JPS588513A - ポリイミド複合分離膜の製法 - Google Patents

ポリイミド複合分離膜の製法

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JPS588513A
JPS588513A JP10561981A JP10561981A JPS588513A JP S588513 A JPS588513 A JP S588513A JP 10561981 A JP10561981 A JP 10561981A JP 10561981 A JP10561981 A JP 10561981A JP S588513 A JPS588513 A JP S588513A
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牧埜 弘
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、芳香族ポリイミド微多孔質膜に。
ハヮゲン化炭化水素、フェノール系化合物および可溶性
ポリイミドからなるポリイミド希薄溶液を塗布し、その
塗布層を乾燥し溶媒を除去して、ポリイミド複合分離膜
を製造する方法に係る。
この発明で製造されるポリイミド複合分離膜は。
全体が(芳香族)ポリイミドのみで形成されているので
、優れた耐熱性と機械的強度とを有し、しかも公知のポ
リイミド製分離膜と比較して、ガス分離性能が優れてお
り、水素、−酸化炭素などのガス成分の透過速度が優れ
ているのである。
従来、芳香族ポリイミド分離膜の製造法としては1例え
ば、特開昭49−45152号公報に。
製膜用のドープ液として芳香族ポリアミック酸の均一な
溶液を使用し1M膜用の凝固液として低級脂肪族カルボ
ン酸と第6級アミンとから本質的になるイミド環化組成
物を含有する混合溶媒を使用して、前記ポリアミック酸
の薄膜を湿式製膜法で凝固すると共にポリマーをイミド
環化、して、ポリイミド非対称性膜を製造する方法が記
載されており、よく知られている。
しかしながら、前述の公知の製膜方法では、製膜を凝固
液との接触による湿式製膜法で行い7凝固とイミド環化
とを同時に凝固液中で行うために。
安定したガス分離性能を有するポリイミド分離膜を再現
性よく製造することが極めて困難であシ。
ガス成分の分離性能が不安定でバラツキが大きく。
ガス成分の透過速度が充分に速くない非対称性膜となっ
てしまうことが、しばしば起るという問題があった。
この発明者らは、前述のような欠点のないポリイミド分
離膜の製造方法について鋭意研究した結果、芳香族ポリ
イミド微多孔質膜の表面に、ハロゲン化炭化水素、フェ
ノール系化合物および可溶性芳香族ポリイミドからなる
特定のポリイミド希薄溶液を塗布し、その塗布層を乾燥
することによって、高性能のポリイミド複合分離膜を安
定的に製造できることを見出し、この発明を完成した。
すなわち、この発明は、芳香族ポリイミド微多孔質膜に
ハロゲン化炭化水素100重量部。
フェノール系化合物0.5〜15重量部、および可溶性
芳香族ポリイミド0.01〜5重量部からなるポリイミ
ド希薄溶液を塗布し。
その塗布層を乾燥し溶媒を徐々に除去することを特徴と
するポリイミド袖谷分離膜の製法に関する。
この発明の方法は、芳香族ポリイミド微多孔質膜に、芳
香族ポリイミド(可溶性)の希薄溶液を塗布しその塗布
層を乾燥して、ポリイミド微多孔質膜の表面にポリイミ
ド均質層の極めて薄い層を形成するという単純な工程で
ポリイミド複合分離膜を製造するので、高性能のポリイ
ミド複合分離膜を再現性よく安定的にi造できる新規な
方法である。
さらに、この発明の方法によって製造されるポリイミド
複合分離膜は、層全体が芳香族ポリイミドで形成されて
いるので、優れた耐熱性と機械的強度とを有しており、
しかも慶出発材料である芳香族ポリイミド微多孔質膜と
比較して・ ガス分離性能が著しく改善されるのであっ
て1例えば、水素と一酸化炭素との分離性能(水素と一
酸化炭素との透過度Pの比; PH2/ PCO)が約
25以上であって、前記微多孔質膜の分離性能(PH2
/PC!O)の4倍以上、特に5倍以上であるのである
以下、この発明の方法について、さらに詳しく説明する
この発明の方法で使用する芳香族ポリイミド微(ただし
、Rは芳香族テトラカルボン酸成分に係る芳香族残基で
ありr R’は芳香族ジアミン成分に係る芳香族残基で
ある)で示される反復単位から実質的になる芳香族ポリ
イミドで形成されている微多孔質膜であり、後述するガ
ス透過テストにおい・て2例えば、水素ガスの透過度(
PH2)が約1xlO−7〜1 x’ 10−’ ct
