JPS585343A - 多孔質膜の改質方法 - Google Patents

多孔質膜の改質方法

Info

Publication number
JPS585343A
JPS585343A JP10133581A JP10133581A JPS585343A JP S585343 A JPS585343 A JP S585343A JP 10133581 A JP10133581 A JP 10133581A JP 10133581 A JP10133581 A JP 10133581A JP S585343 A JPS585343 A JP S585343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
porous membrane
solvent
membrane
polyimide
separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10133581A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6261228B2 (ja
Inventor
Hiroshi Makino
牧埜 弘
Yoshihiro Kusuki
楠木 喜博
Takashi Harada
隆 原田
Hiroshi Shimazaki
寛史 島崎
Toshio Ishida
石田 利夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP10133581A priority Critical patent/JPS585343A/ja
Priority to GB08218163A priority patent/GB2104832B/en
Priority to US06/392,169 priority patent/US4486376A/en
Priority to DE19823223844 priority patent/DE3223844A1/de
Priority to CA000406464A priority patent/CA1206308A/en
Publication of JPS585343A publication Critical patent/JPS585343A/ja
Publication of JPS6261228B2 publication Critical patent/JPS6261228B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、高分子重合体からなる多孔質膜の全面にわ
たって1重合体溶解性の有機溶媒1重合体の多孔質膜を
収縮させる収縮性有機溶媒などの特定の改質性有機溶媒
を、微量付着(含浸)させ。
その改質用有機溶媒の付着(含浸)した多孔質膜を乾燥
および/または加熱して、多孔質膜を2分離性能の優れ
た分離膜に改質する方法に係る。
この発明の方法によれば、耐熱性、耐薬品性を有するポ
リイミド、ポリスルホン、ポリアミド。
ポリアミドイミドなどからなる多孔質膜をはじめとして
、その他の高分子重合体からなる多孔質膜を、極めて簡
単な方法で改質して、ガスまたは液分離用に使用した場
合に、優れた透過性能と分離性能とを有する非対称性分
離膜と同様の性能を付与することができる。
従来、高分子重合体か゛らなる分離膜としては。
緻密層(均質層)と多孔質層とを有する非対称性膜が、
透過性能および分離性能の優れているものとしてよく知
られていたが、その非対称性膜は。
重合体溶液のドープ溶液の薄膜を、適当な凝固液で凝固
して、一度に緻密層と多孔質層とを形成した凝固膜を作
らなければならないあて、製造条件が難しく、再現性よ
く安定した性能の非対称性膜を作ることが困難であった
この発明者らは、すでに種々の高分子重合体。
特に、芳香族ポリイミド、″ポリスルホンなどからなる
多孔質膜の製造方法について研究しており。
何件かの特許出願をしているが、これらの多孔質膜を改
質して、高性能の分離膜を得る方法について種々検討し
た結果、高分子重合体からなる多孔質膜の全面にわたっ
て1重合体溶解性の有機溶媒重合体の多孔質膜を収縮さ
せることができる収縮性有機溶媒などの特定の改質用有
機溶媒を、微量付着させ9次いで、その多孔質膜を乾燥
および/または加熱することによって1分離性能の優れ
た分離膜に改質されることを見出し、この発明を完成し
た。
すなわち、この発明は、高分子重合体からなる多孔質膜
の全面にわたって。
(a)前記多孔質膜を形成している高分子重合体を約゛
1重量%以上溶解することができる溶解性有機溶媒、お
よび (b)前記多孔質膜を各単独溶媒に浸漬して各溶媒で湿
潤された多孔質膜を乾燥した場合に多孔質膜を約15%
以上収縮させることができる収縮性有機溶媒からなる群
