JPS58534B2 - パイプ構造物における部材接合方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、パイプ構造物における部材の接合方法に関
する。

従来、海底石油掘削用の海洋構造物のジヤツキ押上げ型
作業台の脚は、１例として第１〜４図に見る如く、パイ
プによるトラス構造よりなり、各部材のパイプの接合部
（以降これを節点部と呼称する）材の多くは鋳鋼製であ
る。

第１図は、ジヤツキ押上げ型作業台の側面図、第２図は
、同平面図で、３本の脚１によって、ジヤツキハウス２
を経て、支持される作業台３上より張り出したフレーム
４の上に、海底石油用デリック５が装着されている事を
示している。

該脚１は、第３図の水平断面図、第４図の側面図に見る
如く、パイプよりなる主部材６と、ブレーシングの為の
各種の支部材７とよりなり、主部材６と支部材７との節
点部に、枝材８ａ、ａｂ、を一体に鋳込んだ鋳鋼製の節
点部材８が、又、支部材７の相互の節点部に節点部材８
と同様な節点部材９が、用いられている。

節点部材８の基部は主部材６の一部を構成し、支部材７
が突合せ溶接されて、連結が構成されている。

上述構造の脚１に於て、第３図口の節点部拡大図、第４
図のｂ部、夫々に点線にて誇大して示す如く、節点部材
８の主部材６への組込溶接の時のねじれ誤差角度αによ
って発生する突合せ溶接部１０における節点部材８の管
端の中心と、パイプ構造の設計上の力線との喰違い量δ
１、並に第４図のｂ部の節点部材８の傾きに起因する喰
違いδ２、が発生する。

主部材６の中心から、該溶接部１０までの距離ｔが大き
いほど同じねじれ誤差角αに対して喰違い量δ１は犬と
なりこの時、突合せ溶接部１０の溶接各点に於てはギャ
ップが不同となるので、接合時に支部材７端の切合せ、
開先取り、が必要となり工事を煩雑、非能率なものとす
る。

この発明は、主部材に平面座を設け、該平面座に支部材
を当接させて、隅肉溶接により接合することにより前記
従来技術における問題点を解決したものである。

以下この発明を図面に示す実施例により説明する。

第５図は側面図で第６図■−Ｖ断面を示す。

第６図は平面図で第５図■−■断面を示す。

１８は節点部材で、第４図に示す主部材６の一ブロック
長さＬの一構成をなす鋳鋼製部品である。

１１は節点部材１８上に設けた平面座で、水平な支部材
７に対して直交し、隅肉溶接１２により、支部材７を平
面座１１に固定する。

第７〜９図は、第４図の節点部材９に対応する本発明の
節点部材１９を示す。

第７図は節点部材１９の立断面の正面図、第８図は同側
面図、第９図は第７図の■−■断面の矢視図である。

節点部材１９には、節点部材１８と同じく平面座１１′
を設ける。

そして前記と同様に支部材７と節点部材１９とは平面座
１１′に於て、隅肉溶接１２により接合される。

以上の如く、節点部材１Ｂ、１９の平面座１１゜１１′
に支部材７の端部を当接させて、隅肉溶接１２により固
定する構造とする事により、パイプ同士を直交方向にだ
けでなく斜め方向にも接合できると共に、しかもそれら
の接合部に従来のごとき溶接部１０の全周にわたっての
ギャップの不同性による喰違い量が生ずることは少くな
り、また多少生じたとしても条件の厳しくない隅肉溶接
１２により溶接が容易にでき、脚１の強度に悪影響を与
える事がなく、更に、現物組立時に於て、切合せ、開先
取り等の作業をなくす事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は従来技術に関するもので、第１図は、ジヤ
ツキ押上げ型作業台の側面図、第２図は同平面図、第３
図イは脚の平面図、第３図口は、脚平面図の一部拡大図
、第４図は脚の一部側面図、である。 第５〜９図は本発明に関するもので、第５図は節点部材
１８の立断面図、第６図は、第５図の■−■断面図を示
す。 第７〜９図は支部材７と節点部材１９との関係を示し、
第７図は節点部材１９の断面正面図、第８図は同側面図
、第９図は、第７図の■−■断面矢視図を示す。 ６……主部材、７……支部材、１１，１１’……平面座
、１２……隅肉溶接部、１８．１９……節点部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １主部材側面及び支部材端面にそれぞれ平面座を形成し
   た鋳鋼製の節点部材を同心に溶接し、該平面座に所定切
   口を有する支部材を当接し、隅肉溶接によりパイプ同士
   を直交方向及び斜め方向に接合することを特徴とするパ
   イプ構造物における部材接合方法。