JPH10258360A - 溶接接合フレーム、その接合用部材及び接合方法 - Google Patents

溶接接合フレーム、その接合用部材及び接合方法

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JPH10258360A
JPH10258360A JP9061491A JP6149197A JPH10258360A JP H10258360 A JPH10258360 A JP H10258360A JP 9061491 A JP9061491 A JP 9061491A JP 6149197 A JP6149197 A JP 6149197A JP H10258360 A JPH10258360 A JP H10258360A
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JP
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wall
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joining
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Application number
JP9061491A
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English (en)
Inventor
Mihaya Imamura
美速 今村
Kazuo Yonezawa
和男 米澤
Toru Hashimura
徹 橋村
Takahito Fujii
孝人 藤井
Tadayuki Kurokawa
忠行 黒川
Fujio Nakamura
藤雄 中村
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日形材同士を溶接する際に中間壁同士も接合
することができ、接合部の強度を著しく高めることがで
きる溶接接合フレーム、その接合用部材及び接合方法を
提供する。 【解決手段】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
なり横断面が日形をなしていて中間壁12が設けられた
角筒状をなし、端部が、中間壁12に垂直な面におい
て、その長手方向に対して傾斜した中間端面13と、こ
の中間端面13に対して更に後方に傾斜した1対のサイ
ド端面14と、中間壁12を局部的に露出するために側
壁15に設けられた孔16とを有する1対の溶接接合フ
レーム1、2をその中間端面13同士を突合わせ、対向
するサイド端面14間の三角形領域に第1接合用部材4
の三角筒状をなす本体部を嵌合し、第1接合用部材4の
1対の係合部を前記中間壁12に係合させた後、前記本
体部と溶接接合フレーム1、2とを溶接すると共に、前
記孔16を介して中間壁12と係合部とを溶接する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム又は
アルミニウム合金(以下、総称してアルミニウム材とい
う)からなる角筒状の形材を溶接してトラック等の自動
車の車体フレーム等を構成する溶接構造体として使用さ
れる溶接接合フレーム、その接合に使用される接合用部
材及びその接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック等の自動車及び輸送機等
の車体は、成形した鋼板端部を重ねて、その部位を抵抗
スポット溶接によって接合している。このようにして組
立てられたモノコック構造がトラック等の一般的な車体
構造である。
【0003】しかし、この方法は、組立の自動化が容易
であるという利点はあるものの、重ね部分が多く、構造
形成上、無駄な部分がかなりあり、スリムでないことに
加え、成形部材の形状が複雑で重量の増加も生じるとい
う欠点がある。
【0004】これに対し、アーク溶接又はビーム溶接等
により、フレームを突き合わせ溶接することにより車体
を組み立てれば、構造的にスリムになるものの、溶接前
のフレームの突合せ精度が溶接品質に大きく影響する。
例えば、フレーム間にギャップが生じると溶接品質が著
しく低下する。このため、フレームを押さえて組み立て
状態に保持するための治具が必要であり、またフレーム
自体も高精度の機械加工が必要である。従って、組立の
自動化が困難である。
【0005】また、近時、車体の軽量化のために、車体
をアルミニウム材で製作しようとする試みがなされてい
る。この場合に、アルミニウム材はスポット溶接性が低
く、モノコック構造においては、数千点の溶接をする必