から選ばれた少なくとも1種の改質用有機溶媒を、微量
付着(含浸)させ。
次いで、その改質用有機溶媒の付着(含浸)した多孔質
膜を、乾燥および/または加熱して、溶媒を徐々に除去
することを特徴とする多孔質膜の改質方法に関する。
この発明の方法は、従来公知の高分子重合体の分離膜と
はまったく異なる方式で、高分子重合体の多孔質膜から
高性能の分離膜を、再現性よく製造することができる方
法である。
この発明の方法は、特に、ポリイミド、ポリスルホンな
どの耐熱性の多孔質膜の改質に、好適に適用することが
できるものである。
この発明の方法で改質された結果得られる高分子重合体
の分離膜は、混合ガスの分離・濃縮、または溶液の分離
・濃縮に使用した場合に、各ガス成分または溶液成分の
透過速度が速く、シかも各成分の分離性能が高いのであ
る。
以下、この発明の方法について、さらに詳しく説明する
この発明において使用する多孔質膜は、高分子重合体か
らなる多孔質膜であり、後述のガス透過テストによって
測定された水素の透過度PH2が。
’+ x 10−’x 1 x 10−6ctA/ct
?r ・eec−(Hy@Hy 、特に5 x 10”
 〜5 x 1 o−5i/1yAH5ec−c@Hy
程度であって・水素と一酸化炭素との透過度の比(PH
2/PC!O)が1.5〜5.特に2〜4.5程度であ
ればよい。
前記高分子重合体としては2例えば、ポリイミド(特に
芳香族ポリイミド)、ポリスルホン(特にポリエーテル
ポリスルホン)、ポリアミド、ポリイミドアミド、ポリ
カーボネート、ポリエステル(特にポリエチレンテレフ
タレート)、ポリエーテル、ポリセルロース(特に、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ニトロセルロース
)、ビニル重合体(特に、ポリビニルピリジン、ポリビ
ニルアルコールなど)を挙げることができる。
前記芳香族ポリイミドとしては9例えば。
一般式               または°8つ−
αS 千N〈。      。>N−R+中 千N<認0COQ認>N−R+ 伍) (ただし、前記各一般式において、Rは芳香族ジアミン
のアミン基を除いた二価の芳香族残基である)で示され
る反復単位を、ポリマー主鎖の全構成単位に対して80
%以上、好ましくは90%以上の割合で有している芳香
族ポリイミドであればよく、特に、フェノール系溶媒の
少なくとも一種に6重量%以上、好ましくは5重量%以
上溶解しうるものであることが好ましい。
前記の一般式(1)tたは01)で示される芳香族ポリ
イミドは、30℃、濃度0.5 f/l OOxl溶媒
(パラクロルフェノール4容量とオルソクロルフェノー
ル1容量との混合溶媒)で測定した対数粘度が0.3〜
7.0.特に0.4〜5.0.さらに好ましくは、0.
5〜4.0種度の広範囲のものであればよい。
前記の芳香族ポリイミドはr  3+ 3’+ C4’
−ビフェニルテトラカルボン酸成分+  2+3+3’
+4’−ビフェニルテトラカルボン酸成分ガ°どのビフ
ェニルテトラカルボン酸成分、またはj+3’+414
’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸成分+  2+ 
3+ 3’+ 4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
成分などのベンゾフェノンテトラカルボン酸成分と、一
般式H2N −R−NH2で示される芳香族ジアミン成
分とから1重合およびイミド化反応(イミド環化反応)
によって得られるポリマーであれば、公知のどのような
方法で製造された芳香族ポリイミドであってもよい。
この発明の方法で使用される芳香族ポリイミドからなる
多孔質膜は、前記のビフェニルテトラカルボン酸成分ま
たはベンゾフェノンテトラカルボン酸成分と芳香族ジア
ミン成分とを、略等モル重合して生成する芳香族ポリア
ミック酸または芳香族ポリイミドの均一な溶液をドープ
液として使用して種々な方法で製造することができる。
その多孔質膜の製造方法としては1例えば、前記の芳香
族ポリアミック酸またはポリイミドの均一な溶液を、水
または低級アルコールを主成分とする適当な凝固液で、
凝固して、半透膜を形成し。
次いで、溶媒が溶解度パラメーター9.3以下のものを
含浸した状態で、その半透膜を乾燥および/または加熱
し、必要であれば、高温に加熱してポリマーをイミド環
化することによって、ポリイミド多孔質膜を製造する方
法を挙げることができる。
また、前述の多孔質膜を製造する他の方法としては、前
記の芳香族ポリアミック酸またはポリイミドが、それら
のポリマー不溶性で高沸点の有機極性溶媒を少量含有し
ている前記ポリマー可溶性の有機極性溶媒に、均一に溶
解している均一な溶液をドープ液として使用して、その
ドープ液の薄膜を形成し、その薄膜を乾燥および/また
