JPS5847960B2 - 低水素系被覆ア−ク溶接棒 - Google Patents
低水素系被覆ア−ク溶接棒Info
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- JPS5847960B2 JPS5847960B2 JP16254178A JP16254178A JPS5847960B2 JP S5847960 B2 JPS5847960 B2 JP S5847960B2 JP 16254178 A JP16254178 A JP 16254178A JP 16254178 A JP16254178 A JP 16254178A JP S5847960 B2 JPS5847960 B2 JP S5847960B2
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- core wire
- welding
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/24—Selection of soldering or welding materials proper
- B23K35/30—Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
- B23K35/3053—Fe as the principal constituent
- B23K35/3073—Fe as the principal constituent with Mn as next major constituent
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はCOD値( C rack OpeningI
) i splacement 、クラツク開口変位置
)の良好な溶接金属を得ることのできる低水素系被覆ア
ーク溶接棒に関する。
) i splacement 、クラツク開口変位置
)の良好な溶接金属を得ることのできる低水素系被覆ア
ーク溶接棒に関する。
近年、金属材料の脆性破壊にCODの概念が導入され、
寒冷地の海洋構造物あるいは低温タンク等の溶接に際し
て、溶接金属にはシャルピー等の衝撃靭性に加えてCO
D値が要求されるようになってきた。
寒冷地の海洋構造物あるいは低温タンク等の溶接に際し
て、溶接金属にはシャルピー等の衝撃靭性に加えてCO
D値が要求されるようになってきた。
すなわち、これまで溶接金属の靭性評価には主としてシ
ャルピー等の衝撃試験が適用され、靭性の良好な溶接棒
として、炭酸カルシウムと弗化カルシウムを主成分とし
た低水素系被覆に必要に応じてMn, Ni,Cr,M
o等を添加したものが使用されている。
ャルピー等の衝撃試験が適用され、靭性の良好な溶接棒
として、炭酸カルシウムと弗化カルシウムを主成分とし
た低水素系被覆に必要に応じてMn, Ni,Cr,M
o等を添加したものが使用されている。
これら低合金溶接棒は溶接構造物に応じた靭性と強度が
得られるように設計されている。
得られるように設計されている。
しかるに従来の低合金溶接棒、例えば1〜3%Ni系溶
接棒による溶接金属は−50℃などの低温におけるシャ
ルピー等の衝撃靭性は良好であってもCOD値は満足す
る値が得られなかった。
接棒による溶接金属は−50℃などの低温におけるシャ
ルピー等の衝撃靭性は良好であってもCOD値は満足す
る値が得られなかった。
従ってシャルピー等の衝撃靭性はもちろんであるが、そ
れに加えてCOD値の良好な溶接金属が得られる溶接棒
の開発が要望されている。
れに加えてCOD値の良好な溶接金属が得られる溶接棒
の開発が要望されている。
ここでCOD値とは与えられた歪量のもとである大きさ
の欠陥の先端での脆性破壊発生に対する低抗を表わす数
値であり、この数値が大きいほど脆性破壊発生に対する
抵抗が太きいということである。
の欠陥の先端での脆性破壊発生に対する低抗を表わす数
値であり、この数値が大きいほど脆性破壊発生に対する
抵抗が太きいということである。
COD値を求めるには第1図のようなCOD試験片(C
OD値を求めたい金属部分に切り欠きを入れ、さらにそ
の切り火きの先端が疲労ノツチになっているもの)を作
成し、その試験方法を第2図の模式図に示すように曲げ
の押し治具3により曲げの支え治具2に支持されたCO
D試験片1に静荷重を加え、これらを収容した低温試験
槽4の中で3点曲げを行って切り欠き表面での開口変位
量をクリップゲージ5により測定してXYレコーダー6
に記録するとともにこの測定値を切り欠き先端での開口
変位量、すなわちCOD値に換算して求めるものである
。
OD値を求めたい金属部分に切り欠きを入れ、さらにそ
の切り火きの先端が疲労ノツチになっているもの)を作
成し、その試験方法を第2図の模式図に示すように曲げ
の押し治具3により曲げの支え治具2に支持されたCO
D試験片1に静荷重を加え、これらを収容した低温試験
槽4の中で3点曲げを行って切り欠き表面での開口変位
量をクリップゲージ5により測定してXYレコーダー6
に記録するとともにこの測定値を切り欠き先端での開口
変位量、すなわちCOD値に換算して求めるものである
。
またCOD試験片の形状は、第1図に示すように材料の
厚さをB、材料の巾をWとしたとき、W=2Bとなるよ
うにし、aはクラック長さでa−0.5W=Bの関係に
あり、さらに試験片の半長lは2 W + 5 mm以
上とするものである。
厚さをB、材料の巾をWとしたとき、W=2Bとなるよ
うにし、aはクラック長さでa−0.5W=Bの関係に
あり、さらに試験片の半長lは2 W + 5 mm以
上とするものである。
本発明の目的は前記要求を満たす、すなわちシャルピー
等の衝撃靭性およびCOD値の良好な溶接金属を得るこ
とができる溶接棒を提供することにある。
等の衝撃靭性およびCOD値の良好な溶接金属を得るこ
とができる溶接棒を提供することにある。
すなわち本発明はMnを1.6〜2.4%、Tiを0.