A/crA −sea −C@Hy*好ましくはs x
 1o−’ 〜s x 1o−’crA/ctA・ee
c−cmHyであって、水素と一酸化炭素との透過度P
の比(PH2/PCO)が2〜25.好ましくは2.5
〜20程度であればよい。
前記の芳香族ポリイミド微多孔質膜は、芳香族テトラカ
ルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とを重合して得られ
る芳香族ポリアミック酸あるいは芳香族ポリイミドを有
機極性溶媒に均一に溶解した溶液をドープ液として使用
して、乾式製膜法あるいは湿式製膜法によって、製造す
ることができる。
この発明者らは、芳香族ポリイミド微多孔質膜の製造方
法について9種々の方法を、特願昭55−59472号
、特願昭56−54965号、特願昭56−54966
号および特願昭56−54967号として特許出願した
それらの発明は、大略、芳香族テトラカルボン酸成分と
芳香族ジアミン成分とから重合反応で得られたポリアミ
ック酸、あるいはポリイミドが。
各ポリマー可溶性の有機極性溶媒とその各ポリマー不溶
性の有機極性溶媒との特定の混合溶媒に。
適当なポリマー濃度で均一に溶解しているポリマー組成
物を、製膜用のドープ液として使用して。
そのドープ液の薄膜(平膜状、中空糸状)を形成し、加
熱乾燥による乾式法で、必要があればイミド環化を行い
、ポリイミド微多孔質膜を製造する方法である。
また、芳香族ポリイミド微多孔質膜は、芳香族テトラカ
ルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とを。
有機極性溶媒中、低温で重合して得られる芳香族ポリア
ミック酸または芳香族ポリイミドの均一な溶液をドープ
液として使用して、そのドープ液の薄膜(平膜状、中空
糸状)を形成し・、特定の水。
低級アルコール系の凝固液を使用する湿式法で。
ポリアミック酸またはポリイミドの凝固膜を形成し、そ
の凝固膜を乾燥し、必要であれば高温に加熱してポリマ
ーをイミド環化する方法で、製造することができる。
前述の一般式(1)を構成することになる芳香族残基R
に係る芳香族テトラカルボン酸成分としては。
例jC−ハl  3t 3’+ 4 p 4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸。
2.3.記4′−ビフェニルテトラカルボン酸+ 3 
+ 3’+ 4 + 4′−ペンゾフエノンテトラーカ
ルボン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
メタン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホ
ン、ビス(5,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)チオエーテル。
ピロメリット酸、あるいはそれらの酸無水物、塩または
エステル化誘導体を挙げることができる。
前述の一般式(I)を構成することになる芳香族残4.
4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,6′−ジメチ
ル−4,4′−ジアミノジフェニルエーテル+  3+
3’−ジメトキシ−4,47−ジアミノジフェニルエー
テル、  3.3’−ジアミノジフェニルエーテル、 
 s、l−ジアミノジフェニルエーテルなどのジフェニ
ルエーテル系ジアミン+  44’−ジアミノジフェニ
ルチオエーテル、  3.3’−ジメチル−4,4′−
ジアミノジフェニルチオエーテルt  3+3’−ジア
ミノジフェニルチオエーテルなどのジフェニルチオエー
テル系ジアミン、  4.4’−ジアミノベンゾフェノ
ン、−g−ジメチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノ
ン。
3+3−vアミノベンゾフェノンなどのベンゾフェノン
系ジアミン+  C4’−ジアミノジフェニルメタン、
  3.3’−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン+  3j3’−ジアミノジフェニルメタン
などのジフェニルメタン系ジアミン、2,2−ビス(4
−アミノフェニル)フロパン、  2.2 +、ピズ(
3−アミノフェニル)プロパンなどのビスフェニルプロ
パン系ジアミンt  C4’−ジアミノジフェニルスル
ホンI  313’−ジアミノジフェニルスルホンなど
のジフェニルスルホン系ジアミ/・ベンチジン。
3.3′−ジメチルベンチジ/+  3+3’−ジメト