は加熱して、溶媒を徐々に除去して、必要であれば、乾
燥膜を高温に加熱してポリマーをイミド環化してポリイ
ミド多孔質膜を製造する方法を挙げることができる。
前述の芳香族ポリイミドの多孔質膜の製造方法において
使用されるビフェニルテトラカルボン酸成分としては、
ろ、3’、4.4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物+  2+3+3’+4’−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物が好ましいがI  2j313’14’
−または3+ 3’+ 4+ a’−ピフェニA<、f
トラカルボン酸、あるいは2.3.3−47−または3
率4.4′−ビフェニルテトラカルボン酸の塩またはそ
れらのエステル化誘導体であってもよく、さらに前記の
各化合物の混合物であってもよい。
また、前述の芳香族ポリイミドの多孔質膜の製造方法に
おいて使用されるベンゾフェノンテトラカルボン酸成分
としては+  313’14+4’−ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物、2.ろ、6′、47−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物がやはり好ましいが
+  2+3+3’+4’−または3+3’+4+4’
−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、あるいはそれらの
塩またはエステル化誘導体であってもよく、さらに前記
の各化合物の混合物であってもよい。
前述のビフェニルテトラカルボン酸成分またはベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸成分は、他のテトラカルボン酸
成分2例えば、ピロメリット酸。
2.2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパ
ン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン、ビ
ス(3+4−ジカルボキシフェニル)スルホン、ビス(
3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、ビス(31
4−ジカルボキシフェニル)チオエーテル、あるいは、
それらの酸無水物、塩またはエステル化誘導体などで、
置換されていてもよい。
前述の芳香族ポリイミドの多孔質膜の製造において使用
される一般式H2N−R−NH2で示される芳香族ジア
ミン成分としては1例えば+  4+4’−ジアミノジ
フェニルエーテル+  3+3’−ジメトキシ−4,4
′−ジアミノジフェニルエーテル+  3+3’−ジメ
チル−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル+3+6
′−ジアミノジフェニルエーテル+  3s4’−ジア
ミノジフェニルエーテルなどのジフェニルエーテル系ジ
アミン、  4.4’−ジアミノジフェニルチオエーテ
ル+3+3’−ジメチル−4,4′−ジアミノジフェニ
ルチオエーテルH3+3’−ジメトキシ−4,4′−ジ
アミノジフェニルチオエーテルg  3+3’−ジアミ
ノジフェニルチオエーテルなどのジフェニルチオエーテ
ル系ジアミン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン。
3,3′−ジアミノ−ジメチル−4,4′−ジアミノベ
ンゾフェノン、  3.3’−ジアミノベンゾフェノン
などのベンゾフェノン系シア゛ミン、3,6′−ジアミ
ノジフェニルメタン・ 4,4′−ジアミノジフェニル
メタンp  3+3”7メトキシー4,4′−ジフェニ
ルメタンなどのジフェニルメタン系ジアミン、2,2−
ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(
ろ−アミノフェニル)プロパンなどのビスフェニルプロ
パン系ジアミン、  4.4’−ジアミノジフェニルス
ルホンr  3+3’−ジアミノジフェニルスルホンな
どのジフェニルスルホ/系ジアミン+ 4+4’−ジア
ミノジフェニルスルホキシド+  313’−ジアミノ
ジフェニルスルホキシドなどのジフェニルスルホキシド
系シアミーン、ベンチジンr  L3’−ジメチルベン
チジンr  3+3’−ジメトキシベンチジン。
3昌′−ジアミノビフェニルなどのジフェニル系ジアミ
ン、〇−+ m 、 +またはp−ジアミノベンゼン、
2・6−ジアミノピリジン、3,6−ジアミノピリジン
、2,5−ジアミノピリジンなどを挙げることができる
前記一般式(1)または叩で示される反復単位を80%
以上有する芳香族ポリイミドを約1重量多以上溶解する
ことができる溶解性有機溶媒(a)としては1例えば、