要があるが、その場合に電極の消耗が大きいという難点
がある。また、板材の成形性もアルミニウム材は鋼材よ
りも悪いという難点がある。
【0006】そこで、トラック等の自動車及び輸送機等
の車体に中空のパイプ状フレームを適用するスペースフ
レーム構造が提案されている。図12は、一般のトラッ
クに使用されるものとして提案されたスペースフレーム
構造を示す模式図である。図12に示すように、角筒状
のアルミニウム材製形材51を、トラックのキャビンの
形状に組み立て、各角筒状形材51同士を溶接により接
合して形材51同士が固着される。これにより、所謂ス
ペースフレーム構造が形成され、このスペースフレーム
50を覆うように構造板が取り付けられて自動車ボディ
が完成する。しかし、中空のパイプ状フレームが構造物
の強度部材として使用される場合には、軸方向の引張り
及び圧縮、曲げ、剪断並びにこれらの複合による荷重に
対してバランスがよい強度を有することが必要とされ
る。このため、近年では、角筒状のフレームの断面中央
部に補強用の中間壁が設けられ、その断面形状が「日」
形となる日形材が多用されている。例えば、支持部材と
して使用される日形材が提案されている(特公平6−5
9838号公報)。図10は従来技術に係る日形材を用
いた構造を示す斜視図である。この従来技術において
は、支持部材40は第1壁部41a、第2壁部41b、
第3壁部41c及び第4壁部41dにより構成される角
筒状の中央に、第1壁部41aと第4壁部41dとを連
結する中間壁42が第2壁部41b及び第3壁部41c
と平行に設けられている。そして、第1壁部41aの外
面には中空形材の負荷部材43が支持部材40と直交し
て溶接部44で溶接されて接合されている。この従来技
術によれば、日形材を支持部材40として用いているの
で、負荷部材43に対して曲げ負荷Aをかけたときに、
この曲げ負荷Aに対する強度が中間壁42を有しない構
造と比して向上している。
【0007】日形材は強度が高いので骨格形材として使
用されるが、設計された構造に対して曲げ加工等では対
応しきれない場合には、複数個の日形材に所望の結合角
度を持たせて溶接により接合する。図11(a)及び
(b)は従来の溶接方法を示す図であり、(a)は斜視
図、(b)は断面図である。図11(a)に示すよう
に、従来の溶接方法では、日形材45a及び45bがそ
の端面を長手方向に傾斜させて切断されている。そし
て、両日形材45a及び45bをその端面で突き合せる
と、日形材45aと45bとが所定の角度をなして交差
する。そして、この突き合せ線に沿って日形材の外部か
ら溶接を行うことにより溶接部46で日形材45aと4
5bとが接合される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
(b)に示すように、日形材同士を溶接する場合には、
補強用に設けられた中間壁42同士の連結部47を溶接
することができない。このため、接合部における強度は
中間壁42を有しない中空形材と変わらず、日形材を使
用するメリットが低減する。却って、接合部の強度が相
対的に低くなり、負荷の伝達が接合部において滞るた
め、日形材を使用することが問題となることもある。特
公平6−59838号公報に記載された日形材において
も、仮に負荷部材に日形材を用いたとしても従来の溶接
方法を用いたのでは、中間壁同士を接合することができ
ず、接合部の強度には問題が残る。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、日形材同士を溶接する際に中間壁同士も接
合することができ、接合部の強度を著しく高めることが
できる溶接接合フレーム、その接合用部材及び接合方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る溶接接合フ
レームは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり
横断面が日形をなしていて中間壁が設けられた角筒状を
なす溶接接合フレームにおいて、その端部は、前記中間
壁に垂直な面において、その長手方向に対して傾斜した
中間端面と、この中間端面に対して更に後方に傾斜した
1対のサイド端面と、前記中間壁を局部的に露出するた
めに側壁に設けられた孔とを有することを特徴とする。
【0011】本発明に係る溶接接合フレームの接合用部
材は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり横断
面が日形をなしていて中間壁が設けられた角筒状をな
し、端部が、前記中間壁に垂直な面において、その長手
方向に対して傾斜した中間端面と、この中間端面に対し