キシペンチジン、  3.3’−ジアミノピフェニルな
どのビフェニル系ジアミン、または+ m  * 、p
−+  O−フェニレンジアミンなどを挙げることがで
きる。
前述の芳香族ポリイミド微多孔質膜の製造法において、
芳香族テトラカルボ/酸成分として、ビフェニルテトラ
カルボン酸、またはその酸無水物。
あるいはベンゾフェノンテトラカルボン酸、またはその
酸無水物を使用し、芳香族ジアミン成分として、2個の
ベンゼン核を有するジアミン化合物を使用して1両成分
を略等モル重合して得られた芳香族ポリイミドは、フェ
ノール系溶媒1例えばフェノール、クレゾール、キシレ
ノール、ハロゲン化フェノール、ハロゲン化クレゾール
なトニ溶解するので、これらの溶液を製膜用ドープ液と
して使用し、その薄膜を凝固液で凝固して多孔質膜を製
造できるし、あるいは、そのポリイミドを前記フェノー
ル系溶媒とポリイミド不溶性の芳香族系溶媒との混合溶
媒に溶解したポリイミド溶液を製膜用のドーグ液として
使用して、微多孔質膜を乾式法で製造することができる
また1通常−有機極性溶媒に実質的に溶解することがな
い芳香族ポリイミドでは、その芳香族ポリイミドの前駆
体であるポリアミック酸を、適当な有機極性溶媒に均一
に溶解して得られるポリアミック酸の溶液を製膜用のド
ープ液として使用して、微多孔質膜を製造することがで
きる。
この発明の方法で使用する7芳香族ポリイミド微多孔質
膜は、少なくとも200℃の温度においてガス成分の透
過性能が悪化することがなく、シかも約100Kg/−
程度までの圧力でガス透過性能が悪化することがないも
のであることが好ましい。
前記芳香族ポリイミド微多孔質膜は、充分に使用に耐え
得る機械的強度を示すような膜厚であればどのような膜
厚のものであってもよいが、特に2〜500μ、さらに
好ましくは5〜300μ程度であることが好ましい。
この発明の方法において芳香族ポリイミド微多孔質膜に
塗布するポリイミド希薄溶液は。
(a)  ハロゲン化炭化水素100重量部。
(b)フェノール系化合物0.5〜15重量部、特に1
〜12重量部、および (C)  可溶性芳香族ポリイミド0.01〜5重量部
特に0.05〜3重量部からなるポリイミド希薄溶液で
ある。
前記ハロゲン化炭化水素としては2例えば、クロルベン
ゼン、0−ジクロルベンゼン、  1.2.4−トリク
ロルベンゼン、フロムベンゼン、0−ジブロムベンゼン
、p−クロルトルエン、α−クロルナフタリン、塩素化
ナフタリン−などの芳香族炭化水素のハロゲン化物、 
 1,1.2.2−テトラクロルエタン、  1,1.
2.2−ブロムエタン、1,2−ジクロロプロパン、ジ
クロルエチレン、ジクロルメタン。
クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、あるいはそれ
らの混合物を挙げることができる。
また、前記フェノール系化合物としては2例えば、フェ
ノールg  O* m−またはp−クレゾール、種々の
キシレノールなどの一価のフェノール化合物、ピロカテ
コール、レゾルシノール・ヒドロキノンなどの二価のフ
ェノール化合物、それらのハロゲン化物9例えば、3−
クロルフェノール。
4−クロルフェノール(パラクロルフェノール)。
4−ブロムフェノール、3−ブロムフェノール。
2−クロル−4−ヒドロキシトルエン、2−クロル−5
−ヒドロキシトルエン、3−クロル−6−ヒドロキント
ルエン、4−クロル−2−ヒドロキシトルエン、2−7
”ロム−5−ヒドロキシトルエン、3−ブロム−5−ヒ
ドロキシトルエン、3−ブロム−6−ヒドロキシトルエ
ン、4−ブロム−2−ヒドロキシトルエンなど、または
それらの混す 合物を挙げることができる。
この発明では、前記フェノール化合物としては。
ハロゲン化フェノールが特KJ適であるL J 前記の可溶性芳香族ポリイミドとしては、前述のハロゲ
ン化炭化水素とフェノール系化合物との混合溶媒に約0
.01〜5重量%程度の濃度で均一に溶解しうる芳香族
ポリ゛イミドであればよく2例(ただし R/は前述の
一般式(1)におけるR/−hおシである)で示される
反復単位を80チ以上、好ましくは90チ以上有する芳
香族ポリイミドを好適に挙げることができる。
前記の一般式叩または(1)で示される反復単位を80
チ以上有する芳香族ポリイミドは、ビフェニルテトラカ
ルボン酸成分またはベンゾフェノンテトラカルボン酸成
分と、芳香族ジアミン成分とを9重合、およびイミド環
化して得られる高分子量のポリマーであり2種々の公知
の方法で製造することができる。
前記の可溶性芳香族ポリイミドの製造法としては、4!