融点が100℃以下、特に80℃以下であり、その沸点
が常圧で150〜300℃。
特に155〜280℃であるフェノール系溶媒が好まし
く9例えば、フェノール*  O+ m−またハル−1
’レゾール、乙、5−キシレノール、カルバクロール・
チモールなどのm個フエノール、あるいは、その−価フ
エノールのベンゼン核の水素をハロゲンで置換したハロ
ゲン化フェノールなどを好適に挙げることができる。
%に、ハロゲン化フェノールとしては2例えば。
3−クロルフェノール、4−クロルフェノール(パラク
ロルフェノールとも言う)、3−ブロムフェノール、 
4−7”ロムフェノール、、2−クロル−4−ヒドロキ
シトルエン、2−クロル−5−ヒドロキシトルエン、ろ
−クロル−6−ヒドロキシトルエン、4−クロル−2−
ヒドロキシトルエン。
2−ブロム−4−ヒドロキシトルエン、2−ブロム−5
−ヒドロキシトルエン、ろ−ブロムー5−ヒドロキシト
ルエン、3−ブロム、6−ヒドロキシトルエン、4−プ
ロムゴ2−ヒドロキシトルエンなどが91.前述の一般
式(I)または(IDで示される反復単位からなる芳香
族ポリイミドを溶解する性能が優れているので最適であ
る。
また、前記の一般式(I)または伍)で示される反復単
位を有する芳香族ポリイミドから々る多孔質膜を、各溶
媒単独に浸漬して各溶媒で湿潤(膨潤)された多孔質膜
を乾燥させた場合に、多孔質膜を約15%以上収縮させ
ることができる収縮性有機溶媒(b)としては、ジメチ
ルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピ
ロリドンなどのアミド系溶媒、α−クロルナフタレン、
ニトロベンゼン、テトラクロルベンゼン、アニリンなど
を挙げることができる。
この発明の方法では、高分子重合体からなる多孔質膜の
全面にわたって、前記溶解性有機溶媒(a)および/ま
たは収縮性有機溶媒(b)の改質用有機溶媒を、微量付
着させるのであるが、その付着(含浸)方法は、多孔質
膜の全面にわたって均一に付着(含浸)でき、その付着
量が、その多孔質膜を改質できなかったり多孔質膜を高
性能の分離膜とすることができないような量とならない
9例えば。
付着量を、多孔質膜100重量部に対して改質有機溶媒
0.1〜30重量部、特に0.5〜20重量部。
さらに好ましくは1〜10重量部重量部側合とすること
ができれば、どのような方法であってもよい。
この発明では、多孔質膜に改質用有機溶媒を付着(含浸
)させる方法は1例えば、高分子重合体を実質的に溶解
せず沸点が前記改質溶媒よシ低い。
特に20℃以上低い他の有機溶媒100重量部と。
改質用有機溶媒0.5〜40重量部、特に1〜30重量
部との混合溶媒に、多孔質膜を適当な時間。
浸漬し、その混合溶媒で湿潤した多孔質膜から沸点の低
い他の有機溶媒を蒸発して除去して、改質用有機溶媒を
含浸した多孔質膜とする方法が好適である。
壕だ、付着方法としては、前記混合溶媒を、ノ・ケとか
ロールなどで、多孔質膜に塗布する方法も挙げることが
できる。
さらに、付着方法としては、改質用有機溶媒の蒸気中に
多孔質膜をさらして、その蒸気を付着させる方法、改質
用有機溶媒を噴霧化して多孔質膜に付着させる方法など
も挙げることができる。
前記の混合溶媒において、前述の芳香族ポリイミド不溶
性であって低沸点の有機溶媒としては。
例エバ、ヘンゼン、キシレン、トルエン、エチルベンゼ
ン、アニソール、などのベンゼン系溶媒。
シクロヘキサン、シクロペンタンなどの脂環族炭化水素
、n −ヘンタン、n−ヘキサン、n−へブタン・ n
−オクタンなどの脂肪族炭化水素、メチルアルコール、
エチルアルコール、フロパノール。
ブタノールなどの低級アルコール、メチルケトン。
エチルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピ
ルケトン、メチルイソアミルケトン、シクロヘキサノン
などのケトン系溶媒、酢酸メチル。
酢酸エチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル
などの低級脂肪族カルボン酸エステルナトが、芳香族ポ
リイミド多孔質膜の改質用有機溶媒と相溶性であるので
適当である。
この発明の方法で使用する高分子重合体としては、ポリ
スルホン、特に芳香族ポリスルホンを好適に挙げること
ができ1例えば、ビスフェノールAのジナトリウム塩と
1)Ip’−ジクロルジフェニルスルホンとを反応させ
て得られ1次の一般式で示される反復単位を有するポリ
アリールスルホン前記ポリスルホンに対して溶解性有機
溶媒(a)としては、例えば、ジクロルメチレン、トリ
クロルエチレン、クロロホルム、テトラクロルエチレン
テトラクロロエタンなどの低級ノ10ゲン化炭化水素,
シクロヘキサノン、クロルベンゼン、N−メチル−2−
ピロリドン、ジメチルホルムアミド。