て更に後方に傾斜した1対のサイド端面とを有する1対
の溶接接合フレームを溶接接合する際に使用される接合
用部材において、前記1対の溶接接合フレームの対向す
るサイド端面間の三角形領域に整合する三角筒状をなす
本体部と、この本体部から突出し各中間壁に係合する一
対の係合部とを有することを特徴とする。
【0012】本発明に係る溶接接合フレームの接合方法
は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり横断面
が日形をなしていて中間壁が設けられた角筒状をなし、
端部が、前記中間壁に垂直な面において、その長手方向
に対して傾斜した中間端面と、この中間端面に対して更
に後方に傾斜した1対のサイド端面と、前記中間壁を局
部的に露出するために側壁に設けられた孔とを有する1
対の溶接接合フレームをその中間端面同士を突合わせ、
対向するサイド端面間の三角形領域に接合用部材の三角
筒状をなす本体部を嵌合し、前記接合用部材の1対の係
合部を前記中間壁に係合させた後、前記本体部と溶接接
合フレームとを溶接すると共に、前記孔を介して中間壁
と係合部とを溶接することを特徴とする。
【0013】本発明においては、中間壁を有する角筒状
日形材からなるフレーム同士を所定の角度で交差させて
溶接接合する際に、各角筒状日形材の中間壁を係止する
係止部を有する接合用部材を使用し、接合用部材の本体
部とフレーム側壁との間を溶接するのに加えて、角筒状
日形材の側壁に設けられた孔を介して中間壁と係合部と
を溶接接合するので、角筒状日形材の中間壁同士が接合
用部材を介して接合され、接合部の強度が著しく高くな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例につい
て、添付の図面を参照して詳しく説明する。図1は本発
明の第1の実施例に係る第2接合用部材を示す断面図、
図2は第1接合用部材を示す断面図、図3は本発明の第
1の実施例に係る角筒状日形材を示す断面図、図4はそ
の上面図、図5は本発明の第1の実施例に係る接合方法
を示す斜視図、図6はその断面図である。図5及び6に
示すように、角筒状の第1の日形材1と第2の日形材2
とがその端面を第2接合用部材3に整合する形状に切断
されている。そして、両日形材1及び2をその端面で突
き合せると、日形材1及び2は所定の角度(図示例は9
0°)をなして交差する。この所定の角度が結合角度で
ある。そして、日形材1及び2の内角側側板に第2接合
用部材3が係合され、中間壁には第1接合用部材4が係
合される。なお、内角側側板とは、日形材1及び2にお
ける180°以下の角度をなして交差する内側の側板で
ある。
【0015】図1に示すように、本実施例の第2接合用
部材3は二等辺三角形角筒状の支持部5を有する。そし
て、この第2接合用部材3は二等辺三角形の2個の底角
部分に二等辺三角形の外側に延出する角度決め部6a及
び6bを有し、この角度決め部6a及び6bはその延出
方向が前記結合角度をなして交差し日形材1又は2の内
角側側板の内面に倣う倣い部分7a及び7bと、この倣
い部分7a又は7bと平行に延出し、日形材1又は2の
内角側側板の外面に倣う倣い部分8a及び8bとを有す
る。この倣い部分7a、8aと、倣い部分7b、8bと
により構成されるU字形部分に日形材1及び2の側板の
端部を嵌合することにより、角度決め部6a、6bが日
形材1、2に係合し、日形材1、2の側板のなす角度を
決める。
【0016】また、図2に示すように、本実施例の第1
接合用部材4は直角二等辺三角形角筒状の支持部9を有
する。そして、この第1接合用部材4は頂角から等しい
間隔を隔てた2辺の斜辺上に斜辺の外側に延出する角度
決め部10a及び10bを有し、この角度決め部10a
及び10bはその延出方向が前記結合角度をなして交差
し日形材1又は2の中間壁の内角側の面に倣う倣い部分
11a及び11bと、この倣い部分11a及び11bと
平行に延出し、中間壁の外角側の面に倣う部分11c及
び11dとを有する。この倣い部分11a、11cと、
倣い部分11b、11dとにより構成されるU字形部分
に日形材1及び2の中間壁の端部を嵌合することによ
り、角度決め部10a、10bは日形材1、2に係合
し、日形材1、2の中間壁のなす角度を決める。
【0017】また、図3に示すように、日形材1及び2
は中空角筒形状のパイプであり、内角側側板及び外角側
側板と平行に延びる中間壁12を有する。図4に示すよ
うに、日形材1及び2はその端面の一部が中間壁12に
垂直な面において、その長手方向に対して傾斜してお
り、日形材同士が突合される中間端面13が形成されて
いる。端面の他部分はこの中間端面13に対して更に後