0 4〜0.2%、Bを0.004〜0.02%必須
として含み、さらにNを0.006%以下にした低合金
鋼心線の周囲にAl,Mg,Zr,Caの1種以上の合
計を0.2〜8%、CaCO3、MgCO3、Ba,C
O3の1種以上の合計を7〜58%、CaF2、MgF
2、AlF3の1種以上の合計を1〜30%、Siを1
〜8%残部はスラグ生成剤、アーク安定剤、粘結剤から
なる被覆剤を被覆してなる低水素系被覆アーク溶接棒で
ある。
0 4〜0.2%、Bを0.004〜0.02%必須
として含み、さらにNを0.006%以下にした低合金
鋼心線の周囲にAl,Mg,Zr,Caの1種以上の合
計を0.2〜8%、CaCO3、MgCO3、Ba,C
O3の1種以上の合計を7〜58%、CaF2、MgF
2、AlF3の1種以上の合計を1〜30%、Siを1
〜8%残部はスラグ生成剤、アーク安定剤、粘結剤から
なる被覆剤を被覆してなる低水素系被覆アーク溶接棒で
ある。
以下に本発明の詳細な説明を行なう。
本発明者らは、被覆アーク溶接棒による溶接金属のCO
D値を改良するための心線組成について種種検討した結
果、心線中にMn,Ti,Bを被覆剤にAL Mg,Z
r,Caの1種以上を適量添加することによって、溶接
金属中にTi,Bおよびこれらが窒素を固定した形で一
様に分散固尋され、細粒の均一組織となって、その溶接
金属のCOD再が著しく高められることを見出した。
D値を改良するための心線組成について種種検討した結
果、心線中にMn,Ti,Bを被覆剤にAL Mg,Z
r,Caの1種以上を適量添加することによって、溶接
金属中にTi,Bおよびこれらが窒素を固定した形で一
様に分散固尋され、細粒の均一組織となって、その溶接
金属のCOD再が著しく高められることを見出した。
すなわち、本発明者らは、低水素系被覆であるCaCO
348%、CaF223%、Si42%のFe−Si
9%、Al60%、Mg40%のAl一Mgを6%、
鉄粉6%、水ガラスの固質分8%の被覆剤をMnが1.
8 〜2.2%、Siが0.05%以下、CfJ″−0
.05〜0,07%、Nが0.QO4%以下であってT
iが0.01〜0.24%、Bが0.001〜0,02
4%の範囲にある径4.0mm,長さ400mmの28
種類の低合金鋼心線に、通常用いられている溶接棒塗装
機によって被覆率が30%になるように塗装し、400
℃で焼成して試験溶接棒を作或した。
348%、CaF223%、Si42%のFe−Si
9%、Al60%、Mg40%のAl一Mgを6%、
鉄粉6%、水ガラスの固質分8%の被覆剤をMnが1.