ジメチルアセトアミドなどを挙げること力;できる。
また、前記ポリスルホンに対して収縮性有機溶媒(b)
としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなど
の芳香族炭化水素,アセトン、メチルエチルケトンなど
の低級アルキルケトンなどを挙げることができる。
前述のポリスルホンからなる多孔質膜に,前記の溶解性
有機溶媒(a)、収縮性有機溶媒(b)などの改質用有
機溶媒を付着(含浸)させるには、前述のポリイミド多
孔質膜における含浸方法と同様の方法で行うことができ
る。
この発明の方法においては,前述のようにして改質用有
機溶媒の含浸された多孔質膜を,乾燥および/または加
熱して,改質用有機溶媒を徐々に除去して,ポリイミド
多孔質膜を改質するのである。
前記の溶媒を多孔質膜から除去するには,例えば、減圧
または常圧で,5〜80℃で,0.1〜100時間乾燥
し,次いで80〜160℃の温度で0.1〜20時間加
熱乾燥し,さらに160〜300℃の温度で0.1〜2
0時間加熱することが好ましいが,特に、160℃以下
の温度における乾燥または乾燥および加熱乾燥に,約0
.3時間以上,特に0.5時間以上の時間を費して,徐
々に溶媒を除去し,次いで160〜300℃の高温で.
熱処理することが好適である。
前記の乾燥または加熱においては,不活性ガスの流通下
に行うこともできる。
この発明の方法によって芳香族ポリイミド、ポリスルホ
ンなどの高分子重合体の多孔質膜を改質した結果得られ
る分離膜は,例えば、後述のガス透過テストにおける水
素ガスの透過度PH2が,1X 1 0−3〜5X’1
041特に1 x 1 0−’〜1x 1 0−’d/
−・SeC−crILH2 程度であり,水素ガスと一
酸化炭素ガスとの透過度の比( PH2 / POO 
)が。
6〜50,特に10〜40程度である優れたガス分離膜
である。
また、前記の分離膜は,例えば、塩化す) IJウムN
aツの水溶液について行う逆浸透膜試験において,塩排
除性能を示す逆浸透膜でもある。
この発明の方法においては、平膜状、中空糸状の多孔質
膜のいずれでも使用できるので、それらの多孔質膜の改
質によって、平膜状または中空糸状の分離膜を安定的に
得不ことができる。
以下、実施例を示す。
実施例において、ガス透過テストは1面積14.65C
IAのステンレス製セルにガス分離膜を設置し、水素ガ
ス、−酸化炭素ガスを、25℃で。
0.5〜3 KSF /−に加圧して1分離膜を透過し
てくるガス容量を流量計で測定した。
各ガスの透過度Pは2次の式で算出した。
また、逆浸透膜試験は1分離膜を逆浸透膜試験装置に装
着し、0.5重量%の濃度の塩化ナトリウム水溶液を供
給して、4oKg/−の加圧下、20℃で逆浸透操作を
行って、水の透過速度を、単位d/rr?・日で示し、
さらに塩の排除率Rjについては、上記の逆浸透7操作
において、原水中の塩化ナトリウム濃度coに対する透
過水中の塩化ナトリウム濃度Cの比(0/Co)から次
式により算出した塩化ナトリウムの排除率(%)で示す
Rj=(1−−)xloo  % c。
実施例1 3.6’+4 +4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物40 mmot+  4 + 4’−ジアミノジ
フェニルエーテル40 mmotおよびパラクロルフェ
ノール1981を、攪拌機と窒素ガス導入管とが付設さ
れたセパラブルフラスコに入れて、窒素ガスを流通し、
攪拌しながら2反応液を常温から180℃まで約50分
間で昇温し、さらにその反応液を180℃に8時間保持
し1重合およびイミド環化を1段で行って粘稠なポリイ
ミド溶液を得た。
そのポリイミド溶液は、ポリマー濃度が10重量%であ
り・ポリマーのイミド化率が95%以上(赤外吸収スペ
クトル分析による)であり、さらにポリマーの対数粘度
(50℃、  0.5 f/100mlパラクロルフェ
ノール)が2.2であった。
前述のようにして製造したポリイミド溶液を。
ガラス板上に25℃で流延し厚さ0.2ffiIの液状
の薄膜を形成し、その液状の薄膜を25℃でメタノール
凝固液に約20時間浸漬し、凝固させて、半透膜を形成
し、その凝固膜をn−へキサンに20時間浸漬した後、
n−ヘギサンから取り出し、30℃で20分間空気流通
下に乾燥し、1?)0℃で1時間乾燥し、さらに200
℃で6時間加熱して。
芳香族ポリイミド多孔質膜を製造した。
そのポリイミド多孔質膜は、厚さが約25μであり、ガ
ス透過テストによる水素の透過度(PH2)が1.8 
x 1O−2ct?t/ ctA、−see −cWL
’Hyであり、水素と一酸化炭素との透過度の比(PH
2/PCO)が3.2であった(参考例1)。
前記の芳香族ポリイミド多孔質膜を、ベンゼン100重
量部とパラクロルフェノール2.934i部とからなる