方に傾斜しており、第1接合用部材4及び第2接合用部
材3と整合するサイド端面14が形成されている。ま
た、内角側側板及び外角側側板を連結する側壁15に
は、孔16が穿設されており、この孔16により中間壁
が露出されるようになっている。そして、この孔16を
介して日形材1及び2の中間壁12と第1接合用部材4
とを溶接して接合することができる。
【0018】本実施例においては、図5に示すように、
日形材1及び2の突合せ端部を第2接合用部材3の倣い
部分7a、8aと、倣い部分7b、8bとにより構成さ
れるU字形部分に嵌入すると共に、日形材1及び2の中
間壁12の端部を第1接合用部材4の倣い部分11a、
11cと、倣い部分11b、11dとにより構成される
U字形部分に嵌入する。これにより、日形材1及び2が
その結合角度を所定角度に一致させ、中間壁同士を結合
して配置される。そこで、第2接合用部材3の係止部8
a及び8bと内角側側板との接合部17、日形材同士の
突合わせ部18及び第1接合用部材4と日形材1及び2
との接合部を溶接接合すると共に、側壁15に穿設され
た孔16を介して第1接合用部材4の倣い部分11a乃
至11dと中間壁12とを溶接接合する。これにより、
日形材1及び2が所定の角度をなして連結される。
【0019】本実施例においては、第1接合用部材4を
使用しているので、日形材1及び2の中間壁同士を容易
に接合することができる。このため、骨格部材として日
形材を使用することにより構造体の強度を高めることが
できる。また、第2接合用部材3を使用することによ
り、日形材1及び2の所定角度に高精度で一致させるこ
とができる。しかも、このセッティング作業が極めて容
易である。また、日形材1及び2はその内角側側板が第
2接合用部材3に支持されているので、溶接時に、日形
材1及び2のなす角度が内角側に変化してしまうことが
ない。また、日形材の内角側部分については、従来のよ
うなすみ肉溶接が不要となり、この部分は第2接合用部
材3の係止部の縁部と日形材との間で溶接接合されるの
で、局部的に弱い部分が生じることを防止でき、これに
より、接合部の強度を向上させることができる。
【0020】図7(a)乃至(c)は第2接合用部材用
の蓋を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面
図、(c)は正面図である。図7(a)乃至(c)に示
すように、第2接合用部材用の蓋19は第2接合用部材
3の支持部5と実質的に同寸法の二等辺三角形状の蓋部
分19aと底辺部の中央部から延出し第2接合用部材3
の側面を覆う側面部分19bとを有し、蓋部分19aの
厚さt2は(内角側側板の幅−第2接合用部材3の高
さ)/2で表される。なお、第2接合用部材3の高さと
は、係止部の延出方向と直交する方向の長さである。そ
して、この蓋19を日形材1及び2の内角側側板を嵌め
込んだ第2接合用部材3の高さ方向の両端部に配置す
る。
【0021】図8(a)及び(b)は第1接合用部材用
の蓋を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面図
である。図8(a)及び(b)2示すように、第1接合
用部材用の蓋20は第1接合用部材4の支持部9と実質
的に同寸法の直角二等辺三角形状の蓋部分20aと底辺
部から延出し第1接合用部材4の側面を覆う側面部分2
0bとを有し、蓋部分20aの厚さt1は(内角側側板
の幅−第1接合用部材4の高さ)/2で表される。な
お、第1接合用部材4の高さとは、倣い部分の延出方向
と直交する方向の長さである。また、側面部分20bの
第1接合用部材4の高さ方向の長さは内角側側板の幅の
半分である。そして、この蓋20を日形材1及び2の中
間壁を嵌め込んだ第1接合用部材4の高さ方向の両端部
に配置する。
【0022】このように構成された蓋19及び20を夫
々第2接合用部材3の高さ方向の両端部及び第1接合用
部材4の高さ方向の両端部に配置して、その周囲と日形
材1及び2との突合わせ線を溶接接合する。これによ
り、段差がなく、外観が優れた接合部を日形材1と2と
の連結部に形成することができる。
【0023】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図9は本発明の第2の実施例に係る接合部を示す
断面図である。図9に示すように、日形材21乃至23
がT字型に接合されている。即ち、日形材21と日形材
22とが一直線に配置され、日形材23が日形材21と
日形材22との突合わせ部において、日形材21及び2
2と直交して配置されている。そして、日形材21及び
22の端面には、第1の実施例と同様に日形材同士が突
