JPH0685860B2 - 分離膜の製法 - Google Patents

分離膜の製法

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JPH0685860B2
JPH0685860B2 JP60253411A JP25341185A JPH0685860B2 JP H0685860 B2 JPH0685860 B2 JP H0685860B2 JP 60253411 A JP60253411 A JP 60253411A JP 25341185 A JP25341185 A JP 25341185A JP H0685860 B2 JPH0685860 B2 JP H0685860B2
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copolyimide
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徹 今奈良
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/58Other polymers having nitrogen in the main chain, with or without oxygen or carbon only
    • B01D71/62Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain
    • B01D71/64Polyimides; Polyamide-imides; Polyester-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定の芳香族コポリイミド又は芳香族コポリ
アミドイミドを極性有機溶媒に溶解させて得られた溶液
をドープ液として使用して液状の薄膜を形成し、その薄
膜を凝固させ、次いで加熱、乾燥してコポリイミド又は
コポリアミドイミドの分離膜を製造する方法に係るもの
である。
〔従来の技術〕
従来、分離膜として酢酸セルロース系の非対称構造の膜
が良く知られており、その製造方法としてアセトン−ホ
ルムアミド混合溶液又は、その溶液に金属塩を溶解した
溶液を溶媒として使用し、その中に酢酸セルロースを溶
解してドープ液を調整し、そのドープ液の薄膜を形成し
てその薄膜の片面から前記溶媒を一部蒸発した後、その
薄膜を冷水中に浸漬するという方法が知られていた。
しかし、このような酢酸セルロース系の分離膜は耐熱
性、耐薬品性、耐微生物性、耐PH性、耐圧密性、耐塩素
性などについて不十分な性状しか有さず満足すべきもの
ではなかつた。
そこで耐熱性、耐薬品性、耐圧密性に優れた分離膜とし
て芳香族ポリイミド系膜、芳香族ポリアミド系膜などが
提案されている。
特に、芳香族ポリイミド系膜は、非常に優れた耐熱性を
有し、さらに機械的性質および耐薬品性に優れているの
で、分離膜としてかなり期待されているものである。
しかしながら、公知のポリイミドの多孔質膜の製造方法
である、テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンの
重合反応によつて得られたポリアミツク酸の溶液を使用
して、その薄膜を凝固液中でイミド化しながら凝固させ
て芳香族ポリイミド膜を製造するという方法では、ポリ
アミツク酸の溶液からの製膜、凝固、イミド化という操
作が必要であるので非常にコントロールの難しい複雑な
方法となつており、品質の安定した優れた性能のポリイ
ミド分離膜を安定的に製造することができないという欠
点があつた。
又、P−クロールフエノール等のフエノール化合物の融
解液中に溶解したビフエニルテトラカルボン酸二無水物
と芳香族ジアミンの重合反応によつて得られた芳香族ポ
リイミドを凝固させて分離膜を製造する方法では、フエ
ノール化合物融解液中に溶解した芳香族ポリイミドを凝
固液で凝固して、一度に緻密相と多孔質層とを形成した
凝固膜を作らなければならないので操作が極めて難し
く、再現よく安定した性能の分離膜を作ることが困難で
あつたり、かつ凝固液として無公害である水を主成分と
する溶媒を使用した場合には、凝固速度が遅いため多孔
質層が充分に発達せず、緻密層が発達してしまう傾向が
あり、極端な場合には、凝固自体が長時間を要したり、