公昭37−97号公報、特公昭37−10945号公報
、特開昭50−113597号公報、特開昭55−65
227号公報などを挙げることができる。
前記の可溶性芳香族ポリイミドは、イミド化率(赤外線
吸収スペクトルで測定し算出)が90チ以上、特に95
%以上であり、対数粘度(30℃。
0.5 f/ 100trtl溶媒;パラクロルフェノ
ール4容量とオルソクロルフェノール1容量との混合液
)が0.1〜7.特に0.2〜5程度であればよい。
この発明の方法においては、フェノール系化合物Fと可
溶性芳香族ポリイミドPIとの使用量比(F/P工)は
2〜50.特に3〜30であることが好ましい。
前述のポリイミド希薄溶液は、必要であれば。
前述の(a)〜(c)の成分のほかに、他の溶媒・例え
ば・ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン。
テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、二硫化炭素
などが少量添加されていてもよい。
前述のポリイミド希薄溶液は、その回転粘度−(30℃
)が1〜50万センチポアズ、特に10〜1万センチポ
アズ程度であればよい。
この発明の方法において、塗布用のポリイミド希薄溶液
は、フェノール系化合物の含有量が余り多くなシ過ぎる
と、芳香族ポリイミド微多孔質膜。
特に、ビフェニルテトラカルボン酸系ポリイミド。
ベンゾフェノンテトラカルポン酸系ポリイミドなどの微
多孔質膜の微多孔質部分の構造が乱れてガスの透過速度
が大きく低下するので適当ではな−く。
また、フェノール系化合物の含有量が余シ少くなくなり
過ぎると、ポリイミドが析出してしまうので適当ではな
い。
この発明の方法において、前記ポリイミド希薄溶液は、
ポリマー濃度が余シ小さくなシ過ぎると芳香族ポリイミ
ド微多孔質膜の表面に全面的に安定したポリイミド均質
層を形成することができなくなり、最終的に得られる分
離膜のガス分離性能が大巾には改善されないので適当で
はなく・一方ポリマー濃度が余シに大きくなり過ぎると
、ポリマーが析出してしまったり、微多孔質膜の表面に
形成されるポリイミド均質層が厚くなってしまい。
最終的に得られる分離膜がガス透過性能の悪化したもの
となるので適当でない。
この発明の方・法では、芳香族ポリイミド微多孔質膜の
表面にポリイミド希薄溶液を塗布する温度は、前記希薄
溶液の溶媒()・ロゲン化炭化水素。
フェノール系化合物)が蒸発して急速になくなってしま
わない温席であって、希薄溶液が一部固化したシ、その
各成分が析出しない温度であればよく・例えば、0〜8
0℃、特に5〜50℃程度で塾ればよい。また、微多孔
質膜、非対称性膜の変形を抑える°ということにおいて
はできるだけ低温であることが望ましい。
前述のポリイミド希薄溶液を微多孔質膜の表面に塗布す
る方法は1種々の方法で塗布することができるが9例え
ば、微多孔質膜の表面にポリイミド希薄溶液を流延して
均一な厚さで塗布する方法。
微多孔質膜の表面にポリイミド希薄溶液をスプレー(噴
霧)して塗布する方法、微多孔質膜の表面をポリイミド
希薄溶液で濡らされたロールと接触させて塗布する方法
、さらに微多孔質膜をポリイミド希薄溶液に浸漬して塗
布する方法などを挙げることができる。
前述のようにして微多孔質膜の表面に塗布されたポリイ
ミド希薄溶液の塗布層の厚さは、0.1〜200μ、特
に1〜100μ、さらに好ましくは2〜80μ程度であ
ることが好ましい。
前述のポリイミド希薄溶液の塗布に先立って・芳香族ポ
リイミド微多孔質膜を、低級アルコール。
低分子量のケトン、ベンゼン系溶媒、低分子量の脂肪酸
エステル、゛脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素などの溶
媒に、浸漬させて1表面のみ溶媒を除去し、それらの溶
媒を内部に含浸させた後、前述の塗布操作を行うと、ポ
リイミド希薄溶液が微多孔質膜の表面層にだけに薄く塗
布できるので好適である。
