JPS5850672B2 - 金属−ポリアルキルキレンテレフタレ−ト間用非水型接着剤 - Google Patents

金属−ポリアルキルキレンテレフタレ−ト間用非水型接着剤

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JPS5850672B2
JPS5850672B2 JP5757778A JP5757778A JPS5850672B2 JP S5850672 B2 JPS5850672 B2 JP S5850672B2 JP 5757778 A JP5757778 A JP 5757778A JP 5757778 A JP5757778 A JP 5757778A JP S5850672 B2 JPS5850672 B2 JP S5850672B2
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adhesive
epoxy resin
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aqueous adhesive
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賢 佐々木
浩 本荘
廉 伊藤
照美 仲沢
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属とポリアルキレンテレフタレートとを接着
するのに有用なエポキシ樹脂系の接着剤に関する。
従来、ポリブチレンテレフタレート樹脂と金属類とを接
着する際には、ゴム系接着剤やエポキシ系接着剤が用い
られている。
特に、100℃以上の耐熱性の良いエポキシ樹脂が用い
られる。
しかし、耐熱性のエポキシ樹脂は耐クラツク性の面に問
題が残り、両立させ得るエポキシ樹脂系接着剤は、見当
らなかった。
ところで、金属−金属間(I)、ポリアルキレンテレフ
タレート相互(If)および金属−ポリアルキレンテレ
フタレート間(III)の接着強さを比較すると、(I
)>(I)>(1)の順となることが確認された。
さらに、(I[)における破壊状態を観察すること、金
属面からの界面破壊が生じており、(I)の接着強さが
最も大きいという結果と矛盾するものであった。
以上の点に鑑み、種々研究を行なった結果、本発明を見
出すことに成功したものである。
本発明の目的は耐熱性、耐クラツク性および接着性のす
ぐれた金属−ポリアルキレンテレフタレ−ト間用のエポ
キシ樹脂系非水型接着剤を提供することにある。
本発明の金属−ポリアルキレンテレフタレート開用非水
型接着剤は、エポキシ樹脂系接着剤に、液状ポリブタジ
ェン、液状ポリブテンおよび液状ポリイソブチレンから
選ばれる少なくとも1種の液状ジエンポリマーを配合し
てなることにある。
本発明に用いるエポキシ樹脂系接着剤は既に公知のもの
である。
具体的に例示すると、例えばビスフェノールA型エポキ
シ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹
脂あるいは脂肪族系エポキシ樹脂に、ジシアンジアミド
、フェノールノボラック系化合物、無水へキサヒドロフ
タル酸、無水マレイン酸、メタフェニレンジアミンなど
を始めとする硬化剤、必要ならば、イミダゾール系化合
物、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、BF3
−アミンコンプレックス、パラクロロフェニルジメチル
尿素などの硬化促進剤を配合したものである。
本発明において好ましい接着剤組成は液状エポキシ樹脂
とジシアンジアミド硬化剤およびイミダゾール系硬化促
進剤の組合せである。
ここに、イミダゾール系硬化促進剤としては例えば4−
メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾ
ール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェニル−
4−メチル−5−メチロールイミダゾール、2−フェニ
ル−4、5−ジメチロールイミダゾールが好適である。
エポキシ樹脂、硬化剤および硬化促進剤の配合量につい
ては実質的に臨界的な範囲はなく、従来のエポキシ樹脂
系接着剤の場合と同じ要領にて設定すればよいO 前述の液状ジエンポリマーとしては、20℃における粘
度5〜1000ポアズのものが実用上量も好ましい。
また、末端基としては水素、ヒドロキシル基なども有効
であるが、最も有効なのはカルボキシル基、ビニル基お
よびアミノ基である0本発明者らによれば、前述の接着
剤に活性な有機基例えばエポキシ基あるいはアミノ基な
どを有するアルコキシシランを配合すると、接着剤層の
耐湿性が向上する他に、接着部の界面破壊強度が著しく
向上することを発見した0シラン系カツプリング剤を配
合したエポキシ樹脂系接着剤は既に公知であるが、この
場合のシラン系カップリング剤は接着剤層の耐湿性を向
上させる作用を有することが知られている。
しかし、本発明のように、ポリアルキレンテレフタレー
トと金属との接着において、界面での接着強さを大巾に
向上させるということは全く新しい事実である。
上記アルコキシシランとしては例えばγ−グリシドオキ
シプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル
)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノ
ピロピルトリエトキシシラン、γ−トリメトキシシリル
プロピルアニリン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシランなどがある。
上記アルコキシシランを極く少量配合することにより十
分な効果を示し、特に臨界性を示すような範囲はない。
実用上はエポキシ樹脂100重量部に対し、2〜10重
量部が適当である。
本発明において、最も有効な接着剤は、液状エポキシ樹
脂に、ジシアンジアミド硬化剤、イミダゾール系硬化促
進剤、液状ジエンポリマーおよびエポキシ基またはアミ
ノ基を有するアルコキシシランを配合したものである。
本発明の接着剤には、必要に応じて、8102゜A72
03.Tio2.Sic 、CacO3などの公知の無
機充填剤、カーボンブラックなどの着色剤を配合するこ
ともできる。
無機充填剤は、実用的には、エポキシ樹脂100重量部
に対し、50〜200重量部の範囲で用いるのが適当で
ある。
また、有機溶剤の添加も可能である。
以上詳述した本発明の接着剤は、無溶剤型として、ある
いは有機溶剤に溶解して用いることにより、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
イソブチレンテレフタレートなどのポリアルキレンテレ
フタレートと金属との接着に極めて有効である。
なお、水に分散した場合は接着不良を起し、実用性を有
しない。
接着に際し、加熱温度としてはポリアルキレンテレフタ
レートの軟化点以上の温度を選ぶのが好ましく、特に、
100〜150℃が適当である0次に実施例および比較
例を示す。
実施例 1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量約19
0)100fに液状ポリブタジェン(粘度100ポアズ
、256C)を1(l加え、攪拌混合する。
これに、ジアミノジフェニルメタン14tを加えて混合
し、さらに、粘度調整のためCaCO3を502加えて
目的の接着剤を調製する。
この接着剤を用いて、50×20×5rIrrnのポリ
ブチレンテレフタレート樹脂製試験片と50X20X5
mの鉄製試験片とを接着し、2kg/cm、2で圧締し
ながら、130℃で4時間硬化した。
そして、せん断接着強さを測定した。
せん断接着強さの測定は、アムスラー型引張り試験機を
用い、引張り速度3ooK4/mで行なった。
その結果、せん断接着強さは、室温で1541’4/c
rA、ioo℃では74Kq/crlであった。
比較例 1 実施例1と同様のエポキシ樹脂100f、ジアミノジフ
ェニルメタン14 ?、 CaCO350fよりなる接
着剤を調製し、実施例1と同様にせん断接着強さを測定
した結果、室温で86 Kg/crA、100℃で16
Kq/crlであった。
実施例 2 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量的18
0)100’5’、ジシアンジアミド10グ、液状ポリ
ブタジェン(粘度800ポアズ、25℃)5?、2−メ
チル−4−エチル−5−メチロールイミダゾール6 f
S 10220 tを攪拌混合して目的の接着剤を調
製する。
この接着剤を用いて、50X20X5閣のアルミ製試験
片と50X20×5簡のポリブチレンテレフタレート樹
脂製試験片を接着し、120℃で2時間、2Ky/ca
で圧締しながら硬化した。
せん断接着強さを実施例1と同様にして測定したところ
、室温では187Kg/cm、100℃では98Kg/
cfLであった。
比較例 2 実施例2の組成中、液状ポリブタジェンを除いた系から
なるを接着剤を調製し、実施例2と同様の接着試験片を
作成した。
この結果、せん断接着強さは、室温で30 Lq/cr
/l、100’Cで17Kq/crlであった。
実施例 3 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量的25
0)10(1、無水へキサヒドロフタル酸1001、液
状ポリブテン(粘度62ポアズ、25°C)35F14
−メチルイミダゾール4f。
At203100?を攪拌混合し、目的の接着剤を調製
する。
この接着剤を用いて、50X20X5mmの銅製接着試
験片とポリブチレンテレフタレート樹脂製試験片を2に
4/cr/lで圧締しながら120℃で2時間硬化した
モしてせん断接着強さを測定した結果、室温で143K
g/crA、100℃で約69Kg/cnfであった。
比較例 3 実施例3の接着剤組成中、液状ポリブテンを除いた系か
らなる接着剤を調整し、実施例3と同様にして接着試験
片を作り、せん断接着強さを測定した。
その結果、室温では64に’!/cry、 100°
Cでは14に9/crAであった。
実施例 4 実施例2で用いた液状ポリブタジェンの代わりに、液状
のポリイソブチレン(粘度10ポアズ(25℃))を用
いる他は実施例2と同じ組成の接着剤を調製し、かつ、
実施例2と同様にして、せん断接着強さを測定した結果