8 〜2.2%、Siが0.05%以下、CfJ″−0
.05〜0,07%、Nが0.QO4%以下であってT
iが0.01〜0.24%、Bが0.001〜0,02
4%の範囲にある径4.0mm,長さ400mmの28
種類の低合金鋼心線に、通常用いられている溶接棒塗装
機によって被覆率が30%になるように塗装し、400
℃で焼成して試験溶接棒を作或した。
そして、板厚20mmのアルミキルド鋼板に開先角度6
0°のY開先をとり、前記試験溶接棒を用いて立向姿勢
で15OA,溶接人熱40kJ/crI′Lで溶接を行
ない、しかるのち溶接金属の中心部に疲労ノツチを入れ
た第1図の形状のCOD試験片(B=20mm、W=
4 0 mm, 1tzomm)を採取し、これを第
2図の要領で−50゜CにおけるCOD試験に供した。
0°のY開先をとり、前記試験溶接棒を用いて立向姿勢
で15OA,溶接人熱40kJ/crI′Lで溶接を行
ない、しかるのち溶接金属の中心部に疲労ノツチを入れ
た第1図の形状のCOD試験片(B=20mm、W=
4 0 mm, 1tzomm)を採取し、これを第
2図の要領で−50゜CにおけるCOD試験に供した。
これらの試験結果として、試験溶接棒の心線中のTiお
よびB量とCOD値の関係を第3図に示す。
よびB量とCOD値の関係を第3図に示す。
第3図によると低合金鋼心線中にTiが0.04〜0.
2%、BIJ″−0.004〜0. 0 2%の範囲に
おいて、−50゜CにおけるCOD値は0.25mm以
上得られ、従来のSi−Mn系あるいは1〜3%Ni系
低合金溶接棒による−50℃におけるCOD値0.01
〜0.1mmに比較し、COD値を大巾に改善できる
ことが明らかになった。
2%、BIJ″−0.004〜0. 0 2%の範囲に
おいて、−50゜CにおけるCOD値は0.25mm以
上得られ、従来のSi−Mn系あるいは1〜3%Ni系
低合金溶接棒による−50℃におけるCOD値0.01
〜0.1mmに比較し、COD値を大巾に改善できる
ことが明らかになった。
次にTiが0.04〜0.08%、Bが0.0.14〜
0.018%の範囲にあるようにしてMnをそれぞれ、
1.3 0, 1.4 8、1,65、1.91、2
.15、2.50、2.74%に変化した7種類の低合
金鋼心線に、またTiが0.09〜0.13%、Bが0
.0 0 9〜0.013%の範囲にあるようにしてM
nをそれぞれ1.24、1.53、1.83、2.02
、2.42、2.56%に変化した6種類の低合金鋼心
線に、さらにまたTiが0.14〜0.18%、Bが0
.004〜o.oos%の範囲にあるようにしてMnを
それぞれ1,46、1,61、1.90、2.14、2
.35、2.69%に変化した6種類の低合金鋼心線(
以上いずれも心線径4. 0 mm,長さ400mi)
に前述のCaCO348%、CaF223%、Si42
%のFe−Si 9%、AI60%、Mg40%のA
IMgを6%、鉄粉を6%、水ガラスの固質量8%の被
覆剤を被覆率が30%になるように塗装し焼成して試験
溶接棒を作成し、前述と同様にCOD試験を実施したと
ころ第4図に示すように低合金鋼心線中のMnが1.6
〜2.4%の範囲において、−50℃におけるCOD値
は0. 2 5 mrn以上得られ、Mnの適正量は1
.6〜2.4%であることを見出した。
0.018%の範囲にあるようにしてMnをそれぞれ、
1.3 0, 1.4 8、1,65、1.91、2
.15、2.50、2.74%に変化した7種類の低合
金鋼心線に、またTiが0.09〜0.13%、Bが0
.0 0 9〜0.013%の範囲にあるようにしてM
nをそれぞれ1.24、1.53、1.83、2.02
、2.42、2.56%に変化した6種類の低合金鋼心
線に、さらにまたTiが0.14〜0.18%、Bが0
.004〜o.oos%の範囲にあるようにしてMnを
それぞれ1,46、1,61、1.90、2.14、2
.35、2.69%に変化した6種類の低合金鋼心線(
以上いずれも心線径4. 0 mm,長さ400mi)
に前述のCaCO348%、CaF223%、Si42
%のFe−Si 9%、AI60%、Mg40%のA
IMgを6%、鉄粉を6%、水ガラスの固質量8%の被
覆剤を被覆率が30%になるように塗装し焼成して試験
溶接棒を作成し、前述と同様にCOD試験を実施したと