この発明の方法において、前述のようにして。
芳香族ポリイミド微多孔質膜の表面に、ポリイミド希薄
溶液を塗布し、その塗布層を乾燥し溶媒を徐々に除去す
ることを行って、ポリイミド複合分離膜を製造するので
ある。
前述の塗布層の乾燥は20〜300℃、特に25〜25
0℃泌加温または加熱下で、不活性気体の流通下に行う
ことが好適であり、さらに前述の加温・加熱下、減圧状
態で行ってもよい。前述の塗布層の乾燥によって溶媒を
完全に除去してしま2必要はなく、溶媒の一部(微量)
の残留があっても塗布層が凝固または固化してガス分離
膜として使用できる状態であればよい。
この発明において塗布層の乾燥によって溶媒を徐々に除
去するためには、乾燥を低温から高温へ段階的に行うこ
とが好ましく9例えば、20〜80℃、特に25〜60
℃程度の温度で、不活性気体(例えば、乾燥空気、乾燥
窒素ガスなど)の流通下に、0.1〜50時間、特に0
.5〜−30時間、風乾を行い2次いで、80〜150
℃、特に85〜140℃程度の温度で0.1〜10時間
、特に0.2〜5時間、加熱乾燥し、さちに必要であれ
ば・150〜300℃、特に160〜250℃の温度で
、0.1〜20時間、特に0.2〜10時間程度。
加熱乾燥することが好ましい。この発明の方法では、塗
布層の乾燥を、上述以上にさらに多段階で昇温しながら
乾燥することができる。
この発明の方法によって製造されるポリイミド複合分離
膜は、芳香族ポリイミド多孔質層(厚さ2〜500μ、
特に5〜300μ)と、ボ1ノイミド均質層(厚さ5μ
以下、特に1μ以下)とが一体に接合されている複合分
離膜であり、複合分離膜全体が芳香族ポリイミドという
耐熱性の素材で構成されているので、ガス分離に用いる
際の使用温度が常温から約200℃まであるいは200
℃以上と広範囲である。
一方、この発明の方1法で製造される芳香族ポリイミド
複合分離膜は、ガス透過テストにおいて。
優れたガス透過速度とガス分離性能とを同時に有してお
シ・例えば、水素ガス透過度(P、H2)が5×10−
’ Cll/Cll ・5ea−c1nHy以上であっ
て、水素と一酸化炭素との分離性能(PH2/PCOで
示す)が25以上と高いのである。
以下1次に参考例、実施例を示す。
実施例において・ガス透過テストは1面積14.65’
1ノ ーのステンレス製セルに30℃で(ポリイミド複合)分
離膜を設置℃、水素・−酸化炭素を各々0.5〜IKf
/−に加圧して・分離膜を透過して来るガス量を流量計
で測定した。
各ガスの透過度は1次の式で算出した。
なお9分離膜の分離性能は、水素の透過度(PH2)と
−酸化炭素の透過度(PCO)との比(PH27POO
)で示す。
参考例1 313’l 414’−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物4 ofimoz l  4+4’−ジアミノジ
フェニルエーテ/l/ 40 mmotおよびハラクロ
ルフェノール165Vを、攪拌機と窒素ガス導入管とが
付設されたセパラブルフラスコに入れて、窒素ガス゛を
流通しながら9反応液を常温から180℃まで約50分
間で昇温し・さらにその反応液を180℃に8時間保轡
して5重合およびイミド環化を1段で行って粘稠なポリ
イミド溶液を得た。
そのポリイミド溶液は・ポリマー濃度が10重量%であ
シ、ポリマーのイミド化率が95%以上であル、さらに
ポリマーの対数粘度(5QC。
0.5 f/ 100zlパラクロルフエノール)が2
.2であった。
前述のようにして製造したポリイミド溶液を。
ガラス板上に25℃で流延し厚さ0.211II+の液
状の薄膜を形成し、その液状の薄膜を室温(25℃)で
メタノール凝固液に約20時間浸漬し、凝固させて凝固
膜を形成し、その凝固膜をメタノール凝固液から取シ出
し、さらにその凝固膜をn−へキサ/中に25℃で20
時間浸漬した後、空気流通下、25℃で5時間風乾し1
次いで100℃1時間乾燥し、さらに200℃で3時間
加熱処理して。
ポリイミド多孔質膜を得た。
