形成され、この冷気分配口6
6から上昇する連通ダクト67は、野菜室11の背方に
おいて冷蔵室ダクト24の下端に連通している。この連
通ダクト67内には、前記各吐出口26、25やバイパ
スダクト36の手前に位置して、モータ駆動のダンパー
68が取り付けられており、野菜室11の背方に位置し
ている。
【0028】また、冷却器47の右側方には冷蔵室・野
菜室冷気戻りダクト71が形成されており、その上端は
前記野菜室冷気戻り口37に連通し、その下端は冷却室
46の下部に開口した冷蔵室・野菜室冷気戻り口72に
て冷却室46内に連通している。
【0029】この場合、冷却器47下側の冷却室46に
は右方に突出した凹部46A(図6参照)が連続して形
成されており、前記冷蔵室・野菜室冷気戻り口72は、
この凹部46Aの上面において、下前方に指向した状態
で開放している(図3参照)。
【0030】一方、断熱箱体6の底壁は後部が階段状に
立ち上がる形状とされており、この底壁の後部外側には
機械室73が形成されている。この機械室73内には冷
却装置を構成する図示しない圧縮機や蒸発皿コンデンサ
などが設置される。
【0031】係る構成で動作及び冷気循環を説明する。
前記圧縮機と送風機48が運転されると、冷却器47が
冷却作用を発揮する。この冷却器47にて冷却された極
めて低温(−25℃〜−30℃)の冷気は上方の送風機
48の運転により吸引され、前方の分配ダクト56に吹
き出される。分配ダクト56に吹き出された冷気は冷凍
室冷気吐出口57、58及び冷凍室用ダクト64から冷
凍室12内の各容器53、54及び自動製氷機61内に
吐出され、−20℃程の凍結温度に冷却すると共に、製
氷を行う。そして、冷凍室12内の冷気は冷凍室冷気戻
り口63から冷却器47の吸い込み側の冷却室46内に
帰還する(各図に矢印で示す)。
【0032】分配ダクト56に吹き出された冷気はま
た、冷気分配口66から連通ダクト67及びダンパー6
8を経て冷蔵室ダクト24に流入し、そこを上昇した
後、各冷蔵室冷気吐出口26・・及び氷温室冷気吐出口
25より冷蔵室8及び氷温室19内に吐出される(図中
矢印参照)。ダンパー68は冷蔵室8内の温度に基づき
制御されて連通ダクト67を開閉し、それによって、冷
蔵室8内を+5℃程の冷蔵温度に、氷温室19内は0℃
〜−3℃程の氷温に維持される。
【0033】尚、このダンパー68を経た冷気(冷却器
47と熱交換した直後の低温の冷気)の一部は前記バイ
パスダクト36に流入し、直接ダクト空間34の上部に
流入する。
【0034】他方、冷蔵室8内を循環して扉21の内側
を流下して来た冷気は、氷温容器16の前部下側の冷蔵
室冷気戻り口31から上蓋32と区画部材7間の間隔G
内に流入する。そして、前方に移動しながら仕切前断熱
部材29下面の傾斜に沿って下方の野菜容器43周囲の
野菜室11内の空間に流下する。
【0035】また、氷温室19内を循環した冷気と、冷
蔵室8内を循環した冷気の残りは後部の冷蔵室冷気戻り
口27からダクト空間34内上部に流入し、そこで、バ
イパスダクト36を経て来た低温の冷気と混合される。
その後、連通孔33から間隔Gの後部に流入し、前述同
様に前方に移動し、途中冷蔵室冷気戻り口31からの冷
気と混じり合いながら仕切前断熱部材29下面の傾斜に
沿って下方の野菜容器43周囲の野菜室11内の空間に
流下する。
【0036】これによって、野菜容器43内を周囲から
保冷する。そして、野菜室11内を循環した冷気は野菜
室冷気戻り口37より冷蔵室・野菜室冷気戻りダクト7
1に流入し、そこを流下して冷蔵室・野菜室冷気戻り口
72より冷却器47の吸い込み側の冷却室46内に帰還
する(各図中矢印参照)。
【0037】このとき、冷蔵室・野菜室冷気戻り口72
は、冷却器47下側の冷却室46に連続して右方に突出
形成された凹部46Aの上面において、下前方に指向し
た状態で開放されているので、冷却器56との間に充分
な距離が確保されている。従って、比較的温度の高い湿
った冷気が冷蔵室・野菜室冷気戻り口72から冷却室4
6内に吹き出されても、戻り口72周囲に着霜が生じ難
くなる。
【0038】また、冷却器56の局部的な着霜も生じ難
くなるので、霜閉塞による冷却効果の悪化も抑制され
る。そして、除霜ヒータ49による冷却器47の除霜時
にも露水が戻り口72に付着することが無くなると共
に、戻り口72は冷却室46(凹部46Aを含む)底面
から離間しているので、除霜時に冷却器47から滴下し
た除霜水が戻り口72に流入する危険性も無い。これに
より、冷蔵室・野菜室冷気戻り口72周囲の水シールが
不要となり、構造が簡素化される。
【0039】特に、以上のようにダンパー68を経た冷
気の一部を、冷蔵室8や氷温室19内を経ること無く直
接野菜室11に供給するバイパスダクト36を設けたの