合される中間端面が形成されている。更に、端面の他部
分はこの中間端面に対して更に後方に傾斜しており、第
1接合用部材27及び第2接合用部材26と整合するサ
イド端面が形成されている。一方、日形材23の端面に
は、中間壁を対称の面としてその両側に中間端面及びサ
イド端面が形成されている。また、図示していないが、
日形材21乃至23の面板には、局部的に中間壁を露出
する孔が、日形材の中間壁と第1接合用部材とを溶接し
て接合するために穿孔されている。
【0024】第2の実施例に使用される第2接合用部材
26の形状は第1の実施例で使用された第2接合用部材
3と実質的に同形状であり、倣い部分により構成された
U字形部分に日形材の側板の端部を嵌合することによ
り、角度決め部は日形材21乃至23に係合され、日形
材21と23とがなす角度及び日形材22と23とがな
す角度を決める。
【0025】一方、第1接合用部材27においては、そ
の支持部30の形状がその断面において矩形である。そ
して、この第1接合用部材27はその一対の長辺から垂
直に外側に延出し日形材21及び22の中間壁の面に倣
う倣い部分31を有し、一方の短辺にはその短辺から垂
直に延出し日形材23の中間壁の面に倣う倣い部分32
を有する。そして、倣い部分31により構成されるU字
形部分に日形材21及び22の中間壁の端部を、倣い部
分32により構成されるU字形部分に日形材23の中間
壁の端部を嵌合することにより、第1接合用部材27が
日形材21乃至23に係合される。
【0026】本実施例においては、日形材21及び22
の内角側の側板の接合端部を、倣い部分28a、29a
とにより構成されるU字形部分に、日形材23の両側の
側板の接合端部を倣い部分28b、29bとにより構成
されるU字形部分に嵌合すると共に、日形材21乃至2
3の中間壁の端部を第1接合用部材27の倣い部分31
及び32により構成されるU字形部分に嵌入する。これ
により、日形材21及び22が日形材23との結合角度
を90°とし中間壁同士を接合用部材を介して配置され
る。その後、第2接合用部材の係止部29a及び29b
と内角側側板との接合部33、日形材同士の突合わせ
部、面板に穿孔された孔及び第1接合用部材27と日形
材21乃至23との接合部を溶接接合する。
【0027】本実施例においては、接合される日形材の
数が3個である。このため、第1接合用部材の断面形状
を矩形とすることにより、日形材21乃至23の中間壁
同士を容易に溶接接合することができる。このため、こ
の場合にも、骨格部材として日形材を使用することによ
り構造体の強度を高めることができる。
【0028】なお、本第2の実施例においても、第1の
実施例と同様に蓋を用いることができる。この場合、図
9に示すように、第2接合用部材用の蓋34は第1の実
施例の第2接合用部材用の蓋19と同形状である。そし
て、この蓋34を日形材21乃至23の側板を嵌め込ん
だ第2接合用部材の高さ方向の両端部に配置する。ま
た、第1接合用部材用の蓋35は蓋部分の形状が1接合
用部材27の支持部28と実質的に同寸法の矩形状であ
る。これ以外の構成は第1の実施例の第1接合用部材用
の蓋20と同様である。そして、この蓋35を日形材2
1乃至23の中間壁を嵌め込んだ第1接合用部材27の
高さ方向の両端部に配置する。
【0029】このように構成された蓋34及び35を夫
々第2接合用部材及び第1接合用部材に配置して、第1
の実施例と同様にして溶接接合する。これにより、第2
の実施例においても、段差が生じず、外観が優れる接合
部を形成することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
日形材の側板を接合するための第2接合用部材と共に、
中間壁を接合するための第1接合用部材を使用して溶接
接合し中間壁を連結しているので、日形材の接合部の強
度が著しく向上する。このため、種々の結合角度を有す
る接合、例えばL型接合及びT型接合等に対して日形材
を用いることが有効となり、日形材の適用範囲が広が
り、強度が優れた構造体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る第2接合用部材を
示す断面図である。
【図2】第1接合用部材を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る角筒状日形材を示
す断面図である。
【図4】同じくその上面図である。
【図5】同じく接合方法を示す斜視図である。
【図6】同じくその断面図である。
【図7】第2接合用部材用の蓋を示す図であり、(a)
は上面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図8】第1接合用部材用の蓋を示す図であり、(a)