得られたポリイミド分離膜が充分な透過性能を有してい
なかつたりする場合があつた。
〔発明の目的〕
本発明者らは以上のような点に鑑み、製膜、凝固、乾
燥、熱処理の工程でイミド化するという複雑な方法を必
要とせず、かつ安定で良好な分離性能を有する分離膜に
ついて鋭意検討した結果、特定の芳香族コポリイミド又
は芳香族コポリアミドイミドを極性有機溶媒および芳香
族炭化水素溶媒に溶解させて得られたコポリイミド又は
コポリアミドイミド溶液をドープ液として使用し、その
ドープ液の薄膜を凝固液中で凝固させ、次いで加熱、乾
燥することにより、分離性能、耐熱性、耐薬品性及び機
械的特性に優れた分離膜を再現性よく安定的に製造でき
ることを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は一般式(I) の繰り返し単位で表わされる構造を有するコポリイミド
であつて、上記繰り返し単位の10〜30モル%はRが を表わすものであり、上記繰り返し単位の90〜70モル%
はRが、 を表わすものであるコポリイミド、又は、繰り返し単位
の90〜70モル%が式(II) で表わされる構造を有し、かつ繰り返し単位の10〜30モ
ル%が式(III) で表わされる構造を有するコポリアミドイミドを極性有
機溶媒に溶解させた溶液をドープ液として使用し、その
ドープ液の薄膜を凝固液中に浸漬して凝固させ、ついで
その薄膜を200℃以上の温度で加熱、乾燥することを特
徴とする非対称膜からなる分離膜の製法に存する。
〔発明の構成〕
以下、本発明の方法についてさらに詳しく説明する。本
発明において使用される芳香族コポリイミドは一般式 の繰返し単位の存在を特徴とするコポリイミドであり、
ここで上記繰返し単位の10〜30モル%はRが を表わすものであり、上記繰り返し単位の90〜70モル%
はRが を表わすものである。
このコポリイミドは3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテト
ラカルボン酸二無水物を適当なモル比の4,4′−メチレ
ンビスフエニルイソシアネート(4,4′−ジフエニルメ
タンジイソシアネート)およびトリレンジイソシアネー
ト(2,4−異性体、あるいは2,6−異性体、あるいはそれ
らの混合物)とともに極性溶媒の存在下で反応させるこ
とにより容易に得ることができる。
また、本発明において使用される芳香族コポリアミドイ
ミドは繰り返し単位の70〜90モル%が式(III) で表わされる構造を有し、かつ繰り返し単位の30〜10モ
ル%が式(IV) で表わされる構造を有するコポリアミドイミドである。
このコポリアミドイミドは米国特許第3,929,691号に教
示の方法により容易に製造される。このようなコポリア
ミドイミドは、前記特許に記載の操作を用いて約70モル
%から約90モル%対約30モル%から約10モル%の割合の
トリメリツト酸無水物とイソフタル酸の混合物とほぼ等
量の100モル%割合の4,4′−メチレンビスフエニルイソ
シアナートの反応から容易に得ることができる。
コポリイミド又はコポリアミドイミドの重合、および溶
解させるのに用いられる溶媒は、極性有機溶媒でありジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホ
ン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラメチル尿素、
ピリジンなどが例示されるが、特に限定されるものでは
ない。また、これらを混合して使用してもかまわない。
本発明においてコポリイミドに対しては、好ましくはジ
メチルホルムアミド及びN−メチルピロリドンが用いら
れ、より好ましくジメチルホルムアミドが用いられる。
コポリアミドイミドに対しては好ましくはジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ンが用いられ、より好ましくはジメチルホルムアミドが
用いられる。
上述の重合に使用する極性有機溶媒の分量は、すべての
反応体が最初に溶解するのに少なくとも十分なものであ
ることが好ましい。溶媒の使用量は求めるコポリイミ
ド、又はコポリアミドイミドの粘度によつて調節される
ものであり、コポリイミド、又はコポリアミドイミドの
重量%はそれほど重要でないが、通常約5重量%から約
35重量%までが好ましい。