混合溶媒中に、25℃で20分間浸漬して、前記多孔質
膜に前記混合溶媒を含浸させ。
その含浸を行った多孔質膜を25℃で空気流通下に2時
間乾燥し、さらに200℃で2時間加熱乾燥して、それ
ぞれの溶媒を徐々に除去して、ポリイミド多孔質膜を高
性能のポリイミド分離膜に改質した。
そのポリイミド分離膜について、ガス透過テストおよび
逆浸透膜試験を行った結果を、第1表に示す。
実施例2 ポリイミド多孔質膜を浸漬する混合溶媒を、ベンゼン1
00重量部とパラクロルフェノール4.44重量部との
混合溶媒にかえて、含浸を行った多孔質膜を25℃で空
気流通下に乾燥する時間を96時間としたほかは、実施
例1と同様に実施して。
ポリイミド多孔質膜を改質した。
改質によって得られたポリイミド分離膜について、各試
験の結果を第1表に示す。
実施例6 ポリイミド多孔質膜を浸漬する混合溶媒を、ベンゼン1
00重量部とパラクロルフェノール7.55重量部との
混合溶媒にかえて、含浸を行った多孔質膜を25℃で空
気流通下に乾燥する時間を60時間とし、200℃での
加熱乾燥を行なわなかったほかは、実施例1と同様に実
施して、ポリイミド多孔質膜を改質した。
その改質によって得られたポリイミド分離膜について、
各試験を行った結果を第1表に示す。
第   1−  表 参考例は、実施例1に示したポリイミド多孔質膜に関す
る結果である。
PCPはパラクロルフェノールの略記号である。
実施例4 ポリイミド多孔質膜を浸漬する混合溶媒を、ベンゼン1
00重量部とN−メチル−2−ピロリドン5.26重量
部との混合溶媒にかえて、含浸を行った多孔質膜を、2
5℃で空気流通下に乾燥する時間を16時間として1次
いで100℃で2時間乾燥し、さらに200℃で2時間
加熱乾燥して。
それぞれの溶媒を徐々に除去したほかは、実施例1と同
様にして、ポリイミド多孔質膜を改質した。
その改質によって得られたポリイミド分離膜のガス透過
テストの結果を第2表に示す。
実施例5 混合溶媒を・ベンゼン100重量部とα−クロルナフタ
リン11.1重量部との混合溶媒にかえたほかは実施例
4と同様にしてポリイミド多孔質膜を改質した。その結
果得られた分離膜の性能を第2表に示す。
第   2   表 実施例6 攪拌機、窒素ガス導入管の設けられたセパラブルフラス
コに+  31机414’−ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物(以下BTDAと略記する)57.4ミ
リモル+  4+4’−ジアミノジフェニルエーテル(
DADB)57.4ミ′リモル、N−メチルー2−ピロ
リドン2702を入れて、窒素ガスの流通を行い攪拌し
ながら、室温(20℃)で2時間。
重合反応させて、ポリアミック酸を生成させ、さらに、
この反応液にN−メチル−2−ピロリドン2002とピ
リジン27.59と無水酢酸35.547’とを加えて
2強く攪拌しながら徐々に80℃まで昇温し、その温度
に1時間維持し、ポリアミック酸をイミド化した。この
反応溶液に2強く攪拌しながら多量のメタノールを加え
てポリマーを完全に沈澱させ2口別によって、ポリイミ
ド粉末を得て・その粉末を洗浄して乾燥してポリイミド
粉末を得た。
そのポリイミドは、対数粘度(30℃・濃度;0.5 
? / 100ral溶媒、溶媒;パラーク0/lzフ
ェノール4容量とオルソ−クロルフェノール1容量との
混合溶媒)が1.1であり、イミド化率が95チ以上で
あった。
前記のポリイミド粉末101とパラクロルフェノール(
pap)9orとを攪拌機を有するセパラブルフラスコ
にとり、約100℃に加熱し攪拌して、ポリマーを均一
に溶解し、約80℃でろ過し、脱泡してポリイミド組成
物を調製した。
前述のようにして製造したポリイミド溶液を使用したほ
かは、実施例1と同様にして、ポリイミド多孔質膜を製
造した。
その多孔質膜のガス透過テストの結果を参考例2として
、第3表に示す。
前記ポリイミド多孔質膜を使用し、混合溶媒で含浸され
た多孔質膜の乾燥を、25℃で空気流通下に16時間、
100℃で2時間、200℃で2時間としたほかは、実
施例3と同様にして、ポリイミド多孔質膜を改質した。
その結果得られたポIJ 、Q ミド分離膜のガス透過
テストの結果を第3表に示す。
第   6   表 実施例7 ポリスルホン(ユニオン・カーバイト・コーポレイショ
ン社製、商品番号;P−6500)の25重量%ジメチ
ルホルムアミド溶液をドープ液として使用し、そのドー
プ液をガラス板上に25℃で流延し厚0.2tIanの
液状の薄膜を形成し、その液状の薄膜を25℃で、ジメ
チルホルムアミド2重量%とラウリルサルフェートナト
リウム塩0.5重量%とを含有する水(凝固液)中に浸
漬して。
凝固させて、半透膜を形成し、その半透膜を水で洗浄後
、25℃で空気流通下に約20時間風乾してポリスルホ
ン多孔質膜を製造した。