ころ第4図に示すように低合金鋼心線中のMnが1.6
〜2.4%の範囲において、−50℃におけるCOD値
は0. 2 5 mrn以上得られ、Mnの適正量は1
.6〜2.4%であることを見出した。
次にMnが1.6 〜1.85%、Tiが0.04〜O
.OS%、Bが0.014〜0.018%の範囲にあり
、Nが0.002Q,0.003 1、0.0055、
0.0082%それぞれ変化した低合金鋼心線4種類に
、またMnが1.8 〜2.0%、Tiが0.09〜0
.13%、Bが0.009〜0.013%の範囲にあり
Nが0.0025、0.0044、O.OC)50、0
.0076、0.0116%それぞれ変化した低合金鋼
心線5種類に、さらにまたMnが2.1〜2.4%、T
iが0.14〜0.18%、Bが0.004〜o.oo
s%の範囲にありNが0.0038、0.0065、0
.0088、0.0108%にそれぞれ変化した低合金
鋼心線に4種類(以上いずれも心線径4.0mm、長さ
400mm)に前記と同様にCaCO348%、CaF
223%、Si42%のFe−Si 9%、Al60%
、Mg40%のAIMgを6%、鉄粉を6%、水ガラス
の固質量8%の被覆率が30%になるように塗装焼成し
て試1験溶接棒を作成し前述と同様にCOD試験を実施
したところ第5図に示すように低合金鋼心線中のNが0
.006%以下において−50℃におけるCOD値はQ
. 2 5 mm以上得られ、N量は0.006%以下
にする必要があることを見出した。
.OS%、Bが0.014〜0.018%の範囲にあり
、Nが0.002Q,0.003 1、0.0055、
0.0082%それぞれ変化した低合金鋼心線4種類に
、またMnが1.8 〜2.0%、Tiが0.09〜0
.13%、Bが0.009〜0.013%の範囲にあり
Nが0.0025、0.0044、O.OC)50、0
.0076、0.0116%それぞれ変化した低合金鋼
心線5種類に、さらにまたMnが2.1〜2.4%、T
iが0.14〜0.18%、Bが0.004〜o.oo
s%の範囲にありNが0.0038、0.0065、0
.0088、0.0108%にそれぞれ変化した低合金
鋼心線に4種類(以上いずれも心線径4.0mm、長さ
400mm)に前記と同様にCaCO348%、CaF
223%、Si42%のFe−Si 9%、Al60%
、Mg40%のAIMgを6%、鉄粉を6%、水ガラス
の固質量8%の被覆率が30%になるように塗装焼成し
て試1験溶接棒を作成し前述と同様にCOD試験を実施
したところ第5図に示すように低合金鋼心線中のNが0
.006%以下において−50℃におけるCOD値はQ
. 2 5 mm以上得られ、N量は0.006%以下
にする必要があることを見出した。
低合金鋼心線中のTiは脱酸のほか大気中から溶接金属
中に侵入した窒素をTiNとして固定し、あわせてBと
の関係でCOD値を向上させるために添加するものであ
る。
中に侵入した窒素をTiNとして固定し、あわせてBと
の関係でCOD値を向上させるために添加するものであ
る。
被覆剤中のA I , Mg , Z r , Caは
いずれもTi より脱酸力が強いため、Tiが主として
脱酸作用によって消費するのを防止し、TiがNを有効
に固定するのを助けると共に強力な脱酸力により溶接金
属の酸素量を著しく低下せしめ、COD値を向上させる
ものである。
いずれもTi より脱酸力が強いため、Tiが主として
脱酸作用によって消費するのを防止し、TiがNを有効
に固定するのを助けると共に強力な脱酸力により溶接金
属の酸素量を著しく低下せしめ、COD値を向上させる
ものである。
Al,Mg,Zr,Caの1種以上の合計が0.2%未
満ではその効果がなく、8%を超えて添加すると溶融ス
ラグの流動性が悪くなってビード形状が悪化したり、ア
ークが不安定となりスパツタが増加し、またスラグのは
くり性も悪くなるので0.2〜8%の範囲とする。
満ではその効果がなく、8%を超えて添加すると溶融ス
ラグの流動性が悪くなってビード形状が悪化したり、ア
ークが不安定となりスパツタが増加し、またスラグのは
くり性も悪くなるので0.2〜8%の範囲とする。
CaCO3、MgCO3、BaCO3などの炭酸塩は溶
接のアークで分解してCO2を発生し、アーク雰囲気を
大気から保護する効果を与えるものであるが、この1種