、室温で124Kg/cm、100℃で58Ky/cr
Aであった。
実施例 5 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量的19
0)100fに液状ポリブタジェン(粘度400ポアズ
、25°G)1(Ni’、ジシアンジアミド8グ、γ−
グリシドオキシプロビルトリメトキシシラン2グ、At
203100ff1カーボン51.2−エテル−4−メ
チルイミダゾール22を加え、3本ロールを用いて混合
し、目的の接着剤を調製した。
この接着剤を用いて、50X20X5mmのポリブチレ
ンテレフタレート樹脂と鉄製試験片を2Kq/crAで
圧締しなから120’C14時間硬化した。
そして、せん断接着強さを測定した。その結果、室温で
152Kg/cIL120℃で86Ky10!であった
実施例 6 ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量的175)8
0gA、脂環式エポキシ樹脂(エポキシ当量的135)
205’、ジシアンジアミド12グ、2−へブタデジル
イミダゾール5f、液状ポリブタジェン(粘度124ポ
アズ、25°C) 155’、N−(β−アミノエチル
)、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン41.5I
O250fからなるものを3本ロールで混合し目的の接
着剤を調製した。
そして、この接着剤を用いて、ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂とアルミ板を接着した。
硬化条件は、実施例2と同様にして行なった。
せん断接着強さは、室温で176 Kf/cy4.10
0℃で75Kg/cfLであった。
また、耐クラツク試験として、−130に1時間O液体
窒素中10分間を1サイクルとするヒートサイクル試験
を繰返した後の接着強さを測定した。
その結果、5サイクル後では、接着強さは、室温で16
0Kg/CrL100℃で74Kf/cruxであった
比較例 4 実施例6の液状ポリブタジェンおよびシランを除いた系
からなる接着剤を調製した。
そして、この接着剤を用いて、実施例6と同様アルミ板
と、ポリブチレンテレフタレート樹脂とを接着し、せん
断接着強さを測定した。
その結果、室温では約52Kf/crA、100℃では
14 K9/cdであった。
また、実施例6と同様に耐クラツク試験を行なった結果
、いずれも、液体窒素中で破壊してしまったO 実施例 7 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当量約18
0)100F、ジシアンジアミド10グ、液状ポリイソ
ブチレン(粘度6.5ポイズ、37.8’C) 5 f
、パラクロロフェニルジメチル尿素6S’、5iO21
00グおよびA220310Ofを混合して目的の接着
剤を調製する。
この接着剤を用いてアルミ板とポリブチレンテレフタレ
ート樹脂とを実施例2と同様にして接着した。
せん断接着強さを測定した結果、室温では148Kg/
cf7f、100’Cでは90Kg/crAであった。
比較例 5 実施例7中のポリイソブチレンを除いた接着剤を用いた
ときのせん断接着強さを測定した結果、100℃では1
4Kg/caであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エポキシ樹脂系接着剤に、液状ポリブタジェン、液
    状ポリブテンおよび液状ポリイソブチレンから選ばれる
    少なくとも1種の液状ジエンポリマーを配合してなるこ
    とを特徴とする金属−ポリアルキレンテレフタレート開
    用非水型接着剤。 2 エポキシ樹脂系接着剤はエポキシ樹脂、ジシアンジ
    アミドおよびイミダゾール系硬化促進剤からなる3成分
    を主要成分とすることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の金属−ポリアルキレンテレフタレート開用非水
    型接着剤。 3 エポキシ樹脂系接着剤に、液状ポリブタジェン、液
    状ポリブテンおよび液状ポリイソブチレンから選ばれる
    少なくとも1種の液状ジエンポリマーおよび活性な有機
    基を有するアルコキシシランを配合してなることを特徴
    とする金属−ポリアルキレンテレフタレート開用非水型
    接着剤。 4 エポキシ樹脂系接着剤はエポキシ樹脂、ジシアンジ
    アミドおよびイミダゾール系硬化促進剤からなる3成分
    を主要成分とすることを特徴とする特許請求の範囲第3
    項記載の金属−ポリアルキレンテレフタレート開用非水
    型接着剤。 5 活性な有機基を有するアルコキシシランはエポキシ
    シランであることを特徴とする特許請求の範囲第3項ま
    たは第4項記載の金属−ポリアルキレンテレフタレート
    開用非水型接着剤。
JP5757778A 1978-05-17 1978-05-17 金属−ポリアルキルキレンテレフタレ−ト間用非水型接着剤 Expired JPS5850672B2 (ja)

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