その多孔質膜についてガス透過テストを行った結果を第
4表に示す(参考例3)。
前記ポリスルホン多孔質膜を、メタノール100重量部
とジメチルホルムアミド2LIO重量部との混合溶媒中
に、25℃で20分間浸漬して、前記多孔質膜に前記混
合溶媒を含浸させ、その含浸を行った多孔質膜を25℃
で空気流通下18時間乾燥して、多孔質膜を改質した。
その結果得られたポリスルホン分離膜のガス透過テスト
の結果を第4表に示す。
実施例8 実施例1で得られた多孔質膜を100℃で0.5時間さ
らに乾燥して、加熱処理されたポリスルホン分離膜を製
造した。その分離膜のガス透過テストの結果を第4表に
示す。
実施例9 混合溶媒として、メタノール100重量部とオルソジク
ロルベンゼン2.0重量部との混合溶媒を使用したほか
は、実施例8と同様にして、多孔質膜を改質した。
その結果得られたポリスルホン分離膜のガス透過テスト
の結果を第4表に示す。
第   4   表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 高分子重合体からなる多孔質膜の全面にわたって。 (a)  前記多孔質膜を形成している高分子重合体を
    約1重量%以上溶解することができる溶解性有機溶媒、
    および (b)  前記多孔質膜を各溶媒単独に浸漬して各溶媒
    で湿潤された多孔質膜を乾燥した場合に多孔質膜を約1
    5%以上収縮させることができる収縮性有機溶媒からな
    る群から選ばれた少なくとも1種の改質用有機溶媒を、
    微量付着させ・ 次いで、その改質用有機溶媒の付着した多孔質膜を、乾
    燥および/または加熱して、溶媒を徐々に除去すること
    を特徴とする多孔質膜の改質方法。
JP10133581A 1981-07-01 1981-07-01 多孔質膜の改質方法 Granted JPS585343A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10133581A JPS585343A (ja) 1981-07-01 1981-07-01 多孔質膜の改質方法
GB08218163A GB2104832B (en) 1981-07-01 1982-06-23 Mofifying porous polymeric membrane
US06/392,169 US4486376A (en) 1981-07-01 1982-06-25 Process for modifying porous polymeric membrane
DE19823223844 DE3223844A1 (de) 1981-07-01 1982-06-25 Verfahren zur modifizierung einer poroesen polymermembran
CA000406464A CA1206308A (en) 1981-07-01 1982-06-30 Process for modifying porous polymeric membrane

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10133581A JPS585343A (ja) 1981-07-01 1981-07-01 多孔質膜の改質方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS585343A true JPS585343A (ja) 1983-01-12
JPS6261228B2 JPS6261228B2 (ja) 1987-12-21

Family

ID=14297958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10133581A Granted JPS585343A (ja) 1981-07-01 1981-07-01 多孔質膜の改質方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS585343A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6051527A (ja) * 1983-06-30 1985-03-23 パーミー,インコーポレーテッド 改良した選択性を有する非対称ガス分離膜
JPH02293030A (ja) * 1989-05-09 1990-12-04 Ube Ind Ltd 無機物水溶液の浸透気化分離法
JPH03129033A (ja) * 1990-09-05 1991-06-03 Shimizu Corp Pc板及びpc板を用いた床・壁構造
JPH0687518U (ja) * 1993-02-09 1994-12-22 鹿島建設株式会社 合成スラブ