以上の合計が7%未満ではシールド不良が生じ、58%
を超えて添加するとスラグの融点が高くなり、ビート形
状が悪化するので7〜58%とする必要がある。
接のアークで分解してCO2を発生し、アーク雰囲気を
大気から保護する効果を与えるものであるが、この1種
以上の合計が7%未満ではシールド不良が生じ、58%
を超えて添加するとスラグの融点が高くなり、ビート形
状が悪化するので7〜58%とする必要がある。
CaF2、MgF2、AIF3などの金属弗化物の1種
以上の合計が1%未満では溶融スラグの流動性が悪くな
り、30%を超えて添加するとアークが不安定となるの
で、金属弗化物の範囲は1〜30%でなげればならない
。
以上の合計が1%未満では溶融スラグの流動性が悪くな
り、30%を超えて添加するとアークが不安定となるの
で、金属弗化物の範囲は1〜30%でなげればならない
。
Siは脱酸剤として添加するが、Siが1%未満では脱
酸不足となって溶接金属にブローホールが生じやすくな
り8%を超えて添加すると溶接金属中のSiが過剰とな
り衝撃靭性が悪く、高COD値が得られなくなる。
酸不足となって溶接金属にブローホールが生じやすくな
り8%を超えて添加すると溶接金属中のSiが過剰とな
り衝撃靭性が悪く、高COD値が得られなくなる。
なお前記のAI,Mg,Zr−、Caはそれら単独もし
くはFe−AI、Fe−Zrなとの鉄合金やSi −A
l, At −Mg, Zr−Si, Ca−Siなど
の合金で添加することもできる。
くはFe−AI、Fe−Zrなとの鉄合金やSi −A
l, At −Mg, Zr−Si, Ca−Siなど
の合金で添加することもできる。
上記戒分のほかには通常の被覆剤におけると同様にS
i 02、Al203、MgOなどのスラグ生成剤、N
a20,K20,KAISi30B、NaAISi30
8、鉄粉Fe−Ti などのアーク安定剤、水ガラス
などの粘結剤を必要に応じて適量添加し、被覆率が20
〜40%になるようにしてMnを1,6〜2.4%、T
iを0.04〜0.2%、Bを0.004〜0.02%
必須として含み、さらにNを0.006%以下にした低
合金鋼心線に通常の溶接棒塗装機により被覆し焼威され
る。
i 02、Al203、MgOなどのスラグ生成剤、N
a20,K20,KAISi30B、NaAISi30
8、鉄粉Fe−Ti などのアーク安定剤、水ガラス
などの粘結剤を必要に応じて適量添加し、被覆率が20
〜40%になるようにしてMnを1,6〜2.4%、T
iを0.04〜0.2%、Bを0.004〜0.02%
必須として含み、さらにNを0.006%以下にした低
合金鋼心線に通常の溶接棒塗装機により被覆し焼威され
る。
以上説明したように本発明溶接棒で溶接した溶接金属は
良好な衝撃靭性とCOD値をそなえているが溶接金属の
強度向上のために、低合金鋼心線中あるいは被覆中にさ
らに適量のNi , Cr . Mo等を添加すること
もできる。
良好な衝撃靭性とCOD値をそなえているが溶接金属の
強度向上のために、低合金鋼心線中あるいは被覆中にさ
らに適量のNi , Cr . Mo等を添加すること
もできる。
次に本発明の効果を実施例にてさらに具体的に述べる。
実施例
第1表に本発明溶接棒および比較のために用いた溶接棒
の心線の化学成分を、第2表に本発明溶接棒と比較溶接
棒の被覆剤成分およびこれら溶接棒で溶接して得られる
溶接金属の化学成分および衝撃特性とCOD特性を記載
したものである。
の心線の化学成分を、第2表に本発明溶接棒と比較溶接
棒の被覆剤成分およびこれら溶接棒で溶接して得られる
溶接金属の化学成分および衝撃特性とCOD特性を記載
したものである。
第2表において爪.1〜蔦、8が本発明溶接棒、A9〜
茂.19が比較溶接棒である。
茂.19が比較溶接棒である。
試験鋼板は引張強さがsokg/mmクラスのキルド鋼
で板厚が25mmのX開先をとったものを用いた。
で板厚が25mmのX開先をとったものを用いた。
溶接は立向姿勢で、溶接電流150A,溶接人熱30k
J/CrrLで行ない、3本の2mmVノツチシャルピ
ー衝撃試験片と3本のCOD試験片(第1図においてB
=25mm,W=50mm,1110mm)を採取した
。
J/CrrLで行ない、3本の2mmVノツチシャルピ
ー衝撃試験片と3本のCOD試験片(第1図においてB