本発明で用いられるコポリイミド又はコポリアミドイミ
ドの対数粘度(ηinh)は0.1dl/g以上、より好ましくは
0.3〜4dl/g(N−メチルピロリドン中、0.5%、30℃で
測定)の範囲から選ばれる。
前記ポリイミド又はポリアミドイミドのドープ液から薄
膜を得るには、ガラス板等の平板の上にキヤステイング
する方法、ロールコートする方法、スピンコートする方
法あるいは、表面積を大きくするために通常採用されて
いる中空糸にする方法等の公知の方法によつて行うこと
ができる。
また、適当な多孔質(多孔質中空糸を含む)の裏打材上
に流延して、膜に対して支持体をさらに設けることもで
きる。この多孔質支持体としては膜に対する透過ガスの
通過を阻止せず、かつ膜材料、溶媒、凝固液に侵されな
いような任意の不活性多孔質材料を用いることができ
る。
この種の支持体の典型的なものとしては金属メツシユ、
多孔質セラミツク、焼結ガラス、多孔質ガラス、焼結金
属、紙、多孔質非溶解性プラスチツク等が好適に用いら
れ、たとえばレーヨンのような不織布、アスベスト、多
孔質ポリイミドなどが挙げられる。これらの材料は分離
に関与せず単に膜用の支持体として作用するのみであ
る。ドープ液の薄膜の厚さは通常1mm以下であることが
好ましい。
薄膜が形成されたら、直ちに凝固液中に浸漬させるが、
この場合、薄膜を形成しながら、又は薄膜形成後、20〜
150℃、好ましくは40〜120℃の大気中で2〜300秒間、
好ましくは10〜180秒間、さらに好ましくは20〜120秒間
加熱して薄膜中の溶媒の一部を蒸発除去してから凝固さ
せてもよい。また上記の範囲で熱風を吹きつけてもよ
い。これにより、非対称膜の構造中の表面緻密層の厚み
を変えることができ、得られる膜の分離性能を容易にコ
ントロールすることが可能である。
凝固液としてはドープ液との相溶性が良好なものであつ
て、ポリイミド又はポリアミドイミドとの溶解性が低い
もの(貧溶媒)の中から適宜選ぶことができる。たとえ
ば、水、プロパノール等の低級アルコール類、アセトン
等のケトン類、エチレングリコール等のエーテル類、ト
ルエン等の芳香族類あるいはこれらの混合液等が挙げら
れるが、経済性、公害等の問題から水が好適に用いられ
る。
水凝固液の温度は0〜50℃、好ましくは0〜30℃の範囲
が好適に用いられる。
液状、あるいは溶媒の一部を蒸発させた薄膜を凝固する
方法は公知のどのような方法であつてもよい。例えば、
薄膜をその薄膜を形成されている基材とともに前記凝固
液中に浸漬する方法、又は中空糸の薄膜のみで凝固液中
に浸漬する方法等が挙げられる。
凝固した湿潤膜は風乾又はアルコール類・炭化水素類に
浸漬し、溶媒、凝固液を低濃度にしておくことが好まし
い。
次いで凝固した湿潤膜を200℃以上の温度で、好ましく
はコポリイミド膜の場合は200〜400℃、より好ましくは
200〜350℃、コポリアミドイミド膜の場合は200〜350
℃、より好ましくは200〜300℃の温度で、加熱乾燥して
溶媒及び含浸した凝固液等を除去するが、その方法とし
ては、例えば、常温よりしだいに温度を上昇させていつ
てもよいし、各温度範囲内で複数段階で温度上昇させて
もよい。あまり急激に加熱乾燥を行うと発泡が生じたり
して好ましくない。
前述の凝固した湿潤膜の加熱乾燥温度、時間、及び凝固
膜厚は溶媒の種類、凝固した湿潤膜中の蒸発成分量など
によつて変わるものであるので各具体例で適宜決めれば
よい。
上記の加熱、乾燥を行わない膜においても、分離膜とし
て使用することは可能であるが、上記の加熱、乾燥を行
うことにより、各種ガスの分離性能、および引張り強
度、引張り破断伸度等の膜強度が格段に改善される。
この発明の方法ではドープ液中のポリイミド、又はポリ
アミドイミドの濃度、溶媒の種類、溶媒の組合せ、膨潤
剤の添加、蒸発条件、凝固剤の種類及び凝固条件等によ
り気孔率や孔の形状、緻密層の厚みを容易にかえること
が出来る。
しかし、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、N−メチルピロリドン等の極性有機溶媒に常温
で溶解しているコポリイミド又はコポリアミドイミドは
膨潤剤の添加なしでも水等の凝固剤中にて容易に多孔質
構造が得られるため特に膨潤剤を添加しなくてもよい。
コポリイミド又はコポリアミドイミド分離膜の厚さは約