JP2001316579A (ja) * 2000-05-08 2001-11-16 Teijin Ltd ポリアリレート/ポリイミド組成物
JP2018053100A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 宇部興産株式会社 ポリイミド多孔質体の製造方法
JP2020029486A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 河村産業株式会社 ポリイミド粉体、ポリイミドワニス、ポリイミドフィルムおよびポリイミド多孔質膜

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6051527A (ja) * 1983-06-30 1985-03-23 パーミー,インコーポレーテッド 改良した選択性を有する非対称ガス分離膜
JPH02293030A (ja) * 1989-05-09 1990-12-04 Ube Ind Ltd 無機物水溶液の浸透気化分離法
JPH03129033A (ja) * 1990-09-05 1991-06-03 Shimizu Corp Pc板及びpc板を用いた床・壁構造
JPH0433937B2 (ja) * 1990-09-05 1992-06-04 Shimizu Construction Co Ltd
JPH0687518U (ja) * 1993-02-09 1994-12-22 鹿島建設株式会社 合成スラブ
JP2001316579A (ja) * 2000-05-08 2001-11-16 Teijin Ltd ポリアリレート/ポリイミド組成物
JP2018053100A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 宇部興産株式会社 ポリイミド多孔質体の製造方法
JP2020029486A (ja) * 2018-08-20 2020-02-27 河村産業株式会社 ポリイミド粉体、ポリイミドワニス、ポリイミドフィルムおよびポリイミド多孔質膜
CN110845730A (zh) * 2018-08-20 2020-02-28 河村产业株式会社 聚酰亚胺粉体、聚酰亚胺清漆、聚酰亚胺膜和聚酰亚胺多孔膜

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6261228B2 (ja) 1987-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4528004A (en) Aromatic polyimide composite separating membrane
US4440643A (en) Process for producing aromatic polyimide composite separating membrane
US4378324A (en) Process for preparing aromatic polyimide semipermeable membranes
US4512893A (en) Porous aromatic imide polymer membrane and a process for its manufacture
US4474662A (en) Process for producing porous aromatic polyimide membranes
US4485056A (en) Production of aromatic polyimide separating membranes
CA2038381C (en) Gas separating asymmetric membrane
US4486376A (en) Process for modifying porous polymeric membrane
JPS6153103B2 (ja)
JPH0568859A (ja) ガス分離中空糸膜及びその製法
JP3994241B2 (ja) ポリイミド多孔膜及び製造方法
JPS588512A (ja) ポリイミド分離膜の製法
JPS6252604B2 (ja)
JP3963765B2 (ja) 多孔性フィルム及びその製造方法
JPS585343A (ja) 多孔質膜の改質方法
JPS588514A (ja) 複合分離膜の製造法
JPS6223972B2 (ja)
JPH10156157A (ja) 芳香族ポリイミド気体分離膜
JPS6321521B2 (ja)
JPS621615B2 (ja)
JPS621616B2 (ja)
JPS583603A (ja) ポリイミド乾燥分離膜の製造法
JPS5811006A (ja) ポリイミド複合分離膜の製造方法
JPH0685860B2 (ja) 分離膜の製法
JPS588513A (ja) ポリイミド複合分離膜の製法