=25mm,W=50mm,1110mm)を採取した
。
これら衝撃試験片とCOD試験片はともに−50’Cで
試験を行った。
試験を行った。
衝撃特性およびCOD特性の評価法として衝撃特性につ
いては2mmVノツチシャルピーの吸収エネルギーの平
均が−50’Cで15kg−m以上のとき、COD%性
についてはCOD値の最低値カ−50℃で0.25mm
以上のときを良好とした。
いては2mmVノツチシャルピーの吸収エネルギーの平
均が−50’Cで15kg−m以上のとき、COD%性
についてはCOD値の最低値カ−50℃で0.25mm
以上のときを良好とした。
本発明溶接棒漸,1〜爪,8は溶接金属のシャルピー吸
収エネルギーが15.9kg一汎以上、COD値は0.
39mm以上で良好である。
収エネルギーが15.9kg一汎以上、COD値は0.
39mm以上で良好である。
比較溶接棒蔦,9、A 1 0 , A. 1 1およ
び茂.12は心線中のMn,Ti,B,Nは本発明の範
囲に含まれているが、&9、羞.10は被覆剤中のA1
、Mg,Zr,Caの1種以上の合計が不足又は過剰の
ため、A. 1 1 , A.12は被覆剤中のSi量
が不足又は過剰のため溶接金属の−5 0 ’Cにおけ
るシャルピーの吸収エネルギー、COD値ともに低い。
び茂.12は心線中のMn,Ti,B,Nは本発明の範
囲に含まれているが、&9、羞.10は被覆剤中のA1
、Mg,Zr,Caの1種以上の合計が不足又は過剰の
ため、A. 1 1 , A.12は被覆剤中のSi量
が不足又は過剰のため溶接金属の−5 0 ’Cにおけ
るシャルピーの吸収エネルギー、COD値ともに低い。
次に比較溶接棒端.13、蔦.14、端,15、端,1
6は被覆剤中のAL Mg,Zr,Caの1種以上の合
計が本発明の適正量範囲にあるがA.13は心線中のM
n,Ti,Nが、蔦.14は心線中のTi,B,Nが、
羞.15は心線中のMn,Ti,Bが、爪,16は心線
中のMn,Ti,B,Nが本発明の範囲外にあるため溶
接金属の−50℃におけるシャツピーの吸収エネルギー
、COD値ともに低い。
6は被覆剤中のAL Mg,Zr,Caの1種以上の合
計が本発明の適正量範囲にあるがA.13は心線中のM
n,Ti,Nが、蔦.14は心線中のTi,B,Nが、
羞.15は心線中のMn,Ti,Bが、爪,16は心線
中のMn,Ti,B,Nが本発明の範囲外にあるため溶
接金属の−50℃におけるシャツピーの吸収エネルギー
、COD値ともに低い。
比較溶接棒A. 1 7、茂.18、羞.19はいす述
ぶれも被覆剤中にAL Mg,Zr,Caが添加されて
なくかつ蔦,17は被覆剤中のCaCO3とBaCO3
の添加量が過剰で、さらに心線中のMn、Ti,Bが本
発明の範囲外にあるため、また茂.18は被覆剤中のC
aCO3、CaF2の添加量が不足および過剰でさらに
心線中のMn,Ti,.Nが本発明の範囲外にあるため
、蔦19は被覆剤中のCaF2などの金属弗化物の添加
量が不足しており、さらに心線中の必須成分であるMn
s T i,B , Nが本発明の範囲外にあるため
溶接金属の−50℃におけるシャルピーの吸収エネルギ
ー、COD値とも低く、溶接作業性も劣っている。
ぶれも被覆剤中にAL Mg,Zr,Caが添加されて
なくかつ蔦,17は被覆剤中のCaCO3とBaCO3
の添加量が過剰で、さらに心線中のMn、Ti,Bが本
発明の範囲外にあるため、また茂.18は被覆剤中のC
aCO3、CaF2の添加量が不足および過剰でさらに
心線中のMn,Ti,.Nが本発明の範囲外にあるため
、蔦19は被覆剤中のCaF2などの金属弗化物の添加
量が不足しており、さらに心線中の必須成分であるMn
s T i,B , Nが本発明の範囲外にあるため
溶接金属の−50℃におけるシャルピーの吸収エネルギ
ー、COD値とも低く、溶接作業性も劣っている。
以上説明したように本発明溶接棒を用いて溶接すれば、
低温での衝撃靭性、COD値とも良好な溶接金属が得ら
れ、低温タンクあるいはその他の構造物の安定性に寄与
することができる。
低温での衝撃靭性、COD値とも良好な溶接金属が得ら
れ、低温タンクあるいはその他の構造物の安定性に寄与
することができる。
第1図はCOD試験片の形状を示す図、第2図はCOD
試験の要領を示す模式図、第3図は低合金鋼心線中のT
iおよびB量と−50℃におけるCOD値との関係を示