1〜300μ、より典型的には20μ〜100μの全体的厚さが
好ましい。
本発明で得られるコポリイミド又はコポリアミドイミド
分離膜は、緻密相と多孔質相とを有する非対称膜であ
り、例えば、100〜250℃の熱的履歴を受けてもその膜特
性を維持し60〜180℃程度の高温のガスの分離を長期間
にわたつて行なうことができる等高い耐熱性を示し、耐
薬品性にも優れている。また、後述するガス透過テスト
における分離性能も極めて優れており、例えば、水蒸気
とメタンの分離性能(水蒸気とメタンとの透過速度の比
QH2O/QCH4)が約20以上、特定の条件では100〜500程
度、かつメタンの透過性能(メタンの透過速度QCH4)が
1×10-7cm3/cm2・sec・cm Hg以上、特定の条件では5
×10-5cm3/cm2・sec・cm Hg程度に達するものである。
また、引張り強度、引張り破断伸度も格段に改良されて
おり、実用上極めて有利に使用することができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
ガス透過特性に関する評価はガス透過係数の単位 P=cm3・cm/cm2・sec・cm Hg を用いて表わされ、これは素材1cm厚さに換算したもの
である。
一方、分離膜においては素材の厚みそのものの 透過速度 Q=cm3/cm2・sec・cm Hg の単位で表わされており、10μと1μの膜厚では透過係
数は同じであつても透過速度は10倍の差が生じる。
従つて、必要な特性は膜の厚さの影響を含む透過速度で
ある。
水蒸気透過速度はJIS Z 208に準じて測定した。
製造参考例1 米国特許第3,708,458号の実施例4に述べられている手
順を使用し3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボ
ン酸無水物と80モル%のトリレンジイソシアネート(2,
4−異性体約80モル%と2,6−異性体約20モル%の混合
物)および20モル%の4,4′−ジフエニルメタンジイソ
シアネートを含む混合物より共重合ポリイミドを重合し
た。
重合溶媒はN,N′−ジメチルホルムアミドを使用し樹脂
物濃度は21重量%であつた。
このコポリイミドの30℃における相対粘度(ηinh)
(ジメチルホルムアミド中、0.5%)は0.6dl/gであつ
た。
製造参考例2 予備乾燥した10の反応器に614.82g(3.20モル)のト
リメリツト酸無水物および132.90g(0.80モル)のイソ
フタル酸を装入した。この反応器は温度計、凝縮器、撹
拌機及び窒素入口を備えていた。
5の乾燥したびん中に1000.96g(4.0モル)の4,4′−
メチレンビスフエニルイソシアナート(以下MDIと略
称)をはかり取り、次いで434mlのN−メチルピロリド
ン(以下NMPと略称)をはかり取つてMDIを溶解した。こ
のMDI溶液を反応器に加え、次いでMDIをはかり取つたび
んをすすぐために3650mlのNMPを加えた。
65rpmの撹拌速度および窒素雰囲気の下でこの溶液を3
時間40分にわたつて53℃から170℃まで加熱しさらに1
時間55分169℃〜171℃に加熱した。このようにして繰返
し単位の約80モル%が の構造を有し繰返し単位の約20モル%が の構造を有するランダムコポリアミドイミドのNMPの25
重量%溶液が得られた。
このコポリアミドイミドの30℃における対数粘度(ηin
h)(N−メチルピロリドン中、0.5%)は0.603dl/gで
あつた。
この溶液をメタノール中に加え、ポリマーを析出させた
後、150℃で3時間乾燥し、コポリアミドイミド粉末を
得た。
実施例1 参考例1で得たポリイミド溶液をN,N′−ジメチルホル
ムアミドで希釈し17重量%のポリイミド溶液を生成し1
μミリポアフイルターにより過・精製した。このドー
プ液を室温でガラス板上に流延しドクターナイフで均一
な厚さ(14mil、1mil=25μ)の薄膜を形成し、直ち
に、20℃の水の中にガラス板ごと浸漬した。10分間放置
後、剥離した膜を金属枠に固定し50℃の水の中で30分間
放置した。さらに室温で約1時間放置後200℃−20分間
加熱乾燥し溶媒を除去して約140μの厚さのポリイミド
膜を製造した。
このポリイミド膜を用いてガス透過性能を測定したとこ
ろ、下記の結果を得た。