は上面図、(b)は側面図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る接合部を示す断面
図である。
【図10】従来技術に係る日形材を用いた構造を示す斜
視図である。
【図11】従来の溶接方法を示す図であり、(a)は斜
視図、(b)は断面図である。
【図12】一般のトラックに使用されるものとして提案
されたスペースフレーム構造を示す模式図である。
【符号の説明】
1、2、21、22、23;日形材 3、26;第2接合用部材 4、27;第1接合用部材 5、9、30;支持部 6a、6b、10a、10b;角度決め部 7a、7b、8a、8b、11a、11b、11c、1
1d、28、28a、28b、29、29a、29b、
31、32;倣い部分 12;中間壁 13;中簡端面 14;サイド端面 15;側壁 16;孔 17、33;接合部 18;突合わせ部 19、20、34、35;蓋 19a、20a;蓋部分 19b、20b;側面部分
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 33/06 B62D 33/06 B (72)発明者 藤井 孝人 山口県下関市長府港町14番1号 株式会社 神戸製鋼所長府製造所内 (72)発明者 黒川 忠行 山口県下関市長府港町14番1号 株式会社 神戸製鋼所長府製造所内 (72)発明者 中村 藤雄 神奈川県藤沢市宮前字裏河内100番1 株 式会社神戸製鋼所藤沢事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
    なり横断面が日形をなしていて中間壁が設けられた角筒
    状をなす溶接接合フレームにおいて、その端部は、前記
    中間壁に垂直な面において、その長手方向に対して傾斜
    した中間端面と、この中間端面に対して更に後方に傾斜
    した1対のサイド端面と、前記中間壁を局部的に露出す
    るために側壁に設けられた孔とを有することを特徴とす
    る溶接接合フレーム。
  2. 【請求項2】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
    なり横断面が日形をなしていて中間壁が設けられた角筒
    状をなし、端部が、前記中間壁に垂直な面において、そ
    の長手方向に対して傾斜した中間端面と、この中間端面
    に対して更に後方に傾斜した1対のサイド端面とを有す
    る1対の溶接接合フレームを溶接接合する際に使用され
    る接合用部材において、前記1対の溶接接合フレームの
    対向するサイド端面間の三角形領域に整合する三角筒状
    をなす本体部と、この本体部から突出し各中間壁に係合
    する1対の係合部とを有することを特徴とする溶接接合
    フレームの接合用部材。
  3. 【請求項3】 アルミニウム又はアルミニウム合金から
    なり横断面が日形をなしていて中間壁が設けられた角筒
    状をなし、端部が、前記中間壁に垂直な面において、そ
    の長手方向に対して傾斜した中間端面と、この中間端面
    に対して更に後方に傾斜した1対のサイド端面と、前記
    中間壁を局部的に露出するために側壁に設けられた孔と
    を有する1対の溶接接合フレームをその中間端面同士を
    突合わせ、対向するサイド端面間の三角形領域に接合用
    部材の三角筒状をなす本体部を嵌合し、前記接合用部材
    の1対の係合部を前記中間壁に係合させた後、前記本体
    部と溶接接合フレームとを溶接すると共に、前記孔を介
    して中間壁と係合部とを溶接することを特徴とする溶接
    接合フレームの接合方法。
JP9061491A 1997-03-14 1997-03-14 溶接接合フレーム、その接合用部材及び接合方法 Pending JPH10258360A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110757018A (zh) * 2019-11-27 2020-02-07 山西汾西重工有限责任公司 长宽比较大的矩形框架组合焊接结构及其焊接方法
CN110788451A (zh) * 2019-11-13 2020-02-14 上海裕纪金属制品有限公司 广告框焊接工艺
CN112139733A (zh) * 2020-09-14 2020-12-29 中车长春轨道客车股份有限公司 一种轨道车辆车体钢结构柔性组焊夹具

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