す図、第4図は低合金鋼心線中のMn量と−50’Cに
おけるCOD値との関係を示す図、第5図は低合金鋼心
線中のN量と50℃におけるCOD値との関係を示す図
である。
試験の要領を示す模式図、第3図は低合金鋼心線中のT
iおよびB量と−50℃におけるCOD値との関係を示
す図、第4図は低合金鋼心線中のMn量と−50’Cに
おけるCOD値との関係を示す図、第5図は低合金鋼心
線中のN量と50℃におけるCOD値との関係を示す図
である。
Claims (1)
- I Mnを1.6 〜2.4%、Tiを0.04 〜
0.2%、Bを0.004〜0.02%必須として含み
、さらにNを0.006%以下にした低合金鋼心線の周
囲に、Al,Mg,Zr,Caの1種以上の合計を0.
2〜8%、CaCO3、MgCO3、BaCO3の1種
以上の合計を7〜58%、CaF2、MgF2、AlF
301種以上の合計を1〜30%、Siを1〜8%、残
部はスラグ生成剤、アーク安定剤、粘結剤からなる被覆
剤を被覆してなる低水素被覆アーク溶接棒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16254178A JPS5847960B2 (ja) | 1978-12-30 | 1978-12-30 | 低水素系被覆ア−ク溶接棒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16254178A JPS5847960B2 (ja) | 1978-12-30 | 1978-12-30 | 低水素系被覆ア−ク溶接棒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5592291A JPS5592291A (en) | 1980-07-12 |
JPS5847960B2 true JPS5847960B2 (ja) | 1983-10-25 |
Family
ID=15756559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16254178A Expired JPS5847960B2 (ja) | 1978-12-30 | 1978-12-30 | 低水素系被覆ア−ク溶接棒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5847960B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101947704A (zh) * | 2010-10-21 | 2011-01-19 | 台州海翔焊接材料有限公司 | 一种低温高韧性的碳钢焊条 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57152396A (en) * | 1981-03-18 | 1982-09-20 | Nippon Steel Corp | Low hydrogen type covered electrode |
JPS5853394A (ja) * | 1981-09-26 | 1983-03-29 | Nippon Steel Corp | 低水素系被覆ア−ク溶接棒 |
JPS63144895A (ja) * | 1986-12-09 | 1988-06-17 | Kobe Steel Ltd | 低水素系被覆ア−ク溶接棒 |
JP2509091B2 (ja) * | 1987-04-21 | 1996-06-19 | 新日本製鐵株式会社 | 低水素系被覆ア−ク溶接棒 |
-
1978
- 1978-12-30 JP JP16254178A patent/JPS5847960B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101947704A (zh) * | 2010-10-21 | 2011-01-19 | 台州海翔焊接材料有限公司 | 一种低温高韧性的碳钢焊条 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5592291A (en) | 1980-07-12 |
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