で、このバイパスダクト36から野菜室11に冷蔵室8
などを経ていない新鮮な(低温)冷気を供給することが
できるようになる。
【0040】これにより、野菜室11には冷蔵室8から
の戻り冷気に加えて低温の冷気が供給されるようになる
ので、冷蔵室8側の負荷の状況に拘わらず、野菜室11
を安定的に冷却することができるようになる。
【0041】また、区画部材7を、仕切板28とこの仕
切板28の前側に設けられた仕切前断熱部材29とから
構成し、仕切板28には氷温容器16の前部下側に位置
して冷蔵室冷気戻り口31を形成すると共に、仕切前断
熱部材29の下面を前方に低く傾斜させたので、冷蔵室
8からの戻り冷気は氷温容器16の前部下側から区画部
材7と上蓋32間の間隔Gに流入し、前方に移動しなが
ら仕切前断熱部材29下面の傾斜に沿って下方の野菜容
器43周囲に流下するようになる。
【0042】そして、野菜容器43周囲を循環した冷気
は野菜室11の上奥部の野菜室冷気戻り口37に流入す
るので、これらによって、野菜容器43周囲を冷気が満
遍なく円滑に循環できるようになり、野菜容器43内を
斑無く良好に冷却することが可能となる。特に、冷蔵室
冷気戻り口31は氷温容器16の下側にあるので、見え
難く、扉21を開けた状態の外観にも支障を生じない。
また、リブ81は流下する冷気の風向板となるので、野
菜室11への冷気循環は一層円滑化される。
【0043】更に、氷温容器16後側に形成されたもう
一つの冷蔵室冷気戻り口27から出た冷気がバイパスダ
クト36を経た冷気と混じり合い、区画部材7と上蓋3
2間の間隔G後部に流入するようにしたので、バイパス
ダクト36からの冷気が直接当たる区画部材7の仕切板
28或いは上蓋32部分の野菜室11が過冷却されるこ
とを防止することができる。これにより、野菜室11の
冷却効果を維持しつつ、仕切板28や上蓋32に断熱材
を貼る必要性や、野菜室11内の温度斑の発生を一層効
果的に解消することができるようになる。
【0044】また、仕切断熱壁9の止め板86は冷凍室
11から野菜室12まで渡っているが、熱伝導の悪い硬
質樹脂にて成形されているので、この止め板86を介し
て冷凍室11から野菜室12に伝導する冷却作用は最小
限に抑えられ、それによって、野菜室12の過冷却も防
止される。
【0045】次ぎに、以上の如き冷蔵庫1の断熱箱体6
の組立手順を説明する。先ず、内箱3を外箱2内に組み
込む以前に、仕切前断熱部材29と仕切前部材83を内
箱3の所定の開口縁部に取り付ける。この場合、仕切前
断熱部材29の固定部分の内箱3の外面には鋼板製の止
め板88が配置され、この仕切前断熱部材29の側面と
内箱3との間にシール材89を介在させた状態で、この
止め板88側からネジ91・・を仕切前断熱部材29ま
で螺合させて固定する(図9)。このようにネジ91・
・を止め板88側から止めるため、仕切前断熱部材29
と内箱3間に隙間が生じ難くなり、シール材89による
シールも容易となる。
【0046】このとき、止め板88は仕切断熱部材29
の側面と略同等の寸法を呈しており、各配線孔78と注
入孔79に対応する位置に配線孔92と注入孔93が穿
設されている。また、仕切断熱部材29の側面が対応す
る内箱3の側面にも、各配線孔78と注入孔79に対応
する位置に配線孔94と注入孔96が形成されている。
従って、仕切前断熱部材29内はこれら配線孔78、9
2及び94と注入孔79、93及び96を介して内箱3
外に連通している。
【0047】また、仕切前部材83は内箱3にネジ止め
すると共に、その後方の内箱3の外面には前述の如く止
め板86を取り付けておく。そして、前述の配線孔配線
孔78、92及び94を用いてハーネスの配線などを行
った後、内箱3を外箱2内に組み込む。このとき、仕切
前断熱部材29内は注入孔79、93及び96を介して
内箱3と外箱2間の空間に連通している。
【0048】この状態で、図11の如く開口を下側とし
て内治具101と外治具(図示せず)内に装填する。こ
のとき、内治具101には前記仕切前断熱部材29と仕
切前部材83に対応した溝102、103が形成されて
おり、溝103の両側は止め板86の上下部分と内箱3
を介して重複する。そして、外箱2の背面から断熱材4
のウレタン原液を注入する。
【0049】注入されたウレタン原液は発泡反応しなが
ら外箱2と内箱3間に充満すると共に、注入孔79、9
3及び96を通って仕切前断熱部材29内に両側方から
流入し、発泡充填される。これにより、仕切前断熱部材
29内に成形断熱材を取り付ける必要が無くなり、部品
点数の削減と生産性の著しい向上を図ることができるよ
うになる。また、仕切前断熱部材29内にも内箱3、外
箱2間の断熱材4が一体に充填されることにより、仕切
前断熱部材29の取付強度も著しく向上する。
【0050】また、リブ81は内治具101の溝102