そのポリイミド多孔質膜は、膜厚が約25μであり、ガ
ス透過テストによる水素の透過度(PH2)が7.I 
X 1 o−3ah/粛・θθC’1Ml!HjFであ
り、水素と一酸fヒ炭素との透過度の比(PH2/PC
O)が2.8であった(参考例1−A)。
前記ポリイミド多孔質膜を、α−クロルナフタリンを1
0重量%、含有するが/・ゼン溶液に25℃で5時間浸
漬した後、空気流通下、25℃で18時間風社し9次い
−71009で1時間乾燥し、さらに200℃で2時間
加熱処理して・改質され麩ポリイミド微多孔質膜を得た
そのポリイミド微多孔質膜は、ガス透過テストによる水
素の透過度(PH+)が4.5 X 1 o−5crA
/clr・θec’tfnHfであり、水素と一酸化炭
素との透過度の比(PH2,/PC!O)が8.1テあ
った(参考例1−B)。
参考例2 参考例1で得られたポリイミド溶液に、テトラブロムエ
タン、パラクロルフェノールを適当量添加して、テトラ
ブロムエタン100重量部、パラクロルフェノール7.
41重量部および芳香族ポリイミド0.4.7重量部か
らなるポリイミド希薄溶液を調製した。
参考例3 参考例1で得られたポリイミド溶液に、テトラブロムエ
タン、α−クロルナフタ+77 、 ハラクロルフェノ
ールを適当量添加して、テトラブロムエタン5,0重量
部、α−クロルナフタリン50重量部、パラクロルフェ
ノール9.80重量部、および芳香族ポリイミド0.5
2重量部からなるポリイミド希薄溶液を調製した。
実施例1 参考例1−Bの芳香族ポリイミド微多孔質膜を25℃で
、参考例2で調製されたポリイミド希薄溶液中に約1分
間浸漬して、微多孔質膜に前記希薄溶液を塗布し、その
塗布膜を、空気流通下。
25℃で18時間、風乾し1次いで100℃で3時間乾
燥し、さらに200℃で3時間加熱処理して、ポリイミ
ド複合分離膜を製造した。
その複合分離膜を、ガス透過テストした結果を第1表に
示す。
実施例2 参考例1−Bの芳香族ポリイミド微多孔質膜をクロルベ
ンゼン中に25℃で20分間浸漬して。
クロルベンゼンから取り出した微多孔質膜の両面にろ紙
をあて、微多孔質膜の表面に付着しているクロルベンゼ
ンを除去して、内部にクロルベンゼンが含浸されている
微多孔質膜として、その微多孔質膜を使用したほかは、
実施例1と同様にして。
ポリイミド複合分離膜を製造した。
その複合分離膜について、ガス透過テストを行った結果
を第1表に示す。
一実施例3 クロルベンゼンにかわりトリエチレングリコールを使用
し、参考例2のボリイミード希薄溶液のかわりに参考例
乙のポリイミド希薄溶液を使用したほかは、実施例2と
同様にして、ポリイミド複合分離膜を製造した。
その複合分離膜について、ガス透過テストを行った結果
を第1表に示す。
第    1    表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 芳香族ポリイミド微多孔質膜に。 ハロゲン化炭化水素100重量部。 フェノール系化合物0.5〜15重量部、および可溶性
    芳香族ボリイ辷ド0.01〜5重量部からなるポリイミ
    ド希薄溶液を塗布し。 その塗布層を乾燥し溶媒を徐々に除去することを特徴と
    するポリイミド複合分離膜の製法。
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DE3225618A DE3225618C2 (de) 1981-07-08 1982-07-08 Verbundmembran auf Polyimidbasis und Verfahren zu deren Herstellung
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JPS62216622A (ja) * 1986-03-18 1987-09-24 Ube Ind Ltd 気体分離膜

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