JPS5856013Y2 - 押出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本発明は、アルミニウム等の型材を成形するための押出
装置の改良に関する。

アルミニウム等の型材を押出成形するには、第１図に示
すように、コンテナ１内に素材ビレットを挿入し、これ
をダイ２に当てて、ステム３により押出し、型材４を成
形する。

一つのビレットの押出しが完了したならば、コンテナ１
を移動し、油圧シリンダ６によって作動するシャー５に
よってビレットの後端の余剰部を削除する。

ついで、そこにつぎのビレットの先端を当てがって、押
出成形を継続する。

ところで、上記におけるシャー５によるビレット後端の
余剰部の削除は、できるだけダイ２の端面に密接した状
態で行なわなければならない。

仮にダイ２端面より少し離れた位置でシャーリングをす
ると、ビレットの下端にはみ出し部ができて、それがカ
スとなってこぼれ落ち、コンテナ１とダイ２との間に空
隙をつくる原因となり、それが、つぎのビレットを押出
す際のエアー巻きゃはみ出しの原因となって、製品の仕
上り並びに歩留りを悪くする。

ところが、押出成形は加熱下で行なわれるので、温度の
状態によって、ダイか多少膨張、収縮をし微妙な位置ず
れを起すことが多い。

そのためシャーリングの際、シャー５がダイ２に密接し
なくなることがある。

したがって、ダイ２とシャー５との位置関係を精密に設
計しても、上述の問題点は避は難いところであった。

本発明は、この点を改善せんとするもので、ダイ付近に
温度検知器を設け、かつその温度検知器よりの温度信号
によって作動するパルスモータ−を設け、そのパルスモ
ータ−の作動によりシャーの位置を微調整するようにし
たことを特徴とする押出装置を要旨とするものである。

これを図面の実施例によって具体的に説明すると、第２
図において、符号１〜６は便宜上、第１図と同一名称部
分を示すが、ダイ２を支持するダイスライド７とホース
シュー８との間に温度検知器９を設置し、ダイ２の下面
の温度を検知する。

一方、エンドプラテン１１の上部にはパルスモータ−１
０を設置し、前記温度検知器９で検知されたダイ２の温
度を適宜の手段によって受け、その温度信号に応じて、
ギア１３．１４を介して、シャーホルダ１２を前後に進
退させる。

ダイの材質は一定であり、温度と熱膨張の関係は予じめ
判っているので、温度検知器９よりの温度信号とパルス
モータ−１０の動きとを一定の関係になるよう設定して
おけば、シャー５の切断位置はダイ２の端面に常に密接
し得る位置に保たれる。

したがって位置ずれによってビレットの後端切断面には
み出し部分が生ずるようなことはなく、つぎのビレット
をセットするときにコンテナとダイ２との間に隙間が生
じないので、ビレットと同士の密着が良好となり、製品
型材４の仕上り並びに歩留りが向上する。

本考案は以上のとおりであるから、切削屑を取除く作業
を特別にする必要もなく、作業能率向上にも役立つもの
で、特にアルミニウム型材の押出成形に有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の押出装置の説明図、第２図は本発明装置
の実施例の要部の断面図である。 １・・・・・・コンテナ、２・・・・・・ダイ、３・・
・・・・ステム、４・・・・・・型材、５・・・・・・
シャー、６・・・・・・油圧シリンダ、７・・・・・・
ダイスライド、８・・・・・・ホースシュー、９・・・
・・・温度検知器、１０・・・・・・パルスモータ、１
１・・・・・・エンドプラテン、１２・・・・・・シャ
ーホルダ、１３．１４・・・・・・ギア。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ダイ付近に温度検知器を設け、かつその温度検知器より
   の温度信号によって作動するパルスモータ−を設けて、
   そのパルスモータ−の作動によりシャーの位置を微調整
   するようにしたことを特徴とする押出装置。