に当接するので、断熱材4の発泡時の圧力によって仕切
前断熱部材29の下部材77が変形することも無くな
る。
【0051】更に、止め板86の上下部分に内治具10
1が内箱3を介して重複するため、止め板86は内側か
ら内治具101により押さえられる。従って、断熱材4
の発泡時の圧力を押さえ、仕切前部材83後方の内箱3
側壁の変形を効果的に防止できるようになる。これによ
り、溝103内に挿入する別体の治具(中子)を廃止し
ながら、円滑な断熱材4の発泡充填を行うことができる
ようになる。
【0052】係る断熱材4の発泡充填後、仕切板28は
仕切前断熱部材29の後方の内箱3に取り付けられると
共に、断熱仕切壁9は前述の如く仕切前部材83の後方
の内箱3の突条84にネジ止めされるものである。尚、
図11は断熱材4を充填後、治具より断熱箱体6を取り
出す(図中矢印の如く)段階を示しているものとする。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、内箱
と外箱間に断熱材を発泡充填した断熱箱体にて構成さ
れ、この断熱箱体内を開口縁部に取り付けられた仕切前
部材と、この仕切前部材の後側に設けられる仕切部材と
によって上下に区画して成る冷蔵庫において、仕切前部
材を、断熱材の充填前に取り付けると共に、当該仕切前
部材内を、その側面において内箱と外箱間の空間に連通
させているので、内箱と外箱間への断熱材の発泡充填時
に、仕切前部材内にも側面から断熱材が入り込み、発泡
充填されるようになる。
【0054】これにより、仕切前部材内に成形断熱材を
取り付ける必要が無くなり、部品点数の削減と生産性の
著しい向上を図ることができるようになる。また、仕切
前部材内にも内箱、外箱間の断熱材が一体に充填される
ことにより、仕切前部材の取付強度も著しく向上するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例としての冷蔵庫の各扉
を除く正面図である。
【図2】同じく扉を除く本発明の冷蔵庫の一部切欠正面
図である。
【図3】本発明の冷蔵庫の縦断側面図である。
【図4】本発明の冷蔵庫のもう一つの縦断側面図であ
る。
【図5】本発明の冷蔵庫の冷凍室部分の正面図である。
【図6】本発明の冷蔵庫の冷却室部分の正面図である。
【図7】本発明の冷蔵庫の仕切前断熱部材の分解斜視図
である。
【図8】断熱仕切壁部分の本発明の冷蔵庫の縦断正面図
である。
【図9】本発明の冷蔵庫の内箱、仕切前断熱部材などの
分解斜視図である。
【図10】断熱材の発泡前における仕切前断熱部材の取
り付け部分の本発明の冷蔵庫の拡大断面図である。
【図11】断熱材の発泡充填作業を説明する図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 2 外箱 3 内箱 4 ポリウレタン断熱材 7、10 区画部材 8 冷蔵室 9 断熱仕切壁 11 野菜室 12 冷凍室 16 氷温容器 24 冷蔵室ダクト 27、31 冷蔵室冷気戻り口 28 仕切板 29 仕切前断熱部材 32 上蓋 34 ダクト空間 36 バイパスダクト 37 野菜室冷気戻り口 43 野菜容器 46 冷却室 47 冷却器 48 送風機 56 分配ダクト 67 連通ダクト 77、93、96 注入孔 83 仕切前部材 86 止め板
フロントページの続き (72)発明者 西田 明広 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 村社 基幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内箱と外箱間に断熱材を発泡充填した断
    熱箱体にて構成され、この断熱箱体内を開口縁部に取り
    付けられた仕切前部材と、この仕切前部材の後側に設け
    られる仕切部材とによって上下に区画して成る冷蔵庫に
    おいて、 前記仕切前部材は、前記断熱材の充填前に取り付けられ
    ると共に、当該仕切前部材内は、その側面において前記
    内箱と外箱間の空間に連通していることを特徴とする冷
    蔵庫。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008075888A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP2008075934A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷蔵庫
JP2012042204A (ja) * 2011-10-19 2012-03-01 Panasonic Corp 冷蔵庫

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