QH2O=1.7×10-3cm2/cm2・sec・cm Hg QCH4=3.5×10-5cm2/cm2・sec・cm Hg 実施例2 実施例1と同じポリイミド溶液をドープ液として使用
し、実施例1と同じ方法でガラス板上に薄膜を形成した
後、熱風乾燥炉中に入れ40℃で1分間乾燥した後、直ち
に20℃の水中に浸漬した。10分間放置後、剥離した膜を
金属枠に固定し50℃の水中で30分間放置した。さらに室
温で2時間放置後200℃で20分間加熱乾燥しポリイミド
膜を製造した。
このポリイミド膜を用いてガス透過性能を測定した。結
果を第1表に示す。
実施例3〜8 熱風乾燥条件を変えたこと以外は、実施例2と同じ方法
でポリイミド膜を製造した。第1表に乾燥条件とガス透
過性能の測定結果を示す。
実施例9 製造参考例2で得たポリアミドイミド溶液をN,N′−ジ
メチルホルムアミドに溶解させ17重量%のポリアミドイ
ミド溶液を生成し1μミリポアフイルターにより過・
精製した。このドープ液を室温でガラス板上に流延しド
クターナイフで均一な厚さ(14mil)に薄膜を形成し、
直ちに、20℃の水の中にガラス板ごと浸漬した。10分間
放置後、剥離した膜を金属枠に固定し、50℃の水の中で
30分間放置した。さらに室温で約1時間放置後200℃−2
0分間加熱乾燥し溶媒を除去して約140μの厚さのポリア
ミドイミド膜を製造した。
このポリアミドイミド膜を用いてガス透過性能を測定し
たところ、下記の結果を得た。
QH2O=1.1×10-3cm3/cm2・sec・cm Hg QCH4=4.7×10-6cm2/cm3・sec・cm Hg QH2O/QCH4=234 〔発明の効果〕 本発明のコポリイミド又はコポリアミドイミド分離膜
は、例えば石油随伴ガス中の水蒸気の除去、化学プロセ
スの合成に供されるガス中の水蒸気の除去、コークス炉
ガス中の水蒸気の除去等、工業分野への応用が広く期待
されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 静枝 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−22902(JP,A) 特開 昭59−230604(JP,A) 特開 昭58−58113(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) の繰り返し単位で表わされる構造を有するコポリイミド
    であって、上記繰り返し単位の10〜30モル%はRが を表わすものであり、上記繰り返し単位の90〜70モル%
    はRが、 を表わすものであるコポリイミド、又は、繰り返し単位
    の90〜70モル%が式(II) で表わされる構造を有し、かつ繰り返し単位の10〜30モ
    ル%が式(III) で表わされる構造を有するコポリアミドイミドを、極性
    有機溶媒に溶解させた溶液をドープ液として使用し、そ
    のドープ液の薄膜を凝固液中に浸漬して凝固させ、つい
    でその薄膜を200℃以上の温度で加熱、乾燥することを
    特徴とする非対称膜からなる分離膜の製法。
  2. 【請求項2】ドープ液の薄膜を形成しながら、又は形成
    に続いて、その薄膜の片面から極性有機溶媒を一部蒸発
    させた後、そのドープ液の薄膜を凝固液中に浸漬して凝
    固させ、ついで加熱、乾燥させることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の分離膜の製法。
  3. 【請求項3】極性有機溶媒として、コポリイミドに対し
    てはN,N−ジメチルホルムアミドおよび/又はN−メチ
    ルピロリドン、コポリアミドイミドに対してはN,N−ジ
    メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよび/又
    はN−メチルピロリドンを使用することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の分離膜の製法。
  4. 【請求項4】凝固液として水を使用することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載
    の分離膜の製法。
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